『Dr.STONE』最新話130話のネタバレと感想!解放された氷月は千空たちとモズどちらを選ぶのか!?

2019年11月18日(月)に発売した週刊少年ジャンプ51号の『Dr.STONE』の最新話130話「悪魔の選択」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『Dr.STONE』129話のネタバレと感想はこちら

『Dr.STONE』第130話「悪魔の選択」のネタバレ

イバラとモズを始めとした、石化王国民にペルセウスの船室まで追い詰められ、千空たちは、絶体絶命の危機に陥ります。

その時千空は、仕方なく「最後のジョーカー」である、かつての敵・氷月(ひょうが)を解放。

モズへとぶつける唯一の対抗策となる事に望みを賭けます。

復活した氷月 それを見たイバラは頭首復活の懸念を抱く

「あははははジーマーで」

「とうとう解放しちゃった」

「氷月ちゃん……!」

復活した氷月を見て、焦りに顔を歪めるゲン。

その他の仲間たちも、その決断に疑問を投げかけますが、千空は、「モズに太刀打ちする手段はこのジョーカー以外にない」と言って、氷月を味方にする手段を模索します。

そして、それを見て驚いていたのは、イバラでした。

(今氷月って呼ばれた細目くん)

(どう見ても石像だったじゃないの)

更には、石像であった時に砕いたはずの、龍水までもが、千空たちの側にいる事にも目ざとく気がつくイバラ。

そこまでを考えたイバラは、突如「何か」に気がついた様子で、モズたちをその場に残し、去っていってしまいます。

それを追おうとするマグマですが、すぐさまモズによって制圧。

それを見た氷月は、モズが持つ比類なき強さを見て、千空が己を復活させた理由を悟ります。

「つまりここで」

「千空クンたちと組んで」

「科学王国を制するもよし──」

「モズ君たちと組んで」

「科学王国を殺すもよし──」

「決定権(キャスティングボード)は」

「完全に私の手中にあるということです」

現状を完全に把握した氷月は、まるで脅すようにして千空たちに、そう宣言して見せました。

一方、モズたちの元から、突如走り去ったイバラは、千空たちが、砕かれた石像すら復活させられる事に気がついていました。

(マズいじゃない)

(まさか頭首を)

(復活させられたら…!)

頭首像の復元を間に合わせた杠たち しかしイバラの魔の手が迫る

その頃、杠たち「石像ゲットチーム」は、頭首像の復元に成功。

後は、その石像を石化王国民の前に晒し、イバラの悪事を暴くだけ、という段階にまで来ていました。しかし、当のイバラは、石像を復活させされると思い、船の中を疾走。

イバラのその考えは、間違いではありましたが、結果として、杠たちを窮地に追い込むものになっていました。

一方、氷月を味方に付けるべく、ゲンは考えを巡らせます。

そこでゲンは、せめて「氷月は自分たちの味方」と、モズに思わせるべくニッキーに、「氷月に好意を寄せている演技をしろ」と指示。

しかし氷月は、ゲンの企みをすぐさま看過し一蹴すると、千空たち一行が、いずれも「選別」の残るべき有能な人材たちなのだという事に思い至ります。

(ちゃんとしている)

(今ここで後ろにいるほぼ皆)

(モズ君と組むのなら)

(殺すことになる)

科学王国の皆の中、氷月と相入れないのは、「全人類を救う」とのたまう千空の考えだけ、という事です。

そう考えた氷月は、その場で、「選別を行い、優れた遺伝子のみを残す」という考えを披露。モズに対し、その考えについての私見を求めます。

そして、見定めるような氷月のその質問に、モズは答えます。

「んー、そう思うよ」

「氷月って言ったっけ、君の言うとおりだ。選別すべきだ」

そう言って、表向き氷月に同調して見せるモズ。しかし、会話の中で、モズの言う「優れた人間」が、美男美女の事を言うのだと、察した氷月は、何かを決めたような表情で「そうですか」と呟きました。

「…この場でどちらに与するかなど」

「元々どうだって良かったんです私にとっては」

「今」

「決めました──」

一方、頭首像の復活を危ぶみ、船上へと出てきていたイバラ。

そしてその時、タイミングよく、島からの小舟に乗って、「石化装置」の使い手・キリサメが、イバラの元に駆けつけて来ていました。

「包んで」

「島全部を」

「ソレで」

「今すぐに…!」

そう言って、イバラは、島全域の石化をキリサメに指示します。

氷月の決断 石化王国最強の戦士・モズがついにその膝を突く

そして、「どちらに与するか決めた」と宣言した氷月は、正面に立つモズへと、槍の穂先を突き込み攻撃を開始。しかしモズは、見事にそれを受けとめて見せ、獰猛な笑みを浮かべて見せました。

開戦を迎え、どんどんと激しさを増していく、氷月とモズの戦い。

「ククク俺らが離れた方が戦えんだ行くぞ!」

そう言って、皆で離れていく千空たちを横目に、氷月の槍は、今まで無敵を誇っていたモズの体をついに捉えます。

「ほら実に」

「ちゃんとしてますよ」

「私の仲間たちは」

そう宣言し、隠していた顔をその場に晒して見せた氷月。その渾身の一撃が、モズの体を吹き飛ばしました。

『Dr.STONE』第130話を読んだ感想と考察

科学王国最強の切り札であると同時、最も危険な男・氷月を目覚めさせた千空たち。

氷月がどのような動きに出るかも、解らない中、「石化復活液」の存在に気付いたイバラは、先んじて島全域の石化に乗り出します。

一方の氷月は、皆を品定めするかのような言動を取り、一行を翻弄。しかし結局氷月は、モズの発言に己の理想とのズレを感じ、科学王国の仲間として、モズの前に立ちはだかりました。

遂に科学王国のジョーカーである氷月が解放され、さてどうなる事か、と思われた、「Dr.STONE」。

ゲンのメンタリズムや、千空の交渉によって、どうにかするものと思っていましたが(というか本人たちもそうするつもりでしたが)、氷月はあくまで自分の意思のみで、付くべき陣営を見極めました。

考えてみれば、「選別」などと剣呑な言い方をしていましが、それはつまり「有能な人間であれば正当に評価する」という事。

千空の思想を未だ危険視していたりと、それはそれで危ういは危ういですが、今この場においては、氷月が千空に付くのは、至極当然の流れであったと、言えます。

そしてもう1つ、気になったのは、今号の最後に、サラリと明かされた、氷月の素顔。襟で隠されていた口元が、今回、初めて明らかになりました。

その素顔は、ややボリューミーな唇を持った、正統派イケメン。ともすれば女性にも見えるような外見の美丈夫でした。

考えてみれば今号、氷月がどちらに付くか、という流れが変わったのは、ニッキーがモズに蔑むような目を向けられてから。

氷月がどうして「選別」という事にこだわるのか、というのは、今まで明かされていませんでしたが、石化前の世界で、何か容姿についてコンプレックスでも、あったのでしょうか? 考えてみれば、氷月に心酔するほむらもまた、(タイプは違いますが)同じように厚い唇を持った美女でした。

このように、科学王国が持つ最大の懸念材料であった、「氷月」という存在を味方に引き込む事に成功した千空たち。

未だ油断は出来ないとはいえ、今までのような頑なな態度は軟化したようにも見え、「これならば交渉でどうにかなるかも?」と思わせるような、再登場となりました。とは言え、イバラとキリサメの動きなど、モズ周り以外でも事態は動き続けています。

そちらには、氷月の活躍により千空たちが向かえたと思われますので、いよいよこの騒動も最終局面。

「石化王国」を掌握するための最後の攻防が、次週、始まるものと思われます。

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