『鬼滅の刃』最新話194話のネタバレと感想!伊黒復活し炭治郎を救う!無惨の体に浮かぶ縁壱につけられた傷痕

2020年2月17日(月)に発売した週刊少年ジャンプ12号の『鬼滅の刃』の最新話193話「灼熱の傷」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『鬼滅の刃』193話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第194話「灼熱の傷」のネタバレ

愈史郎たちの治療を受ける柱たち 果たして復活なるか!?

炭治郎が1人、「日の呼吸」を用いて、無惨に立ち向かう中。

戦場の片隅では、先に無惨にバラバラに引き裂かれた、愈史郎の猫が、そのままの状態でもがいていました。

「茶々丸」

「大丈夫か」

そう言って、猫の体を抱き上げる愈史郎。

愈史郎が傍らの隊士たちに、語るところによると、この茶々丸は、決戦直前に「鬼」にする事に成功した特別な猫だとの事です。

「そんなことより何をボケッと見てる?」

「死にかけてる奴らの手当てをしろよ、本当にグズだなお前ら」

愈史郎は、村田ともう1人の隊士に、そう、辛辣な言葉を浴びせます。それを聞いた2人は、ハッとした表情になると、すぐさま行動を開始。

倒れている、カナヲ・伊之助・善逸に、血清を打たんと、それぞれの体へと駆け寄りました。

一方の愈史郎は、脚を切断され、気を失う、悲鳴嶹の治療を始めます。

「悲鳴嶹」

「聞こえるか悲鳴嶹!」

その症状を見て、焦りを顔に浮かべる愈史郎。

仮に意識が戻ったとしても、この状態では、もう戦うことなど出来ないと、愈史郎は、悲鳴嶹に対する所見を思います。

(五十分以上残してコイツがやられるとは…)

(炭治郎一人では無理だ)

そう思い、そして無惨に既に殺された、珠世の顔を思い浮かべる愈史郎。

(炭治郎を守ってください)

(何とか守ってやってください)

(お願いします)

珠世以外には心を開かず、炭治郎とも、激しく衝突した事のある愈史郎。しかし今、愈史郎は、心からそう願い、涙を流しました。

一方、無惨との斬り合いを続ける、炭治郎。広範囲の技を放つ、無惨に対し、炭治郎は、「日の呼吸」の技を断続的に使い、何とか対抗し続けていました。

(技は)

(繋げばいいってものじゃない)

(心臓と脳を正確に狙わなきゃ)

そう思い、さらなる集中を求め、無惨を注視する炭治郎。しかしその時、炭治郎は、己の視界が、突如として暗闇に、閉ざされかけてしまっている事に、気が付きます。

(見えない…!)

(酸欠…!)

ここに来ての致命的なミスに、肝を冷やす炭治郎。

落ち着きを取り戻し、無惨の攻撃を匂いで捉えようとしますが、そのうちに足まで滑らせ、炭治郎は絶体絶命の危機に陥ります。

炭治郎を救った伊黒 その潰された両目を補うのは相棒の蛇・鏑丸

しかし、その時。遅いくる無惨の攻撃から、炭治郎を救ったのは、巨大な蛇の姿を幻視させる、ある人物の介入でした。

「……」

「死に損ないめ」

そう言って苛立ちを見せる、無惨の攻撃で、周囲の建物が崩れ去る中。視界が戻った炭治郎が見た、己の体を抱える姿は、「蛇柱」伊黒のものでした。

「伊黒さ…」

しかし。そうして炭治郎が見上げ、目にしたものは、顔面に深い傷を無数に穿たれ、両目を潰された痛々しい伊黒の姿でした。

「伊黒さん両目が…!」

「俺を庇ったせいで」

その炭治郎の言葉を聞き、苛立った様子を見せる伊黒。

「違う! もっと前にやられた」

「お前は人のことばかりうるさい」

言い合う間にも、伊黒は炭治郎の体を抱えたまま、無惨の攻撃を避け続けます。

その中で炭治郎は、目の見えなくなってしまったであろう、伊黒をサポートしようと、声をかけますが、伊黒は炭治郎の提案を断ってしまいました。

「俺は元々右目が弱視で殆ど見えなかった」

「お前の介添えなど必要ない」

「俺には鏑丸がついてる」

そう言う伊黒の顔の前に、己を主張するようにして、姿を現す、伊黒の蛇・鏑丸。そうするうちに、炭治郎は酸欠から回復し、伊黒の腕から降ろされます。

しかし、一息つく暇すらなく、そこに無惨の激しい追撃が襲いかかってきます。

それを受けた伊黒は、炭治郎を投げ飛ばすと、たった1人で、無惨の攻撃に対応。背後の建物を吹き飛ばされながら、伊黒は、無惨の攻撃を回避します。

「伊黒さん!」

それを見た炭治郎は、無惨へと攻撃を繰り出しますが、無惨はなおも、手負いである伊黒を仕留めようと攻撃を継続。

しかし、蛇・鏑丸からの指示を受けた伊黒は、目の見えないまま、無惨の激しい攻撃を、回避して行きます。

それを見て、苛立ちを募らせる無惨。

(蛇が状況を伝えている?)

(あのような畜生に私の攻撃が)

(読まれているだと?)

そしてその時、鏑丸と共に戦う伊黒のもとへと、炭治郎も合流。

「日の呼吸」が放つ、炎の竜と、伊黒の攻撃が見せる、大蛇の姿が、無惨の攻撃を、迎え撃ちます。

その状況を鑑みる中、無惨は、思うように戦果をあげられないことに、歯噛みをします。

(老化薬の影響…)

(まだ分解できないのか)

(そちらの修復に体力を奪われる)

突如として無惨に浮かぶ数百年前の傷 縁壱の導き

しかしそうは言うものの、無惨の攻撃の鋭さは、未だ炭治郎たちを追い詰めるに、十分な威力を持ったもの。

長い戦いで弱っているはずの無惨が、まだこれだけの強さを誇っている事に、炭治郎もまた、悔しそうに歯噛みをします。

(二対一でもまだきつい!)

(何とか現状を打破しないと)

そう考え、何とか伊黒の力になろうと、状況を見極めようとする、炭治郎。

と、その時でした。

(?)

(何だ? あれ)

(無惨の体)

炭治郎は無惨の体に、ある異変が起き始めている事に、気が付きます。

高速で振るわれる、無惨の両腕、そして顔。

果ては胴体と、その全身に、突如として、この戦いで付けられたものとは、明らかに違う傷痕のようなものが浮かんできたのです。

(傷…?)

(古傷だ)

戦いの中で浮かんだそれを、疑問に思う炭治郎。しかしその直後、炭治郎は、その傷痕の正体に、思い至ります。

(縁壱さんがつけた傷だ)

(治癒しなかったんだ、何百年もの間)

(無惨の細胞を灼き続けた)

(あの傷はそのまま無惨の脆い所なんだ!)

(縁壱さんが俺たちを導いてくれる……!)

無惨の全身を穿つ、無数の傷痕。それを見た炭治郎は、この長く続く戦いに、一筋の希望を、見出し始めていました。

『鬼滅の刃』195話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第194話を読んだ感想と考察

炭治郎が激闘を繰り広げる中、倒れた柱とカナヲたちの治療に、駆け付ける愈史郎たち。

一方、戦いの中で、無惨の攻撃を受けかけた炭治郎は、駆けつけた伊黒によって、助けられます。

パートナーの蛇・鏑丸の感覚を借り、失った両眼を補って、戦い続ける伊黒。その中で炭治郎は、かつて縁壱によって付けられた、無惨の体の無数の傷が、まだ癒えていない事を、察知します。

本当に容赦ないな、という感想が第一に来た、今号の「鬼滅の刃」。

治療に駆け付けた、愈史郎の手によって、悲鳴嶹や他の隊員たちが、一命を取り留めている事を知り、一息付いたのも束の間。起き上がり、炭治郎の助けに現れた、伊黒の顔には、見るだけで痛々しい、深い傷が、穿たれていました。

とは言え、流れていた血の量から言えば、再起不能も十分にあり得たので、悲鳴嶹の(一応の)生存確認と合わせ、安心半分、戦々恐々半分、と言ったところ。

不穏な展開の気配は、依然として晴れませんが、伊黒が信頼を置く蛇・鏑丸の活躍や、猫・茶々丸の生存と合わせ、全体的に、新たな希望の芽生えを、感じた回になりました。

こうして伊黒が再び参戦し、打倒無惨へ道程を、少しだけ進めた炭治郎。

個人的には、過去回想で名前が明かされ、伊黒とのただならぬ信頼関係が、示唆されていた、蛇・鏑丸と、伊黒の、関係性が、垣間見えた事が嬉しく感じました。

しかし、希望が見えれば、また新たな絶望が提供されて来るのが、「鬼滅の刃」。

そう言えば、禰豆子が最後に登場してから、随分と経っている気もするので、そろそろそちらの伏線も、回収される頃合いなのかも知れません。

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