『鬼滅の刃』最新話204話のネタバレと感想!戦いを終えた炭治郎たち残された者たちのその後

2020年5月11日(月)に発売した週刊少年ジャンプ23号『鬼滅の刃』の最新話204話「鬼のいない世界」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『鬼滅の刃』203話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第204話「鬼のいない世界」のネタバレ

静養する一同 炭治郎は戦いを振り返る中悲痛な表情を浮かべる

無惨を倒し、炭治郎が鬼から人間に戻ってから、3か月後。

ベッドの上で横になる炭治郎は、足元で寝こけている、善逸と伊之助、そして椅子の上に座った、禰豆子と共に、蝶屋敷の一室から、満開の桜を、眺めていました。

「もう桜も満開だ」

そう言って、窓の外に目をやる炭治郎。

「うん」

「綺麗だねぇ」

ベッドの横にいる禰豆子は、頬杖を突きながら、そう返事をしました。

その後禰豆子は、ベッドの横から、炭治郎の体調について、尋ねます。禰豆子が身を乗り出して触っている、炭治郎の左腕は、細く、皺を走らせた、まるで老人のようなものに、なっていました。

「そうだなぁ、上げ下げくらいはできるけど」

「肘から下は触られてるのもわからないよ」

あっけらかんと、そんな事を言う炭治郎に、悲しそうな表情を返す禰豆子。

炭治郎いわく、無惨との戦いの際、見えなくなっていた、右目も、治ったのは形だけで、まったく機能はしていない、との事です。

「俺なんかより、禰豆子は大丈夫なのか」

「私は全然平気だよ」

自分を気遣う禰豆子を、逆に気遣う炭治郎。対する禰豆子は、左腕に包帯を巻いているものの、笑顔を咲かせて、好調をアピールします。

「傷が残るだろうなあ……」

「みんなにも申し訳ないよ」

しかし炭治郎は、己が鬼になっていた際に、やってしまった事を気にして、落胆した表情を見せます。

それを見た禰豆子は、少しだけ眉根を寄せ、怒ったような表情を、炭治郎に向けました。

「そんなこと気にする人いると思う?」

「もう謝るのはなし」

「次謝ったら、おでこはじくからね」

そう怒られた炭治郎は、萎縮した様子を見せますが、それ以上は、何も言いませんでした。

「…お兄ちゃんが人間に戻れて良かった」

と、そこで禰豆子は、3か月前の事を思い出し、心底安心したように、表情を緩めます。

炭治郎いわく、愈史郎から聞いた話によると、自分が人間に戻れたのは、しのぶの薬の効果に加え、最初に噛んだのが、禰豆子だった事が僥倖だった、との事です。

1度鬼になり、元に戻った経験のある、禰豆子の体には、無惨の細胞に対する、免疫があったのだ、と。

炭治郎は、その話を聞いた時の、愈史郎との会話を、思い出します。

「しのぶの薬と禰豆子」

「もしどちらか欠けていたら、お前は人間に戻れなかっただろう」

「つくづく運のいい奴だよ」

そう言って、炭治郎が人間に戻れた理由を、解説していく愈史郎。

加えて愈史郎は、炭治郎に、一瞬で太陽を克服する程の、「鬼」としての素質があった事に、驚きを感じていました。

そして愈史郎は、炭治郎が鬼になった後も、ギリギリで自我を保っていた事を、「凄いことだ」と言って、褒め称えます。

「本当によく頑張ったな」

「えらいよお前は」

眉を下げた、どこか寂しげな顔で、炭治郎に、惜しみない称賛を送る愈史郎。

それを聞いた炭治郎は、感極まってしまったのか、涙を流しますが、愈史郎は、「冗談で言ってるんだ」と言って、茶化します。

「お前なんか下の下だ、顔見てたら苛々してきた、俺は帰る」

先ほどの称賛とは打って変わった、辛辣な物言いを吐き捨て、鬼にした猫「茶々丸」と共に、病室を出て行こうとする、愈史郎。

「…じゃあな」

その背中に、炭治郎は、ベッドの上から、声をかけます。

「愈史郎さん、死なないでくださいね」

その言葉に、驚いたような反応を示し、立ち止まってしまう愈史郎。その背中へと、炭治郎は追加で、「珠世のことを覚えていられるのは愈史郎だけだ」と、言葉をかけます。

しかし愈史郎は、その炭治郎の言葉に、何も返さず、そのまま病室を、出て行ってしまいました。

そして、現在。炭治郎は、傍らにいる禰豆子と一緒に、愈史郎の身を、案じていました。

鬼殺隊のその後 使命を終えた輝利哉は年相応に涙を流す

と、その時。炭治郎は、思い出したかのように、冨岡ら、「柱」の面々について、禰豆子に尋ねます。

それと時を同じくして、ただ2人生き残った「柱」である、冨岡と不死川は、産屋敷家現当主・輝利哉に呼びだされ、新たな産屋敷邸に、出向いていました。

「来てくれてありがとう」

「今日が最後の柱合会議だ」

そう言って、妹のかなた、くいなと共に、冨岡と不死川へと、顔を向ける輝利哉。

「鬼殺隊は今日で解散する」

それに対し、間髪いれず、御意、と答える、冨岡と不死川。

そんな冨岡たちへと、輝利哉、そしてその妹である、かなた、くいなの3人は、今までのような、上司然とした態度ではなく、懇切丁寧な仕草で、頭を下げました。

「産屋敷家一族一同」

「心より感謝申し上げます」

そんな3人に対し、冨岡、不死川の2人は、礼など必要ない、と言って、声をかけます。

「鬼殺隊が鬼殺隊で在れたのは」

「産屋敷家の尽力が第一」

そう言って、輝利哉への敬意を示す、不死川。

「輝利哉様が立派に務めを果たされたこと」

「御父上含め、産屋敷家御先祖の皆様も」

「誇りに思っておられることでしょう」

冨岡もまた、そう言って、輝利哉へと、最大限の敬意を払います。

そして、それを聞いた輝利哉は、冨岡と不死川に礼を言うと、緊張が解けたのか、妹たちと共に、涙を流し、嗚咽を上げ始めました。

それを見た冨岡と不死川は、とても満ち足りたような笑顔を浮かべ、互いに顔を、見合わせました。

様々な人たちと挨拶を交わす炭治郎 そして不死川と禰豆子

一方、病室にいた炭治郎たちの元には、元「音柱」の宇髄天元と、その3人の妻たちが、見舞いに訪れていました。

「明日には静養終えて家に帰るんだって?」

そう言いながら、上機嫌そうに、炭治郎の頭を撫でる宇髄。更に、宇髄の妻たちが騒ぎ立てていると、炭治郎と文通を交わしていた、「炎柱」煉獄の弟・千寿郎と、父・槇寿郎までもが、病室に顔を出して来ました。

このうち、煉獄の父・槇寿郎は、病室の入り口で、遠慮するようにしていましたが、千寿郎に腕を引かれ、宇髄に手招きされると、観念したように、炭治郎の元へと、近づいてきました。

「息子の…杏寿郎の鍔をつけて戦ってくれたそうだな」

「ありがとう」

「あの子もきっと、喜んでいると思う」

そう言って、炭治郎へと、感謝の念を伝える槇寿郎。対する炭治郎もまた、「自分も煉獄の言葉に励まされた」と言って、感謝の言葉を述べます。

と、その時。ずっと炭治郎のベッドに、顔を伏せて寝ていた善逸が、起き出し、病室の入り口に、ある顔を見つけました。

「うわーっ! また来てるよ、ひょっとこ集団が!」

「殆ど毎日来るじゃんやだあ!」

そう言う善逸の、視線の先にいたのは、刀鍛冶の里に住んでいた、鋼鐵塚や小鉄などの面々。更にそうしていると、複数の「隠」の隊員や、村田までもが押しかけてきて、病室は、満員状態になってしまいました。

そんな中、善逸と同じように起き出していた、伊之助は、1人病室を抜け出し、厨房を訪れていました。

幾人分もの食事を、1人で用意せんと、調理を続けている、アオイ。その目を盗み、伊之助は、用意された食事から、盗み食いを始めます。

「あっ」

「また盗み食いして!」

そう言って、伊之助を見咎めるアオイ。伊之助は思わず、言い繕う一方、アオイが、すぐに自分の気配に気付いた事に、恐れおののいていました。

するとアオイが、伊之助に、1つの盆を差し出して来ます。

「お腹すいたならこっち食べて」

「このお盆に乗ってるものはあなた専用ね」

「これだけはいつでも食べていいから」

そう言うとアオイは、また調理作業に戻って行きます。

その背を見た伊之助は、アオイの行動に頬を緩ませながら、渡された盆の中身を、食べ始めました。

一方、炭治郎は、ベッドを抜け出し、蝶屋敷の庭に立っていた、カナヲの元を、訪れていました。

「カナヲー」

「炭治郎」

やってきた炭治郎に気が付き、見上げていた桜の木から、すぐにそちらへと、視線を向け直すカナヲ。

そうして炭治郎とカナヲは、2人で桜の木を、眺め始めます。

「初代花の呼吸の剣士が植えた桜なんだって」

「“必勝”っていう名前がつけてあるの」

そんなカナヲに対し、炭治郎は、カナヲの、戦いの際に酷使してしまった眼、そして、自分がつけてしまった、傷について、尋ねます。

「全然見えないわけじゃないんだよ」

炭治郎の問いに対し、安心させるように、微笑みを返すカナヲ。

炭治郎は、念を押すように確認しますが、傷も含め、自分は大丈夫だ、と、カナヲは炭治郎を、安心させるべく、言葉を尽くします。

それでも、申し訳なさそうに俯く炭治郎へと、次にカナヲは、ついさっき、戦いの立役者でもある、「風柱」不死川と会った事を、伝えました。

「えっ! ほんとに? 俺も挨拶したいな」

そう言う炭治郎の前で、カナヲは、懐から、1匹の蛇を、取り出しました。

「蛇柱様のお友達の、鏑丸くんをくれたんだ」

「すごく賢いの」

無惨との戦いの中で、「蛇柱」伊黒を助け、炭治郎にとっても既知の存在であった、鏑丸。久々に見たであろう、その姿に、炭治郎は、嬉しそうに、顔を綻ばせました。

一方、蝶屋敷の中では、不死川と禰豆子が、ばったりと顔を合わせていました。

「あー! こんにちはっ」

そう言って、元気に挨拶を交わす禰豆子に対し、不死川のほうは、気まずそうに、歯切れ悪く、返事を返します。

「悪かったな色々…」

「無惨倒した後も一悶着あったらしいが」

「俺はその間寝てたしよ……」

そう言って、気まずそうな表情のまま、謝罪の言葉を述べる、不死川。

対する禰豆子は、「自分なんて二年くらい寝てた」と言って、不死川に気を遣わせないよう、明るく振る舞います。

「私、寝るの好きです」

と、その時。不死川は、そう言って顔を綻ばせた禰豆子の様子に、かつての、弟・玄弥の影を、重ねました。

すると不死川は、唐突に、禰豆子の頭に、自分の右手を乗せます。

そうしてひとしきり、優しい笑顔を浮かべたまま、禰豆子の頭を撫でていた不死川。不死川は最後に、禰豆子の頬に手を当てると、「元気でなァ」と言って、廊下の先へ、去って行ってしまいました。

その後、蝶屋敷の炭治郎・禰豆子の元に、冨岡と、「水の呼吸」を使う「育手」である、鱗滝までもが、挨拶に訪れて来ます。

後ろでまとめていた髪を、ばっさり切った冨岡に、笑顔で話しかける炭治郎。一方の禰豆子は、鱗滝へと抱きつき、思い切り甘えてみせていました。

竈門家で時を過ごす一行 そして舞台は現代へ

そうして挨拶を済ませた炭治郎は、禰豆子、善逸、伊之助と共に、蝶屋敷を出て、広大な墓地を訪れていました。

「これ絶対今日中に終わんないよぉ」

「どんだけ墓あると思ってんだよ」

「全部に花供えてたら、炭治郎んち行けねぇよォ」

そう言った善逸が、辟易とする一方、伊之助は、いつも調子でお供えの花を投げ散らかして、炭治郎に、咎められていました。

そうして墓地を後にした一行は、炭治郎の家のある山の、麓まで帰ってきました。

そこで炭治郎と禰豆子は、麓に住んでいた、三郎という老人と再会します。かつて、竈門家が無惨に襲われた日、帰りが遅くなっていた炭治郎を、1晩泊めてくれた三郎は、帰ってきた炭治郎と禰豆子を見て、涙を流して、喜んでいました。

そうして一行は、ついに炭治郎たちの生家へと、たどり着きます。

家の前、無惨に殺された、竈門家の家族が、埋葬された場所には、たくさんの花が、咲いていました。それらの花へと、手を合わせたのち、一行は、家の掃除と整理を始めます。

4人で手分けして、掃除や布団干しを進める一行。

風呂に入っていた善逸の元へと、突入し、楽しそうに笑う伊之助。

そうして、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助の4人は、食事を共にし、竈門家で、楽しい時を過ごしました。

そして、時は流れ。

青空の下に立ち並ぶのは、高層ビル群。舞台は、炭治郎たちが戦った、大正時代から、現代へと、移り変わって行きました。

『鬼滅の刃』最終回205話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第204話を読んだ感想と考察

全ての戦いが終わり、剣士たちが体を休める様子が描かれた、「鬼滅の刃」第204話。冨岡や不死川のその後や、炭治郎たちの怪我の様子など、読者の多くが気にしていたであろう事に、答えを提示してくれた、1話になりました。

今号もっとも見所となったのはやはり、炭治郎たち、戦いを終えた剣士たちの、その後でしょう。炭治郎やカナヲは、無事とはいかないまでも、重大な後遺症を抱えることもなく、日常を送る様子が描かれました。

一方の、生き残った「柱」である、冨岡と不死川も、まるで憑き物が落ちたかのように、笑みを浮かべるようになっており、生き残った者たちが、新たな1歩を踏み出す様子が、丁寧に描かれました。

こうして、先号まで作品に漂っていた、不穏な気配は全て晴れ、代わりに立ち込めるのは、大団円の気配。人気の絶頂にある本作、「鬼滅の刃」が、本当にここで終わってしまうのか、というのは、無惨との戦いが始まって以降、ずっと話題になっていた事ですが……。

未だ回収されていない前振りも、残っていないではありません。舞台は一気に現代へと飛ぶようですが、果たして次号、どうなる事でしょうか。

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