2019年10月7日(月)に発売した週刊少年ジャンプ45号の『呪術廻戦』の最新話78話「玉折 -参-」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『呪術廻戦』第78話「玉折 -参–」のネタバレ
乱心した夏油 その報せを聞いた五条は驚愕に目を見開く
任務先の集落の人間を、皆殺しにして、姿を消した夏油。その話は、すぐに五条の耳にも入り、その顔を、驚きの色に染めました。
更に夏油は、実家に住む、両親をも手にかけたであろう事が、夜蛾の口から語られます。
「んなわけねぇだろ!」
それを聞き、思わず、といった様子で、声を荒げる五条。
しかし、「俺も何が何だか分からんのだ」と言う、夜蛾の悲痛な表情を見て、五条は、言葉を詰まらせました。
硝子の前に姿を表した夏油 駆けつけた五条は夏油と対峙する
一方、新宿の街中の、喫煙エリアで煙草を咥えていた、硝子。
そこに、「火いるかい?」と言って、声をかけてきたのは、絶賛逃亡中の呪詛師・夏油でした。
「犯罪者じゃん」
「何か用?」
そう、事もなげに言い、夏油から火をもらう硝子。
「運試し」と言って、平然と街中に立つ夏油と、硝子はいくつか、言葉を交わします。
「一応聞くけど冤罪だったりする?」
その硝子の言葉を否定し、「術師だけの世界を作るんだ」と、豪語する夏油。
一方の硝子は、その言葉を笑い飛ばしながらも、その場で携帯電話を取り出し、どこかへと連絡し始めます。
「夏油いたよ」
「そ、新宿」
「ヤダよ殺されたくないもん」
そう言って硝子は、五条へと、夏油の居場所を伝えました。
そして、硝子と別れ、人通りの多い街中を歩く夏油の前に、五条が姿を現します。
「説明しろ」
「傑」
そう言って、夏油へと凄んで見せる五条。対する夏油は、なんの弁明もする事なく、聞いた通りだ、と答えます。
「意味ない殺しはしねぇんじゃなかったのか!?」
そう尋ねる五条。
「意味はある。意義もね」
「大義ですらある」
しかし夏油は、そのように答え、五条との会話は、平行線を辿ります。
非術師を皆殺しにし、術師だけの世界を作る。そんな夏油の大言壮語に、五条は、「無理に決まってんだろ」と、否定の言葉を飛ばします。
しかし夏油は、そんな五条に対し、こう言葉を返しました。
「君にならできるだろ」
「悟」
その夏油の言葉を聞き、言葉を失う五条。
「もし私が君になれるのなら」
「この馬鹿げた理想も地に足が着くと思わないか?」
そんな意味深な言葉を吐いた、夏油。そうして踵を返し、五条に背を向けた夏油は、「自分に出来る事を精一杯やるさ」と言って、五条の元から、離れて行きました。
それを見た五条は、「?(むらさき)」の構えを作り、夏油の背中を狙います。
しかし夏油は、五条の行動に、狼狽える素振りも見せません。
「殺したければ殺せ」
「それには意味がある」
そう言って、雑踏の中に消える夏油。五条には、最後まで術式を放つ事が、出来ませんでした。
夏油を追えなかった五条 夏油は盤星教を乗っ取って活動を始める
そののち。高専の階段でうなだれていた五条に、夜蛾が、「何故追わなかった」と、責めるような事を、言い放ちます。
「それ…聞きます?」
「……いやいい」
「悪かった」
そう言って、言葉を交わす、五条と夜蛾。五条は、「俺強いよね?」と、夜蛾に確認した上で、こんな事を言いました。
「でも」
「俺だけ強くても駄目らしいよ」
「俺が救えるのは」
「他人に救われる準備がある奴だけだ」
一方、本格的に呪詛師といて活動を始めた、夏油。その姿は、かつて「盤星教」の本部があった建物の中に、ありました。
「盤星教は解体されたハズだが?」
「別の団体でも根っこは同じさ」
そう言って言葉を交わす、夏油と、伏黒と盤星教の仲介をしていた男。
夏油は、「呪いと金が集められれば何でもいい」と言うと、集落から救い出した少女たちの頭を撫で、元「盤星教」の信者たちの前に、歩み出て行きました。
マイクを持ち、話を始める夏油。
「今この瞬間からこの団体は私のモノです」
「名前も改め皆さんは今後私に従って下さい」
無論、会場からは、「反対多数」の声があがります。
その声を聞いた夏油は、かつて天内の遺体を回収した、「園田」という役員を壇上に上がらせると、「呪霊操術」を使い、その全身を砕いて殺害。
「私に」
「従え」
「猿共」
顔に血の飛沫を付けた夏油は、冷たい目を会場へと向け、そう言い放ちました。
(猿は嫌い)
(それが私の選んだ本音)
伏黒の遺した遺児 恵の元を五条は訪れる
そうして、夏油が「呪詛師」として、本格的に活動を始めた一方。
「伏黒」
「恵君だよね」
そう言って、かつて戦った男、伏黒の息子である、幼い少年へと、話しかける五条。
「何その顔」
そう言われた五条の顔は、少年の顔があまりにも、伏黒に似ていた事実を受け、とても嫌そうに、歪んでいました。
『呪術廻戦』第78話を読んだ感想と考察
任務先の集落の人間を皆殺しに、姿を消した夏油。その行動に、五条を始めとした、関係者たちは、皆一様にショックを受けます。
一方の夏油は、わざと五条の前に姿を現し、考えを語ったのち、元「盤星教」であった団体を制圧。「呪詛師」として、非術師を根絶やしにするため、活動を開始しました。
経緯はどうあれ、自らの目的を見据え、動き始めた夏油。ここまで語られてきた過去編の、どのパートより、決意に満ちた良い表情をしているのが、なんとも皮肉です。
そして描かれるのは、そんな夏油の凶行に対する、各々の反応。個人的には、プロの「呪術師」として描かれていた夜蛾が、今にも取り乱しそうな、表情を見せていた事が、意外でした。
しかし、五条や周囲の反応を見るに、夏油は、「非術師」に対する差別意識は、うまく隠していたようですね。と、いうよりは、夏油自身が、集落での任務に至るまで、「どちらに転ぶ」のか、決まり切っていなかった、という感じでしょうか? どうあれ、その事により、周囲の反応は、総じて、非常ーーに、悲壮感漂うものになりました。
五条・夜蛾が、未だ夏油に対し、非情に徹し切れてない、というのも、それに拍車をかけています。
このように、ほとんど「五条過去編」の、総締めというような感じになった、今週の「呪術廻戦」。
ようやく恵と五条の出会いシーンにまで、過去編が行き着いたところで、過去編は終わりでしょうか? 恵の両親は、産みの親は不明、伏黒父と再婚した後妻は蒸発、と、なんともキナ臭い部分があるので、いくらでも語りようはありそうです。
一方の現代編は、虎杖たちの、1級術師昇級試験が、控えているところ。どちらにせよ、さらなる盛り上がりが、期待出来そうです。
『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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