『アクタージュ act-age』最新話86話のネタバレと感想!夜凪に拮抗し必死に演じる王賀美、物語は中盤へ

2019年10月21日(月)に発売した週刊少年ジャンプ47号の『アクタージュ act-age』の最新話86話「必死」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『アクタージュ act-age』85話のネタバレと感想はこちら

『アクタージュ act-age』第86話「必死」のネタバレ

演技を続ける夜凪と王賀美 それを観る他の演者たちの反応は

「観客を味方につける芝居」により、「作品を味方につける」夜凪に対抗していく、王賀美。

そして、それをモニター越しに見る阿良也たち「サイド乙」はその、「正」と「負」が頻繁に入れ替わる、芝居に、感嘆していました。

「手に汗握るってのはこのことだね」

そう、「サイド甲」の「羅刹女」を評する、和歌月。

それに伴い、芝居を観劇する控え室には、「自分たちはこれに敵わないかも知れない」というムードが、充満して行きます。

一方、舞台袖で出番を待ちながら、王賀美たちの芝居を観ていたのは、「サイド甲」の演者の面々と、演出家・花子の姿でした。

「どうして…」

「どうしてあの人はあんな楽しそうに演じられるんですか」

王賀美の芝居を見て、「自分には今の夜凪と芝居をする自信がない」とまで言い出す朝野。

父親の不倫を告発された直後に、舞台に上がる事になった夜凪を慮り、朝野は、表情を曇らせます。

そんな朝野に対し、花子が何かを言いかけます。

しかし、それを遮って声を上げたのは、「デスアイランド」でも夜凪と共演した、武光でした。

「夜凪は」

「夜凪は今必死です」

役者であり続けるため、夜凪が今、必死で感情を抑えているのだという事を察し、その感情を思う武光。

「ならば俺たちが応えなければ…!」

「夜凪の必死が無駄になる!」

そう言いながら、武光は、鬼気迫る表情で、舞台上の芝居に、目を向けていました。

「そうですね」

「王賀美君もそれに気づいているんです」

かつての事を思い返しながらも芝居を全力で楽しむ王賀美

そう言った白石の言葉通り、舞台上の王賀美もまた、必死になっていました。

かつて、「スターズ」と揉め、海外に渡る羽目になった王賀美。

(誰よりも目立つばかりにこの国を追いやられた俺が──)

(今お前より目立つために)

(こんなにも必死だ!)

そんな事を考えながら、王賀美は、嬉しそうに芝居を続けます。

そしてその脳裏には、「スターズ」から抜けた直後、別のプロダクションに、自分を売り込みに行った際の出来事が、浮かんでいました。

「ああ契約料たかる気はねぇぜ? タダでいいよ」

「もちろんおたくの看板になることを約束する」

すでに「スター」として知られる王賀美が、そこまで言っても、しかしどういう訳かプロダクションの男は、首を縦に振りません。

「ここだけの話、暗黙の了解でして…」

「業界の“見せしめ”なんですよ」

「俳優がプロダクションを裏切ったらどうなるのか」

そう言って王賀美を拒んだ男に対し、暴力沙汰を起こした王賀美。

日本という国の芸能界において、ますます孤立を深めていった、王賀美に残された選択は、既に「自分を曲げる」か、「スターズに戻る」か、という、2択だけでした。

そのどちらをも選ばず、海外へと渡った王賀美。

(もしあの時もう少しだけ)

(この国を諦めずにあがいていれば)

(もっと早くこの国で)

(こういう日に出会えていたかな)

(この最高な日に)

そんな事を考える、王賀美こと「孫悟空」は、舞台上で、夜凪演じる「羅刹女」に、叩きのめされ、膝を付いていました。

そんな状況であるにも関わらず、嬉しそうに笑みさえ浮かべながら、芝居を続ける王賀美。

王賀美陸」が、羅刹女を前に膝をついた、という事実に、観客たちは、深い絶望感を抱かされます。

『やるな姉御…それが芭蕉扇か』

『ええ…冥土の土産に拝ませてあげたのよ』

そうセリフを読み上げ、芝居を続ける2人。やがて「孫悟空」は、「羅刹女」から芭蕉扇を奪い取るため、1つの策を実行するに至ります。

『変化の術』

そうセリフを読み上げると共に、王賀美の姿は、舞台上に炊かれたスモークの中に、消えて行きました。

『消えた!』

『どこへ隠れた卑怯者め!』

「羅刹女」は中盤へ 「変化の術」を王賀美はどう演じる?

そして、それを観る「サイド甲」の阿良也は、そんな2人の芝居を見て、こう呟いていました。

「ここまでだと思うよ」

その言葉を聞き、「どういうことですか」と、驚きの表情を見せる和歌月。それに対し阿良也は、自分の考えを、語り始めます。

「この物語の続きさ」

小虫に変化し、羅刹女を腹の中から脅す事で、芭蕉扇を奪い取る孫悟空。

しかし、渡された芭蕉扇が、偽物だと気付くと、悟空は次に牛魔王に化け、羅刹女を口説き落とそうとします。

しかし、その「展開」そのものにこそ、「勝ち目」がある、と、阿良也は以前、千世子に語っていました。

「王賀美は演じ分けをしない」

「なぜならそういう役者だから」

そんな事を告げる阿良也に、黒山も同意。「何を演じても王賀美陸」が通じてきたのは、王賀美が「映画俳優」だから、と、黒山は持論を述べます。

「映画にはカメラワークがある」

「引きがありアップがあり、カメラが役者の芝居を手伝う」

「それが常に役者に新鮮な印象を残す」

しかし、今王賀美が演技を繰り広げる場所は、舞台の上。

生身の人間」が、「眼前」で演じ続ける、という状況を鑑みて、黒山は、「サイド甲」の芝居の先を予見するように、こう告げました。

「まもなく観客は王賀美の存在に慣れ始める」

そうして、舞台「羅刹女」サイド甲は、「孫悟空」の変化の術を発端とする、中盤へと、差し掛かって行きました。

『アクタージュ act-age』第86話を読んだ感想

燃え盛る「怒り」を必死に振り回しながら、「羅刹女」を演じる夜凪。

それに追随するようにして、王賀美もまた、演技を続けます。そうして芝居は、やがて中盤、「変化の術」のくだりへと突入。

阿良也の分析によれば、「演じ分ける」ことをしない王賀美の芝居は、「ここまで」だとの事ですが、果たして……といったところで、次週への引きとなった、第86話でした。

遂にここに来て、ずっと気になっていた、「サイド乙」側のリアクションが、明かされた回になりました。

特に、千世子と黒山、ルイ・レイあたりは、夜凪の演技をどのように見るか、と、半ば戦々恐々としていたのですが、その反応は、思ったよりは淡白。

ルイ・レイあたりは、もっと取り乱していても、おかしくないと思っていたので、安心は安心なのですが……この程度の変化は、想定内だった、という事でしょうか? それらに対して不気味なのは、千世子の様子。

周りが交わす話題に、反応を示しながらも、ほとんど会話に混ざる事をしていません。

夜凪が見せる芝居に集中しているのだとすれば、納得は納得なのですが……今の「夜凪」もまた、ちょっと普通ではない状態なので、そこから「何か」を受け取っているのだとすれば、それはそれでちょっと、不穏な雰囲気を感じます。

そして、サイド甲です。王賀美の快演と才能によって、持ち直し、むしろ一層完成度を高めていく「羅刹女」。

しかしここに来て、阿良也によって、ここから先の懸念事項が示唆されました。

それはつまり、舞台が始まる前にも言っていた、王賀美が「孫悟空」の二面性をどう演じるかというもの。

バーで話していた際の王賀美は、花子に対し、その件について自信を覗かせていたので、何か策があるとは思うのですが……正直、どのようにこの問題を切り抜けるのか、想像が及びません。

このように、遂に事前に懸念されていた、「変化の術」のシーンへと移っていった、舞台「羅刹女」。

「サイド甲」の他の演者たちが、2人の芝居に、どのように絡んでいくか、という不安もありましたが、武光の決意の表情を観る限り、その辺りは大丈夫そうです。

となると、心配なのはやはり、「夜凪」と「王賀美」という主演2人が、どこまで「保つか」という事。

夜凪はもちろんの事、王賀美もまた、だんだんと回想やモノローグが増えてきているので、その辺り、のちのちに影響が出てくる前振りなのではないか? という懸念があります。

どうあれ、始まってしまっている芝居は、もう止めようがありません。舞台「羅刹女」サイド甲、どのような結末に着地するのか、未だ見えて来ませんが、後味の悪いものにならない事を、願うばかりです。

『アクタージュ act-age』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法

毎週、アクタージュの最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。

やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『アクタージュ act-age』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

漫画『アクタージュ act-age』を無料で読む方法を紹介!

週刊少年ジャンプ連載中の漫画一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です