あなたの番です「扉の向こう」104号室・石崎洋子のあらすじネタバレ・考察!完璧主義な主婦が描く人生設計ノートの正体

『あなたの番です』のアナザーストーリー「扉の向こう」より、今回は104号室・石崎洋子のストーリーをお届けします。

公務員の夫に2人の子供を持つ石崎は、交換殺人ゲームに参加しました住人の一人です。本編では「常識的だけどヒステリックなキャラ」が特徴の石崎ですが、「扉の向こう」ではどんな素顔を見せているのでしょうか。

さあキウンクエ蔵前のエントランスを入り、104号室の「扉の向こう」を覗き見しちゃいましょう。

あなたの番ですの見逃し動画
『あなたの番です』Hulu限定のオリジナルストーリー「扉の向こう」を見れるのはHuluだけです!今なら『あなたの番です』全動画やドラマ、映画の作品を2週間無料で見放題のお試しトライアルを実施中!

今すぐHuluで動画見放題を楽しみたい方はコチラ

「扉の向こう」104号室のあらすじ~完璧な人生計画に忍び寄る小さな嵐~

『扉の向こう』104号室の物語は、主婦・石崎洋子(三倉佳奈)の人生計画を中心に描くストーリーとなっています。

しっかり者で現実的な主婦・石崎洋子は、どんな人生計画を立てているのでしょう?また、家族すら知らない洋子の闇とは?以下、あらすじをまとめます。

石崎家の家族構成を紹介

まず、改めて石崎家の家族構成を紹介します。

石崎洋子の「扉の向こう」には、この家族たちが深く関わってきます。

石崎家の家族構成

石崎健二…39歳、地方公務員・区役所勤務。堅実で真面目で計画的。

石崎洋子…35歳、2人の子供を育てる専業主婦。教育熱心。

石崎文代…9歳、しっかりものの長女。

石崎一男…6歳、姉にくっついて行動する甘えん坊。

夫・妻・子供が男女1人ずつという、きわめて一般的な家族構成です。

キウンクエ蔵前に入居している住人の中でも、比較的リアルに近い家庭ではないでしょうか。そんな「どこにでもある家族構成の石崎家」には、どんな秘密が隠れているのでしょう。

35歳主婦・石崎洋子の人生設計ノート

とある日の夕方のこと。

キウンクエ蔵前のエントランスには、304号室の北川澄香がそらくんに自宅の鍵を渡す姿がありました。今日も北川は、ラジオパーソナリティの仕事があります。夜には自宅を空けなければなりません。

どうしても一人で過ごすことになるそらくんに、北川は丁寧に言い聞かせをしていました。そんな2人の前に、104号室の石崎洋子が、2人の子供の手を引いてやってきました。簡単な挨拶を済ませ、笑顔で104号室に入る洋子と子供たち。その姿を、そらくんはちょっと羨ましそうに見つめていました。

さて、自宅に戻った石崎洋子は、今日の夕飯の支度にとりかかります。メニューは肉じゃが。

冷蔵庫には、じゃがいも25個分の「1週間使い切りレシピ」の表が貼られ、彼女はそのレシピ通りにじゃがいもを計画的に消費していました。おそらく、スーパーで安売りしたじゃがいもを購入し、それを計画的に使い切ることができるようにしているのでしょう。

この「1週間使い切りレシピ」から、石崎洋子の生き方が見えてきます。彼女は、何事においてもきちんと計画を立て、その計画を全うしながら生きる女性です。

びっくりするほど完璧!主婦も驚く石崎洋子の「幸せ人生計画」の内容

石崎洋子は、自分が考えた人生設計を1冊のノートにまとめていました。

その名も、「幸せ人生計画」。

人間なら誰しも人生設計を立てますし、まして主婦なら細やかな計画を立てる人もいるでしょう。しかし、石崎洋子の人生設計はそんな簡単なものではありません!何歳までに結婚して、何歳で子供を産むのか、すべてを細かく計画してノートに記しているのです!

彼女のノートにどんなことが記されているのか、少しまとめてみました(ハッキリ見える部分だけを、箇条書きに記しています)。

石崎洋子の人生設計ノート内容
  • 24歳 一人旅に出る。沖縄の離島。新しい自分を見つけられるかな?リフレッシュ期間。
  • 25歳 収入の安定している地方公務員と結婚!結婚生活や子育てのことを考えると、安定した収入が大切!会社も退職し、良き妻になる!
  • 26歳 第一子出産(女の子が望ましい)
  • 29歳 第二子出産(男の子が望ましい)
  • 30歳 貯金、節約。30代は特別な気がする。マイホーム購入に向けて動き出すぞ。
  • 31歳 子育てに専念する。上の子は5歳。もうすぐ小学生だ。ランドセルの色はどうしようかな。
  • 32歳 子育てに専念。上の子が小学校入学、正門の前で家族写真を撮るのが夢!ママ友が増えるといいな。保護者会にも参加しないと。
  • 33歳 子育てに専念する。子供の将来を考えて勉強はしっかりさせたい。英会話教室に通わせるのもアリかな。探してみよう。
  • 34歳 主婦業に専念する。2人の子供と私と健二の将来のためにも、しっかりとした家計の管理が必要だなぁ。新しい工夫をしないと。
  • 35歳 夢のマイホーム購入!墨田区あたりがいいな。ローンを組むことになるけど、健二と一緒にコツコツ頑張るぞ!
  • 30代後半 主婦業を中心に頑張る。上の子は小学校高学年。中学受験に向け、子供たちの心と身体のサポートをしないと!家庭をしっかり守るんだ。
  • 35歳 子育てに専念

実際には、もっとノートにびっしりと計画が書き込まれています。内容は、現在も随時更新中。この計画リストの中で、彼女が叶えたものには赤いチェックが入ります。

結婚出産をする年齢まで全うするあたり、彼女の完璧主義さが伺えますね。ところが、そんな石崎の人生設計を揺るがす嵐がやってくるのです……。

夫・健二の「縄文食堂を開きたい」宣言が嵐を呼ぶ!

平和で笑顔あふれる石崎家の日々。しかしそこに、予期せぬ嵐が訪れます。

健二「縄文食堂開きたいんだ」

洋子「ん?」

夫の突然の申し出(しかも意味不明)に、石崎はポカンとするしかありません。どこでどう感化されたのか、夫の健二は公務員の仕事を辞め(副業禁止だから)、縄文食堂を開きたいと言い出したのです。

健二は洋子に対し「やっていい?」と尋ねますが、もちろん洋子は大反対!洋子じゃなくても、世の中の大半の主婦は反対するでしょう。

しかし、そこは賢い洋子です。夫の言うことをむやみに否定せず、まずは「どんな食堂にしたいのか」について、聞いてみることにしました。

健二「縄文時代の食事を、再現した食堂なんだよ。ちゃんと川で獲ってきた魚を出して、どんぐりとか集めて粉にするところから始めてさあ……」

健二はまだまだ夢を語り続けますが、洋子は頭の中でフェイドアウト。家庭を守る主婦として、こんな無鉄砲な夢を後押しするわけにはいきません。

実は洋子、夫が現実からかけ離れた夢を持つことを、ちゃんと予期していました。

洋子(ついにこの日が来てしまいました。仕事と都会に疲れたサラリーマンが血迷った挙句に妄想する、無謀で無計画な男のロマンを押し付けられる日が!)

夫の話を笑顔で聞きつつ、洋子は心の中で「なぜ笑顔で話せるの」「妻と子供を養う責任があるのに」と、ご立腹。

健二「洋子には、縄文時代の卑弥呼になってほしいんだ!」

洋子「卑弥呼は弥生時代じゃないかな」

笑顔でさらりと突っ込みを入れながら、洋子は「夫を夢から覚めさせなければ」と決意しました。

そしてこの日から、夫の夢をあきらめさせるための奮闘が始まったのです。

夢を追う健二VS諦めさせたい洋子の戦い

健二は意外に行動派で、縄文カフェを作るための融資を受けるため、銀行に相談をしていました。洋子がこつこつ貯めた貯金と、マンションを担保に入れれば、縄文食堂を開くことができる!と主張。

それを聞いて、洋子はますます「縄文食堂をあきらめさせなければ」と、決意を固くします。

まず洋子は、ちょうどニュースになっていた「男性がクマに襲われた事件」「林道でイノシシに襲われ男性が死亡」の記事を、健二に見せます。「縄文食堂をやるからには、縄文時代を再現したい!」という健二のために、現実を教えようとしたのです。

ところが、健二は「今は漁師が減っている。縄文食堂をやって漁をすることは、社会的な貢献になるのでは(クマやイノシシを駆除する意味で)」と考え、却って前向きになってしまいました。

一筋縄ではいかない健二に、洋子は第二の作戦を決行します。次の日、どんぐりをたくさん持ち帰ってきた文代と一男。洋子が2人にお願いし、拾ってきたものです。

文代「どんぐりどうするの?」

一男「工作?」

ワクワクと目を輝かせる2人に、洋子は

洋子「食べるんだよ」

と一言。予想だにしない回答に、文代と一男は呆気にとられるばかり。

洋子の作戦は、健二が言っていた縄文時代の料理を実際に再現し、食べさせるというものでした。どんぐりを丁寧に砕き、完璧に縄文時代を再現した料理を作る洋子。味見のために一口食べていると、とんでもない不味さが口に広がります。

そもそも縄文時代の料理が、令和を生きる現代人に合うわけがありません。この不味さを実感すれば、きっと健二も諦めるはず!と思いきや……。

健二「おいしい!!」

この方法も、健二には通じず……!まさかの展開に、面食らう洋子。しかも健二は、役所のつてを使って田舎の古民家を見つけてしまいました。これには、さすがの洋子も驚愕!

どんどん「縄文食堂のオープン」に傾く健二を見て、洋子は最後の隠し玉を出すことにしました。夫・健二の無謀な夢を諦めさせたい洋子は、果たしてどんな手段に出るのでしょうか…?


Huluで『あなたの番です』の動画を見る

洋子が最後に使った方法で、見事に健二は縄文食堂への夢を諦めました。

これにより彼女の計画は守られ、「幸せ人生計画」の遂行は無事に続いていきます。が、そこには洋子の闇も見え隠れしていて…?

あな番本編の雰囲気とはまた違う、「平凡な主婦が隠し持つ闇」をご覧ください。

「扉の向こう」104号室の感想・考察~北川澄香との対比に注目したい~

「扉の向こう」104号室の物語は、先に公開された「扉の向こう」304号室・北川澄香との対比を思わせる内容になっていました。冒頭に北川とそらくんが出てきます。

石崎は夫と子供2人がいる専業主婦、方や北川はラジオパーソナリティーを務めるシングルマザーです。同じ母親でありながら、まったく境遇が異なる2人。その2人を描くことで、『あなたの番です』が伝えたい家族の形・メッセージが見えてきます。

北川澄香を見下していた石崎洋子のお話

『あなたの番です』の舞台・キウンクエ蔵前には、個性あふれる住人たちが揃っています。

1人暮らしの独身者、学生、姑と同居する夫婦など、住人の背景もいろいろですよね。その中で、104号室の石崎洋子と304号室の北川澄香は、「子育て中の主婦」という共通点がありました。

専業主婦という道を選び、夫と子供を一番にしている石崎に対し、北川は仕事と育児のバランスに苦労していました。息子・そらくんを愛している彼女は、忙しい仕事の傍ら手作りの料理を作り、できるかぎり息子のために時間を使ってきました。

しかし、シングルマザーな上に人気のラジオパーソナリティな彼女は、どうしてもそらくんの世話ができない時間が多くありました。北川がどんなに頑張っていても、それは外からは見えません。マンション住民の中で、そらくんは放置子のように見られていたふしがあります。201号室のあいりは、そんなそらくんを良く心配していましたね。

主婦業を優先する石崎は、そんな北川のことを良く思っていなかったようです。どこかで見下す思いもあったかもしれません。本編では、そらくんを心配する北川に「あなたが子供の心配をするなんて」と、嫌味を言うシーンもありましたよね。

自分の人生設計を完璧に全うしている石崎にとって、北川は「計画性のないだらしない主婦」に見えたのかもしれません。しかし2人の関係は、マンションで起きた事件と共に、少しずつ変わっていきます。

引っ越しできる北川と引っ越しできない石崎の明暗

完璧な人生設計を立て、その通りの人生を送るために努力を惜しまなかった石崎洋子。

しかし、彼女が作り上げた完璧な人生は、マンションで起きた「交換殺人ゲーム」の始まりと共に暗転していきます。殺人が続くマンションは瞬く間に噂の対象となり、石崎の子供たちも学校で嫌なことを言われていました。

石崎はゲームに参加し、自分の名前を紙に書いています。自分の紙を引いた誰かが、殺しにくる可能性にも怯えていました。本当なら、彼女は引っ越しをしたかったでしょう。でも、マンションのローンが残っていることや、事件のせいでマンションの資産価値が落ちたことを思えば、引っ越しは不可能でした。

石崎と反対に、早々にマンションから引っ越しを決めたのが北川でした。彼女が住んでいた304号室は賃貸なので、すぐに引っ越しをすることができたのです。これに激怒したのが石崎です。

今まで見下してきた北川が、引っ越しできない自分を差し置いて、自分だけ逃げようとしている。石崎はそれを許すことができず、北川の引っ越しを妨害しようとしました。

もちろん妨害を完遂することはできず、北川は新しい地に引っ越して行きます。石崎にとって、北川の引っ越しは「自分と北川の立場が逆転した」と思う出来事だったはずです。

このエピソードに、あな番からのメッセージを感じるのです。

「完璧な人生設計など存在しない」というドラマのメッセージ

「扉の向こう」104号室の中で、石崎は完璧な人生設計を立てています。そして実際に、その通りに生きてきました。きっと彼女はこう思っていたでしょう、「きちんと計画を立てていれば、理想通りの人生が送れるはずだ」と。

しかし、マンションで起きた殺人事件の存在が、石崎の計画を狂わせていきます。計画通りに悠々とした人生を送るはずだったのに、殺人事件のせいで子供がいじめられ、自分も死の危険に怯えなければならなくなりました。

石崎が考えていた「計画通りの人生」なんて、どこにもなかったのです。

彼女自身の理想を叶えるため、相応の努力もしてきたのでしょう。でも人生は、努力を超える「思いがけないこと」が起きるものです。

また、自分の物差しで相手を見下したり馬鹿にしたりしても、ある日突然立場がひっくり返ることもあります。ずっと自分より下だと思っていた北川が、石崎が叶えられない引っ越しをかなえたように。

本編で描かれる石崎と北川を見てから、「扉の向こう」104号室を見てください。

きっと「完璧に上手くいく人生なんてない」「人を下に見ることの愚かしさ」に気づくでしょう。

家庭の数だけ家族の形があっていい

もうひとつ、「扉の向こう」104号室と304号室には、重要なメッセージが込められています(個人の感想です)。

マンション住民からは「子供を放置して、仕事ばかりしている母親」とみられていた北川は、自分ができる限りそらくんに愛を注ぐお母さんでした。

彼女のやり方には問題もあったでしょう(それが14話で彼女に返ります)。でも、彼女がここまで仕事を頑張るのは、他でもないそらくんの将来のためでした。そらくんのために手作りご飯を作り、一緒にいるときは優しく見守る。その愛情はそらくんにも伝わっており、彼はひたむきに母親を慕っています。

一方で石崎は、外から見れば完璧な主婦であり、お母さんだったでしょう。でも彼女は、自分の理想を追いすぎるあまり、家族にもそれを強いてしまうところがありました。

これらのエピソードから伝わってくるのは、どんな家庭にも事情があり、いいところも悪いところもある、というメッセージです。そこに上も下もありません。

家庭の数だけ家族の形があり、その良し悪しを第三者が決めつけることはできないのです。北川との関係から、石崎は大事な学びを得たのかもしれません。

「扉の向こう」はhuluにて限定配信中!

「扉の向こう」は、hulu限定で配信されているオリジナルストーリー。

マンション住民ひとりずつにスポットを当て、ドラマ本編では見られない素顔を暴くという内容になっています。「あの人はこういう人だったんだ!」とい、新鮮な発見を楽しめますよ。

huluを利用したことがない方なら、初回登録で2週間のトライアル期間を利用できます。

このトライアル期間を使えば、2週間は無料でhuluを視聴可能!「扉の向こう」も、『あなたの番です』もしっかり見られちゃいます!


Huluで『あなたの番です』の動画を見る

トライアル期間後も、まだまだhuluを利用したい!という方は、月額料金933円を支払うことで毎月利用できます。他にも注目の映画やドラマがたくさんあるので、ぜひhuluでいろんな作品を楽しみましょう。

「扉の向こう」関連記事一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です