『アクタージュ act-age』最新話87話のネタバレと感想!己を曲げない王賀美の芝居、勝利を確信するサイド甲

2019年10月28日(月)に発売した週刊少年ジャンプ48号の『アクタージュ act-age』の最新話87話「消費期限」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『アクタージュ act-age』86話のネタバレと感想はこちら

『アクタージュ act-age』第87話「消費期限」のネタバレ

羅刹女の要である中盤へと差し掛かる舞台 王賀美の選択は?

「サイド乙」の面々が、王賀美の芝居に、先が無い事を悟る中。

舞台「羅刹女」は、孫悟空が偽の芭蕉扇を奪い取って、去っていくシーンに差し掛かり、一段落を迎えていました。

『悪いな姉御』

『ありがたく借りていくぜ』

そう言って、舞台を去る王賀美。しかし「サイド乙」の黒山は、まもなく観客が、王賀美の芝居に慣れ始めてしまう事を、指摘します。

「変化」のシーンのため、牛魔王の衣装へと衣装替えを行う、王賀美。そこへ、サイド甲の演者たちが、声をかけてきました。

「見事でした王賀美君」

その賞賛に、しかし王賀美は、「本当にそう見えたのかよ」と、実際にはギリギリであった事を、明かします。

「こっちはとっくに全力だってのにな」

「あいつの芝居は研ぎ澄まされる一方だ」

その王賀美の言葉の通り、舞台で演技を続ける夜凪の芝居は、未だ観客を、恐怖の底へと、落とし続けていました。

『その時こそ奴の最期』

『フフ』

『目玉を抉り出し』

『殺してやる』

常軌を逸した夜凪の演技を見て、王賀美が去った後の客席は、震え上がります。

それを見た花子は、王賀美へと、「稽古通りに演じてはいけない」と、改めて、アドバイスを送ります。

「次の場面はこの舞台の要」

「羅刹女が牛魔王に化けた悟空に愛を騙られ」

「まんまと本物の芭蕉扇を渡してしまう場面」

花子は、この場面で王賀美が、夜凪に「飲まれて」しまえば、舞台そのものが破綻してしまう事を、危惧。

それを避けるため、王賀美に、「弱さ」を演じる事を、再び打診します。

しかし王賀美は、返す言葉でそれを拒否。

「俺が俺であること」

「俺にはこれ以上の武器はねぇんだよ」

そう言って、王賀美は、花子の制止を聞かず、牛魔王の衣装を着て、舞台へと出て行ってしまいました。

自分らしくある事を選んだ王賀美 しかし舞台は既に夜凪の独擅場

『ああ、美しい我が妻羅刹女よ!』

『どうしたのだ、この荒れようは!』

多くの演者が予想した通り、「演じ分け」をしないまま、「王賀美陸」であるまま、舞台へと戻っていった、王賀美。

「サイド乙」の面々は、その選択を、「舞台演出としては悪くない」と評価しますが、花子は、このままでは舞台そのものが破綻してしまう事を、強く予感します。

『何があった、申してみよ愛する妻よ』

そうセリフを読み、夜凪に対峙する、王賀美。

『何があったか…』

それを受けた夜凪の脳裏に浮かぶのは、かつての記憶。自らの父が、母の葬式の後、棺の前に姿を現した際の、一幕です。

『フ……』

その時の感情を「再現」し、演技を続ける夜凪。その演技は、客席へと顔を向けているはずの、王賀美をも圧倒し、背中越しでさえ、その存在感を、あらわにさせました。

「ほら始まった」

それを見た、阿良也を始めとする、「サイド乙」の面々は、王賀美が夜凪に「負けた」のだと言うことを、確信。

「ここからは羅刹女の一方的なホラーショーだ」

そうなってしまった理由を、舞台袖で2人を見守る白石は、この舞台が王賀美にとって最初から不利なものだったから、と、分析します。

無論王賀美も、そんな事は承知の上で、様々な対策を講じ、舞台へ臨んでいました。そして稽古では、それで十分であったのだ、と言う花子。

(ここまで追いやれば彼も変わってくれると期待したが…)

しかし結局、「自分」を曲げる事をしなかった、王賀美を見て、花子は悔しそうに、歯噛みをしました。

そんな状況の中、進んでいく、2人の芝居。

それを見た「サイド乙」は、まるで王賀美が無視されているかのような、滑稽にも映る芝居を見て、ますます自分たちの勝利を、確信します。

『孫悟空!?』

『…奴がお前を傷つけたというのか!?』

そんな王賀美のセリフに対し、表情を変え、セリフを返す夜凪。

『…傷つけた?』

『さぁどうでしょう』

『はたして私は誰に傷つけられたのか』

そんな夜凪の「怒り」は、王賀美が存在感を失った事により、ますます客席へと、浸透して行きます。

王賀美を見て自らの斜陽を思う千世子 果たして舞台の行方は?

それを見て、阿良也は、千世子へとこう語りかけました。

「なるほどな、やっと分かったよ百城」

「あんた、今の王賀美みたいに」

「こうやって皆に飽きられていくのが怖かったんだね」

それを聞き、アリサに己の「消費期限」を訪ねた際の事を、思い出す千世子。

千世子は、かつてのアリサの「理想」であり、千世子自身にとっても「目標」であった俳優、「王賀美陸」の姿を見て、思います。

(“変化”を受け入れなければ、あなたすらも)

(そうやって忘れられてゆくんだね)

それと似たような事は、王賀美の仲間であるはずの、「サイド甲」の面々も、感じ取っていました。

夜凪の「必死」の演技に応えるため、ここまで自らも「必死」になって、舞台へと臨んできたはずの、王賀美。

「お願い…!」

「王賀美さん……!」

朝野もまた、夜凪の「必死」が詰まった、この舞台を成功に導くことを思い、王賀美の逆転の一手を、切に願っていました。

『アクタージュ act-age』第87話を読んだ感想

圧倒的な存在感を誇る、夜凪の芝居が続く中、舞台「羅刹女」は、孫悟空が 牛魔王に化けて羅刹女を欺く、中盤のシーンへと突入。

しかし、己を曲げず、「王賀美陸」である事を貫いたまま、舞台に姿を現した王賀美は、結局、夜凪の芝居に圧倒されてしまいます。

それを見た、サイド乙の面々は、サイド甲の敗北を確信。サイド甲の演者達の、願いも虚しく、舞台は「羅刹女」有利のまま、進んで行きます。

舞台開演前から、懸念事項としてあげられていた、孫悟空の変化シーンへと突入して行った、舞台「羅刹女」。

花子は、舞台を成立させるため、「弱さ」を演じるよう王賀美に諭しますが、王賀美は、事前の宣言通り、自らを曲げる事なく、舞台へと上がって行きました。

ここまで圧倒的な存在感と、それにふさわしい技術で、演技に臨んできた王賀美ですが、今の夜凪を前にして、そのカリスマは、もはや風前の灯。

もしもここから、華麗な逆転劇を演じる事が出来たなら、「羅刹女」としても、「アクタージュ」という漫画としても、最大の魅せ場になってくれる事は、間違いなさそうですが、果たして。

そして、今まで不気味に舞台を見守ってきた千世子も、ようやくその心情を、覗かせてくれました。しかし、意外や意外、その言及先は、夜凪ではなく王賀美。

千世子は、「ライバル」である夜凪ではなく、「元スターズ俳優」としての王賀美の姿に、自らを重ねていたようです。

もはや「忘れられていく」ものとして、王賀美に、哀れみの感情さえ覗かせる千世子。

もしも王賀美が、この窮地を乗り切る事が出来たとすれば、千世子の心境にも、大きな変化をもたらすものと、思われますが、どうなる事でしょうか。

このように、王賀美の「自分」を貫く芝居によって、窮地に追いやられた、サイド甲の「羅刹女」。

しかし、周りの悲観や諦めとは対照的に、王賀美は、自信さえ覗かせながら、芝居へと臨みます。

そして今回示されたのは、その結果が、「ダブルキャスト」の勝敗だけでなく、千世子の心境にも変化をもたらしそうだ、という事。

表紙&巻頭カラーで迎える次号、どうやら、本エピソードの中でも、最大級に重要な回に、なりそうです。

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