『鬼滅の刃』最新話186話のネタバレと感想!炭治郎が見る記憶の世界、語られるのは縁壱の半生

2019年12月9日(月)に発売した週刊少年ジャンプ54号の『鬼滅の刃』の最新話186話「古の記憶」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『鬼滅の刃』185話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第186話「古の記憶」のネタバレ

誰かの「記憶」を見る炭治郎 現れたのは「始まりの呼吸の剣士」

無惨に血を流し込まれ、瀕死の重症に陥った、炭治郎。

そんな炭治郎が、意識を取り戻した時、その目に飛び込んでいたのは、茅葺き屋根を持った、一件の平家でした。

(これ…うちか?)

(いや…似てるけど少し違う。うちじゃない)

その状況に、困惑する炭治郎。その内に、炭治郎を「父さん」と、舌っ足らずに呼ぶ、女の子まで登場し炭治郎は困惑を深めます。

そんな時。薪割りをしていたと思しき、炭治郎の前に、腰に刀を差した1人の侍が現れました。

それは、額に痣を持った黒い長髪の剣士。

(始まりの呼吸の剣士)

(縁壱さん…か… …?)

縁壱は、炭治郎へと向け、軽く会釈をします。

一方、現実の世界では、瀕死の炭治郎へと、村田が蘇生措置を施していました。

(息してない! 心臓止まってる!?)

(俺の心臓と息の音がうるさすぎてわからん…!)

必死に、炭治郎に心臓マッサージを施す村田。その時、そんな村田へと同僚の隊士が助けを求めにやって来ました。

「良かった無事だったか」

「手伝ってくれ、愈史郎が下敷きになってるんだ」

そう言って、村田の手を取る隊士。炭治郎の治療を中断する事にはなりますが、村田は、「愈史郎ならば手当てが出来る」という同僚の手に引かれ愈史郎の元へと向かいます。

「始まりの呼吸の剣士」縁壱 “うた”との出会いとその半生

そして、一方の炭治郎は、記憶の世界で縁壱との邂逅を果たしていました。

「誰かに」

「話を聞いて欲しかった」

「随分考えて」

「思い浮かんだのが」

「お前とすやこの顔だった」

そう言って、話を切り出す縁壱。もしかしたら、「ヒノカミ神楽」の、13番目の型について聞けるかもと炭治郎は期待します。

「二年振りでしょうか」

「お元気そうで良かったです」

しかし、炭治郎の口から出たのは、縁壱と以前から知り合いであったかのような、そんな言葉。

勝手に話し始める、自分の体を自覚し、炭治郎は、これが「遺伝した先祖の記憶」なのだという事を悟ります。

そうして縁壱は、自身の反省を語り始めます。

「私の母は信心深い人だった」

この世から諍い事が無くなるよう、祈っていた、という、縁壱の母。

耳飾りもまた耳の聞こえない縁壱のため、その母が作ってくれたものだとの事で、縁壱は、母に心配をかけてしまっている事を申し訳なく感じていました。

そして縁壱の話は、自身の兄の話へと及びます。

「私の兄は優しい人だった」

「いつも私を気にかけてくれた

「父から私に構うなと殴られた翌日も」

「笛を作って持って来てくれた」

助けを求めれば、すぐに駆け付けると約束してくれた、自身の兄を誇らしげに語る縁壱。

しかしその後、母の病死をきっかけに縁壱は、家を出て行方をくらませる事になります。

「どこまでも続く美しい空の下を」

「思い切り走ってみたかった」

そう思い、一昼夜を走り続けたという縁壱。そうするうちに縁壱は山の中、同じ年頃の1人の少女と出会う事になりました。

「流行り病で家族みんな死んじまった」

「一人きりになって寂しいから」

「田んぼにいるおたまじゃくしを連れて帰ろうと思って」

そう語り、田んぼに佇んでいる少女。しかし少女は結局、「可哀想だ」と言って、おたまじゃくしを連れて帰る事をしませんでした。

「じゃあ俺が一緒に家へ帰ろう」

そう、少女に語りかけた縁壱。そうして、黒曜石のような瞳を持った少女、うたと縁壱は一緒に暮らす事になりました。

うたのお陰で、他人と自分の世界の視え方の違いを知っていく縁壱。

そうして十年後、うたと夫婦になった、縁壱は、臨月になったうたのため産婆を呼びに出掛ける事になります。

「途中で」

「山三つ向こうへ行こうとする老人に出会った」

心臓が悪いにもかかわらず、戦で負傷した息子の元へと急いでいるという老人。

縁壱は、産婆を呼ぶのを後回しにし、老人を息子の元へと送り届けました。

しかし、日が暮れてから、家へと帰り着いた縁壱が見たのは腹の子諸共殺されていた、うたの変わり果てた姿。

「自分が」

「命より大切に思っているものでも」

「他人は」

「容易く踏みつけにできるのだ」

そう言って、縁壱は悲しそうな顔を炭治郎へと見せました。

うたを殺され鬼狩りとなった縁壱 そして無惨との邂逅

その後、十日もの間、妻と子の亡骸を抱いていた縁壱。

結局、縁壱は、その後、鬼の足跡を追ってきた剣士に話しかけられるまで呆然としていました。

家族と共に静かに過ごす。そんなことすら叶える事ができなかった、その原因である「鬼」を倒すため、縁壱は鬼狩りとなりました。

「鬼を追う者たちは古くからいたそうだが」

「呼吸を支える者はいなかったので、私は教えた」

そうして、「炎」、「風」、「水」、「雷」、「岩」という、剣術の型に、「呼吸」を上乗せする事で、飛躍的に実力を伸ばした鬼狩りたち。

縁壱の兄も、部下を殺された事により鬼狩りに加わってくれたとの事でした。

そして、それから間もなく。縁壱は、鬼の始祖と出会う事になります。

「出会った瞬間に」

「私は」

「この男を倒すために生まれて来たのだと」

「わかった」

そう思い鬼舞辻無惨を睨みつける縁壱。その目には幼少期の縁壱の姿からは考えられない、静かな怒りが宿っていました。

『鬼滅の刃』第186話を読んだ感想と考察

無惨の血を流し込まれ、瀕死の重症を負った炭治郎。

そんな炭治郎が迷い込んだのは、縁壱から「ヒノカミ神楽」を継承したであろう、炭治郎の祖先・炭吉の記憶の世界でした。

そして、炭吉視点で炭治郎が聞かされるのは、「始まりの呼吸の剣士」縁壱の半生。

順繰りに語られる、その半生の中、縁壱の回顧はついに鬼の始祖・鬼舞辻無惨との邂逅へと至りました。

黒死牟戦において、詳細が語られる事になった、「始まりの呼吸の剣士」縁壱。

その際の縁壱の半生は、その兄である黒死牟こと巌勝(みちかつ)視点で語られるものでした。

しかし、今回語られたのは、縁壱自身の視点による、その半生。その中で描写された縁壱は、これまでとは少々異なる印象を持っていました。

まず、兄弟の生家である継国家での出来事。巌勝によれば、縁壱は常に何を考えているのか分からず、巌勝もその佇まいに不気味さを覚え、腫れ物を触るように扱っていたとの事でした。

しかし、縁壱が語る巌勝の印象は、その真逆。巌勝は、「何故縁壱が自分を慕うのか」と、不気味がっていましたが縁壱の語る巌勝は、まるで手本のようによく出来た兄。

縁壱が巌勝を慕うのも、さもありなん、という感じでした。

また、超然とした態度と人の埒外にある才能と言動から、浮世離れした印象を放っていた縁壱。

しかし、「うた」と出会い家族水入らずの、幸せな生涯を望む縁壱の姿は作中に登場する誰よりも、よほど「人」らしいものでした。

今までの「縁壱」像が、巌勝のコンプレックスによるフィルターを通したものだったのか、それとも縁壱の姿が本当に凡人には「そう」見えていたのかは、解りませんが、とにかく今回の話は、「縁壱」という人物の印象を180度変えるようなものになりました。

無惨との決戦の最中に倒れ、記憶の世界に迷い込んだ炭治郎。

その際に見るものが、かつての「炭吉」と「縁壱」の邂逅となれば、嫌でも「ヒノカミ神楽」、そして「日の呼吸」の継承や竈門家の謎にスポットが当たるものと期待してしまいます。

謎の1つであった、炭治郎の耳飾りについても縁壱と巌勝の母が作ったものだったと明かされた中、次号に語られるのは縁壱と無惨の邂逅、そして、巌勝との別離でしょうか? いずれにせよ、作中最大の謎であった縁壱と竈門家の関係が、このエピソードで語られるのは確実だと思われます。

『鬼滅の刃』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法

毎週、鬼滅の刃の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。

やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!鬼滅の刃の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

漫画『鬼滅の刃』を無料で読む方法&最新刊含め全巻無料で読めるか徹底調査!

週刊少年ジャンプ連載中の漫画一覧

鬼滅の刃の関連記事一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です