『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日に日米で同時公開されたアメリカ映画です。「スターウォーズ」続三部作（シークエル・トリロジー）の完結編として制作されました。
監督は『フォースの覚醒』と同じくJ・J・エイブラムス。ちなみに彼は前作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でも製作総指揮を務めています。
本作をもって、42年間にわたり描かれてきたスカイウォーカーの物語が幕を閉じることになります。
こちらの記事では、ネタバレを含むあらすじ・感想をご紹介していますので、これからご視聴される方はご注意下さい。
前作『スター・ウォーズ8／最後のジェダイ』のあらすじはこちら⇒映画『スター・ウォーズ8／最後のジェダイ』フル動画（字幕/吹き替え）を無料視聴する方法！ネタバレ・ラストあらすじ・評価
目次
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』作品詳細
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の作品データ
- 製作年／2019年
- 製作国／アメリカ
- 配給／ディズニー
- 上映時間／142分
- 監督／J・J・エイブラムス
- 脚本／J・J・エイブラムス、クリス・テリオ
- 公式サイト／https://starwars.disney.co.jp/movie/skywalker.html
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の原作
ジョージ・ルーカスが創造した世界をもとに、J・J・エイブラムスとクリス・テリオが脚本を執筆しました。ただし、当初はコリン・トレヴォロウが監督を務める予定だったため、彼の名も原案としてクレジットされています。
紆余曲折を経て監督を任されることになったエイブラムスですが、脚本の執筆に入る直前にはルーカスにも会ったとされています。そこで作品の主題に関して多くの議論を重ねた上で、細部を煮詰めていったのです。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』キャスト一覧
レイ／デイジー・リドリー
フォースの才を持った少女。本作の冒頭ではレイアのもとで修行を受けており、かなりの実力をつけたことが見てとれます。
両親によって幼いころ売られたとされていましたが、本作ではその意外な出自が明らかにされます。
フィン／ジョン・ボイエガ
元ストームトルーパーの脱走兵。レジスタンスの一員として、ポーたちとともに惑星エクセゴルの手がかりを探しに行きます。
その道中、自分と同じく敵軍から逃げ出してきた元ストームトルーパーのジャナと出会います。
倒すべく、レイを自身の側へ引き入れようとします。
ポー・ダメロン／オスカー・アイザック
レジスタンスのパイロット。フィンとは親友であり、今回も一緒にエクセゴルの手がかりを探しに向かいます。
レイアが命を燃やし尽くした後、レジスタンスのリーダーとして最終決戦に臨みます。
ランド・カルリジアン／ビリー・ディー・ウィリアムズ
かつて反乱軍の将軍として戦った男。もともとはギャンブラーであり、ミレニアム・ファルコン号の持ち主でした。惑星パサーナでレイたちと出会い、頼もしい仲間となります。
カイロ・レン／アダム・ドライバー
暗黒面のフォースを操る戦士。ハン・ソロとレイアの息子で、かつての名はベン・ソロ。前作でスノークを殺害し、ファースト・オーダーの最高指導者となりました。パルパティーンの復活を知り、ひとり惑星エクセゴルへと向かいます。
レイア・オーガナ／キャリー・フィッシャー
レジスタンスの指導者。双子の兄ルークと同様にフォースの素質を備えており、遠く離れたカイロ・レンに向かって改心を促します。
しかし、全霊を込めたフォースにより命を燃やした彼女は、眠るように息を引き取るのでした。
パルパティーン／イアン・マクダーミド
かつての銀河帝国皇帝で、シスの暗黒卿。ルークによって倒されたと思われていましたが、フォースの秘儀によって復活を目論んでいました。
シスの遺跡がある惑星エクセゴルで、ファイナル・オーダーなる大艦隊を準備し、ふたたび銀河を支配しようとします。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』主題歌紹介
音楽を担当したのは巨匠ジョン・ウィリアムズです。1977年の第一作からシリーズに携わってきたウィリアムズですが、本作をもって『スター・ウォーズ』から降りることを発表しています。
フィナーレを飾ることになった本作では、「スカイウォーカーの夜明け」や「レジスタンスの戦い」を始めとする35曲が書き下ろされました。
また、サウンドトラックには過去作品をアレンジした楽曲も含まれており、長年シリーズを支えてきた彼ならではの感動的な曲に仕上がっています。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』あらすじ
前作の戦いから1年後。
ルーク・スカイウォーカー亡きあと、レイはレイア・オーガナ将軍のもとでジェダイの修行を受けていました。
着実にジェダイとしての実力をつける彼女。ところが、そんなレジスタンスのもとに驚くべき情報が舞い込んできます。
銀河帝国皇帝だったパルパティーンが復活したというのです。
かつてルークによって倒されたはずのパルパティーンでしたが、彼はフォースの秘儀によって魂を保っており、ファイナル・オーダーと呼ばれる大軍勢を準備していました。その攻撃が始まれば、たちまち銀河は暗黒に包まれてしまいます。
スノークを殺し、いまやファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レンは、銀河の支配者となるため、彼の拠点である惑星エクセゴルへと向かいます。しかし、死してなおも強大なパルパティーンの力の前に、自分ひとりでは太刀打ちできないことを知るのでした。
ファイナル・オーダーの侵攻まで残された時間はあと僅か。その前に拠点を叩こうと、レジスタンスも未知の領域にあるエクセゴルを探します。
その場所の手がかりはルークの残した書物のなかにありました。レイとフィン、ポー、チューバッカ、C-3POのメンバーは、かつてルークが降り立ったたという惑星パサーナへと向かうのでした。
パサーナに到着した一行は、そこで反乱軍の将軍だったランド・カルリジアンと出会います。彼の導きによって、レイたちはシスの遺物である短剣を見つけ出しますが、そこに書かれた古代文字を解読するためには C-3POを改造する必要がありました。
以前はスパイスの運び屋だったというポーの案内で、一行は改造屋のいる惑星キジーミへと向かいます。無事に古代文字を解読することに成功したレイたち。それによると、エクセゴルへの航路を示すウェイファインダーという装置が、惑星エンドアの衛星にあるというのです。
エンドアといえば、かつてのルークたち反乱軍によって銀河帝国が敗れた宿命の地。そこで残骸と化したデス・スターのなかに、ウェイファインダーは置かれていました。
しかし、その装置を手にしたレイの前にカイロ・レンが立ちはだかります。彼はレイに対し、二人でパルパティーンを倒し銀河を支配しようと、暗黒面に誘います。そして誘いを拒むレイに対して、ある衝撃的な事実を打ち明けるのでした。
彼女はパルパティーンの孫だったのです。幼少のレイを捨てたと思われていた両親は、実はパルパティーンから娘を守るために命を落としていました。自身の出自が明らかになり、それでも協力を拒むレイをカイロ・レンが追い詰めます。
そのとき、カイロ・レンの頭にレイアの声が響きました。彼女は全身全霊を込めたフォースで、遠く離れた地から呼びかけていたのです。命を燃やし尽くす母レイアの呼びかけに、レンは息子ベン・ソロとしての良心を取り戻すのでした。
自身がシスの血を受け継いでいることを知り、レイは戦いを放棄しようとします。そんな彼女の前に霊体となったルークがあらわれ、亡きレイアのライトセーバーを渡すのでした。信じる心を取り戻したレイは、かつてルークが使っていた戦闘機、Xウイングに乗り込みエクセゴルへと向かいます。
レイアに代わってポーが指揮官となったレジスタンスも、レイを追うようにしてエクセゴルへの攻撃作戦を開始します。
こうして、パルパティーン率いるファイナル・オーダーとの最終決戦の幕が切って落とされたのです。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のラスト結末（ネタバレ）
ついにレイはパルパティーンと対峙します。彼の血を受け継いでいるレイですが、その心は仲間とともにありました。
暗黒面への誘いを断るレイ。そんな彼女をあざ笑うかのように、自分を殺してシスを受け継ぐようにと挑発するパルパティーン。
そこに遅れてカイロ・レンがやって来ます。いまや善の心を取り戻した彼は、レイと共闘しパルパティーンの手下を倒していきます。
しかし、シスの力は強大でした。パルパティーンはフォースによって二人を捕らえると、その生命力を自分のものにしようとします。抵抗の甲斐も虚しく、レイとカイロ・レンは跳ね飛ばされます。
一方、レジスタンスの戦いも熾烈を極めていました。敵の電波装置を破壊するべく、フィンたちは巨大なファイナル・オーダーの船に着艦します。指揮官となったポーは部隊を率いて敵艦を攻撃しますが、戦況は圧倒的に不利でした。次々に落とされていく仲間たちに、ポーが諦めの言葉を吐きかけます。
その時、上空を埋め尽くすほどの宇宙船があらわれました。ミレニアム・ファルコン号に乗ったカルリジアンが、銀河全域に援軍を求めたのです。その呼びかけに応じて集まった民間人が、レジスタンスに加勢します。
しかし、パルパティーンが空に放ったフォースの電撃が、無残にも彼らの船を襲います。レジスタンスは攻撃の術を失い、もはや万策も尽きたかに思われました。
そのとき、倒れていたレイの頭に過去のジェダイの騎士たちの声が響きわたります。彼らの呼びかけに力を得たレイはふたたび立ち上がり、パルパティーンにライトセーバーを構えるのでした。それでも相手の電撃に負けそうになるレイでしたが、次の瞬間、彼女はルークから受け取ったレイアのライトセーバーを取り出し、二本の剣で攻撃を跳ね返します。
ついにパルパティーンは倒されました。レジスタンスも敵の母艦を墜とすことに成功し、ファイナル・オーダーは壊滅します。
そんななか、戦いを終えたレイの命は尽きようとしていました。そこに歩み寄るカイロ・レン。彼はみずからのフォースを使い、レイを蘇らせます。互いに見つめ合い、口づけを交わす二人。しかし、その身を捧げた彼はすぐに息を引き取ります。
こうして銀河に平和が戻りました。仲間たちが歓喜に沸くなか、レイは惑星タトゥイーンを訪れます。かつてルークが暮らしていた家の前に、ルークとレイアのライトセーバーを埋めるレイ。通りがかった老婆に名前を尋ねられ、彼女は「レイ・スカイウォーカー」と答えるのでした。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』感想・評価
旧三部作への思い
2015年から展開されたこの三部作ですが、あらためて振り返ると、やはり『スター・ウォーズ』の中心軸は旧三部作にあったということを思い知らされます。
もちろん、本作ではレイやフィンたちの物語も大団円を迎えます。しかし、ルークとレイア、そしてハン・ソロの物語に着地点を見つけなければ、真の完結編であるとはいえないのです。
J・J・エイブラムス監督は、そうしたファンの期待を裏切ることなく、針に糸を通すようにして落としどころを見つけてくれました。それぞれのキャラクターが然るべき役目を果たして、この長い物語は終わるのです。
特にレイアに関していえば、彼女を演じたキャリー・フィッシャーの死去によって、エイブラムスは脚本の変更を強いられたといいます。にもかかわらず、まるでそれ以外考えられないような形で、レイアは見事な最期を迎えることになるのです。
スカイウォーカー・サーガの完結
1977年の第一作公開以来、『スター・ウォーズ』シリーズは42年にわたりファンの心を掴んできました。この物語の中心的なキャラクターだったのが、強力なフォースを持つスカイウォーカーの家系です。
新三部作のアナキン・スカイウォーカ－に始まり、旧三部作のルークとレイアへと受け継がれ、さらには続三部作のカイロ・レン（ベン・ソロ）へと至るフォースの力は、ときに希望として、ときに絶望として、私たちを魅了してきました。
本作をもって、そのスカイウォーカーの血筋に終止符が打たれることになります。しかし、それはフォースの可能性が失われることを意味しません。
ラストシーンを見ればわかるように、その血筋からは遠く離れたところで、フォースをめぐる物語は続いていくのです。ディズニーは今後も『スターウォーズ』の新シリーズを制作すると発表していますが、いったいどのような物語になるのか楽しみで仕方ありません。
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スター・ウォーズ関連作品一覧
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- 『ハン・ソロ／スター・ウォーズストーリー』（オールデン・エアエンライク主演）2018年映画
- 『スター・ウォーズ 反乱者たち ファイナルシーズン』（声：テイラー・グレイ）2017年アニメ
- 『スター・ウォーズ エピソード8／最後のジェダイ』（マーク・ハミル主演）2017年映画
- 『ローグ・ワン／スター・ウォーズ・ストーリー』（フェリシティ・ジョーンズ主演）2016年アニメ
- 『スター・ウォーズ 反乱者たち シーズン3』（声：テイラー・グレイ）2016年アニメ
- 『スター・ウォーズ エピソード7／フォースの覚醒』（ハリソン・フォード主演）2015年映画
- 『スター・ウォーズ／クローン・ウォーズ』（声：マット・ランター）2008年アニメ
- 『スター・ウォーズ エピソード3／シスの復讐』（ユアン・マクレガー主演）2005年映画
- 『スター・ウォーズ エピソード2／クローンの攻撃』（ユアン・マクレガー主演）2002年映画
- 『スター・ウォーズ エピソード1／ファントム・メナス』（リーアム・ニーソン主演）1999年映画
- 『スター・ウォーズ エピソード6／ジェダイの帰還』（マーク・ハミル主演）1983年映画
- 『スター・ウォーズ エピソード5／帝国の逆襲』（マーク・ハミル主演）1980年映画
- 『スター・ウォーズ エピソード4／新たなる希望』（マーク・ハミル主演）1977年映画
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