毎週誰かが殺害されるという、ショッキングなミステリードラマ『あなたの番です』。
その『あなたの番です』の番外編「扉の向こう」が、hulu限定で配信中!
「扉の向こう」は、本編では明かされることのない、住民たちの素顔を追うストーリーです。部屋の扉を開ければ、そこには誰も知らなかった住人の顔が…!
このページで紹介するのは、2019年5月5日(日)に配信開始となった304号室の住人・北川澄香と、その息子そらくんの物語。特に、そらくんの意外な素顔は必見です!
「扉の向こう」304号室の中で、そらくんは「あること」に気付いていたことが明らかに。さて、その「あること」とは何でしょうか?
さあ扉を開けて、あなたも304号室の北川澄香とそらくんの素顔を覗きましょう!
目次
304号室の北川澄香・そらくん「扉の向こう」のあらすじ
「扉の向こう」304号室の物語は、ラジオパーソナリティーでシングルマザーの北川澄香と、5歳の息子そらくんにスポットを当てた物語です。
仕事が忙しく、朝も夜もない日々を送っている澄香。その澄香とそらくんは、いったいどんな親子なのでしょう?『あなたの番です』では描かれていない、北川親子の絆にご注目ください。
5歳の保育園児・そらくんの楽しみはママのラジオ!
304号室に住む男の子・北川そらくんは、5歳の保育園児。
母親の北川澄香はシングルマザーで、人気のラジオパーソナリティです。
そらくんは、物心ついたころからお父さんの顔を知りません。母親の澄香は、心からそらくんのことを愛していて、彼の将来の学費のために忙しい仕事をこなす日々。
そらくんはそのことを十分に理解しており、朝起きたときに澄香がいなくても、朝ごはんを1人で食べることになっても、愚痴を言うことはありません。
そんなそらくんの楽しみは、澄香のラジオを聴くことでした。
助け合いながら生活している澄香とそらくんの日常
忙しい日々の中でも、澄香はそらくんのためにおにぎりを握り、卵焼きやミートボールを添え、きちんとした朝ご飯を用意しています。
白い小型ラジオをテーブルに置き、そらくんは1人でおにぎりを口にしました。
そのラジオから聞こえるのは、母親・澄香の声。お母さんが大好きなそらくんは、いつもこうしてお母さんのラジオを聞き、朝の支度を済ませるのです。
お仕事をしているお母さんの声を聴きながらご飯を食べ、保育園の制服に着替え、身の回りのことを全部一人でこなすそらくん。かなり頭と手際がいい子です。
そらくんが準備を終えたころ、母親の澄香が帰宅。2人は保育園へ行く時間に。
そらくん「ママ、保育園に出すプリント書いた?」
澄香「え?」
何のことだか解らない澄香。さらにそらくんは、壁に貼ってあるプリントを指さし、
そらくん「あとそれ、大事なやつじゃない?」
と促します。保育園に提出するプリントに気付いた澄香は、大慌て。
澄香「ああ忘れてた!ごめんね、ありがとう」
そらくん「気にしないで、はい」
そらくんが差し出したのは、プリントを書くためのボールペンでした。
お母さんが大好きなそらくんは、澄香のために身の回りのことを自分でこなし、さらに手助けまでしています。
こうして北川家は、澄香とそらくんで助け合いながら、日々の生活を送っているのでした。
本当は寂しいそらくん・そして忍び寄るあの人の影…
朝も昼もなく働く澄香は、そらくんを保育園に迎えに行ったあとも、仕事に戻らなければなりませんでした。
マンションの玄関で、「一人でお部屋に戻れる?」という澄香に、「うん」と頷くそらくん。澄香はそらくんの頭をなで、「知らない人が来ても出ちゃだめね」と言い残し、再び仕事へ。
残されたそらくんは、大好きなお母さんが行ってしまったことを寂しがりながら、それでも顔には出しません。でもやっぱり寂しい…。
1人でマンションのエレベーターに行き、ボタンを押そうとするそらくん。
すると背後から、あの人が現れたのです…。
児嶋佳世「そらくーん」
そこにいたのは、満面の笑みを浮かべた児嶋佳世でした。児嶋佳世は102号室の住人で、マンションの子供たち相手に英会話教室を開講しています。
子供たちに非常に優しく、英語の教え方も上手な佳世ですが、そらくんは微妙な表情を浮かべました。
そらくん「佳世先生こんにちは」
児嶋佳世「ママ、今日も行っちゃったの?」
そらくん「……」
児嶋佳世「そっかあ、寂しいね。OK!Come play with me(一緒に遊ぼう)!Ready Go!」
そらくん「No Thank you!(いいえ結構です)」
そらくんは、佳世の誘いをはっきりと断りました、どうやらそらくん、佳世のことは苦手な様子…。
そのまま、階段から自分の部屋に戻ろうとしたそらくん。そのそらくんを、佳世は半ば無理やり掴みました。あくまで笑顔で佳世に、そらくんはこう言い放ちました。
そらくん「失礼します!」
そういって佳世を振り切り、そらくんは階段から部屋へ。
残された佳世は、がっかりしたような「逃がした」という悔しさのような、そんな表情を浮かべて、部屋に戻るのでした。
具合が悪いフリをするそらくん・そしてまた佳世が…!
どんなにしっかりしていても、そらくんはまだ5歳の子供。
本当はママに甘えたいし、たくさんお話したいし、抱きしめてほしいです。忙しい傍ら、澄香は精一杯そらくんを抱きしめ、話し相手になるものの、どうしても限界がありました。
朝は澄香のラジオを聴きながら準備をし、夜は澄香のラジオを聴きながら、どうにかして澄香を迎えようと眠気に耐えるそらくん。それでも結局寝てしまい、澄香がベッドへと運ぶ優しい腕には気付きません…。
そこである日、そらくんは熱が出たフリをして、澄香に構ってもらおうとします。
しかし、澄香はどうしても外せない仕事があり、出かけなければなりませんでした。残念ながら、そらくんの作戦は失敗に。
「熱はなかったよ」と訴えるものの、澄香はそらくんの体を心配していました。そして、マンションの下で会ったという佳世を連れてきたのです…。
澄香「佳世先生と下で会ってね、今日見てくれるって」
そこには、満面の笑みを浮かべる佳世が。「佳世先生、こんにちは」というものの、そらくんの顔は真顔です。佳世のことは本当に嫌いなようですね…。
そらくんの気持ちに気付かず、佳世にそらくんを任せて仕事に出る澄香。304号室には、佳世とそらくんが残されました。
佳世が苦手なそらくんの本心とは?あなたは解りますか?
佳世のことを「とても優しい先生」と認めつつ、苦手な素振りを見せるそらくん。
どうしてそらくんが佳世を避けるのか、苦手なのか。「扉の向こう」304号室では、その理由が明らかになります。
優しさというのは、適度に発揮するからこそ相手に喜ばれるのであって、一歩間違えは逆に苦しめるものになってしまう。そらくんが佳世を苦手とするのは、そんな理由なのかもしれません。
佳世が良かれと思っていた優しさは、逆にそらくんを傷つけていました。
子供は、思った以上に大人をよく見ています。そして時に、大人が気付かない残酷な優しさに傷つき、苦しんでいたりします。
子供であるほど、この残酷な優しさに敏感なのかもしれません。
そらくんの立場に立ってみて、彼が佳世の行動の何に苦しんでいたのか、理由を考えてみてください。
自分が親切だと思っていることは、本当に相手にとって親切だろうか?
どこかでその親切が、相手を傷つけてはいないだろうか?
「扉の向こう」304号室は、多くの大人たちに「子供心」を考えさせられる物語でした。
結果としてそらくんは、佳世が304号室を出た隙を狙ってカギをかけ、佳世が戻って来られないようにしてしまいます。
そして物語は、部屋から閉め出された佳世を映し、幕を閉じます…。
「扉の向こう」102号室・児嶋佳世の物語内容は?
『あなたの番です』本編、そして「扉の向こう」304号室のストーリーで、そらくんに異常な執着を見せる102号室住人・児嶋佳世。
マンション住人の中にも、佳世の異常性に気付いているらしき人がおり、狂気をはらんだ女性として描かれています。
しかし、彼女が子供に執着することには理由がありました。
児嶋佳世がどうしてそらくんに執着するのか、どうして子供にこだわるのか、その理由は「扉の向こう」102号室の中で描かれています。
「扉の向こう」102号室・児嶋佳世編については、こちらのページで解説しています!
児嶋佳世は、誰よりも夫の俊明のことを愛している女性です。夫を愛するからこそ、かつて2人で描いた夢をあきらめることができず、もがき続けている悲しい女性です。
彼女を狂わせるきっかけになったものは、夫婦のどちらも悪くない、どうしようもない理由でした。夫の俊明もまた苦しみ、お互いにどうすることもできないまま、運命の歯車はどんどんズレていきました。
人は誰しも、表からは見えない顔を持っています。佳世もまた、外から見ることができない悲しい素顔を持っています。
「あなたの番です」本編では、異常なほどに子供に執着する女性の佳世。でも「扉の向こう」102号室を見ると、不思議と佳世を抱きしめたくなるような、寄り添いたくなるような気持にさせられます…。
102号室の児嶋夫妻に起きたことは、どんな夫婦にでも誰にでも起きる可能性があること。
どうしたら児嶋夫妻を救えたのか、佳世は笑顔のままでいられたのか。どうすればよかったのかを、多くの人に考えてみてほしいです。
304号室の北川澄香・そらくん「扉の向こう」物語考察
「扉の向こう」304号室の物語は、外からは測ることができない親子の幸せ、信頼を描いた内容でした。
子育てをしていると、誰かの子育てに対し「その方法は間違っている」」「子供がかわいそう」と思ってしまうこともあるでしょう。でも、そのときに外野が見ているのは一部分でしかありません。
どんな人にもどんな家庭にも「外からは見えない姿」があること、だから自分の物差しだけで人を測らないことを、教えられた気がします。
そらくんを心から愛している母親・北川澄香
『あなたの番です』本編でも、わりと登場回数が多いそらくん。いつも一人でマンション付近をふらふらしていて、時には日が落ちた後に遊んでいることもありました。
そんなそらくんを、マンション住人たちも気にかけている節が見られます。
とくに201号室の妹尾あいりは、度々そらくんに声をかけています。あいりは、そらくんと遊ぶこともあったと語っていましたね。
見た目は派手でも、あいりは本当に優しい子!
本編だけみると「そらくんは放置子・ネグレクト気味の子」で、母親の澄香は「子供より仕事が大事な自分勝手な女性」に見えました。
しかし「扉の向こう」304号室では、澄香がいかにそらくんを大切に思い、愛しているのかが描かれています。
彼女が仕事に邁進するのは、ひとえにそらくんの学費のため。シングルマザーとしてそらくんを育てる彼女は、そらくんの将来のために身を粉にして働き、少しでもお金を貯めたいと考えていました。
彼女は忙しい合間をぬってそらくんに朝ご飯を用意し、保育園の制服もいつも綺麗に整えています。304号室のお部屋を見るだけで、澄香がそらくんを愛する気持ちが伝わるはず。
ラジオパーソナリティという仕事をしている彼女は、「稼げるときに稼いでおかなければ」という気持ちも強いのでしょうね。
外から見る澄香とは違う、子供への愛にあふれた澄香の素顔をぜひご覧ください。
本編だけだと、澄香が「子供より仕事」なだけの女性になっていて、ちょっと気の毒です…。
人を表の姿だけで判断してはいけない、それを実感させられる物語でした。
母親の澄香を守る決意をしているそらくん
「扉の向こう」304号室の内容は、ほぼそらくんの独白で進んでいきます。
本編でも出番が多いのに、セリフが少ないためになかなか本当の姿が見えないそらくん。しかし「扉の向こう」304号室には、等身大のそらくんがいました。
5歳という年齢にして、身の回りのことをすべて自分でできるそらくん。
澄香と母親らしき人物との会話から、自分にかかる学費が2000万円ということも調べており、「うまい棒200万本という途方もない金額」と計算できるほど頭のいい子です。
母親の澄香が自分を愛していること、そのために仕事をたくさん入れていることも知っていて、だからこそ我儘は言いません。
お父さんの顔を覚えていないそらくんは、「だから、ママのことは僕が守るんだ」とひそかに決意しているほど。
どんなに澄香が忙しくても、会話が少なくても、そらくんにとって母親は澄香だけです。
そらくんは決して、放置されている子でもかわいそうな子でもありません。
澄香を信じ、澄香を慕い、自分の母親は澄香しかいないと思っているからこそ、そらくんは佳世が苦手なのでしょうね。
そらくんの気持ちを知るとき、あなたは佳世の罪深さに気付くでしょう。
シリアスな展開が続く『あなたの番です』ですが、澄香とそらくんには幸せになってほしいですね。
オリジナルストーリー「扉の向こう」はhulu限定配信中!
都内のマンションを舞台に、住人たちの人間模様と連続殺人事件を描くドラマ『あなたの番です』。
放送されるたびに人が殺され、さらに謎が広がっていくという恐怖の展開は、視聴者すら疑心暗鬼に陥らせるほど。今のところ伏線は増える一方で、視聴者たちの推理合戦は日増しに加熱中です。
動画配信サイトhuluでは、『あなたの番です』のオリジナルストーリー「扉の向こう」を配信中。
huluは、月額料金933円で完全見放題の動画配信サイト。『あなたの番です』放送分に加え、オリジナルストーリーの「扉の向こう」も視聴できます!
「扉の向こう」では、本編では見ることのできないマンション住人の素顔を描きます。
個性豊かな住人たちは、マンション内の自分の部屋に戻ったとき、どんな素顔を見せるのでしょうか?優しそうに見えたあの人の裏の顔、怖いと思った人の意外な優しさ…。本編では気付くことのなかった、意外な素顔を見ることができますよ。
また「扉の向こう」のストーリーには、事件解決へのヒントもあるかも…?
「扉の向こう」は、毎週日曜日・本編終了後に新しい話が追加されます。
huluでは、これまでに追加されたすべての「扉の向こう」を見られますよ。あなたも、住民たちの思いがけない素顔を覗いてみてくださいね。
Huluでしか見られないあなたの番ですのオリジナルストーリーの詳細をまとめて紹介していますので、より『あなたの番です』について詳しく知りたい方はぜひチェックしてみて下さい。
コメントを残す