ワンパンマン17巻ガロウとバング・ボンブの師弟対決!ムカデ長老の強さにヒーロー大苦戦?

集英社のコミック誌「となりのヤングジャンプ」にて、2012年6月から連載中の『ワンパンマン』は、原作・ONE先生、作画・村田雄介先生による作品です。

現在、アニメ第2期が放送され、大人気となっている漫画『ワンパンマン』。

その『ワンパンマン』の第17巻のあらすじ・ネタバレや感想を、ご紹介していきます。

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『ワンパンマン』17巻のあらすじとネタバレ

ガロウは、幼少時、ヒーローごっこの怪人役ばかりやらされて、半ばいじめられていたある日、ヒーロー役ばかりのクラスのリーダーに、勝負しろと歯向かった日を、思い出します。

勝負を仕掛けたにもかかわらず、他の生徒に指示してガロウを押さえつけ、寄ってたかって袋にしたリーダー、挙げ句、教師に理由も聞いてもらえないうちに、暴れたことを叱りつけられた、苦い思い出を、成長したガロウが後ろから眺めていました。

ガロウは、その経験を多数派の意思によって自分の自由が奪われ、その上負けるしかないシナリオを押し付けられていると例えて、正義も悪もない、理由もわからないが怒っている! と断じます。

ただ弱者の一撃を食らわせてやりたいと、バング、ボンブ両者との戦いで、血だらけの相貌に笑みを受かべ、最後の一撃を加えようとする二人に、予想外の底力を見せました。

ガロウの反撃、怪人協会の介入

ガロウは地面に強力な一撃を放って、足元を破壊してバングとボンブの体制を崩すと、巨大な樹木を抱え、振り回すという荒業を繰り出し、手出しできなくなりますが、限界を超えた体で無茶をしているガロウに、それ以上やったら死ぬぞと、バングが警告します。

ガロウに近づけないまま、その場にやおら頭上から現れたフェニックス男が、一つ強力な羽ばたきで風を起こし、バング、ボンブ、ジェノスの三名の隙きを作ると、ガロウを捕まえて離脱していきました。

すぐさまジェノスはこれを撃ち落とそうと、両手を合体させるようにしてエネルギーを溜め込んでいき、ガロウもろとも撃ち落とすことを、バングに断ります。

その一瞬に、フェニックス男は空気を震わすような大声で、「ガロウを確保し自分が連れて行く、地上にいる奴は全員潰していい、あとは任せた」と発します。

ジェノスが放った螺旋焼却砲は、いつもの焼却とは一線を画す破壊力を感じさせる一条の巨大な閃光でしたが、背後の地面から小屋を切り裂きながら現れた天をつくかと思われる巨大なムカデ、大怪蟲ムカデ長老により阻まれ、ガロウ達に届くことはありませんでした。

強敵・ムカデ長老の登場

自分の体で螺旋焼却砲を止めたムカデ長老は、爆煙の中で巨大な瞳を怪しく光らせ、街を丸ごと締め付けられるような途方もなく巨大な体躯を地面から出現させ、それだけでも大災害と呼べるような圧倒的な力を感じさせます。

ジェノス達の足元からも、その体の一部が飛び出して、気を失ったA級ヒーローたちが、地割れに落ちそうになり、バング、ボンブも救出に走りました。

ジェノスも、救出に手を回しながら、完治していた謎の生体反応がムカデ長老のもので、正確な位置が掴めないのではなく、巨大すぎて捕らえきれていなかったのだと判断します。

ムカデ長老には、螺旋焼却砲によるダメージは全く見られず、フェニックス男も横入りを怒るガロウを諌めながら、大災害そのものとムカデ長老を評価します。

フェニックス男は、ガロウがA級ヒーローを殺しきれないことを甘いと断じ、「ムカデ長老に任せておけば、バングも含めてすべてを終わらせてくれる。S級を二人まとめて始末できるのは都合がいい」と話しました。

「自分の獲物だ、引き返せ」と騒ぐガロウを、戦いには相性があるとフェニックス男は冷静に諭し、ムカデ長老と戦えそうなヒーローは、メタルナイト、タツマキ、そして実際にムカデ長老を窮地に追いやったブラスト、さらにはキングだと4名を連ねます。

ムカデ長老は、かつて自分を痛めつけたブラストへの復讐のために、怪人協会と手を結んだとフェニックス男は語り、ブラストを再び戦場へ引っ張り出すために、躍起になって暴れており、今戦っているメンバーでは確実に全滅すると解説しました。

ムカデ長老との激戦

フェニックス男の考えとは裏腹に、ジェノス達三人は焦りもせずに、ムカデ長老の眼前に立ちふさがり、猛烈な勢いで突進する大怪蟲に対して、一歩も引きません。

ジェノスが、ムカデ長老の頭部に光る四点の目、そして本体らしい小さな顔に、細い熱線をピンポイントで浴びせ一瞬ひるんだ隙きに、バングとボンブが二人でシンクロした動きをとり、大地を踏み抜くような踏み込みで構えを取りました。

二人は背中を向かい合わせるように、ムカデ長老に対して半身をとり、同調した動きで円を描くように腕を動かして、エネルギーを集約していきます。

「轟気空裂拳」が、真正面からムカデ長老の顔面を捉え、その超巨体を思い切り弾き返して、二人の眼前に長大な腹部を晒すことになり、バングとボンブは、そこへ追い打ちをかけて、激しく強烈な連撃を与え続けました。

「螺旋焼却砲」でも無傷だった外殻に、大きなヒビを無数に刻んだムカデ長老は、苦しみながらも反撃し、二人の合体技を止めます。

しかし、手応えは十分のバングとボンブは、決着を確信し、ムカデ長老の全身に隈なく衝撃が行き渡り、外殻を粉々にしていく様を眺めました。

不死身のムカデ長老

しかし、実際にはムカデ長老の外殻の下から、新しい外殻が出現し、ボコボコにされた流血の顔面も、口の中から新しい顔が出現するという斬新な復活の仕方で現れて、脱皮を完了したムカデ長老は、ダメージを被る前よりも巨大になったのです。

「マジかよ」

バングは驚愕の声を漏らし、倒せる可能性がないことを悟ると、とにかくA級ヒーローを抱えて戦線離脱をしたいが、住民の生活圏が近くて逃走も難しいと議論は迷走します。

ジェノスは、自分が一人残って戦うから、けが人を連れて逃げろと言い出し、バングの静止も聞かずに飛び出して、ムカデ長老の体に取り付き、次々に熱線の砲火を浴びせました。

しかし、バングの言葉どおり、砲火によるダメージは与えられず、本体と思しき顔の両目に、刃を何度も突き入れる攻撃をし、反撃にあって上半身と下半身を真っ二つに両断されてしまいます。

しかし、サイボーグであるジェノスには、これは大きなダメージにはならず、ブースターをフル稼働させて、再び合体して見せ、更には脚部からも新たなブースターを出現させて、ムカデ長老の体躯にも届こうかという巨大な噴射炎と共に、凄まじい威力のケリを浴びせました。

ジェノスは、自分が参加している戦闘のレベルの高さと、自分の性能を比較して、この行為が無茶だと言うなら、戦力外と言うことだと決死の覚悟を持って戦います。

ジェノスの攻撃は、ムカデ長老の噛み締めた歯を打ち砕き、ジェノスは口の中に飛び込む事に成功し、核から熱線を照射する「超螺旋焼却砲」を発射し、ムカデ長老の内部から、尋常ならざる攻撃を行いました。

ガロウの矜持

ムカデ長老は、体の節々から激しい炎を挙げて、肉も焼きちぎられたかに思えましたが、たちどころに再生し、その相貌には邪悪な笑みが張り付きます。

行動不能となったジェノスを、バングは抱えあげて逃走にかかり、フェニックス男も戦況が決したのを眺め大人しいガロウに、ヒーロー二人が殺害される片棒を担いだのが、そんなにショックかと問いました。

「こんな決着は不本意なだけだ!!」

ガロウは、自分の手でヒーローを倒すことで、自分が恐怖の象徴になっていく、そうすることにヒーロー狩りの意味があると語りますが、フェニックス男は、今のお前には、怪人協会の幹部に逆らう術はない、とあざ笑い、ガロウは気を失ってしまいます。

バングに抱えられたジェノスは、動けない中で自分に何が足りないのか、ムカデ長老のような幹部がまだ何匹も控えているのなら、自分はただ何もできずにいるだけなのかと、自問自答を繰り返しました。

住民の生活圏に近づいてしまい、高齢のバング達の体力にも限界が見え遂にバングが、人生で最後の全力にかけてみると、ムカデ長老と対峙したその時、思いもよらぬ声が響きます。

ムカデ長老との決着

拡声器を持って怒鳴ったのは、「キングでお目当ての「ブラスト」を連れてきた。もう一度戦いたければこっちに来い」とアメリカンな悪口と共に挑発をかましました。

ヒーロー協会では、ムカデ長老が暴れる現場に、キングが間に合った情報が伝わり、オペレータはキングに機密事項であるムカデ長老とブラストの因縁を伝えます。

更には、戦闘地域が拡大しては、周辺の被害が甚大であることを報告した旨を説明します。

オペレータによると、キングはただ一言「わかった」とだけ鳴り響くキングエンジンと共に答えたと超格好良く語られますが、それは心音が外に聞こえるくらい緊張しているだけなのでした。

ムカデ長老は、すぐさまターゲットをキングに変え、ジェノス達は危機を脱します。その結果、キングは猛然と襲いかかるムカデ長老の前に晒されます。

地底に逃さぬように短時間で、ムカデが市街地まで飛び散らないようにと簡潔に戦闘の条件を口にした彼は、ただ呆然と襲いかかるムカデ長老に対して直立し、サイタマの名を叫ぶばかりでした。

キングの後ろに待機していたサイタマは、衝突する正に寸前で、いつもにない真剣な表情で、パンチ「マジ殴り」を一撃、ムカデ長老の正面から見舞います。

ムカデ長老はその長大な体躯を、パンチを食らった端から消し飛ばされ、悠然と歩きながら会話するサイタマとキングの遥か後方で、今だうねっている残りの体も順に消し飛んでいき、遂に最後の一片まで消滅してしまいました。

ジェノスの間違いとガロウの行方

ムカデ長老との戦場に、ジェノスを見つけたサイタマは、やっぱりここにいたかとキングと言葉をかわし少し爽やかになってない? とキングから指摘されます。

キングとのゲーム対戦で負け続け、鬱憤の溜まったサイタマは、ムカデ長老への豪快な一撃で、少しスカッとしたと語るのでした。

ジェノスは、木の枝を杖代わりにサイタマに近づき、自分に足りないものは何だと思いますか、と半ば呆然として質問しサイタマは適当に回答します。

「えっ、パワーじゃね? 」

その答えに、ジェノスは驚きと、ひらめきを得たようなキリッとした顔でお礼を返し、すぐさまノートに書き写しますが、キングはサイタマを見習ってしまうジェノスに、多分サイタマを参考にしたらだめだよと、悲壮感に苛まれました。

ガロウは、遂に気を失ってしまい、その様子にフェニックス男は、半ば呆れながら、ゆっくり休むといい、もうじきオロチの元へつくと目的地をほのめかします。

ヒーロー協会の動向

ヒーロー協会本部では、シッチ達と幹部が会議を開き、ムカデ長老との戦闘を振り返り、キングの功績をたたえながら、一方でガロウを取り逃がしたこと糾弾する会話が飛び交います。

これ以上ヒーローを害されては、協会の活動自体が危ぶまれ、怪人協会が鳴動する現状に、ブラストを呼べとの声が高まりますが、シッチはブラストは完全に自由意志でしか動かず、本当に人類に助けが必要なときは、動いてくれるはずと説明しました。

しかし、息子を誘拐されたナリンキは、今がその時だ、何の為に多額投資をしてきたと思っていると憤慨し、救出作戦の指揮を取るセキンガルが、必ず救出するとなだめます。

セキンガルは、タツマキや黒光り、豚神を前にして作戦を相談しますが、タツマキは作戦なんていらないから、Z市のゴーストタウンをまるごと更地にしてこようと言い出しました。

人質がいるので慎重な行動をと諌めたセキンガルに、そうでもしないと勝負にならないんでしょうと自分の優位を疑いませんが、セキンガルは右目から映像を照射し、駆動騎士が怪人協会へ一人で乗り込み、連絡が途絶えていることを挙げます。

やられたと考えた方がいいだろうと敵の強力さを訴えますが、タツマキはそれでもどっちでもいいけどと楽観視をやめず、他のメンバーを早いところ集めなさいよと急かしました。

アトミック侍やアマイマスクが集まり、各所でバチバチやる中、ぷりぷりプリズナーも超法規的措置により、看守からすら応援されつつ熱い友情と共に参戦します。

童帝は、ヒーロー協会スタッフ監視のもとに、アジトの位置を割り出す作業に没頭していましたが、ふと一人で集中したいと人払いをし、メタルナイトの本体へ連絡を取りました。

メタルナイトは、すでに怪人協会のアジトを割り出しているのではと持ちかけた童帝でしたが、怪人協会の強力さ故に、戦線への参加を拒み、アジトを教えることでヒーロー達の被害が拡大することを恐れ情報を提供しません。

メタルナイトは、自分が恐れているのは怪人協会にとどまらず、怪人協会に力を注ぐ間に、人類に襲いかかる他の悪に対してもだと語り「隣りにいる人間を信用するな。正義は自分ひとりで実現できる。それくらいの力を蓄えておけよ。」と通信を切りました。

サイタマ一派の再登場

フブキは、フブキ組が壊滅させられた今回の事態を重く捉え、サイタマ宅をフブキ組の拠点として、会議をしようと件の家を訪ねます。

インターホンを押しますが、出てきたのは見ず知らずの爺さん(ボンブ)でした。

ボンブは驚いた表情のフブキを、友達かなと快く招き入れ、「お客さんだぞ、サイタマくん」と奥へ通しますが、そこに集まっていたメンバーに、フブキは再び目を丸くしました。

サイタマとキングはレトロなゲームで対戦を楽しみ、とにかくゲームの会話が止まらず、ジェノスは自分の体の部品をチェックするのに余念が無いようで、しっかりフブキに「何のようだ、弟子はとっていないぞ」と凄みます。

バングはボンブに鍼治療を受けている途中で、「まだ痛むな」とボヤキ、フブキについでに湿布をとってくれと頼む有様で、その間もキングとサイタマのゲーム談義は終わりませんでした。

サイタマ一派と会議するフブキ

「緊急事態よ!!」

ようやく自分が来たことに気づいたサイタマに、あまりに呑気な状況を、フブキはキレ気味に指摘し、フブキ組がやられたことと今回の敵はヤバそうで、何が起こってるかわかってるのとまくしたてます。

サイタマ、さっき帰ってきて一服してただけと横になり、ジェノスも強敵を相手にしていたと凄み、ダメージを見たらわかるけど、と少しフブキも冷静になりました。

しかし、彼女の混乱は続き、キングは前にもいたけどどうしてシルバーファングまでとと問い、一緒に戦っていて腰をやって動けなくなり、サイタマ宅で休んでいたと聞かされ、S級の彼らがダメージを追う修羅場のあとに、どうしていつも通りでいられるのかと焦ります。

落ち着いたフリしてちょっとは焦ってるんでしょと突っ込むフブキですが、横になったままサイタマは、いつものことだしといつもの調子で、キングにどうしてあいつ怒ってるのと問いかけ、いつものことではないと思うよ、と答えられる始末でした。

フブキは、ちゃぶ台に座ってバンバンたたき、作戦会議を開くと強引で、サイタマはなんで来るのと言いながら、適当に付き合います。

フブキはジェノスに、S級なんだから協会からなにか聞いていないかと問い、協会用の通信機も破損して、連絡は取れていないこと、バングもキングも同様である旨が確認されました。

これからどうするかに話題を変えたフブキでしたが、ジェノスは修理でバングとボンブも回復に時間がかかり、キングは用事があったようなと、活動できるのは自分とサイタマだけのようです。

こういう時の動きでB級以下のヒーローも評価が変わると真面目に話しますが、サイタマはボーッとしているだけで、むしろバングとボンブが、怪人協会がトップダウン型の組織だという会話に食いつきました。

ガロウへの怒りを露わにするサイタマ

こうなっては、単独行動のガロウへアプローチするのは難しくなると聞いて、サイタマはまた沢山ヒーローが狩られたという話を思い出し、突然表情を変えます。

「許せん……俺を狩りに来ないのが余計許せん。ハゲマントだからか?」

やおらコスチュームに着替えたサイタマは、みんなが困惑する中、ガロウの居場所を探し出してぶん殴ってくる、あと白菜買ってくると残して立ち去りました。

フブキは自分が仕切ったのに、またも蚊帳の外にされた感覚に苛まれ、サイタマをフブキ組に引き入れるのは、なかなか難しそうだと考え込みます。

怪人協会がガロウに課した試練

ヒーロー協会に信用を置けないナリンキは、自分の財力を使って外部の傭兵を集め舞台を作り、独自に怪人協会へと向かわせました。

アジトでは、ガロウがベットで目を覚まし、自分を治療したのが怪人協会であることを忘れずに暴れないように、そして外に出てもヒーローに狙われるだけと記された、怪人協会からの手紙を目にします。

牢屋の格子を蹴り壊し、バングと戦っていたこと、怪人協会に連れ去られたことを思い出し、バングはどうなったと振り返りながら、アジトの中を進みました。

すると、ギョロギョロや巨大な影、そして無数の怪人たちの前に、ナリンキが送り込んだ部隊が捕えられて、命乞いをしている場面に出くわします。

死にたくない、食べないでと繰り返すナリンキの部隊は、もう少しで逃げられたところで、自分たちを一網打尽にしたロボットのような怪人を恨めしくにらみます。

鬼神G5は、組織から派遣されたと自ら名乗りましたが、アジトの場所をどう知ったか製作者はというギョロギョロの言葉には無言で、それでも歓迎するとギョロギョロはG5を受け入れます。

ギョロギョロは、テレパシーでガロウに少し待つように伝え、ナリンキの部隊をどうするか話し合いを始めますが、殺そうという大多数と自分に遊ばせろと刃を突きつけるキリサキングらが、いたずらにかき混ぜました。

結局、弩Sに譲るようにギョロギョロが指示し、ムチの一撃で全員を奴隷にしてしまい、一挙に強力な奴隷を手に入れた弩Sは、ご満悦です。

そんな最中に、気づいていたキリサキングが声をかけ、ガロウが歩み出てあれがヒーロー狩りかとざわつきが一層ましていきました。

奥に控える巨大な存在を警戒しながら、ガロウは怯える様子もなくふてぶてしく、ギョロギョロの幹部になってもらいたいという言葉を聞きます。

怪人たちからは、いきなり幹部とはえらく好条件だなと、納得のいかない声が届き、オロチから一日の内にヒーローの首を持ってくるという条件が告げられました。

ヒーローの命ならすでに、と言いかけたガロウでしたが、フェニックス男からバング達が生き残りと、ムカデ長老が倒された事が伝えられたのです。

キリサキングと蟲神は、ギョロギョロから頼みがあると呼び止められ、アジトの外に出ていったガロウを、尾行するにように言い渡されるのでした。

『ワンパンマン』17巻の感想と見所

今回の巻では、超強敵ムカデ長老を撃破し、一方でガロウが怪人協会と、本格的に関係していく足がかりとなる話が展開されています。

更には、バラバラに集まったサイタマ一派が、バラバラのままで若干チームになってきた場面が散見され、協調性に欠けるヒーロー協会との対比が強烈でした。

一番ちゃんとした組織をして、活動もしっかり地に足ついているのが怪人協会という面白い状況で、ヒーロー協会の利権の横暴と、パトロンの独断専行が目立ち、味方の組織の腐敗が浮き彫りになります。

また、17巻でも、やはりサイタマの理不尽な強さが発揮され、ムカデ長老が意外にも早々と戦線から退場することになりました。

ムカデ長老とは、現在、作中で最も謎の多いヒーロー、ブラストが深く関わっている描写が多く、ブラストもついに表舞台に出てくるかと期待しましたが、ムカデ長老の退場は、ブラストの登場を遅らせることになる可能性があります。

怪人協会、とくにギョロギョロがガロウに期待することも気になりますが、G5の組織という言葉、そしてメタルナイトが童帝に諭した怪人協会以外の悪と、まだまだ底の知れない作品の深みを感じられる17巻でした。

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