2020年2月10日(月)に発売した週刊少年ジャンプ11号の『鬼滅の刃』の最新話193話「困難の扉が開き始める」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『鬼滅の刃』第193話「困難の扉が開き始める」のネタバレ
「日の呼吸」を6つまで繋げる炭治郎 しかし既に限界は近く……
「日の呼吸」を記憶の中から学び取り、その「第13の型」へと、辿り着いた炭治郎。
12ある型を全て繋げるべく、炭治郎は、たった1人、無惨へと、立ち向かって行きます。
しかしそんな中、無惨は、半死半生の炭治郎へと、止めを刺すべく、激しい攻撃を繰り返して行きます。
(死の淵を垣間見た生き物は)
(より強靭になると)
(私は知っている)
通常生きていく上では、不必要だった感覚や、力の扉。
無惨いわく、その扉を開けなかった者は死んで行く、との事ですが、今目の前にいる、炭治郎は、その扉を「開いた」のだと、無惨は直感します。
(妹の力に頼らず、刀身を赫くした)
そんな中で、以前炭治郎が、禰豆子の「爆血」の力で、「赫刀」を発現させた事を、思い出す無惨。
(だが)
(及ばない)
(遠く及ばないのだお前たちは)
(あの男には)
そう考える無惨の、脳裏には、かつて無惨を追い詰めた剣士・縁壱と、その手に握られた赫刀が、浮かんでいました。
そして、無惨がそのような事を、思い出しているうちにも、炭治郎は、「日の呼吸」の剣技を、続けて繰り出して行きます。
「日暈の龍・頭舞い」。
「火車」。
(六つ)
(繋がった)
(やっと半分)
12の型全てを繋げる、「第13の型」の完成を目指し、戦って行く炭治郎。
しかし、全部で12あるという、無惨の脳と心臓は、それぞれ体の中で、ぐるぐると動く上、激しい反撃によって、炭治郎の刃は、無惨まで届きません。
そんな中にあって、体に絶大なダメージを負いながら、技を繰り出し続ける、炭治郎。
夜明けまでまだ1時間もの、時間が残される中、ついに炭治郎は、膝を折り、その場に崩れ落ちそうに、なってしまいます。
その隙を突き、無惨の攻撃は、また激しさを増して行きます。
(集中しろ、今この瞬間の一秒以外考えるな)
(一秒だ、一秒を繋げ)
(夜明けまでの一秒を繰り返せ)
そうして炭治郎は、なおも続けて「日の呼吸」を繰り出し、無惨へと、迫って行きます。
無惨に訪れる違和感 珠世としのぶの毒が無惨を追い詰める
そんな中、対する無惨もまた、炭治郎の技の精度が落ちた事に、めざとく気が付いていました。
(もう技の精度が落ちた)
(当然だ、あんなもの)
(然う然う生まれてなるものか)
炭治郎に対し、有利を感じながらも、また脳裏に縁壱の姿を思い浮かべる、無惨。無惨は、先ほど「柱」たちを戦闘不能に追い込んだ、触手の高速追撃を用い、炭治郎へと、止めを刺しに行きます。
その直撃を避けつつも、攻撃の余波を受け、口から激しい喀血を漏らす、炭治郎。そして無惨は、その隙を突き、炭治郎へと、両腕の触手を、叩きつけに行きます。
しかし炭治郎は、またもそれを、間一髪で回避。激しく周囲の建物を抉る無惨の攻撃は、虚しく空を切り、炭治郎は、どうにか体勢を整え直しました。
そして、その時。激しい攻撃を続けながらも、無惨は、ある違和感に気が付きました。
(?)
(何だ?)
無惨からすれば、精彩を欠き、「遅い」とさえ思える、炭治郎の動き。
しかし無惨は、そんな疲弊しきった炭治郎に、どうして未だ止めを刺し切れていないのか、と、疑問を感じました。
そして無惨は、そこで気が付きます。
(違う)
(私も遅くなっているのだ)
先ほどは、多数の「柱」たちを相手にして、圧倒してみせていた無惨。
無惨は、手負いの炭治郎へと、2度も止めを刺し損なった事から、そのような結論へと、辿り着きました。
(原因はあの女に違いない)
(取り込んだ珠世の細胞に吐かせる)
そう考えた無惨は、炭治郎との戦いを続ける中、自らの体内で、珠世の細胞を、部分的に再生させます。
そして、その首だけの珠世へと向け、質問を投げかけました。
(お前は何をした?)
(私に使った薬は人間返りではなかったのか?)
それを受けた珠世の首は、たどたどしいながらも、言葉を発し始めます。
「お前に…使った薬は…」
「人間に戻すもの…」
「それと…」
そこで、珠世の表情が、無惨を嘲るような、勝ち誇ったような笑みに変わります。
「言わない」
「無駄に増やした脳味噌を使って考えたらどうだ?」
その言葉を受けた無惨は、珠世の首を握り潰してしまいます。
そして今度は、珠世の細胞に、残された記憶を読むため、再び意識を、集中させて行きました。
そうして無惨が見た、珠世の記憶。その中には、珠世が鬼にした少年・愈史郎と珠世が共同研究を行なっていた、鬼殺隊蟲柱・胡蝶しのぶの姿が、見えました。
「薬は複数のかけ合わせにしましょう」
「分解されることは前提で進めるべきです」
そう、記憶の中の珠世へと、語りかけるしのぶ。
いわく、「人間に戻す薬」が効かなかった場合、残った薬が、より強力に作用するよう、細工を施した、との事です。
「二つめは老化の薬が望ましいですね」
「珠世さんが作ったこれなら、一分で無惨を五十年老いさせることができる」
その言葉を、珠世の記憶から読み取り、無惨は、衝撃を受けます。
(老化!)
(そうか私は老化し続けていたのだ)
老化の進行を喰い止めるため、削がれていたのだという、無惨の力。
そして無惨は、珠世が薬を使った時間から逆算し、自分が、この戦いの中で、すでに9000年もの老化を、強制されていた事を、悟ります。
(もっと早く気づくべきだった、頭髪の色が戻らないこと)
夜明けまで残り59分 遂に繋がった炭治郎の12の剣技
そして、鬼殺隊の鎹烏が告げる、夜明けまでの残り時間が、59分を数える中。
炭治郎の「日の呼吸」の剣技が、また次々と、無惨へと襲いかかって行きます。
「飛輪陽炎」
「輝輝恩光」
「火車」
「碧羅の天」
無惨はそれに、反撃を試みますが、炭治郎は怯むことなく、攻撃を繰り出し続けます。
「烈日紅鏡」
「炎舞」
そこで飛んできた無惨の攻撃を、炭治郎は、かつて猗窩座の攻撃を、回避した時と同じように、「幻日虹」を使い、回避。
「円舞」
「斜陽転身」
「灼骨炎陽」
「日暈の龍・頭舞い」
「陽華突」
「日の呼吸」の、12の剣技。それらがついに繋がり、1周し、無惨へと、激しい攻撃を、叩き付けるに至ります。
(繋…がった! 十二!)
(もっと速く、もっと正確に)
(繰り返せこの十二の巡りを! 夜明けまで!)
『鬼滅の刃』第193話を読んだ感想と考察
「日の呼吸」をついに完全に継承し、「第13の型」を用いて、無惨へと立ち向かっていく炭治郎。
その攻撃を受ける中、無惨は、己の身体能力が、衰えている事に気が付きます。
珠世の記憶を探り、自分が、薬の効果によって、実に9000年もの「老化」を強制されていた事を知る無惨。
夜明けまでの残り時間が、1時間を切る中、炭治郎は「日の呼吸」の剣技を、12個全て繋げる事に成功、無惨の打倒を目指します。
先週号において、「日の呼吸」を完全に継承し、無惨と渡り合えるまでに、成長を遂げた炭治郎。
この漫画にしては、随分と簡単にパワーアップしたなー、と、少々の違和感を感じてはいましたが、ここに来てまで、そこに理由付けを行ってくるとは、思いませんでした。
いわく、9000年もの「老化」によって、弱体化している、のだという無惨。本作の、「敵味方のパワーバランス」における、徹底された整合性は、これまでにも随所に散見されて来ましたが、まさかそれが最終決戦でまで健在だとは。
改めて、本作の世界観に対する、作者の強いこだわりを、垣間見ることの出来た、1話でした。
そして、ついに明かされたのが、珠世としのぶの、共同開発薬の効果です。
元より、「人間に戻す薬」も、単に「分解されて終わり」、だとは、思っていなかったので、何かあるとは思っていましたが、今回それが、「老化の薬」なのだと、明かされました。
「柱」たちはそれぞれ、約1時間後に迫った、夜明けを目指し、戦っていた訳ですが、結果としてそれが、今の炭治郎の善戦に繋がったという訳ですね。
そして今回の見所となったのが、無惨の細胞の中で蘇生された、珠世の言葉と表情。数百年もの間培われ、無惨へと向けられた、珠世の憎しみと怒りの言葉が、明らかに無惨を苛立たせたていたのが、なんだか胸のすくような気持ちにさせてくれました。
このように、炭治郎の善戦と共に、「このまま夜明けを迎える事が出来るかも知れない」という光明を、感じる事が出来た、「鬼滅の刃」第193話。
無惨の弱体化が判明した事もそうですが、個人的には無惨に対する珠世の、最大級の煽り台詞と、その表情が、印象に残る回となりました。
そして、炭治郎が目指す「第13の型」による無惨の打倒も、心なしか、現実味を帯びて来たように感じます。
しかし、いかに弱体化していようと、無惨が「逃げ」に徹すれば、炭治郎たちには、それを防ぐ手段が無いというのも、また1つの事実。
果たして炭治郎は、そして鬼殺隊の面々は、このまま無事に夜明けを迎える事が、出来るのでしょうか。
『鬼滅の刃』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、鬼滅の刃の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!鬼滅の刃の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
漫画『鬼滅の刃』を無料で読む方法&最新刊含め全巻無料で読めるか徹底調査!
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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