『スター・ウォーズ』シリーズをもっと楽しむためのトリビアまとめ!42年の歴史が生み出した軌跡

待ちに待った『スカイウォーカーの夜明け』が公開され、42年に及ぶ歴史にひとつの区切りが付けられた『スター・ウォーズ』。

そのシリーズ作品を観たことがある人は全世界で10億人に上るともいわれています。これほどまでに熱狂的なファンを持つ映画は、後にも先にも存在しないかもしれません。

きっとあなたの周りにも『スター・ウォーズ』好きの友人がいるのではないでしょうか。

今回は、そんな『スター・ウォーズ』シリーズを深く知るための雑学やトリビアをご紹介します。

これを読んで、世界中のファンたちと一緒に盛り上がりましょう。

オープニング・クロールには元ネタがあった?

『スター・ウォーズ』と聞いて誰もが思い浮かべるのは、あの印象的なメインテーマとオープニングではないでしょうか。

「遠い昔、はるか彼方の銀河系で」という言葉がスクリーンに映し出されると、いよいよ『スター・ウォーズ』の物語が始まるんだと気持ちが昂ぶってしまいます。

実はあのオープニング・クロールには引用元というべき作品がありました。1930年代に連続活劇として上映された『フラッシュ・ゴードン』です。

ジョージ・ルーカス監督は幼少時代からこの作品のファンであり、『スター・ウォーズ』の企画を立てる前には、その映画化権を押さえようとしていたほど。

『フラッシュ・ゴードン』も宇宙を舞台にした冒険活劇ですし、ルーカス監督の頭には、SF映画に心躍らせた幼少の記憶があったに違いありません。

『スター・ウォーズ』の企画を却下した映画会社とは?

記念すべき第一作『新たなる希望』が公開されたのは1977年のこと。

SF超大作とだけあって、さぞかし上映が待ち望まれていた、かと思いきや、その下馬評は散々なものでした。

何せ公開日に上映した劇場は全米でたったの32。配給側はこの作品が「世紀の失敗作」になると考えていたのです。

というのも、この時代のハリウッドは「アメリカン・ニューシネマ」と呼ばれる潮流のなかにありました。

『イージーライダー』や『タクシードライバー』など、反体制的な社会派映画が数多く作られていた時代です。

そのような環境下にあって、SF冒険活劇は子ども騙しの安っぽいジャンルと思われていたのです。

しかも、ジョージ・ルーカス監督の描く世界は壮大なものでした。とてもそれを予算内で映像化することは不可能と思われたのでしょう。

ルーカスが『スター・ウォーズ』の企画を各映画会社に持ち込んだとき、ユナイテッド・アーティスツとユニバーサル映画の二社は却下の判断を下したとされています。

結果的に20世紀フォックスのもとでGOサインが出されましたが、もし何かが間違っていたら、この「世紀のヒット作」は企画倒れになっていたかもしれません。

『スター・ウォーズ』が映画館を変えた?

こうして、『スター・ウォーズ』はSF映画というジャンルに根付いていた常識を覆しました。しかし、この作品が変えたものはそれだけにとどまりません。

1999年から始まる新三部作で、ジョージ・ルーカス監督はデジタルシネマの構想に着手します。

これは映画の撮影段階から、 特殊効果や音響などの編集、さらには劇場での公開や保存にいたるまで、映画というものをすべてデジタル化してしまおうという計画でした。

今でこそ常識となったデジタルシネマですが、当時はまだまだ35mmフィルムが当たり前の時代。

そんな中、ルーカス監督は新三部作『ファントム・メナス』で一部にデジタル撮影を導入。続く『クローンの攻撃』では全編デジタル撮影を行ったのです。

この作品をきっかけに、一気に映画業界の風向きが変わりました。多くの業界人がデジタルシネマの可能性に気付き、『アバター』(2009年)といった3D映画のヒットも追い風となり、ついには劇場もデジタル映写機を導入するようになります。

現在ではほぼすべての作品がデジタルで撮影され、デジタルで上映されるようになりました。『スター・ウォーズ』が映画のあり方を変えたのです。

『新たなる希望』のオリジナルはもう見れない?

このように、ジョージ・ルーカス監督は映像制作というものに飽くなき探求心を持っています。

その結果として、一度は完成した旧三部作が、特別篇の公開やDVD化の際に変更されてしまうという事態が起きました。

完成後にディレクターズカット版が公開される映画は数多くありますが、映像そのものに手を加えてしまうというのは、古今東西でも珍しいケースといえるでしょう。

こうしたなかには、設定の整合性を図るために物語そのものに手が加えられた箇所もあります。

その最たる例が『新たなる希望』で描かれた酒場のシーンです。

劇場公開時のバージョンでは、ハン・ソロは賞金稼ぎのグリードに向かって先に銃を撃ったはずでした。

それが特別篇の公開時にはグリードが先に撃ったことにされ、2004年のDVD版、2011年のBlu-ray版、2019年のDesney+版とそれぞれ微妙な変更が加えられています。

これらの修正には不服を訴えるファンもいるようですが、ルーカス監督としては満足のいくまでアップデートを繰り返したかったのでしょう。

ちなみに、2018年公開のスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』では、この場面にオマージュを捧げたと思われるハン・ソロの早撃ちシーンが登場します。

どちらが先に撃ったのかは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

名脇役C-3POとR2-D2の「中の人」は?

『スター・ウォーズ』には様々なコンビが登場しますが、そのなかでも大人気のキャラクターがC-3POとR2-D2です。長大な銀河の歴史を描く『スター・ウォーズ』において、彼らだけがシリーズ全作品に登場しているということもあり、話題に尽きないキャラクターであるといえるでしょう。

二人のうちC-3POを演じたのはアンソニー・ダニエルズです。第一作のオファーが来た時、彼は「顔を隠したロボットの役に興味はない」と断るつもりだったそうです。しかし、後に詳しい役柄を知って承諾することになります。結果として、シリーズ9作品すべてに出演した唯一のキャストとなりました。

一方のR2-D2を演じたのはケニー・ベイカー。小人症で身長112cmの彼ですが、その体躯を活かしてドロイドを演じました。残念ながら2016年にこの世を去りましたが、『フォースの覚醒」までの7作品に出演しています。

ちなみに、作中では親友の二人ですが、実際の撮影では犬猿の仲だったようです。

ピンク色のドロイド「R2-KT」の物語とは?

そんなアストロメク(整備用)ドロイドのR2-D2ですが、実はピンク色のバージョンがあることを知っていますか?

「R2-KT」と呼ばれるこの可愛らしいドロイドの誕生には、ファンの強い絆を象徴するある出来事がありました。

ことの発端となったのは、アルビン・ジョンソンという熱心なファンの存在です。

彼は「501軍団」と呼ばれるファン団体の創設者で、ストームトルーパーなどのコスプレ活動を率いていました。

同時に「501軍団」はチャリティ活動にも精力を注いでいたことから、ルーカスフィルムからお墨付きを貰うほどの公認団体だったのです。

ところが、そんな立役者アルビン・ジョンソンの家族を不幸が襲います。6歳の愛娘ケイティが脳腫瘍におかされ、余命わずかと宣告されたのでした。

苦しい闘病生活のなか、ケイティは『クローンの攻撃』でパドメを見守るR2-D2のように、ベットの横で自分を見守ってくれるドロイドが欲しい、とつぶやきます。

その言葉を聞いた父アルビンは仲間のファンに呼びかけ、ピンク色のドロイドの制作に取り掛かります。

時間の猶予がないなか、全米中のファンを巻き込み、なんとかドロイド「R2-KT(ケイティ)」は完成。無事にケイティのもとへと届けられたのです。

残念ながら、ほどなくして彼女は短い生涯を終えました。しかし、その後もR2-KTはチャリティ活動の象徴となり、ついには『スター・ウォーズ』の公認キャラクターとなったのです。

みなさんも『フォースの覚醒』を見れば、そのピンクの姿を見つけ出すことができるでしょう。

ライトセーバーには「型」がある?

『スター・ウォーズ』の見所のひとつに、ライトセーバーによる激しい剣劇があります。

ジェダイの騎士やシスの暗黒卿が用いるこのライトセーバーですが、実は使い手によって戦いの型(フォーム)が分かれているのをご存じでしょうか。

作品設定上は、全部で7つの型があるといわれています。

たとえば、新三部作のオビ=ワン・ケノービは「ソレル」と呼ばれる防御重視の構え、ドゥーク伯爵は「マカシ」と呼ばれる優雅な構え、というように、キャラクターごとに戦闘スタイルが異なっているのです。

ちなみに「ソレル」は「マカシ」に対して相性が悪いとされており、事実オビ=ワンはドゥークー伯爵に防戦一方で勝つことができませんでした。

こうしたスタイルの違いに目を向けてみると、より一層アクションシーンが楽しめるはずです。

ちなみに、『フォースの覚醒』のレイはライトセーバーの扱いを習っていないにもかかわらず、初めての戦いでカイロ・レンと互角の勝負を見せていました。

その突き刺すような構え方は独特のものですが、実はもうひとり、シリーズで同じような構えを見せた人物がいます。

それはパルパティーンことダース・シディアス。この奇妙な一致は何を意味するのか、答えは『スカイウォーカーの夜明け』で明らかにされます。

アナキンには弟子がいた?

新三部作の主人公、アナキン・スカイウォーカー。強大なフォースの才に恵まれ、ジェダイとなる道を歩みながらも、その途中で足を踏み外し暗黒面へと堕ちてしまう悲劇の主人公です。

そのアナキンに、実は弟子がいたことをご存じでしょうか?

彼女の名前はアソーカ・タノ。もちろんシリーズ本編には登場していませんが、公認のスピンオフアニメーションである『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』で活躍するキャラクターです。

彼女は14歳でアナキンのパダワン(弟子)となり、彼とともにクローン大戦を戦い抜いていくのですが、友人の裏切りにより、無実の罪でジェダイ騎士団を追放されてしまいます。

しかし、辛くも追放されたことで銀河帝国によるジェダイの抹殺を逃れることができ、その後も帝国に反旗を翻し戦っていくことになるのです。

ディズニーは今後も『スター・ウォーズ』の作品群を展開していく予定です。ひょっとしたらアソーカの姿を実写で観られる日も来るかもしれません。

『スカイウォーカーの夜明け』に日本人が出ている?

これだけの人気を誇る『スター・ウォーズ』ですから、作品に出演できるというだけでも大きな名誉なのでしょう。実に様々な有名人がカメオ出演しています。

たとえば『フォースの覚醒』でストームトルーパーのひとりを演じたのは、『007』シリーズでお馴染みダニエル・クレイグ。

もちろんジェームズ・ボンドの姿を見分けることはできません。また、犯罪組織のメンバー役としてアクション映画『ザ・レイド』シリーズの俳優陣も出演しており、流石の強面ぶりを発揮しています。

さらに『最後のジェダイ』ではウィリアム王子とヘンリー王子までストームトルーパーに扮する始末で、英国王室の自由な雰囲気がうかがえます。

その他多くの有名人がカメオ出演している続三部作ですが、最新作『スカイウォーカーの夜明け』には意外な日本人の名前も挙がっています。

それは現代アーティストの村上隆。

J・J・エイブラムス監督の友人として、こころよく出演を快諾したそうです。果たしてその姿を見つけられた方はいるのでしょうか?

ディズニーの管理体制に抜け穴が?

『スター・ウォーズ』のようなビックタイトルともなれば、公開前に情報がリークされることを防ぐため、徹底した情報統制が敷かれることになります。

たとえば『ジェダイの帰還』の場合、撮影段階では「ブルー・ハーベスト」という仮タイトルが付けられていました。しかも「想像を超えたホラー映画」という偽のキャッチコピーまで与えられていたといいます。

ジョージ・ルーカス監督がいかにファンや報道陣の目を逃れようとしたのか、その苦労が伝わる逸話といえるでしょう。

当然、最新作『スカイウォーカーの夜明け』も厳しい情報管理体制のもとに置かれていた、はずなのですが、どういうわけか公開前に脚本が流出しかける騒動がありました。

その犯人はフィン役のジョン・ボイエガ。部屋を引っ越す際に脚本をベッドの下に置き忘れてしまい、それを見つけた清掃員がインターネットオークションに出品してしまったのです。

落札寸前のところでディズニー側が回収し、事なきを得たそうなのですが、あわや世界を揺るがす大騒動になっていたかもしれません。ちなみにボイエガは「ミッキー・マウスからも電話がかかってきた」と当時の心境を振り返っています。

『スター・ウォーズ』の雑学・トリビアまとめ

いかがでしたでしょうか?

広大無変な『スター・ウォーズ』の世界。きっとまだまだ多くの話題が眠っているはずです。

ぜひみなさんの力で探し出して、明日の『スター・ウォーズ』通になってください。

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