『呪術廻戦』最新話77話のネタバレと感想!非術師と術師の間で揺れる中、夏油が決めた道は……

2019年9月30日(月)に発売した週刊少年ジャンプ44号の『呪術廻戦』の最新話77話「玉折 -弐-」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『呪術廻戦』76話のネタバレと感想はこちら

『呪術廻戦』第77話「玉折 -弐」のネタバレ

特級術師・九十九由基 揺れる夏油はその言葉に何を思う

話をしていた夏油と灰原へと、突如として質問を投げかけてきた、謎の女性。

その存在を怪しむ夏油ですが、傍らの灰原は、「悪い人じゃないです」と根拠のない「見る目」を披露し、笑顔を見せます。

灰原が立ち去った後、残された夏油は、女性から、特級術師の1人「九十九由基」だと、自己紹介を受けます。

任務を受けない」、「年中プラプラしてる」など、その名が持つ悪名を、いくつも知っていた夏油は、思わず驚愕。

それを聞いた九十九は、「私高専って嫌ーい」と、軽口を放ちます。

「冗談」

「でも高専と方針が合わないのは本当」

そう言った九十九は、高専がやってるのは「対処療法」であり、自分が目指すのは、「原因療法」なのだと、語ります。

呪霊を「狩る」のではなく、呪霊の生まれない世界を作ろう、と言う九十九。人間の呪力から生まれる呪霊を消すには、

「①全人類から呪力をなくす」

「②全人類に呪力のコントロールを可能にさせる」

の、2つがあるのだと、更に九十九は語ります。

①のモデルケースであった、禪院甚爾(ぜんいん・とうじ)、つまり「伏黒」と名乗っていた男が、死んでしまった事を、残念そうに語る九十九。

今の本命は②なのだ、と言った九十九は、術師は呪力のコントロールが可能ゆえ、そこから呪霊は生まれないのだと、夏油に向けて説明します。

「大雑把に言ってしまうと」

「全人類が術師になれば、呪いは生まれない」

それを聞いた夏油は、言いました。

「じゃあ」

「非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」

夏油の過激な提案を肯定的に捉える九十九 思わず戸惑う夏油

そう、思わずといった様子で、口にしてしまった夏油。

しかし九十九は、こう続けます。

「それは“アリ”だ」

思わぬ肯定の言葉が来た事に、戸惑いを見せる夏油。

九十九は、夏油の言った方法に一理がある事を認めながらも、自分はそこまでイカれてない、と言って、結局はその方法が現実的でない、という事を、示します。

「非術師は嫌いかい?」

「夏油君」

そう聞いた九十九に、夏油は、こう答えました。

「分からないんです」

天内の一件を機に、「非術師を見下す」事と、「それを否定する」事の、どちらが本音であるか、分からなくなった、という夏油。

しかし九十九はそれを否定せず、「どちらを本音にするのかは君がこれから選択する」と言い残し、その場を後にしました。

その後。七海と共に任務へと経った灰原が、変わり果てた姿で、戻ってきたのを見た、夏油。

夏油は、非術師を守る過程で、仲間の術師が犠牲になる事に、疑問を抱きます。

運命の日 非術師を殺した夏油は「呪詛師」として姿を眩ませる

そして、2007年、9月。

夏油は、任務で赴いた先で、村落内での神隠しと変死の事件を調べるうち、座敷牢に囚われ、無数の傷を負った、2人の幼い少女を発見しました。

変死の原因を取り除いたにも関わらず、「不思議な力を使う」として、少女たちを「化物」だと断ずる村民。

それを聞いた夏油は、呪霊を使い、「大丈夫」と少女たちに語りかけます。

(非術師を見下す自分)

(それを否定する自分)

(どちらを本音にするのかは)

(君がこれから選択するんだよ)

その、九十九の言葉を思い出しながら、夏油は村民を引き連れ、座敷牢のあった部屋を退出。

その夜、その村落に響いたのは、夏油の「呪霊操術」による殺戮の音。そして、村民が上げる断末魔の声でした。

そうして、112名にも上る一般人が呪殺された事件は、残された残穢から、夏油傑の犯行と断定。

夏油は「呪詛師」として処刑対象となり、人々の前から、姿を消しました。

『呪術廻戦』第77話を読んだ感想と考察

長く続いた五条過去編も、遂にその核心部分へとたどり着きました。

本作の前日譚「東京都立呪術高等専門学校」において、「100を超える一般人を呪殺し高専を追放された」とされ、「最悪の呪詛師」と呼ばれた男・夏油傑。

その「一般人殺し」の詳細が語られると共に、同作に登場した、夏油に心酔する少女・菜々子と美々子(らしき)人物の姿も、確認出来た、第77話でした。

まず語るべきは、遂に高専から離れるに至った夏油と、その身に起きた事でしょう。

これまでのエピソードでは、夏油には、ただただ「非術師を憎み、差別している」という印象しかありませんでした。

しかし、今回の過去編を経て、その印象は、かなりの部分で覆る事になりました。無論、その思想には危険な部分が多分に含まれています。

しかしそれでも、同情の余地や、共感出来る部分が、読者に投げかけられているのは、キャラクターの紹介エピソードとして、非常に優秀。前もって前フリが作られていた、「非術師100人殺し」や「菜々子・美々子」の登場も含め、その構成の巧みさには、ただただ脱帽です。

そして、ずっと未登場だった特級術師・九十九由基の存在も、今週の見所です。

東堂の師匠(らしい)という事もあり、悪い人ではないのかな、というのが、これまでの彼女への印象でした。

しかしこれ、どう見ても非術師の扱いに悩む夏油を、悪の道へと、焚き付けているようにしか思えませんが……どうなのでしょうか。

今のところは、わざと、どちらにも取れるように描かれている印象です。

どうあれ、九十九が今後のキーパーソンになってくるのは、確実なのだと思われます。

このように、五条・夏油にまつわる多くの謎が、明かされた本エピソード。

とは言え、一度五条に祓われたはずの夏油が、なぜ現代で暗躍しているのか、など、その存在には、まだまだ謎も残されています。

この過去編で、その全てが語られる……とは思えませんが、次週予告によれば、どうやら五条と夏油の、改めての邂逅もある様子です。

「敵キャラ」として、夏油にこれ以上ないくらいの掘り下げが為された今回。

舞台が現代に戻ったあと、何か大きな動きがあるがゆえの前フリのようにも、思えますので、変わらず注目して行きたいと思います。

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