2020年2月22日(土)に発売した週刊少年ジャンプ13号の『鬼滅の刃』の最新話194話「めまぐるしく」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『鬼滅の刃』第195話「めまぐるしく」のネタバレ
無惨に残る無数の傷 それを受け無惨は突如として逃亡を試みる
(あの男は初め)
(弱く見えた)
炭治郎と伊黒の攻撃をさばく中、過去の光景を回顧する無惨。
かつて出会った、縁壱に対し、無惨はその姿に、覇気も闘気も憎しみも、そして殺意も何も感じなかったのだと言います。
(そんな男が私の頸を刎ね、切り刻むなど)
(さらにはその傷が)
(何百年もの間、太陽の光のように、私の肉を細胞を、灼き続けるなど)
(例え神や仏でも予想できなかったはず)
炭治郎と戦いながら、己の体に浮かんだ傷を見る、無惨。
(本当の化け物は)
(あの男だ)
(私ではない!)
無惨は、過去に出会った縁壱の顔を、思い浮かべながら、心底悔しそうに、顔を歪めました。
一方、無惨の体に浮かんだ無数の傷に、気が付いた炭治郎。
今まで無惨が隠していた、それらの傷が、露見した事に、炭治郎は希望を見出します。
(みんなで繋いだ一秒が)
(無惨をここまで追いつめた)
無惨を倒す、過去最大のチャンスが、訪れた事を受け、炭治郎は、改めて最期まで戦い抜く事を、誓います。
更に、無惨に浮かんだ傷を、観察して行く炭治郎。するとその傷が、無惨の体の上を、移動している事に炭治郎は気が付きます。
そして炭治郎は、その傷の場所にこそ、無惨の心臓と脳が、あるのだと察知。
「透明な世界」に入らずとも、急所を狙う新たな方法を得て、炭治郎は、無惨を倒すための方策を改めて考えます。
(伊黒さんの目をどうにかしなきゃ!)
(鏑丸の手助けだって限界がある)
(どうする…どうする…!)
その中で炭治郎は、愈史郎の血鬼術である、視覚を共有する、「目」の札を利用する事を、思いつきます。
しかし、その時。
「夜明ケマデ四十分!」
空を飛ぶ烏が、そう、夜明けまでの時間を、告げると同時。無惨が、爆発のような勢いと共に、炭治郎の前から、姿を消しました。
次に炭治郎が見たのは、遠く離れたところを、走り去っていく、無惨の後ろ姿。
(走って逃げた…!?)
無惨が躊躇いなく逃亡した事に、炭治郎は驚愕します。
「逃げた! 逃げた伊黒さん無惨が逃げた!」
目を潰され、鏑丸のサポートを受けながら、戦っていた伊黒にも、炭治郎は今見たものを、報告します。
それを受け、伊黒もまた驚愕すると共に、強い焦りを抱きます。
(そうだ当然だ)
(無惨は誇りを持った侍でもなければ)
(感情で行動する人間でもない)
生きることだけに固執する生命体である、無惨。夜明けが近くなった今、逃亡することに、一切の躊躇をみせない無惨を、止める事の難しさを伊黒は察します。
炭治郎は逃げる無惨を追跡 そして伊黒と共に反撃を開始する
(ああっ…! くそっ!)
(どんどん遠ざかる、追いつけない)
一方、炭治郎もまた、逃げる無惨を追おうとして、その難しさに、歯噛みをしていました。
無惨が逃げ、そして負ける。ここまで、命を散らしてまで、無惨を止めようとしてくれた、鬼殺隊の皆の気持ちを思い、炭治郎は更に、焦りを募らせます。
そこで更に、炭治郎は、目にします。道を走って逃げる無惨が、その途中に散らばる、数多の鬼殺隊員たちの遺体を、踏みつけ、ぞんざいに扱い、傷つけていく様を。
(亡骸を踏みつけに…)
それを見た炭治郎は、怒りに目を見開きます。
そして次の瞬間、無惨を背後から襲ったのは、投擲され、飛んできた、無数の日輪刀でした。
炭治郎は、辺りに落ちていた、鬼殺隊の一般隊士たちの刀を、拾っては無惨に向けて投げ、少しでもその逃亡を、阻もうとしたのです。
無論無惨は、その程度では止まらず、飛んでくる日輪刀を、迎撃します。
しかし、9000年もの老化を経て、夜明けが近づく今、無惨は飛んでくる刀を無視する事も出来ません。
(しつこい虫共)
(払っても払っても纏わり付く)
(今は斬撃よりも、体深くに刀が貫通する方が危険だ)
無惨はそう思い、背後に飛んでくる日輪刀を迎撃すべく、意識をそちらへ集中させます。
しかし、その時。いつの間にか、逃げる無惨へと接近していた、伊黒が、その波打ったような形の、独特な日輪刀を、打ち下ろすようにして、無惨を後ろから突き貫きました。
そうして飛び付いてきた伊黒を、無数の触手で、斬り殺そうとする無惨。
しかし、一連の隙を突き、こちらもまた接近していた、炭治郎の「日の呼吸」の剣技によって伊黒は救われます。
「伊黒さんこれを」
「受け取ってください!」
そして炭治郎は、攻撃と同時、愈史郎の術札を、伊黒へと手渡そうとします。
しかし無惨は、咄嗟に、「柱」たちに深手を負わせた、触手攻撃を繰り出し、炭治郎の思惑を阻止。
炭治郎と伊黒は、大きなダメージを受け、同時に愈史郎の札は、炭治郎の手から離れてしまいました。
しかし炭治郎は、諦めません。
「伊黒さん、大股三歩、右へ飛んで!」
炭治郎は咄嗟に、伊黒を札の元へと誘導すべく、指示を叫びます。そしてそれを防ごうとする無惨と、炭治郎が、激しい打ち合いを開始。
しかし、目の見えない伊黒は、炭治郎が渡そうとする、札の位置を、正確に感じ取る事が出来ません。
その時、炭治郎が咄嗟に叫びます。
「鏑丸、頼む──っ!」
無惨の攻撃を防ぎながらの、炭治郎の、渾身の叫び。
それを受け、伊黒の首に巻きついていた蛇・鏑丸が、体を伸ばし、愈史郎の術札を口にくわえて受け取りました。
そうして、術札を受け取り、それを顔に貼り付ける事に成功した伊黒。
「炭治郎」
「感謝する」
そう、炭治郎に感謝を述べた伊黒は、無惨へと向け、大蛇を思わせるような、大技を披露。逃げようとする無惨を、その場に縛り付けます。
(見え方は人間と異なるが、視覚は開かれた)
(格段に戦いやすい!)
そうして復活した伊黒は、戦いながら、炭治郎への指示を開始。
「絶対にここから逃がすな」
「二人ならできる!」
「はい!」
こうして、傷を受け、弱体化著しい無惨を逃さんとする、炭治郎・伊黒の奮戦が、再び始まりました。
どんどんと弱って行く無惨 一方ついに禰豆子が町近くに姿を現す
一方、復活した伊黒と、「日の呼吸」を操る炭治郎に、追い詰められつつある無惨。
(しつこい)
(いつまでもいつまでも)
夜明けが近く、逃亡を謀るも、それを阻止された事で、無惨は、焦りを募らせていました。
(どけ)
(私の道を塞ぐな)
そして、伊黒と炭治郎を相手に、戦い続ける無惨は、自分が、次第に息を乱しつつある事に、気が付きます。
(息切れ…!)
(体力の限界が近づいている)
(この私の肉体に…!)
こうして無惨は、限界、そして夜明けが近づく中、伊黒と炭治郎の相手をする事を、強いられ続けて行きました。
一方、無惨と鬼殺隊が、激闘を繰り広げる町から程近い場所。
町の遠景を、周囲の田畑や、林越しに見る事の出来る、その場所には、煉獄の父や宇随、鱗滝の元から逃げ出し、炭治郎の元へと向かっていた、禰豆子が辿り着いていました。
『鬼滅の刃』第195話を読んだ感想と考察
炭治郎たちとの戦いの最中、突如として、逃亡を謀った無惨。
炭治郎の機転や、伊黒の奮闘により、その逃亡は阻止され、更に伊黒はその視力を、限定的ながらも戻す事に成功します。
伊黒と炭治郎が、力を合わせ、無惨を追い詰める中。ついに無惨にも、体力の限界が接近。一方、無惨と鬼殺隊が戦う町から、程近い田園地帯には禰豆子が姿を現していました。
自らの老化や、状況の不利を受け、ついに「逃亡」という選択肢に、打って出た無惨。戦いが始まってから、その可能性はずっと付きまとっていたので、展開自体に驚きはしませんでしたが、その逃げっぷりが、あまりにも躊躇のないものだったので、不覚にも少し笑っていました。
「今夜鬼殺隊を殲滅する」とまで宣言しておいてのこれですので、ラスボスとしての「格」が、下がらないか、少々不安になりますが、今後挽回のチャンスはあるのでしょうか? とは言え、産屋敷を含め、ここまで相当の犠牲が出ている中での逃亡ですので、炭治郎たちにとっては他ならぬ死活問題。
今回はどうにかなりましたが、今後、少しでも隙を見せれば、逃げ出してしまう事を思うと、なかなか厄介ではありそうです。
そして、ついに炭治郎の元へと、辿り着いた禰豆子。その右目は、炭治郎のものと同じ描かれ方になっており、人間へと戻りかけている事が、うかがえます。
しかし、もはや窮地に追い込まれつつある無惨に、逆転の一手があるとするなら、この「禰豆子を吸収する」以外にあり得なさそうなのが、不安なところ。
逆に禰豆子の「爆血」もまた、炭治郎たちの切り札に、なりそうな要素なので、禰豆子登場という展開が、今後どう転ぶのか、注目して行きたいところです。
こうして、伊黒と炭治郎の、コンビネーションにより、更に無惨を追い詰める事となった、今号の「鬼滅の刃」。
第一印象最悪であった伊黒が、炭治郎に感謝を述べ、更に共闘しているところを見ると、改めて、なにやら込み上げてくるものがあります。
あとは「風柱」不死川と和解すれば、全ての「柱」が炭治郎に籠絡された事になりますが、流石にそれは、もはや厳しいでしょうか? しかし、活躍すればするほど、逆に今後の展開が不安になってくるのが、本作、「鬼滅の刃」という作品。
ここ最近好感度急上昇中の伊黒ですが、その行く末にも、注目です。
『鬼滅の刃』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、鬼滅の刃の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!鬼滅の刃の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
漫画『鬼滅の刃』を無料で読む方法&最新刊含め全巻無料で読めるか徹底調査!
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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