2020年3月16日(月)に発売した週刊少年ジャンプ16号の『僕のヒーローアカデミア』の最新話264話「One‘s Justice」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『僕のヒーローアカデミア』第264話「One‘s Justice」のネタバレ
「戦線」アジトへ突入するヒーローたち 制圧は順調に進む
「戦線」のアジトである、「群訝山荘」へと突入する、ギャングオルカたち、プロヒーローの一団。
一方、建物から遠く離れた場所にある、アジトと通じるいくつかの連絡通路にも、別働のヒーローたちが駆け付け、その使用を、封じていました。
そんな中、「戦線」のメンバーたちは、会議のため、アジトの地下神殿の講堂に、集められていました。
そんな中、壇上に現れ、メンバーたちから、ヒーロー襲撃の報告を受ける、リ・デストロ。
更に、連絡通路までもが、既に塞がれた旨を聞き、リ・デストロは、その顔を、個性「ストレス」によって、黒く染めました。
一方、屋敷の正面で、「戦線」の幹部たちとの、激突を始めていたヒーローたち。
「セメント」の個性を発動し続ける、セメントスの力によって、屋敷はもはや、その手前側半分を、崩壊させつつありました。
そんな中、己の「個性」を、上鳴に無効化された事に、苛立ちを見せ始める「増電」の男。
「『帯電』…といったところか」
「だが果たして何百万ボルトまで」
「耐えられる」
しかし。「増電」の男がそこまで言ったところで、一行の目の前に、プロヒーローの1人・エッジショットが、現れます。
「忍法」
「千枚通し!」
その、体を細い紙状にする必殺技を、まともに受けてしまう、「増電」の男と、男に率いられる、「戦線」のメンバーたち。
「肺に小さく穴を開けた」
「暴れれば死に至る危険はあるが」
「安静にしていればすぐ治る」
と、そう言って、エッジショットが、警告を放つと同時の事でした。
「眠り香」の個性を持つプロヒーロー・ミッドナイトが、一行の間を駆け抜け、「増電」の男を含めた一団を眠らせ、完全に無力化。
続けて迫ったシンリンカムイによる、「ウルシ鎖牢」が、メンバーたちを、まとめて捕縛してしまいました。
複数のヒーローたちの連携攻撃を受け、一度に多数の戦闘員を失った、「戦線」側の戦力。それでも彼らは、諦める事なく、数の優位でヒーローたちへと、攻め入ろうとします。
しかし、その時。攻撃意思を見せた、その一団が、雄英高校1年B組、ヒーロー名「マッドマン」による個性攻撃を受け、その体を、半ばまで地面に、埋もれさせてしまいます。
「いーぞマッドマン!」
「マジすか」
一度に多数の戦力を、無効化させた事実に、称賛を送るギャングオルカと、それを受けて嬉しそうにする、マッドマンこと、骨抜。
「戦線」メンバーの一部は、「個性」を使い、マッドマンの拘束を抜けて来ますが、そんな一行には、同じくB組の学生ヒーロー「シーメイジ」こと、小森の個性、「キノコ」による胞子攻撃が、襲いかかりました。
「広域制圧はお任せノコ」
「凄いぞシーメイジ! 後は任せろ」
「我々が総力で中枢を叩く!」
そうして、小森が作り出した隙を突き、ギャングオルカ率いるヒーローたちが、一気に、「戦線」アジトへと、突入して行きました。
自らの素性を明かすホークス トゥワイスは激しい後悔に苛まれる
一方、「戦線」アジトたる、群訝山荘の内部。
そこでは、長いスパイ活動の期間を経て、奇妙な友情を築くに至った、ホークスとトゥワイスが、対峙していました。
「襲撃日時は暗号でやりとりしました」
「いやー、めちゃくちゃ大変でしたよ」
ホークスは、まるで日常会話でもするかのように、そんな事を言いながら、室内にいるトゥワイスへと、迫って行きます。
「今回はとにかく数が驚異でしたので」
「『二倍』のあなたに少しの猶予も与えたくなかった」
「あなたを常にマークする必要があった」
「『会議前に解放思想のおさらい』」
「自然でしょ」
そう言って、自分がスパイである事を明かしていく、ホークス。
対するトゥワイスは、ホークスの「剛翼」によって、追い詰められながらも、未だ「信じられない」とでも言うような表情を、浮かべていました。
「ホーク」
何事かを叫ぼうとする、トゥワイスの口へ、「剛翼」を放ち、少しの動きも、許そうとしないホークス。
「抵抗しないで下さい」
「あなたはこのまま拘束し、警察に引き渡します」
己の言葉を聞こうともせず、冷たい目を向けてくるホークスを見て、トゥワイスは、次第に涙を流し始めます。
「ちょっと…待ってよ…」
その脳裏に浮かぶのは、かつて自分が、「敵(ヴィラン)連合」に引き入れてしまった治崎が、仲間であるマグネティックを殺し、Mr.コンプレスの腕を、吹き飛ばした時の光景です。
(あいつは…! 俺が不用意に──)
自らのせいで、仲間が死に、そして傷付けられた事を、激しく悔いていたトゥワイス。
「またかよォオオお…!」
そして今度もまた、信じていたホークスが、「敵連合」の仲間を、脅かしつつある現状を理解し、トゥワイスは、自責の念による涙を、流しました。
(俺の居場所はあそこじゃない)
そう言って、笑顔を見せた、かつてのホークス。その表情を思い出しながら、トゥワイスは涙を流し続けます。
「信じて…」
「信じてあげねえと」
「可哀想だって────思ったから──…」
そう言いながら、トゥワイスが思い浮かべるのは、かつて、自分が落ちぶれてしまった原因になった、元上司と、自分を「敵連合」と引き合わせてくれた、義爛の顔。
義爛が言っていた、「仲間に信頼されろ」という言葉に従い、ホークスを信じてしまったトゥワイスは、ホークスに同情の念を抱いてしまった事を、激しく後悔します。
そんなトゥワイスへと、ホークスが言い放ちます。
「ありがとう」
「誰かが信じてあげねえと可哀想だと思った」。そう言ったトゥワイスの言葉が、紛れもない本心だと、解っていたホークスは、トゥワイスへと、優しい言葉を投げかけます。
「あなたは運が悪かっただけだ、罪を償ってやり直そう」
「やり直せるように俺も手伝う」
「あなたは」
「良い人だから」
その言葉を聞き、トゥワイスは、一瞬、言葉を失ったかのように、無言になります。
怒りを爆発させるトゥワイス そして荼毘もまたアジト内を駆ける
しかし、訪れた静寂も束の間。トゥワイスは、ホークスへと向けて、言葉を放ちます。
「うるせぇ」
「これがヒーローか?」
その言葉を聞き、険しい表情を浮かべるホークス。
「何をやり直すってんだ」
「なァ!?」
ホークスの静止の言葉も虚しく、どんどんと、言葉を荒げていくトゥワイスは、ついには「剛翼」の拘束を、無理矢理無視し、起き上がってしまいます。
「俺は俺のことなんか」
「とっくにどうでもいいんだよ」
そんなトゥワイスへと、「あなたと戦いたくない」と、なおも説得を試みるホークス。
しかしトゥワイスは、「そりゃてめェの都合だろ」と、これまでで最大の声を上げると同時、ついにその「二倍」の個性を発動、数多の自分の分身を、作り出し始めました。
周囲に展開した「剛翼」を、待機させながら、悔しそうに歯を噛み締める、ホークスの前で。トゥワイスは涙を流しながら、叫び放ちます。
「俺の魂はただ」
「連合(みんな)の幸せの為に」
哀れな行進(サッドマンズパレード)。
泥花市での、対「異能解放軍」戦にて、町を覆い尽くす程にまで増え、「敵連合」の勝利に一役買った、トゥワイスの必殺技が、ホークスの目の前で、発動されました。
そんなトゥワイスを見て、諦めたような、冷たい表情を浮かべるホークス。
そして、そんなトゥワイスの叫びを、アジト内で聞いていたのは、ホークスだけではありませんでした。
(トゥワイス)
(お前は悪くない)
(悪いのは)
(いつだってクズ共(ヒーロー)だ)
それは、歯を剥いた恐ろしい笑顔を浮かべ、崩壊を始めた屋敷内の、階段を駆け上り、どこかへと向かう、元「敵連合」の1人。
エンデヴァーや轟にも匹敵するほどの、壮絶な威力の、炎を操る「個性」を持つ敵、荼毘でした。
『僕のヒーローアカデミア』第264話の感想と考察
ついにヒーローたちが群訝山荘へと突入し、「戦線」のメンバーたちを、次々と追い詰めていく中。
山荘の中では、特に危険な「個性」を持つ幹部、トゥワイスを、ホークスが追い詰めていました。
これまでのやりとりや、その中で感じた友情を思い出しながら、互いに言葉を交わすトゥワイスとホークス。
仲間のために、再びトラウマを振り切り、トゥワイスが「個性」を全力で発動する中、元「敵連合」の1人、荼毘も、何かしらの目的をもって、動き始めていました。
ヒーローたちの突入の報告を受け、焦りの顔を浮かべるリ・デストロ。
今回の章に突入してから、リ・デストロやその周辺の様子が、あまり描写されていなかった事もあり、「既にホークスは捕まっているんじゃないのか?」、「全て戦線側の掌の上なんじゃないか?」と、懸念を深めて参りましたが、それらは全て、杞憂だったようです。
そのあたり、「戦線」が所詮は素人の集まりであるがゆえの、弱みだと見るべきか、それともホークスが、「スパイ」として非常に優秀だった、と見るべきか。
いずれにせよ、もはや「戦線」側には、逆転の目はないように思います。
唯一懸念があるとすれば、荼毘や外印など、1人で広範囲を制圧しうる、協力な「個性」の存在ですが……。
ホークスの優秀さを考えるなら、そのあたりも対策されていそうなもの。「戦線」は本当に、このまま壊滅してしまうのでしょうか?
そして、ホークスとトゥワイスです。「戦線」アジト内にて交流を重ね、奇妙な友情を深めていた2人。
今週の話を読んで思い出しましたが、トゥワイスは、以前にも治崎を「連合」に引き入れ、多大な犠牲を出してしまったという、負い目があったんですね。
そして今回、ホークスがスパイであった事を知り、再びそのトラウマを、抉られる事となったトゥワイス。
犯罪者である事は間違いないので、安易に「理解出来る」などとは言えませんが……その悲惨な過去も含め、トゥワイスの行動原理には、つい同情してしまうような「根拠」があります。
その辺り、トゥワイスもまた、ミルコとは違ったベクトルで、作者のお気に入りのキャラクターなのだな、と、強く感じる回でした。
こうして、先週に引き続き、ヒーローたちの「戦線」アジトへの突入模様が描かれた、今週の「ヒロアカ」。
強力な「個性」を持ったメンバーが、集まっているであろう、戦線でしたが、さすがにプロヒーローの、それも数的な有利には、対抗出来ないようで、概ねヒーロー側の有利で、事が進んでいきます。
しかし、かつてのオール・フォー・ワンや、あるいはオールマイトもそうであったように、1人の強力な「個性」が、戦況を変えてしまう事もあるのが、本作のバトルの特徴。
今回で言えば、「そう」なる可能性があるからこそ、ホークスが手ずから、トゥワイスを抑えている訳ですが……。
それ以外にも、荼毘や、他の元「敵連合」メンバーの動向も、気になるところ。やはりこの突入作戦、一筋縄ではいかなさそうです。
『僕のヒーローアカデミア』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『僕のヒーローアカデミア』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『僕のヒーローアカデミア』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
漫画『僕のヒーローアカデミア』を無料で読む方法&最新刊含め全巻無料で読めるか徹底調査!
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
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