2020年3月2日(月)に発売した週刊少年ジャンプ14号の『僕のヒーローアカデミア』の最新話262話「No.5のミルコさん」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『僕のヒーローアカデミア』第262話「No.5のミルコさん」のネタバレ
ミルコの元へ急ぐヒーローたち 一方の氏子は死柄木の元へ
No.5ヒーロー・ミルコと、4体もの脳無が、対峙する中。
ミルコがいる部屋へと向かう、シールドヒーロー・クラストと、それに付いて行く他のヒーローたちも、同じように、「ハイエンド」と思しき脳無に、遭遇していました。
「はあァア────!」
「セッせせ狭ァアア!」
狭い地下通路を、自分の体で埋めるようにしながら、クラストと対峙する、巨大な脳無。
クラストは、この脳無を、全身で押し留めながら、背後のヒーローたちに向けて、叫びます。
「この先にコレが多数! ミルコが危ない、急ぐぞ!」
クラストがそう叫んだなり、その両腕から、「個性」による、六角形の板が、多数出現。
板が組み合わさった結果、数メートル大のシールドが、2枚生成され、クラストの正面の脳無を、縦に割るようにして、突き刺さりました。
しかし、対する脳無は、まるでダメージを、受けていないかのように、クラストのシールドを、噛み砕きます。
「────哀れ、生きる屍よ!」
そんな脳無に対し、クラストはそう言って、哀れみの涙を流しました。
一方、ミルコの元から逃げ出し、最奥の部屋の、更に奥に引っ込んだ、氏子達磨。
いわく、最強の脳無である「ハイエンド」は、生前の性格を、強く反映しているとの事で、氏子は、その材料となる、戦闘志向の敵(ヴィラン)を用意する際の苦労を、愚痴を零すようにして、吐き捨てます。
更に氏子いわく、「ハイエンド」型脳無の生産には、多大な労力と、時間が必要だ、との事。
(現時点で辛うじてテスト起動に至っている、、ウーマンちゃんたち五体…!)
(さっきは置いて行こうとしてごめんよう!)
(頼む頑張ってくれ!)
それがゆえ氏子は、現時点で、唯一頼れる戦力となった、「ハイエンド」5体に、最後の希望を託します。
(「ワープ」も「二倍」も失った今)
(ワシと死柄木は、ここから逃れる術を失った!)
そう考えながら、氏子がキーボードを叩く、機器のモニターに写るのは、死柄木の様子を示しているらしきメーター類と、「定着率70%」という文字。
(ならば!)
(皆が頑張ってくれている間に──)
そう考える、氏子が振り返った先にあったのは、巨大なガラスケースの中で、「脳無」と同じような調整を、受けているらしき、死柄木の姿。
そしてその瞬間、モニターの数値は、71%に、増加しました。
氏子の元へ向かうミルコ しかしハイエンドたちが行く手を阻む
そして、その氏子の行動は、ハイエンドたちに吹き飛ばされた、ミルコの耳に、「音」として届いていました。
長く伸びた兎の耳を、動かし、奥の部屋の氏子の様子を、つぶさに探ろうとするミルコ。
「カタカタカタカタやってんなァ~~~~!」
壁に衝突したミルコは、そう言いながら、起き上がり、戦意に満ちた、嬉しそうな笑顔を浮かべます。
そして、それを見て、驚きの声をあげる「ハイエンド」たち。
いわく、衝撃を「脚」で相殺した、というミルコは、その”個性“、「兎」の力を用い、すさまじいスピードで、脳無たちへと向かいます。
しかし。次の瞬間、ミルコが降りたのは、脳無たちの背後でした。
「バァアアカ、まずジジイだ!」
ミルコは、そう言ってハイエンド脳無たちを無視し、氏子の元へと、向かおうとします。
しかしその時。兎の脚力を用い、走り去ろうとしたミルコに、襲いかかったのは、「ハイエンド」の一体の攻撃でした。
「ハイエンド」の頭部から伸びる、木の根のようなものが、ミルコの体を絡め取ったかと思うと、象の鼻のようなものを付けた「ハイエンド」と、体を液体化する「ハイエンド」が、同時にミルコへと、襲いかかります。
ですがミルコは、その強靭な脚技を使い、まるで曲芸を踊るようにして、木の根から脱出。
「踵月輪(ルナリング)!」
広げた両脚を、すさまじい勢いで回転させる、強力な必殺技が、ミルコへと迫っていた、2体の「ハイエンド」の、頬と顎を、それぞれ粉砕しました。
自らの攻撃が、ミルコを仕留めるまでに、至らなかった事に、歯噛みする「ハイエンド」たち。
そしてその隙を逃さず、ミルコは、頭部から木の根を伸ばす「ハイエンド」へと、即座に肉薄して行きます。
襲い来る木の根を、砕き、また砕き、「ハイエンド」の懐にまで、接近して行くミルコ。
しかしその時、ミルコは、遠く離れた場所にいた、残る「ハイエンド」が、何かしらの「個性」を発動している事に、気が付きました。
離れた「ハイエンド」の、掲げられた手。その先にある、ミルコの左腕が、まるで紙屑を丸めるようにして、歪んで行きます。
「チョ、チョコマカと…!」
そう言って手を掲げる「ハイエンド」の「個性」発動に応じ、骨を砕く音と共に、潰されていく、ミルコの左腕。
「痛ってえええぇええぇ!」
しかし。ミルコはそう叫びながらも、攻撃を続行。
その凄まじい威力の蹴り落とし、「月墜蹴(ルナフォール)」が、木の根の脳無の頭部へと、突き刺さりました。
そしてミルコは、木の根の脳無を吹き飛ばしたと同時、離れた場所から、己の腕を潰してみせた、4体目の「ハイエンド」へと、即座に飛び込んで行きました。
「臆せず飛び込ンデクルとは──」
ミルコの腕を潰した「ハイエンド」は、そう言って、また手を構えます。
しかし、高速で接近して来たミルコは、その「個性」が発動する前に、「ハイエンド」の頭部へと、両脚を絡めるようにして、組み付きます。
「咄嗟に遠距離攻撃出す奴ぁ」
「近距離弱ェと決まってる」
そう言って、「ハイエンド」へと取り付いたミルコ。
対する「ハイエンド」は、怯む事なく「個性」を発動、その両目が、ミルコの懐で、何かの前準備であるかのように、光り輝きました。
「死ヌぞ」
しかし。その台詞を聞いてなお、ミルコは、微塵も躊躇する事なく、両脚を「ハイエンド」の頭部に絡めたまま、上体を倒します。
ミルコの体重に引かれ、姿勢を崩す「ハイエンド」。
その両目から放たれたレーザーは、ミルコの体を捉える事なく、中空を薙ぐに留まります。
「死ぬ時ゃ死ぬんだよ人間はぁ!」
レーザーを避けたミルコは、そう叫びながら、「ハイエンド」の頭部を、両脚で挟んだまま、上体を倒し続けました。
そしてそのまま、倒した上体に従うように、ミルコが、強引に両脚を引き寄せた結果、「ハイエンド」の首から、骨と繊維を引きちぎる、鈍い音が、響き渡り始めます。
「月頭鋏(ルナティヘラ)!」
そうして、ミルコの脚の間にあった、「ハイエンド」の頭部は、体から引きちぎられ、そのまま床に叩きつけられる事に、なりました。
圧倒的な強さを見せるミルコ そして戦線にもヒーローの手が迫る
いかに「超再生」持ちとは言え、頭部を砕かれたら、生きてはいられないのか、ミルコの腕を潰した「ハイエンド」は、そのまま沈黙。
巨体を、その場に横たえる事になりました。
「ドタマ潰しゃあ止まンなら」
「むしろそこらの敵よかよっぽど楽だ!」
砕かれた腕に、自らの髪を巻き、止血を行いながら、そんな事を言ってのける、ミルコ。
「こちとらいつ死んでも後悔ないよう、毎日死ぬ気で息してる!」
「ゾンビのヒーローミルコは殺れねェぞ」
そう言ってミルコはまた、残る3体の「ハイエンド」へと、戦意に満ちた視線を、向けました。
一方、エッジショットや、ギャングオルカたちが向かった、「超常解放戦線」のアジトである、山中の屋敷。
その中では、「戦線」の幹部である、スケプティックが、手にパソコンを持ったまま、焦りを帯びた表情で、どこかへと向け、走っていました。
「分倍河原! やりやがった!」
「どこ行った!? くそっ!」
「やりやがった! ああ最悪だ!」
分倍河原こと、トゥワイスが、ホークスに、死柄木の居場所の情報を漏らした、あの一件。
それ以来、スケプティックは、油断なくホークスを見張っており、その結果として、変わった動きは、少しもなかったとの事です。
(俺じゃない! 分倍河原のせいで──────)
しかし。ホークスには、怪しい動きは、何もなかったにも関わらず、現実として今、この屋敷の前には、ヒーローが集結しつつあります。
「ヒーローが来る!」
そう、スケプティックが叫んだ瞬間。スケプティックが走る、広間の壁を、縦に引き裂くような、巨大な亀裂が、走りました。
『僕のヒーローアカデミア』第262話の感想と考察
「ハイエンド」たちを相手とした、戦いを始めたヒーローたち。
その中でも、同時に4体もの「ハイエンド」を相手取った、ミルコは、数の上での劣勢を強いられます。
しかし、「ハイエンド」が強力な個性を行使する中、ミルコはその身体能力のみで、「ハイエンド」たちを圧倒。
4体のうち1体を、撃破する事に成功します。一方、エッジショットたちが向かった、「戦線」のアジトもまた、ヒーローたちの襲来を、察知していました。
本当にミルコ強いですね。小細工なく、素の身体能力だけで戦う、というだけでも、昨今のファンタジー作品では珍しいですが、そこに加え、「いつ死んでも後悔ないよう」という、高潔とすら言える精神性。
見ていてここまで気持ちのいいキャラクター、というのは、ここ最近では無かったかも知れません。
しかし、必殺技を3つも矢継ぎ早に披露した上、片腕を失い、残る「ハイエンド」は3体、という状況。
後ろに、覚醒待ち状態の、死柄木が控えている事も、考えるなら、そう楽観してはいられません。後続のヒーローたちの、一早い到着が、切望されます。
このように、ミルコの、まさに一騎当千、といった活躍が描かれた、今号の「ヒロアカ 」。
一方では、死柄木に対する、氏子の「処置」も、順調に進んでしまっているようで、しばらくは、この死柄木の「完成」に、ヒーローたちが間に合うか、というのが、焦点になってきそうです。
そして、ここ数週、描写のなかった、「戦線」のアジト側でも、ヒーローたちの突入が始まった様子。
スケプティックの慌てようを見る限り、心配されていた、ホークスの安否にも、希望が見えてきた、と思っても良さそうでしょうか? いずれにせよ、次週には、この「戦線」側の戦いが描かれそうな気配。
出久たち、雄英高校勢の活躍も含め、新展開に、期待したいところです。
『僕のヒーローアカデミア』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『僕のヒーローアカデミア』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『僕のヒーローアカデミア』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
漫画『僕のヒーローアカデミア』を無料で読む方法&最新刊含め全巻無料で読めるか徹底調査!
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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