2020年3月23日(月)に発売した週刊少年ジャンプ17号の『鬼滅の刃』の最新話199話「千年の夜明け」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『鬼滅の刃』第199話「千年の夜明け」のネタバレ
昇り始めた朝日 しかし無惨は最後の抵抗に踏み切る
炭治郎と甘露寺、そして伊黒と不死川による、最後の奮戦のおかげで、無惨を壁に縫い付けたまま、ついに迎える事となった夜明け。
しかし、昇り始めた朝日に、照らされた無惨は、恐怖に顔を強張らせたかと思うと、周囲十数メートルの、地面と壁全てを崩壊させる、激しい攻撃を繰り出し、自らを押さえ付けていた剣士たちを、引き剥がしにかかりました。
無惨の攻撃を受け、吹き飛ばされ、また新たな傷を負う、不死川と冨岡の2人。
その攻撃の余波を受け、炭治郎もまた、肩から先の左腕を、丸ごと吹き飛ばされてしまいました。
(放すな)
(手を放すな)
しかし、炭治郎は、左肩からおびただしい出血をしながらも、無惨に刺さった日輪刀から、右手を放す事を、しませんでした。
激しい攻撃に晒されながら、その場に踏みとどまって見せた、炭治郎は、「心を燃やせ」という、煉獄の言葉を思い出しながら、握った刀の「赫刀化」を、試みます。
その時。炭治郎の背後から、何者かの腕が伸びてきて、右手だけで握られた炭治郎の刀に、左手を添えます。
それは、無惨の攻撃により、右腕を失いながらも、再び駆けつけてくれた、炭治郎の兄弟子・冨岡の姿でした。
こうして、炭治郎の右手と、冨岡の左手に、強く握られた日輪刀は、赫い刀身を持つ「赫刀」へと変化。
刀の切っ先に、貫かれたままであった無惨は、その効力を受け、おびただしい量の血を吐き出します。
こうして、炭治郎たちの「赫刀」に加え、朝日の光に灼かれ始めた無惨。
(体を縮めれば一瞬で灼き尽くされる)
(肉体を守れ)
(肉の鎧を)
無惨は、朝日から体を守るため、咄嗟に体を膨張させ、自らに張り付いたままであった、炭治郎と冨岡までをも、己が内に、飲み込もうとしてきました。
(膨れ上がっ…)
その様子を見て、度肝を抜かれたように、目を見開く冨岡。
しかしその時、共に刀を握り、無惨を縫いとめていた炭治郎が、まるで頭突きを喰らわせるように、体を後ろへと振り、冨岡の体を、膨れ上がる無惨の体から、遠ざけました。
「炭治郎」
そうして炭治郎は、冨岡の目の前で、数メートルもあろうかと言う、巨大な赤子の姿へと変貌した無惨の体に、飲み込まれてしまいます。
しかし、昇りつつある朝日は、膨れ上がった無惨の体を、そのまま灼き始め、無惨は、赤子のような姿のまま、巨大な叫び声を、上げました。
無惨に飲まれた炭治郎 そして一行は総力で無惨を押し留める
巨大化した無惨は、体を灼かれながらも、朝日から逃れるため、その場から移動を始めます。
しかし、愈史郎の「目」を使い、再び戦場の指揮を執り始めた、輝利哉は、その様子を見るなり、叫びました。
「日陰に入らせるな!」
「落とせ!」
その声に応じたのは、通りの左右の建物の上に待機していた、「柱」ではない、一般隊員たちでした。
一般隊員たちは、建物の中にあった本棚を、複数人の協力で、壁の穴から投擲。
本を満載した本棚は、粉々に砕かれながらも、巨大化した無惨の脳天に直撃し、その動きを、一瞬留める事に成功します。
「次!」
「行きなさい!」
そのタイミングで発された、輝利哉の指示によって、次に無惨は、2台の自動車による、突進攻撃を喰らわされました。
自動車を運転していた、「隠」の隊員たちは、無惨に対する恨み言を吐きながら、アクセルを踏み続けます。
無惨は、咄嗟に腕を振り下ろし、自動車を押し潰しますが、輝利哉の指示のよって、「隠」の隊員は、間一髪で、脱出に成功しました。
こうして、本棚の一撃を受け、さらに2台の自動車によって、少なくないダメージを負う事となった、無惨。
「未だ押せ! 行く手を阻め!」
輝利哉は、なおも新たな指示を出し、現場の「隠」たちは、それに応じます。
次に無惨を留めるため、使われたのは、近くから調達してきたであろう、バスでした。
10名あまりの「隠」たちは、無惨の進行を阻むように、バスを配置し、それを押し除けんとする無惨と、車体の押し合いを始めます。
「押せ押せ押せ押せぇえええ!」
「退がるな! 何があっても」
「柱はもう戦えない!」
そう叫びながら、命すら捨てる覚悟で、無惨の進行を食い止め続ける「隠」たち。
そんな一行の邪魔を排除するため、巨大化した無惨は、「隠」の隊員たちを、バスごと押し潰そうと、再び腕を振り上げます。
しかし、その時。
「風の呼吸・玖ノ型『韋駄天台風』」
一行の頭上を、飛び越すようにしながら、巨大化した無惨の腕を、一息に切り落とした剣士。
それは、無惨の攻撃を何度も受け、もはや満身創痍であるはずの、「風柱」不死川の姿でした。
不死川は、無惨の攻撃から、「隠」たちを守った後、着地する事もままならず、地面へと激突してしまいます。
「しぶてェんだよ糞がァアア」
「さっさと塵になりやがれェ!」
血塗れになりながら起き上がり、無惨へと悪態を吐く不死川。
しかし、巨大化した無惨は、腕を切り落とされながらも、「隠」たちが押すバスへとのしかかり、なおもその命を、狙ってきます。
しかし、次に無惨へと襲い掛かったのは、極太の鎖の形をした、特殊な日輪刀でした。
鎖を持つのは、片足を失いながらも、この場へと再び駆けつけた、「岩柱」悲鳴嶹と、その体を支える、幾人かの「隠」たち。
鎖は、巨大な赤子の姿となった、無惨の頸に、背後から巻きつき、その巨体を、後ろへと引き戻します。
「オオオオオ!」
そして、悲鳴嶹の叫びに、根負けするかのように、巨大な無惨の体が、鎖に引かれ、後ろへと転倒。
体の全面を、朝日へと晒した無惨は、その全身を灼かれ、一際大きな、叫び声を上げ始めます。
「塵になれ」
「早く早く灼けてしまえ」
(父上、母上)
(姉さん、神さま)
有利な戦況を見て、そう叫ぶ輝利哉と、その傍らで、祈りを捧げ始める、輝利哉の妹たち。
しかし、体を灼かれ続ける無惨は、今度は、その場で身じろぎしたかと思うと、全身を使い、土を掘り、地中へと逃げ出そうとします。
「地面に潜ろうとしてる」
「攻撃して無惨の体力を削れーっ!」
地中へ逃れようとする様子を見て、無惨を鎖で拘束したまま、そう叫ぶ悲鳴嶹。
その声を聞き、もはや動くこともままならぬ、といった様子の不死川は、血塗れの体を引きずり、起き上がろうと、もがきます。
逃げる無惨を襲う一斉攻撃 そしてついにその体が崩壊を始める!
逃げようとする無惨に、最初に攻撃を放ったのは、「水柱」冨岡の攻撃でした。
「水の呼吸・拾ノ型『生生流転』」
水の呼吸の中でも、最大級の攻撃力を誇る技ですが、片腕だけの攻撃では、無惨へ与えるダメージが浅く、冨岡は歯噛みします。
続いて放たれたのは、「風柱」不死川による攻撃、「風の呼吸・伍ノ型『木枯らし颪』」。
更に、無惨の攻撃のダメージから、復活してきた、「蛇柱」伊黒により、「蛇の呼吸・肆ノ型『頸蛇双生』」が放たれ、無惨の体に、傷を穿ちます。
しかし。もはや満身創痍の「柱」たちの攻撃は、致命傷にはならず、地面に潜ろうとする無惨の動きを、止めるには至りませんでした。
(もう全員が限界だ)
(これ以上は無理だ)
そう考えながら、10余名もの「隠」に支えられ、鎖を引き続ける、悲鳴嶹。
しかし、悲鳴嶹の日輪刀もまた、限界を迎えようとしており、地面に潜ろうとする無惨は、ついにその鎖を、引き千切ってしまいました。
(駄目だ!)
しかし、その時。膨れ上がった無惨の体内にて、炭治郎の右手と、そこに握られた「赫刀」に、不意に力が込められました。
その瞬間、巨大な赤子の姿に変貌した、無惨は、これまでで最大量の血を吐き散らし、動きを止めます。
そして、昇り始めていた朝日は、山陰から完全に顔を出しつつあり、その光量は、次第に強まって行きます。
「ア”」
「ア”」
「ア”」
体中に朝日を浴び、苦悶の叫びを強くしていく、無惨。
そして最後に、おびただしい量の汗を流しながら、最大級の断末魔の叫びが、挙げられたと同時。
多くの鬼が、頸を斬られた時と同じように。巨大化した無惨の体が、灰となって、崩壊を始めました。
『鬼滅の刃』第199話を読んだ感想と考察
残された「柱」と、後方部隊であるはずの「隠」ですら総動員し、逃げようとする無惨へと挑んでいく展開となった、「鬼滅の刃」第199話。
本棚や車、バスを使った雑な攻撃に加え、先週の時点では到着していなかった、冨岡・悲鳴嶹までもが参戦し、無惨を引き止める様子は、まさに総力戦、といった雰囲気に満ちたものでした。
そして、もはや誰もが戦う術を失いつつある中、同じように弱りきった無惨を、鬼殺隊の一行は、力技で、消耗の一切を度外視して、抑えつけようと奮戦。
特に悲鳴嶹や不死川などは、文字通り死に体で、体を動かし続けているはずですので、ある意味痛々しくもありましたが、それほどの「必死」を、感じ取る事が出来ました。
こうして、無惨を朝陽の下に引き摺り出し、始まる事となった、最後の攻防。もはや技も何もない、力技での抑えつけの連続は、まさに全てを絞り尽くそうとする、鬼殺隊の剣士たちの、思いの強さを象徴するような展開でした。
また、腕を失った炭治郎を、同じように腕を失った冨岡が支えるなど、少年漫画らしい、熱い展開もありました。
そして、今号のラストシーンでは、ついに無惨の体が、太陽の光に焼かれ、崩壊を開始。
1000年に及ぶ、鬼殺隊の戦いに、終止符が打たれようとしていますが……果たして、無惨はこのまま倒れてくれるのでしょうか。
『鬼滅の刃』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、鬼滅の刃の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!鬼滅の刃の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
漫画『鬼滅の刃』を無料で読む方法&最新刊含め全巻無料で読めるか徹底調査!
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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