2019年9月30日(月)に発売した週刊少年ジャンプ44号の『呪術廻戦』の最新話77話「玉折 -弐-」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『呪術廻戦』第77話「玉折 -弐–」のネタバレ
特級術師・九十九由基 揺れる夏油はその言葉に何を思う
話をしていた夏油と灰原へと、突如として質問を投げかけてきた、謎の女性。
その存在を怪しむ夏油ですが、傍らの灰原は、「悪い人じゃないです」と根拠のない「見る目」を披露し、笑顔を見せます。
灰原が立ち去った後、残された夏油は、女性から、特級術師の1人「九十九由基」だと、自己紹介を受けます。
「任務を受けない」、「年中プラプラしてる」など、その名が持つ悪名を、いくつも知っていた夏油は、思わず驚愕。
それを聞いた九十九は、「私高専って嫌ーい」と、軽口を放ちます。
「冗談」
「でも高専と方針が合わないのは本当」
そう言った九十九は、高専がやってるのは「対処療法」であり、自分が目指すのは、「原因療法」なのだと、語ります。
呪霊を「狩る」のではなく、呪霊の生まれない世界を作ろう、と言う九十九。人間の呪力から生まれる呪霊を消すには、
「①全人類から呪力をなくす」
「②全人類に呪力のコントロールを可能にさせる」
の、2つがあるのだと、更に九十九は語ります。
①のモデルケースであった、禪院甚爾(ぜんいん・とうじ)、つまり「伏黒」と名乗っていた男が、死んでしまった事を、残念そうに語る九十九。
今の本命は②なのだ、と言った九十九は、術師は呪力のコントロールが可能ゆえ、そこから呪霊は生まれないのだと、夏油に向けて説明します。
「大雑把に言ってしまうと」
「全人類が術師になれば、呪いは生まれない」
それを聞いた夏油は、言いました。
「じゃあ」
「非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」
夏油の過激な提案を肯定的に捉える九十九 思わず戸惑う夏油
そう、思わずといった様子で、口にしてしまった夏油。
しかし九十九は、こう続けます。
「それは“アリ”だ」
思わぬ肯定の言葉が来た事に、戸惑いを見せる夏油。
九十九は、夏油の言った方法に一理がある事を認めながらも、自分はそこまでイカれてない、と言って、結局はその方法が現実的でない、という事を、示します。
「非術師は嫌いかい?」
「夏油君」
そう聞いた九十九に、夏油は、こう答えました。
「分からないんです」
天内の一件を機に、「非術師を見下す」事と、「それを否定する」事の、どちらが本音であるか、分からなくなった、という夏油。
しかし九十九はそれを否定せず、「どちらを本音にするのかは君がこれから選択する」と言い残し、その場を後にしました。
その後。七海と共に任務へと経った灰原が、変わり果てた姿で、戻ってきたのを見た、夏油。
夏油は、非術師を守る過程で、仲間の術師が犠牲になる事に、疑問を抱きます。
運命の日 非術師を殺した夏油は「呪詛師」として姿を眩ませる
そして、2007年、9月。
夏油は、任務で赴いた先で、村落内での神隠しと変死の事件を調べるうち、座敷牢に囚われ、無数の傷を負った、2人の幼い少女を発見しました。
変死の原因を取り除いたにも関わらず、「不思議な力を使う」として、少女たちを「化物」だと断ずる村民。
それを聞いた夏油は、呪霊を使い、「大丈夫」と少女たちに語りかけます。
(非術師を見下す自分)
(それを否定する自分)
(どちらを本音にするのかは)
(君がこれから選択するんだよ)
その、九十九の言葉を思い出しながら、夏油は村民を引き連れ、座敷牢のあった部屋を退出。
その夜、その村落に響いたのは、夏油の「呪霊操術」による殺戮の音。そして、村民が上げる断末魔の声でした。
そうして、112名にも上る一般人が呪殺された事件は、残された残穢から、夏油傑の犯行と断定。
夏油は「呪詛師」として処刑対象となり、人々の前から、姿を消しました。
『呪術廻戦』第77話を読んだ感想と考察
長く続いた五条過去編も、遂にその核心部分へとたどり着きました。
本作の前日譚「東京都立呪術高等専門学校」において、「100を超える一般人を呪殺し高専を追放された」とされ、「最悪の呪詛師」と呼ばれた男・夏油傑。
その「一般人殺し」の詳細が語られると共に、同作に登場した、夏油に心酔する少女・菜々子と美々子(らしき)人物の姿も、確認出来た、第77話でした。
まず語るべきは、遂に高専から離れるに至った夏油と、その身に起きた事でしょう。
これまでのエピソードでは、夏油には、ただただ「非術師を憎み、差別している」という印象しかありませんでした。
しかし、今回の過去編を経て、その印象は、かなりの部分で覆る事になりました。無論、その思想には危険な部分が多分に含まれています。
しかしそれでも、同情の余地や、共感出来る部分が、読者に投げかけられているのは、キャラクターの紹介エピソードとして、非常に優秀。前もって前フリが作られていた、「非術師100人殺し」や「菜々子・美々子」の登場も含め、その構成の巧みさには、ただただ脱帽です。
そして、ずっと未登場だった特級術師・九十九由基の存在も、今週の見所です。
東堂の師匠(らしい)という事もあり、悪い人ではないのかな、というのが、これまでの彼女への印象でした。
しかしこれ、どう見ても非術師の扱いに悩む夏油を、悪の道へと、焚き付けているようにしか思えませんが……どうなのでしょうか。
今のところは、わざと、どちらにも取れるように描かれている印象です。
どうあれ、九十九が今後のキーパーソンになってくるのは、確実なのだと思われます。
このように、五条・夏油にまつわる多くの謎が、明かされた本エピソード。
とは言え、一度五条に祓われたはずの夏油が、なぜ現代で暗躍しているのか、など、その存在には、まだまだ謎も残されています。
この過去編で、その全てが語られる……とは思えませんが、次週予告によれば、どうやら五条と夏油の、改めての邂逅もある様子です。
「敵キャラ」として、夏油にこれ以上ないくらいの掘り下げが為された今回。
舞台が現代に戻ったあと、何か大きな動きがあるがゆえの前フリのようにも、思えますので、変わらず注目して行きたいと思います。
『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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