2020年3月16日(月)に発売した週刊少年ジャンプ16号の『呪術廻戦』の最新話99話「渋谷事変17」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『呪術廻戦』第99話「渋谷事変17」のネタバレ
伊地知の元へ向かう釘崎と新田 道中遭遇した呪詛師の実力は?
渋谷各地で戦いが始まる中。五条封印という新情報を受け、いくつかの連絡をするため、「帳」を出た七海は、背中を刺され、血塗れになりながら倒れ伏す、伊地知を発見していました。
(己の不甲斐なさに腹が立つ、などということは、今までも、そしてこれからも、私の人生ではありえない)
かつて呪霊に殺されてしまった、高専の同級生・灰原。その顔を思い出して、そして、倒れた伊地知を発見して、そんな事を考える七海。
「ナメやがって」
そして七海は、倒れた伊地知の前で、誰にともなく、そんな言葉を、静かに呟きました。
一方、時間は少し戻り、釘崎や真希ら、「禪院班」が、渋谷の地下鉄構内にて、改造人間たちを相手に、戦いを続けていた時。
班を実質的に指揮していた、真希は、釘崎と新田から、報告を受けていました。
「伊地知さんが?」
呪具を使い、改造人間の1体を葬りながら、釘崎の話を聞く真希。
「新田さんと通話中に襲われたっぽくて」
「多分、伏黒たちと分かれた後だから、今一人でヤバいかも」
新田から報告を受けたらしき、釘崎は、焦った様子で、真希へと現況を説明して行きます。
「野薔薇は明さんと、伊地知さんの所へ」
「携帯使えねぇんだ、補助監督がいねぇと話になんねぇ」
「私はとりあえずココを片付ける」
真希は釘崎の報告を受け、そう言って、指示を飛ばします。
一方、禪院班のリーダーであるはずの、禪院直毘人は、構内の片隅に座り込み、欠伸をしながら酒を飲んでおり、真希の顰蹙を、買っていました。
そして、現代。そうして真希たちの元を離れた、釘崎たちは、渋谷内にて、偽夏油側の呪詛師と、遭遇していました。
「うれしいなぁ」
「男ばっかで飽き飽きしてたんだ」
そう言って迫る、呪詛師と対峙し、釘崎は、補助監督である新田を、先に逃そうとします。
「ブンカムラに隠れたフリをして、そのまま東急を通り抜けて」
呪詛師の注意を引きつけ、その隙に、新田を伊地知の元へ、向かわせようとする釘崎。
そんな相談をする2人に、呪詛師が、柄が人間の手のような形をした剣を片手に持ちながら、迫って来ます。
「コソコソ話?」
「気になるじゃん」
それを受け、呪詛師は、走り始める新田へと、手にしていた剣を投擲。
しかし釘崎は、投擲された剣を、手にしていたハンマーで、咄嗟に撃墜し、新田を逃がす事に、成功します。
「あーあ」
「隠れちゃった」
呪詛師が、新田は「隠れた」のだと思っている事を、確認した釘崎。
呪具を持った相手であるなら、中・長距離が得意なタイプである、と判断した釘崎は、即座に距離を詰め、手にしていたハンマーで、攻撃を開始しました。
「危な!」
呪詛師は、そう言って、釘崎の攻撃を回避。釘崎は更に攻撃を加えんとして、ハンマーを振りかぶり直します。
しかし、その時。
「!」
「アレェ?」
「なんだ」
「隠れたんじゃなかったの」
呪詛師は、唐突にそんなことを言って、釘崎から目を逸らします。
同じ頃、釘崎らの傍らにある、東急百貨店では、呪詛師が投げ捨てたはずの手剣が、ひとりでに行動を始め、店内を走り抜けようとする、新田の背後へと、迫っていました。
新田を襲う呪詛師 釘崎もそれを追うが謎の術式に翻弄される
その直後、呪詛師は、新田がくぐった入り口とは別の入り口から、東急百貨店の中へと、飛び込んで行きます。
それを追った釘崎が見たのは、何かしらの攻撃を受け、床に倒れ伏す、新田の姿。そして、そんな新田へと迫り、足を振り上げる、呪詛師の姿でした。
「新田ちゃん!」
呪詛師の強烈な蹴りを、倒れたまま、まともに腹に受けてしまう新田。
それを見た釘崎は激昂し、ハンマーを片手に、呪詛師へと猛烈な勢いで、接近します。
しかし、ハンマーを振ろうした釘崎が、その時見たのは、天井から降ってきた手剣が、呪詛師の右手の中に、収まる光景でした。
(は!?)
(さっき落とした剣!?)
(が、何で上から!)
呪詛師が再び武器を手にした事に、警戒を強め、咄嗟に足を止める釘崎。
しかし回避までは間に合わず、呪詛師が振るった剣は、釘崎の左脚を、わずかに掠めてしまいます。
(浅い!)
ダメージの少なさに、釘崎が息を吐いたのも束の間。呪詛師は、手剣の柄を拳の形に固めさせ、釘崎へと再び投擲。
まるでパンチのようになった、手剣の一撃が、釘崎の顎を、横から揺らします。
(コイツ…)
(イイトコ当てやがる!)
大きなダメージにはなっていないものの、顎に一撃を受けた釘崎は、軽い脳震盪を起こし、その場に膝を付いてしまいました。
「おっ、顎入った?」
「立てない?」
そんな釘崎の様子を見て、嬉しそうに笑う呪詛師は、膝を付いた釘崎の顔を、覗くようにしながら、しゃがみ込みます。
「ねぇ立てない? ねぇってば」
「君さ、前に会った時より凄く強くなったでしょ」
「俺、最初気づかなかったもん」
「でもさぁ、ただ強いだけで勝てる世界じゃないんだよ」
「特に俺の術式が絡むとね」
そう言って、挑発するような言葉を、続け様に釘崎へと浴びせていく、呪詛師の男。
その時、先ほど投擲された手剣が、またひとりでに動き、呪詛師の元へと、戻ってきました。
「さて、どっちから殺そうかな」
そう言って、剣を手に立ち上がる、呪詛師。
釘崎は、呪詛師の男へと、話しかける事で、体の回復までの時間を、どうにか稼ごうとします。
「テメェらは」
「何がしてぇんだよ」
呪詛師は、その釘崎の質問に、「五条悟を封印したい」という、偽夏油の目的を、素直に答えます。
釘崎は、その返答に驚きながらも、「テメェに聞いてんだよ」と、続けて質問をぶつけて行きました。
「あっ、俺?」
そんな釘崎の質問に、また素直に答え始める、呪詛師の男。
「サッカーが大好きで、大得意の人がさ」
「サッカーのない世界に生まれたらどうするかな?」
「…ダメだ上手く言えないなぁ」
「っていうか理由ってそんなに大事?」
「いーじゃんいーじゃん、楽しいじゃん」
「俺が楽しければ、それでいいじゃん!」
そう言って、呪詛師の男は、自らが人殺しを楽しみ、呪詛師として活動する「理由」を、吐き気のするような、下卑た笑みを浮かべながら、答えました。
下卑た思想を語る呪詛師 その時怒りに燃える七海が到着する
「君もそう思わない?」
更に呪詛師は、そう言いながら、手にした剣を振り、その切っ先で、倒れる新田を斬りつけます。
それを見た釘崎は、呪詛師の行為を止めようとしますが、当の本人は、どこ吹く風。
「やめさせてよぉ?」
「俺にこれ以上罪をキャっ、」
「噛んじゃった」
それどころか呪詛師は、己を止めようと、立ち上がる釘崎に向け、軽薄な言葉を、並べ立てて行きます。
そんな呪詛師を止めるべく、フラフラになりながら立ち上がり、ハンマーを構える釘崎。
しかし呪詛師は、そんな状態の釘崎など、問題にもならない、とでも言いたげに、その接近を許し、あまつさえ、笑顔さえ浮かべます。
そうして呪詛師へと迫った、釘崎のハンマーと、再び振りかぶられた、呪詛師の手剣が、ぶつかり合おうとした、まさにその時。
釘崎と呪詛師がいる、東急百貨店の店内に、ガラスの割れる硬音が、広く響き渡りました。
音源の方向へと、視線を向けた、呪詛師が見たものは、割れたガラスを踏みながら、店内へと入ってくる1つの人影。
それは、不機嫌そうな様子を隠しもせず、眉間に皺を寄せる、七海の姿でした。
「いいんだっけ」
「黒じゃないスーツも殺して」
怒りを燃やしながら、呪詛師を睨みつける七海。
対する呪詛師は、七海へと視線を向けつつも、一切の余裕を崩す事なく、また軽口を叩きました。
『呪術廻戦』第99話を読んだ感想と考察
渋谷各地で戦いが始まる中、柄が手のような形をした剣を持った、夏油側の呪詛師に遭遇した、釘崎と新田。
釘崎は、呪詛師と対峙し、新田を先に伊地知の元へと、向かわせようとしますが、詳細不明の呪詛師の術式により、翻弄されます。
そんな中、顎への一撃を食らい、脳震盪を起こし、動けなくなる釘崎。
体勢を整え直し、改めて釘崎が、呪詛師との戦闘を始めた時、ガラスを破って現れたのは、倒れた伊地知を見つけ、怒りに燃えていた、七海の姿でした。
いや釘崎さんガラ悪すぎません? という感想が、第一に来た今号の「呪術廻戦」。
呪詛師の手剣を弾いた時といい、脳震盪から復活して、呪詛師に向かっていった時といい、おおよそヒロインがしていい表情が、まったく見受けられません。
いえ、釘崎がこんな感じだったのは、かなり以前からそうでしたが、今号の釘崎は特に極まっていたな、という印象です。
「コイツ、イイトコ当てやがる!」という台詞など、もはやヤンキー漫画のそれ。
とは言え、交流会でも、「九相図兄弟」戦でも、釘崎は、最後にはカッコよく決めてくれたキャラクターなので、そのあたり、次週以降に期待したいと思います。
そして、七海。初の「1級術師」として登場して以降、七海は、虎杖たちの先輩として、余裕のあるメンタルと、比類なき実力を備えた作中を代表する、頼れる「大人」として、ずっと描写されてきました。
しかし、今週の七海の様子は、今までのものとは明らかに別。正直な話、過去編も含めると、あまり戦績の振るわない印象のある七海ですが、こと「通常の戦闘」においては、ここまで頼れる人物もいません。
手剣の呪詛師のヘイトも、いい具合に溜まってきてますので、次号において、気持ちの良い勝利を見せてくれることを、期待させてもらいましょう。
このように、久々にスポットが、当てられたものの、手剣の呪詛師の術式に、翻弄されることとなった釘崎。
実力的には、そう離れているようにも思いませんが、割と前から作中に顔を見せていただけあって、さすがに呪詛師の方が、一枚上手だったという展開です。
七海が到着した以上、もはやその勝利は疑いませんが、こうなると気になって来るのは、やはり、伊地知の容体。
結構な週数、引っ張られていますので、それが逆に生存フラグだと思いたいですが……恐らく次号には、そのあたりもハッキリすると思います。
覚悟だけはして、次の話を待ちましょう。
『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
コメントを残す