『鬼滅の刃』最新話200話のネタバレと感想!消滅する無惨、勝利に歓喜するも死にゆく柱たち

2020年3月30日(月)に発売した週刊少年ジャンプ18号の『鬼滅の刃』の最新話200話「勝利の代償」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『鬼滅の刃』199話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第200話「勝利の代償」のネタバレ

無惨消滅 悲鳴嶹の前に現れたのはかつて守れなかった子供たち

太陽の光を受け、灰になって消えていった、巨大な赤子の姿に変容した無惨。

愈史郎の「目」を使い、輝利哉が確認する限りでも、無惨は跡形もなく消滅しており、鬼殺隊の一行は、1000年の悲願であった勝利に湧き立ちます。

喜び、涙を流す一般隊員たち。また、気が抜けたのか、輝利哉もまた、怪我人の対処を指示した後、涙を零しながら、気を失ってしまいます。

「終わりじゃないぞ!」

「立て! 怪我人の手当てだ」

程なくして、「隠」の面々、そして動ける隊士たちは、残された怪我人たちの、手当てに向かいます。

そんな中、壁に背を預け、倒れながら治療を受けるのは、「岩柱」悲鳴嶹。

しかし悲鳴嶹は、己がもはや、手遅れである事を理由に、一行からの治療を、断ってしまいます。

「私は手遅れだ、貴重な薬を溝に捨てることになる」

「他の若者たちの所へ行ってくれ」

その言葉を受け、それを聞き入れられない、とでも言うように、食い下がろうとする隊士たち。

しかし悲鳴嶹は、あくまで治療を固辞し、「私の最後の願いだ」と言って、隊士たちを、他の者の元へ向かわせます。

と、その時。悲鳴嶹の手に、何者かの手が添えられました。

「……」

「ああ…」

「お前たち……」

それは、かつて悲鳴嶹が寺で引き取り、育てていた、子供たちの姿でした。

襲撃を受けた際、悲鳴嶹を信じず、逃げ出した結果、鬼の餌食になってしまった子供たちは、今際の際にある、悲鳴嶹の前に現れ、次のように語ります。

(あの日のことを私たちずっと謝りたかったの)

(先生を傷つけたよね?)

(でも俺たち逃げようとしたんじゃないんだよ)

いわく、目の見えない悲鳴嶹を守るため、武器を取りに行くなり、人を呼びに行くなりしようとしていた、のだという子供たち。

それを、「頼りにならない自分を置いて逃げようとした」のだと、誤解をしていた悲鳴嶹は、納得したように、「そうだったのか」と、呟きを漏らします。

(いつも通りまた明日が来れば)

(ちゃんと話もできたのに)

(本当にごめんなさい)

そう言って子供たちは、本当に申し訳なさそうにしながら、悲鳴嶹に向かい、涙を流します。

「私の方こそお前たちを守ってやれず…」

「すまなかった……」

そう言って謝る悲鳴嶹に寄り添い、「ずっと待っていた」のだと語る、子供たち。

「そうか…ありがとう…」

「じゃあ行こう…皆で…」

「行こう…」

その呟きを最後に。悲鳴嶹は、彼を慕う幾人もの「隠」と、隊士たちの前で、息を引き取りました。

甘露寺と伊黒 死に向かう中交わされる来世での結婚の約束

そして、無惨の腕を引きちぎったものの、手痛い反撃を受け、倒れていた甘露寺もまた、今際の際に、立たされていました。

「あ…」

「鏑丸くん…」

甘露寺は、血に塗れ、伊黒の羽織を掛けられた姿で、伊黒の相棒である蛇の姿を目にします。

そして甘露寺は、己を抱き抱える伊黒から、無惨の死と、鬼殺隊の勝利の報告を聞き、心からの安堵を口にします。

「良かったぁ……」

しかし甘露寺は、己の死期をも悟っていました。

「体が全然痛くないや…もうすぐ私死ぬみたい…」

そう言って目を閉じる甘露寺に、自分ももうすぐ死ぬ、君は独りじゃない、と、優しく語りかける伊黒。

そんな伊黒に甘露寺は、自分はあまり役に立たなかったと、謝罪の言葉を口にします。

「そんなことはない」

「頼むからそんな風に言わないでくれ」

甘露寺の言葉を否定した伊黒。更に伊黒は、自分と甘露寺が、初めて会った時の事を、語り始めます。

甘露寺いわく、産屋敷邸で迷っていた自分を、伊黒が助けてくれたのだという、その記憶。

しかし伊黒は、その際、「柱」でありながら、あまりにも普通に笑う甘露寺の姿を見て、逆に救われたのだと言います。

「ささいなことではしゃいで、鈴を転がすように笑い」

「柱になるまで苦しい試練もあっただろうに」

「それを少しも感じさせない」

甘露寺と話す際、まるで普通の青年になれたかのような気分になり、幸せだったのだと語る伊黒。

それは、他の「柱」たちも、同じ気持ちだったのだと言って、伊黒は甘露寺を、慰めます。

「底抜けに明るく優しい君は」

「たくさんの人の心をも救済してる、胸を張れ」

「俺が」

「誰にも文句は言わせない」

甘露寺は伊黒の言葉を、静かに聞いていましたが、そこまで聞いて

途端に涙ぐみ、大きな声を上げ始めます。

「わああん、嬉しいよぉ」

「わたしっ…私、伊黒さんが好き」

「伊黒さんと食べるご飯が一番美味しいの」

「だって伊黒さん、すごく優しい目で私のこと見ててくれるんだもん」

そう言って泣き喚く甘露寺を、伊黒は、潰れた両目で、見守り続けます。

「伊黒さん、伊黒さんお願い」

「生まれ変われたら」

「また人間に生まれ変われたら」

「私のことお嫁さんにしてくれる?」

その言葉を受け、甘露寺の体を、強く抱きしめる伊黒。

「勿論だ」

「君が俺でいいと言ってくれるなら」

「絶対に君を幸せにする」

「今度こそ死なせない、必ず守る…」

そう言って伊黒は、泣き喚く甘露寺に、寄り添い続けました。

母の元へ向かう不死川 しかしその手を振り解いたのは父親の姿

そして、他の「柱」たちと同じく、重症を負っていた不死川もまた、今際の際で、死んだ家族たちの幻影を見ていました。

(玄弥…)

(みんな向こうにいる…)

光の中に佇んでいたのは、玄弥を始めとした、「鬼」と化した母に殺された、弟妹たちです。

しかし不死川は、その光の中には向かわず、背後にある闇の中へと、語りかけます。

「お袋?」

「何で向こうに行かねぇんだ」

しかし、不死川の言葉に対し、闇の中から返ってきたのは、否定の言葉でした。

「私はねぇ」

「そっちには行けんのよ」

それに対し、「何でだよ」と声を荒げ、母の手を取る不死川。

しかし、「鬼」と化した事で、我が子を手にかけてしまった、不死川の母は、「自分は天国には行けない」と言い、申し訳なさそうに顔を伏せてしまいます。

「…わかった、じゃあ俺はお袋と行くよ」

そう言って、不死川は、これまでの姿からでは考えられないような、優しい笑顔を浮かべます。

「俺があんまり早く行ったら、玄弥が悲しむだろうし」

「お袋背負って、地獄を歩くよ」

しかし。その時、不死川の母の手と、不死川の手を、何者かの手が、強引に引き剥がしました。

「放せ」

「志津は俺と来るんだ」

そう言って、不死川へと凄んで見せ、その体を突き飛ばしたのは、かつて不死川の家族に暴力を振るっていた、父親の姿でした。

不死川は、あまりにも突然の、父親の登場に困惑しながらも、声を荒げ、母親を取り戻そうとします。

しかし不死川の体は、突き飛ばされたと同時、落ちるようにして、闇の中へと沈んで行きます。

そんな中で、不死川の父の声が、不死川の耳に届いて来ました。

「お前はまだあっちにもこっちにも来れねぇよ」

「俺の息子だってことに感謝しろ、特別頑丈だ」

そして。次の瞬間、不死川は、血塗れの状態で、他の隊士たちの治療を受けている状況で、目を覚まします。

「あっ」

「あっ、意識戻った、不死川さん起きた!」

そう言って、はばかる事なく、喜びに打ち震える隊士たち。

一方の不死川は、自分から母親を引き剥がした、父に対してか、それとも自分が、生き残ってしまった事に対してか、力ない様子で、悪態を吐きました。

炭治郎を探す冨岡 その目に入ったのは事切れた弟弟子の姿……

そして、戦いの中で倒れた、伊之助や善逸もまた、思いの他元気そうな姿で治療を受ける中。

「冨岡さん冨岡さん」

「ほんとお願いします、動かないで」

治療を受けながらも、冨岡は、無惨の体に飲み込まれた、炭治郎を探し歩いていました。

「炭治郎はどこだ…」

「炭治郎は無事か」

己も血に塗れながら、炭治郎を心配し、歩き回る冨岡。

そんな時、「隠」の1人が、「とりあえず治療を」と、安静にする事を懇願しながら、どういう訳か冨岡の行く手を遮るように、立ちはだかりました。

そして、冨岡は、目にします。

自分を押し留めるように、立ちはだかる「隠」。

その肩の向こうで、3人の「隠」たちに囲まれながら、項垂れるように地面に膝を付く炭治郎の姿を。

全身を血に塗れさせ、左肩から先を無くした、炭治郎の姿。

その右手に握られた日輪刀は、半ばから折れてしまっています。

「息してない、脈がない」

「炭治郎…」

「うっ」

「うっ」

「ううっ」

炭治郎の様子を確認しながら、顔を両手で覆い、涙を流し始める、「隠」の隊員たち。

その様子を見て、元気であった頃の、炭治郎の笑顔を思い浮かべた冨岡は、はばかる事なく、大粒の涙を、流し始めます。

膝を付いたまま事切れる、炭治郎の前に、「隠」の1人に付き添われながらも、ゆっくりと近づいていく冨岡。

未だ刀を握ったままの、炭治郎の右手に、冨岡は、己の左手を、そっと添えます。

「また守れなかった」

「俺は人に守られたばかりだ…」

「許してくれ」

「すまない、禰豆子」

「すまない……」

そう言って、炭治郎の前で涙を流しながら、項垂れる冨岡。

その頃禰豆子は、「隠」の隊員たちに案内されながら、大急ぎで炭治郎の元へ、向かって来ているところでした。

『鬼滅の刃』201話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第200話を読んだ感想と考察

ようやく終わったか、というのが半分。そして、本当にこれで終わりなのだろうか? という疑念が胸中で渦を巻いていたのが半分、といった感じだった、「鬼滅の刃」第200話。

とは言え雰囲気はすでに戦勝のそれになっており、今号は、生き残り組と死亡組を、はっきりと明言する、エピローグ的な展開と、なりました。

今号で死亡がはっきりと明言されたのは、「岩柱」悲鳴嶹。黒死牟戦の時点で、「痣」の副作用により、夜明けを超える事はできない、と言われてはいたものの、辛い展開となりました。

そして、悲鳴嶹を迎えに来たのは、かつて「鬼」の襲撃を共に受け、死んでいった、子供たち。

今際の際の幻のようなものであったとしても、もはや解けるはずのなかった、互いの誤解が解ける事となったのは、悲鳴嶹の持つ背景を思うと、これ以上のない救いになったのでは、ないでしょうか。

他、「恋柱」と「蛇柱」の2人も、残された時間はあとわずかである、と、明言されてしまいました。

2人ともに「痣」を発現させ、甘露寺に関しては、幾度も無惨の攻撃を、まともに受けていたので、このような展開もやむなし、と言ったところ。

しかし甘露寺、戦闘中においてもギャグ時のテンションを保っていたので、最悪でも死ぬことはないと思っていたのですが……今更ではありますが、そのような予想を覆すのが、本作、「鬼滅の刃」であるのだ、というのを、改めて、思い知らされた形です。

そして、炭治郎です。脈もなし息もなし、との事で、描写を見る限りは、死亡してしまった様子です。

しかし炭治郎は、仮にもこの作品の主人公ですので、このまま何を言い残すでもないまま、逝ってしまう、とは、考えにくいところ。

考えられる事としては、これまでも作中で示されてきたような、地獄と天国の境目のような空間で、無惨と最後の邂逅を迎える……というような展開が、いかにもありそうです。

やはりラスボスである無惨には、可能な限り悲惨な結末を迎えて欲しい、という思いもあるので、その辺り、1話まるごと使って描写してきそうな雰囲気も感じます。

いずれにせよ、もはや戦える人間が残っていない以上、ここから更に戦闘……というような展開はなさそうなので、そこは少々の安心材料となりました。

とは言え、無惨は死亡、主人公である炭治郎も死亡。

ここから更に一波乱あるとしても、作品の終幕の接近を強く感じる、第200話となりました。

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