『呪術廻戦』最新話84話のネタバレと感想!明らかになる対・五条のための呪霊たちの秘策

2019年11月18日(月)に発売した週刊少年ジャンプ51号の『呪術廻戦』の最新話84話「渋谷事変②」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『呪術廻戦』83話のネタバレと感想はこちら

『呪術廻戦』第84話「渋谷事変②」のネタバレ

渋谷の繁華街に「帳」が降りた事を受け、集結する関東近郊の呪術師たち。

一方の五条は、あえて敵の陣中へ突入し単独で特級呪霊3体と相対していました。

五条の前に現れた呪霊たち 周囲の人間を巻き込んだ戦闘が始まる

五条が入ってきた吹き抜けと構内への侵入口が、植物の蔦のようなものに覆われる中。

地下鉄ホームの間、線路上に立つ五条は「んなことしなくって逃げないよ」と、あくまで余裕の構えを貫きます。

「僕が逃げたら」

「オマエらここの人間全員殺すだろ?」

そう言って、駅構内に殺到する数百にも及ぶであろう一般人たちを、案じて見せる五条。

対する特級呪霊の1人、漏瑚(じょうご)は、落ち着いた様子で五条の質問に答えます。

「逃げずとも」

「だ」

逃げずとも殺す、と。そう漏瑚が宣言すると同時、地下鉄のホームドアが突如開き、ホームに殺到していた数多の人間が、線路上に落ちて来ました。

「下がって、死ぬよ」

五条は、周りに落ちてきた人間に、そう忠告します。しかし、今や線路上を埋めるほどになった、非術師たちの数は、百を下りません。

攻撃の意思を見せた、漏瑚と花御(はなみ)は、恐るべき力で周囲の人間の虐殺を開始。

残る1人、脹相(ちょうそう)は、「赤血操術」を用い、周囲の人間を巻き込みながら五条への攻撃を開始しました。

ですが、五条の「無下限呪術」は、脹相の放った切断攻撃を、いとも簡単に弾きます。

それと合わせるようにして、接近してきた漏瑚・花御の拳もまた、五条の体に届く前に停止。五条は、その「最強」ぶりを遺憾無く発揮します。

対五条の切り札「領域展延」 20分の時間を稼ぐべく戦う呪霊たち

しかし、その時、漏瑚・花御の両名は、「領域展延」という「領域展開」とは別の名を宣言。それに伴い、止まっていた2人の拳が、鈍い音を立て無敵であるはずの五条へと迫りました。

それを見た五条は、思わずといった様子で、その場から飛び退きます。

「ナルホド、というか」

「呪詛師と組んでんだからそう来るか」

今しがた2人の呪霊が使った「術式展延」。

それは五条いわく、シン・陰流の「簡易領域」と同じく、相手の術式を「中和」する事に特化した、五条に攻撃を届かせる事が可能な、「領域」なのだとの事でした。

漏瑚が夏油から聞いた話。それによれば、五条が最も力を発揮するのは、「1人の時」なのだとの事です。ゆえに、多数の非術師を戦闘の場に巻き込む事で、その動きを制限。

五条の領域展開である、「無量空処」も、非術師を「帳」に巻き込んだ状態であれば、使って来ない、との説明を漏瑚は夏油から聞いていました。

「とにかく五条悟を集中させるんだ」

「呪霊攻略、非術師救出」

「最低でも20分は欲しい」

「その後は私と『獄門疆(ごくもんきょう)』の出番だ」

そう、漏瑚に計画を語って聞かせていた夏油。

その言葉を思い出しながら漏瑚は、指定の時間を稼ぐべく、更に周囲の人間を殺すなど、飛び退いた五条を挑発して行きます。

五条の言葉に気圧される漏瑚 そして五条の反撃が始まる

「……」

「正直驚いたよ」

そう、漏瑚に向けて呟きを作る五条。

「なんだ? 言い訳か?」

そう言って笑う漏瑚の言葉を、しかし五条は「違ぇよハゲ」と言って即座に否定しました。

「この程度で僕に勝てると」

「思ってる脳みそに」

「驚いたって言ってんだよ」

そう言って、漏瑚を睨みつける五条。さしもの漏瑚も、その眼を見た途端、五条が放つ威圧感に気圧されてしまいます。

「そこの雑草」

更に五条は、そう言って特級呪霊の1人・花御を指差します。

「会うのは3度目だな?」

「ナメた真似しやがって」

「まずはオマエから祓う(ころす)」

そう言って五条は、戦闘を再開するべく、花御へと距離を詰めて行きました。

『呪術廻戦』第84話を読んだ感想と考察

遂にやって来た、呪霊勢力が「五条封印」を画策するハロウィン当日。

バックアップとして、数多くの呪術師が控える中、渋谷に降りた「帳」の中に、五条悟が到着しました。

そこで、周囲の一般人に気を遣いながら、戦う事を強いられた五条は、むしろ一般人を喜び勇んで巻き込んでいく、3体の特級呪霊との戦闘に突入していきます。

「領域展延」という、五条に攻撃を届かせるための技術を用い始めた、呪霊たちから距離を取る五条。

しかし五条は、なおも余裕を崩さず、3体の特級呪霊相手に勝利宣言をしてみせました。

ついに始まってしまった、3体の特級呪霊と五条との戦い。

「果たして五条は一般人を守る事にどれだけのリソースを割くのか」というのが、気になっていましたが、結論として、「守れるなら守るけど仕方ないものは仕方ない」、くらいのスタンスでした。

五条が相手しているのは、単独で災害のような力を持つ特級呪霊ですので、ある程度は仕方ないと思っていましたが、その被害は、想像を超えて甚大。

五条が負ければ、これ以上の被害が免れないわけですから、もしかしたら、「この程度は許容範囲内」というのが、呪術師たちの共通認識なのかも知れません。

しかしだとすればこの先、必要に迫られれば、夏油が言っていたような、「五条の領域展開による一般人の大量死」というのも、あり得るのでしょうか。

そして今週、夏油の狙いが、やはり以前言っていた通り、「獄門疆」という特級呪物にある事が再度明言されました。

そして同時に、明かされたのは、そのために必要な「最低20分」という数字。

つまりはこれをもって、漏瑚・花御・脹相以外の夏油一派が、「何か」をしようとしている、という事のようです。

今のところ、渋谷と明治神宮前駅の「帳」以外、呪霊たちの動きはありませんので、順当に行けば明治神宮前に「何か」がある、という事になりますが……? 夏油たちが、封印の目標である五条以外の呪術師に対し、どういうスタンスで臨んでいるのか(あくまで殲滅なのかそれとも五条以外は放置か)というのも、気になります。

このように、いよいよもって本格的に動き始めた感のある、「渋谷事変」。

一般人の犠牲も、すでに冗談ではないレベルで出ていますが、この「渋谷事変」というサブタイトルが、そのまま後々語られる事件の呼称であるとするなら、この程度で収まるとも思えません。

加えて恐ろしいのは、これが「攻撃」ではなく、あくまで「五条封印」のための手段に過ぎないであろう、という事。

呪霊たちに何か狙いがある以上、このまま五条の攻勢が続くとも思えませんが、五条が用意された「策」にされるがままになるとも、思えません。

まだ始まったばかりの「渋谷事変編」、 この先も大いなる盛り上がりが期待出来そうです。

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