2019年11月25日(月)に発売した週刊少年ジャンプ52号の「アクタージュ act-age」の最新話91話「夜凪のために」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
「アクタージュ act-age」90話のネタバレと感想はこちら
目次
「アクタージュ act-age」第91話「夜凪のために」のネタバレ
三蔵と羅刹女の問答 そして遂に武光と朝野の出番が訪れる
白石の活躍もあり、無事に開幕を告げた、舞台「羅刹女」の第2幕。
「私はあなたを救いたい」
そう言って羅刹女へと迫る、三蔵法師の言葉。その、「間」をも完璧に作る白石の演技を受け、「怒り」に囚われていた羅刹女は、ここで初めて戸惑いを顕にします。
「出番です、行きますよ武光君」
「はい」
そして、遂に出番がやって来た、武光と朝野。武光は、「デスアイランド」にて交流を深めた、夜凪の様子を思い出しながら、その支えとなる事を誓い、舞台へと上がって行きます。
一方、舞台上で演技を続ける、夜凪と白石。
「気づいているんでしょう」
「敵とは常に心の中にあると」
「鎮めて楽になりませんか」
その言葉を受け、羅刹女は、三蔵法師へと縋るような目線を、向け始めました。
しかし、その時。三蔵を守るべく、武光扮する猪八戒・朝野扮する沙悟浄の2人が現れ、羅刹女へと攻撃を加えます。
(せっかく羅刹女が心を開こうとしてたのに…!)
2人の登場を受け、歯痒い思いをする、夜凪の同級生・朝陽。それと同じように、観客席は、もはや完全に「羅刹女」を主人公とする物語に、期待を寄せています。
「やはりこいつが羅刹女! 片づけてなかったのね悟空さん!」
「先生あんたの悪いクセだ! 目離したらすぐいなくなる!」
そう台詞を読み上げ、演技を始める武光と朝野。
「貴様」
武光は、夜凪、そしてその後ろに広がる客席を見て、その圧倒的な存在感、そして客席の雰囲気を、つぶさに感じ取って行きます。
(突然の敵役の登場に驚きと不安の表情、欲しかった反応だ)
(よし、出だしは掴んだ)
そうして、羅刹女の敵役として登場するに至った、猪八戒と沙悟浄。
「羅刹女」と対話をしようとする、三蔵の静止を聞かず、武光扮する猪八戒は、続け様、羅刹女へと、攻撃を仕掛けて行きます。
夜凪を際立たせる演技に終始する武光 そんな中膨らむある違和感
(俺が派手にやられる程)
(お前が目立つはず!)
そう考えながら、武光は、受け身すら取らず、派手に羅刹女の攻撃を受け、床に倒されてみせました。
「献身的だな、わざと受け身も取らずに」
「主演の凄さを際立たせるためか、身体を張るね」
武光のその方針は、「サイド乙」の面々には、概ね好意的に受け止められていました。
そのように「やられ役」に徹し、客席からも上々の反応を得る事に成功した、武光。
しかし武光は、その状況に、どうしてか、言い知れぬ違和感を、感じ始めていました。
(いや…気のせいだ! 迷うな!)
その違和感を押し込め、無理にでも演技を続けるようとする、武光。
その時武光は、夜凪の視線を、正面から受け止めた事により、自分が果てしないプレッシャーを感じている事に、気がつきました。
これこそが、先ほど感じた「違和感」の正体なのだと、納得しかける武光。しかし武光はその時、己を見据える夜凪の視線を見て、ある事に気がつきます。
(違うそうじゃない)
そうして武光が気づいた、「違和感」の本当の正体。
(夜凪の視線の先に俺がいない)
舞台上で武光と対峙する、夜凪。その視線が注がれる先は、武光の後ろに立つ、白石であるのだと、その時武光は気がついたのです。
武光が立たされた窮地 「主張」を諦めてしまった役者の末路
(初めから蚊帳の外…!)
(対峙してると思っていたのは俺だけ…!)
その事実に気づいた武光は、強い衝撃を受けます。
「そりゃそうなるだろ」
「どこの世界にモブを開いてにする強者がいる」
そう言って、舞台袖から、武光の「失敗」を悟る王賀美。
その横に立つ花子もまた、武光の誇る「人の良さ」が、裏目に出て、「主演のために自分の存在の主張を諦めてしまっている」と、厳しい評価を下します。
「俺は俺を前にしてああなる役者をごまんと見てきた」
「自らモブを演じれば一生名無しのまま消えてゆく」
「それが役者だ」
そう言って、王賀美は、武光の「役者としての終わり」が、今日この日に訪れるであろう事を予見します。
一方の舞台上の武光もまた、己が追い込まれた窮地を、自覚していました。
(俺がお前を支える)
(俺がお前を目立たせる)
いつからか、「自分が主役になる」事ではなく、夜凪の隣に立ち、その存在を際立たせる事を、目標にしてしまっていた武光。
(いつの間に夜凪…お前はこんなにも遠くに!)
己が置かれた状況に、焦りを感じる武光。
その視線の先には、「怒り」を燃やし、演技を続ける夜凪の姿が、まるで立ちはだかるようにして、相対していました。
「アクタージュ act-age」第91話を読んだ感想
羅刹女を主人公とする活劇へと変貌を遂げ、第2幕が始まった舞台「羅刹女」。
白石が誇る稀代の演技力によって、その始まりは、上々のものとなり、遂に武光と朝野にも、出番がやってきました。
しかし、「夜凪の覚悟を無駄にすまい」と、意気込んで舞台へと臨んだ武光は、その気持ちに反し、夜凪の視線が己へ向けられていない事に気がつきます。
いつしか、「夜凪を立てる」ための演技をする事へ、意識を集中させてしまっていた武光。
それを見た王賀美は、武光の「役者としての終わり」を、その姿に予見します。
正直、「サイド甲」において、経験・実力共に一歩劣る武光が、「どんなトラブルを呼び込んでくれるのだろう」、そしてそれを「どのように乗り越えてくれるのだろう?」と、若干の期待をもって、読み進めていた今回の話。
しかし意外にも、「武光が起こしたトラブル」とは、舞台に影響を与えるものではなく、武光本人の進退を迫るようなものでした。
王賀美いわく、夜凪の演技に当てられ、「自らモブに成り下がった」という武光。
これまで、屈強なメンタルと、「夜凪の気持ちに報いる」という信念をもって、高感度を高めてきた武光ですので、今回彼が「モブに成り下がった」とまで言われてしまったのは、読む側として、非常に悔しさを感じる展開でした。
しかし、これを見て思い出すのは、「銀河鉄道の夜」の際、土壇場で、パイプレイヤーとしての才能を発揮して見せた、星アキラの演技です。
それと同じく、武光もまた、自らにしか出来ないこの舞台における「役割」を、見つけてくれるといいのですが……。
王賀美ですら敵わない、無敵の存在として、これまで散々描写されてきた、夜凪。それを前にして、武光が現状を打開する方法など、果たしてあるのでしょうか?
このように、舞台「羅刹女」の展開が安定してきた、と思うや否や、武光の役者人生の進退に、スポットが当てられる事となった、今回の話。
初登場当時から、屈強なメンタルと、どこまでもまっすぐなキャラクターで、魅力的な存在感を放っていた武光が、このような窮地に追いやられるなど、想像もしていませんでした。
普通に考えればこの展開は、武光が秘めたる才能を発揮し、舞台を盛り上げてくれる、パワーアップイベント、と見るのが、漫画としてのセオリーではあります。
しかし、それではアキラの際の展開と被ってしまいますので、このまま武光が「モブ」として、夜凪の影に埋もれてしまい、「役者」の世界の厳しさを例示する存在に……というような事も、いかにもありそうな所です。
いずれにせよ、既に始まってしまっている舞台。現状を打開するなら、その手がかりは、武光の内面にしか存在し得ないと思うので、ここは1つ踏ん張りを見せて欲しい所です。
「アクタージュ act-age」の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、アクタージュの最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!「アクタージュ act-age」の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
漫画「アクタージュ act-age」を無料で読む方法を紹介!
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- 「ブラッククローバー」田畠裕基
- 「ゆらぎ荘の幽奈さん」ミウラタダヒロ
- 「鬼滅の刃」吾峠呼世晴
- 「約束のネバーランド」原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 「ぼくたちは勉強ができない」筒井大志
- 「Dr.STONE」原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 「アクタージュ act-age」原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 「呪術廻戦」芥見下々
- 「チェンソーマン」藤本タツキ
- 「神緒ゆいは髪を結い」椎橋 寛
- 「サムライ8 八丸伝」岸本斉史・大久保彰
- 「ふたりの太星」福田健太郎
- 「ビーストチルドレン」寺坂研人
- 「トーキョー忍スクワッド」田中勇輝・松浦健人
- 「夜桜さんちの大作戦」権平ひつじ
- 「ミタマセキュ霊ティ」鳩胸つるん
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