2020年3月23日(月)に発売した週刊少年ジャンプ17号の『僕のヒーローアカデミア』の最新話265話「敵とヒーロー」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『僕のヒーローアカデミア』第265話「敵とヒーロー」のネタバレ
常闇の活躍 新たな必殺技で逃げ道を無くす「戦線」メンバーたち
「戦線」のアジト内で、ホークスとトゥワイスが対峙していた、その時。
屋敷の外では、プロヒーロー・ファットガムが、雄英高校3年・天喰と、1年A組・常闇を連れ、屋敷の脱出口の1つに、向かっていました。
「地下の巨大神殿に、敵さん仰山集まっとる状態や!」
「地上に上がる道は、外にいくつかあるが、事前に潰し」
「残るは屋敷内に5か所!」
ファットガムと天喰は、そう言って、常闇を誘導。
セメントスの射程外であるという、出入り口の1つを、潰しに向かいました。
「何でこの通路がバレてんだ!」
「守れ、死守しろ!」
戦線側のメンバーたちは、向かってくる数多のヒーローたちを見て、抗戦の構えを取ります。
しかし、ファットガムに促され、天喰は、己が持つ「個性」、「再現」を発動。
「混成大夥キメラ────」
「ケンタウロス!」
食べたものの特徴を、己の体に「再現」出来る個性を持つ、天喰は、空想上の獣「ケンタウロス」のような姿になり、出入り口を固める、戦線メンバーたちを、蹴散らしました。
そうして、ファットガムと常闇は、屋敷の地下と繋がる、通路に到達。
ファットガムは、入り口を守るように外へと、常闇は、通路の奥の方へと、それぞれ体を向け、「攻撃」の準備を整えます。
「いいんですね!?」
「おお、見せてえや」
「このクッソ長い通路、一瞬で塞げるっちゅう」
「最強の力を!」
許可を求める常闇と、それに応じるファットガム。
そして、次の瞬間、常闇の体から、彼が持つ「個性」、「黒影(ダークシャドウ)」が、その姿を現しました。
しかしそれは、いつも常闇が出すものと違い、数メートルを下らない、巨大な姿を持っています。
「黒影」
「終焉(ラグナロク)!」
そうして常闇の体から出た、巨大な影は、常闇の声とポーズに従い、通路奥へと疾駆。
周囲の壁と天井を、絶大な範囲で砕き、崩落させながら、「黒影」は、通路の奥にある、地下空間へと、進撃して行きました。
しかし、通路を砕きながら進む「黒影」の前に、1つの影が、立ちはだかりました。
「わ…っお、お下がりを!」
部下の静止の言葉にも構わず、「黒影」の前に躍り出た男。
それは、「ストレス」という個性の発動準備を終え、体に黒い模様を、いくつも浮かべた、「戦線」の元指導者、リ・デストロの姿でした。
個性「ストレス」の力により、体を巨大化させ、同じく巨大な姿をした、「黒影・終焉」を、正面から受け止めて見せる、リ・デストロ。
自分の必殺の攻撃が、受け止められた事を知った、常闇は、驚きの表情を浮かべます。
しかし、必殺の勢いを持った、「黒影・終焉」は、巨大化したリ・デストロをも押し返し、進撃を続行。
義足となっていたリ・デストロの足を砕き、「黒影」は、そのまま、屋敷の地下神殿にまで、その攻撃を、届かせました。
「なっ…!? 隠し通路が…!」
神殿内部の、「戦線」メンバーたちは、リ・デストロを吹き飛ばし、圧倒的な破壊をもたらした「黒影」と、崩落した通路を見て、にわかに浮き足立ちます。
地下の巨大な脅威 情報源であるホークスへと思いを馳せる常闇
しかし、その時。常闇の「黒影」は、地下神殿にいた、「あるもの」を見て、驚きの表情を、浮かべました。
崩落した瓦礫の隙間から、「黒影」を引き戻した常闇。
常闇の体に戻った「黒影」は、常闇に、今しがた地下で見てきたものの事を、震えながら、報告します。
「フミカゲ…下…ヤバイのいるぞ」
「アレは…化物ダ…!」
「黒影」が地下神殿の中で見た、巨大な人影。
それは、オール・フォー・ワンによって作られ、元「敵連合」のメンバーたちを散々苦しめた、オール・フォー・ワンの心棒者・ギガントマキアの姿でした。
「黒影」の怯えぶりを見て、困惑の表情を浮かべる、常闇。
その会話を聞いたファットガムは、しかし、「心配するな」とでも言うように、常闇たちへと語りかけます。
「気にすな、ソレは動かん…らしい」
「敵さんの大将の命令やないと動かへんのやと」
それを聞き、その情報の精細さに、常闇は、驚きをあらわにします。
するとファットガムは、更に、それらの情報が、ホークスが掴んできたものであると、教えてくれました。
「ホークスが…!?」
常闇は一度目のインターンの際、ホークスの元で修行を積み、いくつかのアドバイスをもらっていました。
先ほど放った、「黒影・終焉」もまた、ホークスからのアドバイスを元に、さらなる修行を積んだ、その結果。
(言われた通り伸ばしたぞ)
(俺はもっと強いヒーローになるぞ)
(ホークス、今ここにいるのなら)
(あなたにまた見てほしいな)
常闇は、戦場のどこかにいるであろう、ホークスへと、思いを馳せるように、心の中で、語りかけました。
トゥワイスに止めを刺すホークス だが荼毘の炎がホークスを襲う
それと同じ頃。ホークスは、屋敷の中にて、無限に「自分」を増やし、攻撃を試みてくる、トゥワイスの分身を、「剛翼」を使い、切り刻んでいました。
「精製速度は目を見張るものがありますが」
「倍々で増やしていくにつれ耐久力が低くなってますね」
「同じ大雨覆で攻撃して、解けるのとそうでないのとがいます」
そう、冷静に分析さえ進めながら、トゥワイスの分身を、壊し続けていく、ホークス。
トゥワイスは、そのあまりの攻撃速度に、対抗する手段を、なんら持ち合わせては、いませんでした。
「ここまでやってきて」
「絆されるようなミスはしない」
ホークスはそう言って、懐から、ボイスレコーダーであると思しき、機械を取り出します。
「おとなしく同行してくれれば、まだやりようはあったんだ」
「俺はあなたの事、好きでしたし」
自分の説得を聞かず、あくまで抵抗の道を、選んでしまったトゥワイスに、ホークスは、そう、残念そうに語りかけます。
続いてトゥワイスは、「自分」ではなく、元「敵連合」の仲間たち、すなわち、トガ、スピナー、Mr.コンプレス、荼毘、そして死柄木のコピーを精製。
しかし、「敵」として強力な力を持つであろう、それらも、ホークスの速度の前に、一瞬にして壊されてしまいます。
もはやホークスの前に、なすすべを無くしていく、トゥワイス。
しかしトゥワイスは、半ば自棄でも起こしたかのように、ホークスを罵倒しながら、なおも己のコピーを精製、ホークスへと、突っ込んで行きます。
「高速化が進む敵(ヴィラン)退治、何でだと思いますか」
「諦めない人間が」
「ヒーローにとって、最も恐ろしいからです」
ホークスはそう言いながら、向かってくるトゥワイスへと、「剛翼」を叩き込み、コピーを壊しながら、その本体へと無慈悲にダメージを、蓄積させて行きます。
ホークスの経験上、意思の硬い人間は、気絶してくれない、との事。
意思を刈り取れないのであれば、ホークスにとって、トゥワイスは、無視出来ない脅威で、あり続けます。
「うる」
「せ」
叫びながら、突っ込んできたトゥワイスに、ホークスは、手に持っていた一際大きな「剛翼」による、斬撃を見舞います。
そうして怯んだトゥワイスを、背後から襲い、床へと組み伏せるホークス。
「だから」
「どっちも諦めないから…殺すしかなくなる」
トゥワイスを組み伏せたホークスは、その額に、「剛翼」を突きつけ、そう宣言しました。
そんなホークスと、顔を突き合わせながら、トゥワイスは、絶望の表情を浮かべます。
「おめェらは…ヒーローなんかじゃねえ」
「いつもそうだ、誰も彼も!」
「あぶれた人間は」
「切り捨てられる!」
そう、1つ1つ零すように、言葉を重ねていく、トゥワイス。
更にトゥワイスは、自分が「敵連合」を、危機に陥れてしまった事が、これで2度目なのだと明かし、その強い後悔を、表情と言葉端に、滲ませます。
「トガちゃんは」
「もう俺を包んでくれないだろうな…、でもいい…」
ホークスの「剛翼」を、額に突きつけられた状態で、トゥワイスは、なおも己の「分身」を精製し、最期の抵抗を開始。
「ただ皆の幸せを守るだけだ」
しかしホークスは、あくまで冷静に、冷徹に、トゥワイスの攻撃に「対処」。
「連中に伝えとくよ」
ホークスは、手にしていた「剛翼」を、トゥワイスの額に、突き込みました。
しかし、その時。
ホークスとトゥワイスがいた部屋の入り口が、すさまじい勢いの炎によって、吹き飛ばされ、室内が、灼熱の嵐に、晒されます。
ホークスが、炎の攻撃をまともに受ける中。炎の発生源からは、ホークスたちへと語りかける、声が聞こえてきました。
「伝えなくていいぜ! 聞こえてる」
全身を炎に巻かれ、たまらずホークスは、攻撃範囲から逃れるべく、床面へと転がり出ます。
しかし、床へと転がったホークスは、その頭部を、炎の個性の持ち主によって、踏みつけられます。
そしてホークスは、その衝撃によって、サングラスを砕かれ、苦悶の表情を浮かべました。
「俺に気付いてなかったろ!?」
そう言って、ホークスの頭を踏みつける、炎の発生主。それは、トゥワイスの仲間である、元「敵連合」のメンバー。
絶大な攻撃範囲を誇る、青い「炎」の個性を持つ敵、荼毘でした。
「絆され(ミスっ)てんじゃんか、ヒーロー!」
そう言って、荼毘は。踏みつけた足の先、そこにいるホークスへと、掌から放出される、莫大な熱量の炎を、浴びせかけました。
『僕のヒーローアカデミア』第265話の感想と考察
ヒーローたちによる、「戦線」アジトの制圧が、順調に進む中。
今号は、先々週の上鳴に続き、雄英1年A組の1人、常闇に、部分的ながら、スポットが当てられた回と、なりました。
以前より言われていた通り、常闇の個性「黒影(ダークシャドウ)」、やはり破格の性能です。
高速で動く「黒影」が、防御と攻撃、そして移動までをも担う、というだけで、ほとんど無敵のように思えていましたが、それに加え、今週のような火力技まで習得した、というのですから、もはやこれは手がつけられません。
ただ1つ、気になるのは、あくまで強力なフィジカルで戦う「個性」であり、搦め手系の決め手が、欠けている事。
そして今週、単純に「黒影」以上の力を持つ存在として、ギガントマキアの存在が、改めて示唆されました。
このギガントマキア、作中では、「動き出す事はない」、とされていましたが、普通に考えれば、そんな訳はありません。
な姿を取る事ができる常闇の「黒影」が、ギガントマキアとぶつかりあうような展開も、あり得るのでしょうか?
そしてホークス。ただ単に「スパイである」というだけで、その身柄が心配されていましたが、やはりその通りの展開に、なってしまいました。
通常状態のホークスであれば、荼毘の接近にも気づけていたでしょうが、作中で言われた通り、トゥワイスに対し、思うところがあったがゆえ、それに気がつく事が、出来なかったようです。
あるいは、トゥワイスが、監視用の「剛翼」まで、総動員しなければならない程の相手だった、という事かも知れません。
しかしホークス、描写を見る限り、荼毘の炎を、生身にまともに受けてしまっている様子。
普通に考えれば、ホークスほどの重要キャラクターが、こんなにあっさり退場、とも思えませんが、かと言って、作中トップクラスの火力キャラである荼毘の攻撃を、耐えられるとも思えません。
希望があるとすれば、「剛翼」にまだ見ぬ機能やスペックが隠されていた、などという展開ですが……いずれにせよ、「戦線」の中でも、特に協力な「個性」を持つのが、この場にいる、トゥワイスと荼毘。
ホークスがやられ、この2人が野放しになるとあれば、ヒーロー側が大打撃を受けるのは、間違いなさそうです。
『僕のヒーローアカデミア』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
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やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『僕のヒーローアカデミア』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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