2019年9月21日(土)に発売した週刊少年ジャンプ43号の『Dr.STONE』の最新話122話のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『Dr.STONE』第122話「頭脳戦のパズルピース」のネタバレ
コハクと銀狼が、決死の思いでアマリリスへと情報を託した一方。
千空たち科学王国は、杠(ゆずりは)の復活とその活躍により、クロムと羽京をも復活させるに至りました。
復活する仲間たち そこに逃げ落ちてきたアマリリスが到着
これにより一行は、ドローンの開発をなおの事加速。
しかしその時、羽京の耳に、何者かが科学王国の潜む洞窟へと、侵入してくる音が、捉えられました。
そうして科学王国へと合流したのは、コハクたちから託された情報を伝えるべくやってきた、アマリリスでした。
アマリリスによって情報を得た一行は、ソユーズの素性に驚きながらも、それらの精査を開始。
コハク言うところの「五智将」による、作戦会議が始まりました。
作戦会議 その中で導き出される石化王国への対抗策とは……?
その中で千空がまず導き出したのは、的が持つ武器。すなわち「石化武器」に関する事でした。
「敵の持ってる石化武器は」
「たった一つ!」
「一つだけだ……!」
警戒心が強いイバラが、予備の石化武器を用意していなかった事から、この推測を導き出した一行。
次いで羽京は、アマリリスに、こんな確認をします。
「キリサメが投げた石化武器は」
「コハクちゃんたちの上から炸裂した」
「だよね?」
それを聞いた一行は、すぐさま羽京の言わんとするところを理解します。
つまり、頭首の潜む建物の上空から、コハクたちを石化させた「石化武器」は、頭首を巻き込まないように計算されて投げられた、という事。
すなわち、キリサメは、「頭首が石像である」とは知らないのだ、という事を、一行は導きだしました。
絶望のモズ襲来 武力で敵わない一行の対抗策は?
しかし、その時。千空たちの背後から、声がかけられました。
「んー、そうなんだけだどさ。良く分かったね、なんで?」
羽京の耳ですら気付けないほど、静かに迫り、そして攻撃を加えてきた影。
それは、アマリリスを追ってこの場に辿り着いた、石化王国最強の戦士・モズの姿でした。
持ち前の耐久力で、モズの攻撃を弾く大樹。しかし、そんな事は時間稼ぎにしかならりません。
モズの力があれば、科学王国はこの場で一網打尽にされてしまう、という事が解っている一行は、すぐさま対抗策を練り出すべく、頭を巡らせます。
自分が尾行を受けたせいで、こうなったと、責任を感じるアマリリス。しかしそれを聞いたクロムは、ある事実に気が付きます。
「モズの野郎」
「アマリリスたちも侵入者だった気づいてたんじゃねえのか?」
そしてそれはつまり、モズには、銀狼もまた侵入者である、と、解っていたのだという事。
すなわちモズは、銀狼がイバラと2人きりになってしまう状況を、黙って見過ごした、のだという事です。
その事が解った一行は、モズという男にも、何か腹に抱えた一物がある、のだという事を推測。
見えてきた石化王国の全貌により、モズを切り崩す事が出来るのではないか、と考えます。
そうして一歩、一行の中から歩み出たのは、千空たちの中でも随一の交渉力を持つメンタリスト・ゲン。
「俺たちか科学王国とモズちゃんで」
「手ぇ組んじゃうって」
「唆らない…???」
そう言って、蛇が獲物を見定めるような、悪どい笑みを浮かべたゲン。
科学王国の存亡を賭けた、モズとゲンの舌戦が、幕を開けます。
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『Dr.STONE』第122話を読んだ感想と考察
仲間たちの復活を、次々と実現していく千空たち。
アマリリスによる「石化武器」の情報も届けられ、いよいよドローンを使った空中戦も現実味を帯びてきました。
しかし、そこへアマリリスを追ってきたモズが襲来。ゲンの交渉術に全てが託された、第122話でした。
順調に味方を増やし続ける、千空たち一行。そしてスイカが言うように、ついに科学王国における「五智将」が揃いぶみとなりました。
連載開始当初からのレギュラーメンバーに加え、科学王国の実力者たちが戦力に加わった、というのは、かねてからの読者としては実に嬉しい展開です。
これでもはや敵はなし、と言いたいところでしたが、今話後半ではモズが来襲。そうして思ったのは、この5人、ちょっと戦闘力に欠けるものがありますね。
まあ「五智将」なので仕方なし、とするべきでしょうが、先に金狼あたりを復活させるべきだったと、思わなくもありません。
また、ついに科学王国にも、頭首の秘密、そして謎の「石化武器」の情報がもたらされました。となれば、あとは千空たち、科学王国民の領分です。
まず重要なのは、敵勢力が持つ石化武器が、「1つだけ」だという事。
メタ的に見れば、元々そう何個もあるとは思えませんでしたが、作中において、理論的にこれが実証された、というのは、非常に大きな事です。
このように、理論立てて相手の情報を類推していくのは、漫画としても華があり、非常に楽しい展開です。
あまり冗長とせず、後半にバトルを持ってきたのも、中々好印象でした。
このように、石化王国に対する準備を、着々と整えていった今回。敵方最高戦力
であるモズに対しては、氷月こそが切り札になる、と踏んでいたので、舌戦でそこを切り崩しにかかる、というのは、少し意外でした。とは言え、これがもし成功すれば、石化王国側が有する脅威は、もはや「石化武器」だけ、となります。
だからこそ、この懐柔策が上手く行かないだろう、という考察も出来ますが……果たして。
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