2020年2月3日(月)に発売した週刊少年ジャンプ10号の『鬼滅の刃』の最新話192話「廻る縁」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『鬼滅の刃』第192話「廻る縁」のネタバレ
縁壱の「日の呼吸」 炭吉はそれを受け継いで行くことを決意する
先祖・炭吉の記憶の中で、縁壱の過去、そしてその生涯を知った炭治郎。
無惨の元へと戻る前、炭治郎は、記憶の中で縁壱の剣の「型」を見ていました。
(俺はただ夢を見ているだけかもしれない)
(それでも)
ほんの僅かな手首の角度の違いや、足運び。呼吸の間隔などを知る事で、炭治郎は自分の無駄な動きに気が付きます。
(縁壱さんは物静かで素朴な人だった)
炭吉の妻・すやこが、「剣の型を見たい」とせがみ、それに応じた縁壱。縁壱が見せた剣の型を、ひとつも取り零す事なく、角吉は目に焼き付けていました。
縁壱が見せてくれた、「日の呼吸」の技。それを炭治郎は、「あまりにも美しすぎた」と、評します。
(後に神楽として受け継がれていった理由がわかる)
(剣を振るう時)
(縁壱さんは人ではなく精霊のように見えた)
そんな縁壱の剣技を褒める、すやこの反応に恥ずかしそうな様子を見せる縁壱。
やがて縁壱は、炭吉たちの元を離れる際、耳飾りを残して行きました。
「また遊びに来て下さい」と伝えるものの、縁壱がもうここを訪れないであろう事を悟る炭吉。
遠ざかる縁壱の背を見て、物悲しい気持ちに襲われた炭吉は、その背中に声をかけます。
「縁壱さん」
「後に繋ぎます」
「貴方に守られた命で…俺たちが」
「貴方は価値のない人なんかじゃない!」
何も為せなかったなどとは、誰にも言わせない。
そう叫ぶ炭吉の言葉は、その光景を夢として垣間見る炭治郎の言葉でもありました。
「この耳飾りも日の呼吸も、後世に伝える」
「約束します!」
それを聞いた縁壱は、炭吉たちの方へと振り返りこう言います。
「ありがとう」
その顔に浮かんでいた表情は、かつて巌勝が恐れたような得体の知れない化け物のものではなく。
平和を願う、どこにでもいる人間の、朗らかな笑顔でした。
(縁壱さん俺の方こそ)
(俺たちの祖先を助けてくれてありがとう)
縁壱の礼の言葉を聞き、そう思う炭治郎。縁壱が珠世を信じ見逃したからこそ。
縁壱が「日の呼吸」を見せてくれたからこそ、自分は戦えるのだと、炭治郎は縁壱に深い感謝の念を抱きます。
受け継がれた十二個の型 炭治郎は十三個めの型の真実に辿り着く
日の呼吸が持つ、十二個の型。「円舞」、「碧羅の天」、「烈日紅鏡」、「幻日虹」、「火車」、「灼骨炎陽」、「陽華突」、「斜陽転身」、「輝輝恩光」、「日暈の龍・頭舞い」、「炎舞」。
縁壱が記憶の中で見せた、その十二個の型は、驚くほど正確に数百年の時を超え竈門家に伝わっていました。
しかし、かつての炎柱が聞いたという、「十三個めの型」については、その記憶の中には登場せず終い。
それを受け、炭治郎は、ずっと気になっていた、という、「ある事」について、考えを巡らせます。
(“円舞”と“炎舞、同じ音の技名”)
(それから父さんの言葉)
(“正しい呼吸ができれば炭治郎もずっと舞える”)
夜明けまで、ずっと続けられていたという、炭治郎の父・炭十郎の「ヒノカミ神楽」。
そして今、無惨の特殊な体の作りを、前にして、炭治郎は確信します。
(恐らく十二の型は、繰り返すことで円環を成し)
(十三個めの型になる)
無惨の攻撃をくぐり抜け、脳と心臓を斬り続けること。
それこそが、「日の呼吸」の、十三個めの型であり、無惨を倒す方法であるのだと、炭治郎は思い至ります。
(途方もない)
(きっと俺は地獄を見るだろう)
縁壱ですら為し得なかった、「十三個めの型」による、無惨の打倒。
しかし炭治郎は、それでも、自分にできることを、精一杯やる、と、決意を固めました。
(心を燃やせ)
(負けるな)
(折れるな)
そして、無惨の猛攻と、炭治郎の攻撃が、交わっていきます。
遂に完全に継承された日の呼吸 十三個めの型炸裂なるか!?
無惨の攻撃をいなし、近づきながら、技を放つ炭治郎。無惨は、炭治郎の姿に、かつての縁壱の面影を垣間見、激昂します。
「亡霊が…」
そう呟き、先ほど「柱」たちを、一息に屠った、あの技を繰り出す無惨。しかし角治郎は、少なくないダメージを負いながらも、それを耐え切ります。
(見えた)
無惨の主な攻撃手段である、背と両腕の管。それとは別に、腿から高速で伸びる、新たな八本の管こそ、先ほど「柱」たちを倒した技なのだと、炭治郎は看破します。
無惨の攻撃を見抜き、無惨へと肉薄して行く、炭治郎。
日の呼吸・「円舞」。
「烈日紅鏡」。
「火車」。
炭治郎は、先ほどの予想通り、「日の呼吸」の型を、繋げるように、無惨へと叩き込んで行きます。
3発目の「火車」で、攻撃を防がれてしまったものの、確かな手応えを感じる、炭治郎。
(やっぱり繋がる)
(そういうふうにできてる)
(そうですよね? 縁壱さん)
炭治郎の脳裏に、一瞬映るのは、別れ際に笑顔を見せた、縁壱の姿です。
(繋ぎます)
(次は十二の型全てを)
そう決意し、刀を構える炭治郎。その刃は、「柱」たちと同じように、赫の色を帯び始めていました。
『鬼滅の刃』第192話を読んだ感想と考察
祖先・炭吉の記憶を垣間見ることで、縁壱の「日の呼吸」、その13個目の型の正体に思い至った炭治郎。
重症を負いながらも、炭治郎は再び無惨の前に立ち、その攻撃をどうにかいなします。
そして炭治郎は、13個めの型の正体、「12個の日の呼吸の型を夜明けまで繰り返し、無惨を斬り続ける」という、地獄のような戦いに、挑んで行きます。
遂に炭治郎が、(間接的にではありますが)縁壱から「日の呼吸」を完全に継承し、無惨へと立ち向かうための力を得るに至った今回の話。
技の名前も、これまで使用していた「ヒノカミ神楽」から、正式に「日の呼吸」に、変わりました。
しかし、てっきりこれまで、「ヒノカミ神楽は、竈門家の人間でも使えるよう、ある程度デチューンされたもの」と、考えていたのですが、炭治郎いわく、その型は、「驚くほど正確に、現在まで受け継がれてきたもの」であるそう。
ならば、縁壱の周りの人間には誰一人使えなかった、「日の呼吸」が、どうして竈門家の人間に扱えたのか、という疑問が生まれる事になりますが、その辺りの謎は、今後明かされる事になるのでしょうか?
そして、謎とされていた、「日の呼吸」の13個目の型も、今週明らかになりました。
その正体は、「12個の型を繰り返す事で完成する型」だとの事。これはつまり、剣術というよりは、完全に無惨を殺すためだけに編み出された技という事です。
それを考えれば、確かに以前、無惨と対峙した縁壱は、「その瞬間に型が完成した」と、回顧していました。
同様に、「夜明けまで繰り返し舞うヒノカミ神楽」であるとか、「円舞」と「炎舞」の存在であるとか、伏線は随所に張られていた様子。
過去の全てが収束するように、無惨打倒へと道筋がつながる、「伏線回収」のカタルシスは、今までの「鬼滅の刃」には、あまりなかった要素なので、なんだか新鮮な面白さがありました。
こうして、遂に無惨を倒すための方法を習得、技の名前も、正式に「日の呼吸」に改めた炭治郎。
しかし、リアルタイムで戦場に向かっている禰豆子だったり、かつて無惨が縁壱に使った逃亡方法だったり、まだ回収すべき要素は、それなりに残されています。
であるならば、優勢に見える状況であっても、無惨にはまだ手の内が残されていて、そのチャンスを虎視眈々と狙っている、と思った方がいいでしょう。
鬼殺隊の隊員はほとんど倒れ、半ば孤軍奮闘の体を成している、炭治郎の戦い。
夜明けまで、まだ1時間余りの時間が残される中、果たして炭治郎の体は、無惨を倒すまで保ってくれるのでしょうか。
『鬼滅の刃』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、鬼滅の刃の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!鬼滅の刃の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
漫画『鬼滅の刃』を無料で読む方法&最新刊含め全巻無料で読めるか徹底調査!
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
コメントを残す