ワンパンマン18巻ガロウがついに覚醒?クセーノ博士がサイタマ宅に来た目的とは?

集英社のコミック誌「となりのヤングジャンプ」にて、2012年6月から連載中の『ワンパンマン』は、原作・ONE先生、作画・村田雄介先生による作品です。

現在、アニメ第2期が放送され、大人気となっている漫画『ワンパンマン』。

その『ワンパンマン』の第18巻のあらすじ・ネタバレや感想を、ご紹介していきます。

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『ワンパンマン』18巻のあらすじとネタバレ

街には、怪人様に迎合せよと、幟を掲げた集団が練り歩き、ヒーロー協会の体たらくをやり玉に上げ、怪人協会に生贄をして、保身を確保しようと主張する集団が練り歩きます。

それだけにとどまらずに、どうせ殺されるならと到るところで犯罪率が上がり、治安悪化が進む街の状況に、ガロウは辟易としながら、チンピラの騒動を蹴散らしました。

ファミレスに入るガロウ

ガロウは怪人協会の影響に対して、自分が怪人なら奴らと違って一人残らず恐怖で震え上がらせると、子供のように大きな事を考えながら、目前の空腹を満たすために、ファミレスへ入ります。

メニューの端から何個もステーキを注文し、フードファイターも真っ青の食べっぷりを発揮し、当然つっかえてしまい、ピッチャーごと水を流し込んで、無理やり飲み込むと、既に顔の傷が回復の兆候を見せていました。

他の客もガロウの食べっぷりに注目する中、同じファミレスの一角に、なんとサイタマも腰掛けて、白菜の入った買い物袋を傍らに置き、深刻な顔で佇みます。

どうやら、財布が見当たらないらしく、白菜を買ったときに落としたのかと考え込みながら、打つ手なくこの一年で一番やばいと、冷や汗が止まりませんでした。

サイタマの勧誘に必死のフブキ

考え込んでいるサイタマに声かけるフブキでしたが、集中しきったサイタマはなかなか反応しません。無銭飲食を責められたと勘違いして、キョドりながらやっと返答します。

フブキ組への勧誘途中に、ガロウを探して自宅を出てしまったサイタマを追いかけて、街を探していたフブキは、ガロウの手がかりを提供するから、共闘しようと持ちかけます。

B級の上位にまで一気にランキングを上げてきたサイタマですが、更に上に行くためには、自分の力が必要と説き、最終的にはフブキ組に囲い込もうと考えていました。

サイタマは話もそこそこに、ポテトの大盛りを追加注文し、運ばれたそれをおもむろに、フブキの前に差し出し、彼女が一口食べたのを見ると、不敵に微笑みます。

悪い笑顔のサイタマを見て、自分と共闘できる事を喜んでいると考えていたフブキでしたが、そこへ突然食い逃げを避難する大声が響きました。

「まだやってねーッ!」

大量の冷や汗で大いに焦るサイタマでしたが、サイタマではなく別の誰かが警備をすり抜けて逃走したらしく、サイタマはこの時を逃すまいと、食い逃げ犯を追いかけて走り出します。

また話の途中で席を立ったサイタマを、フブキは呼び止めますが、サイタマはポテトを食ったんだから会計を頼むぞと、無茶苦茶をいって走り去り、フブキはあまりにセコい彼のやり口に愕然とします。

サイタマとガロウの一瞬の対決

まだ傷の癒えない体で、食い逃げしたガロウは、マラソンにはまだ無理があったと息を切らせて一人歩きながら、怪人協会の言葉を思い返しました。

ヒーローを殺害したら怪人と認めるといいますが、ガロウの中で怪人とは、そういうものではなくて、その場に居合わせないものをも恐怖させるような存在なのですが、考えはまとまらずに、結局どうでもいいかと投げやりです。

公園からの騒がしい声に目を向けると、ヒーロー名鑑の少年・タレオが、彼を小屋に置き去りにした3名にまたいじめられていました。

ガロウが一喝に3人を叱責すると、一目散に逃げていきます。タレオに、一日に二度も会うとは奇遇だなと声をかけます。

ガロウをおじさんと呼ぶタレオに、まだ18だぞと牽制し、さっさと帰れ日が暮れればまた怪人が出るかも知れないと、促すのでした。

タレオは、去ってゆくガロウの背中に、昼は逃げてしまってごめんと誤り、銃弾から自分を守ってくれたこと、今も助けてくれた事を挙げて正義の味方なんだと、いいかけて、ガロウに口を抑えられ言葉を止めます。

鳥肌がたったぞと怒りを抑えられないガロウに、「おい、食い逃げ犯! 」と予想外の声がかかり、いいタイミングでやりやがってこの野郎、今回だけ許す! と勝手にまくしたてたサイタマは、「じゃ、そういうことで」と去ろうとしました。

しかしガロウは、「なんだそりゃ、俺を退治しに来たんじゃないのか」と反って焦り情けをかけられたことで、バングが無事な事を知ってホッとしてしまった自身を振り返り、覚悟が足らなかったとサイタマを殺害しようと決意します。

サイタマの肩に手をかけ、拳を振りかぶって今からテメェをと言い切る前に、無造作に振り上げられたサイタマの裏拳を食らって、錐揉みしながら吹っ飛びました。

ガロウが気がつくと、辺りは既に薄暗く、傍らにはタレオが寄り添い、サイタマが「やっちまった」と漏らして逃げていった事を伝えてきます。

あまりにも呆気なく負けてしまい、どんなヒーローだったと焦るガロウに、不気味な声が届き、辺りの鳥が一斉に飛び立ち、不穏な空気が立ち込めました。

怪人協会の刺客にガロウ大ピンチ

「ガロウ君~キミ何やってんの」

長い髪を蛇のようにざわつかせ、両腕を包帯で包まれ更には手首から先が巨大な刃になっている怪人と、全身が外殻に覆われた昆虫のような怪人が近づいてきて、お前に怪人性を感じられなかったと残念がります。

ガロウは、二体をみてすぐにタレオを離脱させようと、さっさと帰れと語りかけますが、タレオは両手刃物の怪人を見て、名鑑に乗っているキリサキングであるとすぐに気づき、絶叫して腰を抜かしてしまいました。

切り裂きングは、ガロウの静止も聞かずタレオを捕らえて、後からじっくりなぶり殺すごめんねと繰り返しながら、歩を止めまずに進みます。

キリサキング達は、ギョロギョロからガロウの監視を言いつけられ、変な趣味の人間なのか怪人なのかを見極めていたと語り、タレオを守るのではなく殺す、人間を捨てきった存在でなければ怪人ではないと断じました。

更には、微妙なヒーロー(サイタマ)に敗北していた様子を挙げて、戦力としても疑問があるとし、自分を排除しようとする意思を感じたガロウは、改めてタレオに帰れと声をかけます。

タレオは恐怖で動けないと声を震わせますが、ガロウはこういう時こそ自分が強くなるしかねぇんだと、親身にタレオを鼓舞しました。

「立てッ!! タレオ!! 」

ガロウの激しい一喝に、タレオも意を決して直立しますが、切り裂きングの容赦ない刺突が、ガロウではなくタレオに向けて放たれます。

ガロウはこれを武術の動きでいなし、相手の勢いを利用して、カウンターのケリを、キリサキングのみぞおちに叩き込みました。

ふっ飛ばされたキリサキングでしたが、地面に突っ伏すことなく体制を立て直し、その間にタレオは走って逃げ出し、ガロウは怪人協会を敵に回しました。

怪人王オロチの正体

怪人協会のアジトでは、ソファーに腰をおろして、大きな目玉を閉じ、瞑想にふけるギョロギョロに、フェニックス男が、何故キリサキングと蟲神をガロウのもとに行かせたのかと問いただします。

フェニックス男は、協会内でも近づくもののいない殺人狂であるキリサキングが、ガロウを殺害してしまうかも知れないと不安を呈しました。

ギョロギョロは、これはガロウに対する試練で、怪人を肌で感じたガロウの変化を楽しみにしていると語りますが、フェニックス男はガロウを使って何をしようというのかとギョロギョロへの不信を隠しません。

ギョロギョロは、怪人王オロチは何から派生した怪人だと思う? と問い、オロチが元は人間であったことと、驚愕の事実を明かしました。

「オロチ様は私が作った」

閉じていた瞳を見開いて、ギョロギョロから告げられた言葉に、フェニックスを男は言葉をなくし、ギョロギョロはガロウが第二のオロチとなるかも知れないと、展望を思慮します。

ゾンビマンと進化の家、真の強さの秘密

ゾンビマンは、マーシャルゴリラを追ってとあるたこ焼き屋の前に立ち、怪人協会のバックボーンと確信している「進化の家」を襲撃しようと、開店準備中のマーシャルゴリラに声をかけました。

「実験サンプル66号」と進化の家の被験体だった頃の番号を明かし、銃をマーシャルゴリラへ向けるゾンビマンでしたが、ねじり鉢巻のゴリラから帰ってきたのは、驚愕の返答です。

「すいません、進化の家はもう壊滅しました」

サイタマに壊滅させられた進化の家の主犯、ジーナスは訪ねてきたゾンビマンを茶の間に招き入れて、優秀な被験体であった彼に、自分を変えることができたんだなと語りかけました。

言葉もなく、やおらゾンビマンはちゃぶ台を踏み上がり、ジーナスへ向けて斧を振りかぶって静止し、ジーナスさえ生きていれば、再建できるはずの進化の家が何故消えたのかと激しく問います。

ジーナスは、サイタマを思い起こしながら素直にその理由を説明し、自分の研究はリミッターの外れたサイタマの強さに負けたのだと語りました。

生物には、生存目的や理性を失って暴走する自体を防ぐために、成長制限が設けられており、これをリミッターと呼び、サイタマはこのリミッターを、自分を追い込むこと取っ払ってしまっていたと話しました。

何の代償もなく、自分を作った進化の家を消し飛ばすほどの、強さを手に入れられるなど信じられないとゾンビマンは否定しますが、ジーナスはサイタマが支払った代償は、頭髪と強すぎるゆえの虚無感であると説明します。

それでもゾンビマンは、能力の制限を度外視したような、S級ヒーローや怪人の存在を挙げて、それがある意味では平凡なものだと主張し相容れません。

ジーナスは、ゾンビマンが考えているのとは、別次元のものとサイタマを評価し、震えながら怪人・ヒーローについて系統立て説明を始めました。

人間が怪人になる場合は、コンプレックスなど環境因子に影響されて細胞に異変を来す場合、科学の力で作られる場合があり、人間以外が怪人になるのは、環境汚染などを理由に別の生物へ生まれ変わるのだと説明します。

ボロスのような宇宙由来の生物も、広義には怪人と称されますが、最初からそういう生物として誕生していたもので、知性ある人間の天敵とジーナスは表現します。

そして、ヒーローたちは、もともと一定まで強くなる資質を持ったものが、努力や才能により力をつけるか、サイボーグ化や人体実験により能力を得たもので、その中には、生まれつき規格外の性能を有している者いるだろうと続けました。

ジーナスの考えでは、ボロスの強力さやジーナス自身の天才性、タツマキの桁外れの念動力すら、生物のリミッターの内側であるというのです。

しかし、サイタマはそうではなく、もともと平凡な才能のただの一般人が、努力だけで生物のリミッターを打ち破った存在であるとしました。

その強さの前では、自分の野望は滑稽で、笑えてくると言われては、ゾンビマンも返す言葉がなく、何故たこ焼きなのかと問うのがやっとで、研究過程で無限にタコの足を増やす術を見出したからとジーナスは答えます。

ガロウの敗北させたキリサキング

ガロウは、キリサキングと蟲神との攻防で、バングほどの実力を見いだせず、コイツラならイケると確信し、決めにかかろうとしました。

しかし、か細いタレオの声がその耳に届き、ヘドロクラゲが走って逃げたはずのタレオを捕まえて、ガロウ達の前まで戻ってきたのです。

ガロウに怨みを持つヘドロクラゲの所業に、タレオは関係がないと激高するガロウでしたが、その背後から襲ったキリサキングの攻撃を、まともに受けてしまいました。

更に、蟲神の正面からの攻撃も避けることができず、なすがままにキリサキングにめった切りにされてしまい、蟲神が止めに入りますが、既に事切れている止めるのが襲いと、キリサキングがぼやく惨状で、タレオは連れ去られてしまいます。

クセーノ博士の登場

サイタマの自宅では、ジェノスがキングのゲームプレイをじっとみつめ、全く理解出来ないうちに全クリしてしまうキングに、まだ自分ではこれをサイタマと一緒に楽しむレベルではないのだ、もっと強くならなければ、と見当違いの考えを巡らせました。

遅い時間になっても帰らないサイタマを、怪人の罠にでもかかったかと心配する一同は、普通に帰っては来たけれど、帰り血で濡れたサイタマを見て驚きます。

大変な目にあったぜとこぼすサイタマに、意気込んでガロウを探しに行ったサイタマが、ここまでショックを受けるのは、誰に何をされたのかと一同が心配し、サイタマも深刻そうに真相を告げました。

「どこかで財布落としちゃって」

全員が、何じゃそりゃと拍子抜けする中、突如大声を上げたサイタマは、ファミレスに白菜を忘れてきたと命でもかかったかのような様子で、ジェノスも世界の危機とばかりに俺が取りに行くと名乗り出て、バングがそれをその体では無理じゃ! とノリノリで止めます。

バングの兄、ボンブは白菜くらいで深刻すぎる感覚が狂うなと感じながら黙っていると、フブキが楽しそうねと帰ってきました。

疎ましそうに、また帰ってきたのかと出迎えるジェノスでしたが、その手に白菜の袋があるのに目を留め、フブキは忘れ物だと差し出しました。

「おう、助かった今日は鍋にしたかった、白菜は欠かせないからな」とヌボっとしたサイタマの言葉に、フブキは他に言うべきことがあるでしょ、とジト目です。

ピンとこないサイタマに、会計を押し付けて逃げたことを詫びろ、と全く正論で切れるフブキは、また話の途中で行ってしまうし、聞いてないしとまくしたてました。

ジェノスには、フブキが、実力的にはサイタマに及ばないと分かりながら、つきまとっている様に見えたようで、フブキも弟子入りを狙っているのか、これ以上先生の負担を増やせない、警戒しなければと的外れです。

そんなことを考えているうちに、ジェノスのセンサーは高速で接近する何かを捕らえ、建物のすぐ下で停止したことを確認しました。

クセーノ博士とサイタマの友情

ジェノスは、階下に停止した高エネルギー反応を敵と判断し、バングとボンブは負傷、フブキは戦力に不安がある、サイタマは財布喪失の精神的ダメージが大きいと判断し、キングに対処を任せ無理やり外に追い出します。

何があったと問うサイタマに、怪人が来たようだからキングに任せたと答えるジェノスですが、サイタマはキングが弱いことを知っていますから、若干焦りました。

しかし、キングはジェノスに押し付けられた危機に対して、やって来たヤバそうなロボットを招き入れるという手段で回避します。

外見からして凄まじい性能を感じさせるロボに対して、ジェノスはすぐさま身構えますが、制止の言葉とともにヘッドギアの下から.現れたのは、ジェノスの開発者クセーノ博士でした。

直したばかりなのにまた救難信号を受けて、たまには現場を直接見るべきと判断してやって来たと話し、基本性能や火力を向上させたはずなのに、派手にやられたジェノスを見て驚きます。

勝つことより、生きることが大事とジェノスを労い、ここまでジェノスをボコボコにした敵は? と問いますが、いつもどおりサイタマ先生が倒しました、と答えたジェノスに、キミがジェノスの師匠かと感慨深げにしました。

クセーノはサイタマに挨拶を終え、ジェノスとの出会いから話そうとしますが、ジェノスと初めて遭遇した時に、延々聞かされた話を予感して、部屋も狭いんでここらで解散ってことで、と完全にかぶせてサイタマが追い出そうとします。

要点だけ20文字以内で、とルールを教えようとするジェノスでしたが、そう言わずに手土産があるからと、クセーノはカバンをあさり始めました。

部品でも持ってきたのかと的はずれな会話をジェノスと交わすサイタマの前に、クセーノが差し出したのは、プレミアム牛肉の極上ギフトセットで、サイタマは態度を完全に変えて、またぜひ遊びに来てくださいと熱い思線をクセーノに送ります。

その態度の代わり様を目にしたフブキは、ちょろい、簡単すぎる! と勧誘を難しく考えていた自分を恥ずかしく感じ、言葉もありませんでした。

その肉を鍋に入れようと提案したサイタマでしたが、そんな食べ方はもったいない、赤ワインとかないわけと問うフブキに、まさか食ってくつもりじゃないだろうな、とサイタマはキングもバングたちも追い出そうとします。

活発化する怪人協会

ギョロギョロの前にタレオを引き連れて、キリサキングと蟲神は、ガロウを殺害してしまったことを報告しますが、ギョロギョロは本当に死んじゃったの? と信じ切りません。

残念そうなギョロギョロに、不満を漏らしつつ、確認してないけど多分死んでいるとキリサキングと答えますが、その正否よりもタレオを連れてきたことに呆れて、さっさと始末しなさいと指示します。

キリサキングはそんなに怒るなよとニヤケ顔で、あとから楽しむために持ってきたんだからと楽しそうですが、遊んでいる暇はないぞとギョロギョロは状況を説明しました。

ヒーローの探査ロボットがアジト周辺まで来ていたことを挙げて、S級ヒーローが送り込まれてくると確信し、野良怪人が集まった現状でも、S級は手強く戦闘準備をしておけと司令を出すのでした。

電気ナマズ男等、災害レベル虎程度の怪人が集まって、ギョロギョロに相性を聞けば、有利に叩けると談笑する中、サイレスラーはサンドバックを破壊しながら、何が相性だ! 正面からの喧嘩だ、燃えるぜ! とやる気に満ちています。

フェニックス男は、オロチを育てた方法をギョロギョロから奪えば、怪人王フェニックス男になる道が開けると巣に座って企み、孥Sは手下にしたナリンキの舞台に激を飛ばしました。

フレイムとウィンドは、滝の落ちるエリアで準備運動がてらに高速で模擬戦闘を行いながら、とにかく最速の自分達の相手になるのは、閃光のフラッシュだけだと語り合い、各所で怪人たちの準備が進みます。

牢屋に入れられたタレオ

キリサキングと共に牢屋に向かったタレオが出会ったのは、G5と呼ばれた機械仕掛けの鎧のような怪人で、その手にはメタルナイトの頭部が握られていました。

その事実に気づいたタレオでしたが、為す術もなくワガンマが先に入っている牢屋につれていかれ、ワガンマと挨拶を交わしましたが、傲慢な彼の態度にアメを奪われてしまいます。

ワガンマは、パパがヒーロー協会の偉い人だと怯えた様子もなく、自分をさらったりしたら協会が黙ってない、助けに来てくれるから一緒に助けてあげよっか、ただし、部下になって、食べ物を全部くれるならとタレオに持ちかけました。

タレオは、その提案に何だこいつと驚きながら、家に帰りたいと従いそうになりますが、そこへヘドロクラゲが、何を話してるのかなと声をかけます。

もう助からない、とおどすヘドロクラゲに、S級ヒーローの金属バットの名前を挙げて、楽勝だと明るいワガンマですが、ニュースで彼らがやられたことを知り、更にメタルナイトの現状を見たタレオが、ワガンマに伝えようとして口を閉じました。

ワガンマはキングの名前を思い出して、聞いただけでも怖いだろうと胸を張りますが、ヘドロクラゲは、災害レベル竜の幹部たちは、S級以上のヤバイ奴らで、神が作った芸術品のような彼らにかかれば、キングも死ぬと断じます。

ガロウのまさかの行動

風の吹きすさぶ夜の公園で、血溜まりのなかにいながら、敵の攻撃と囚われたタレオの姿を思い出し、自分の心音でガロウが目を開きました。

体中の痛みを堪えながらなんとか立ち上がると、自分が怪人に負けながら、生きている不思議を思い、タレオはどうなったのかと考えを巡らせます。

全身タイツのような服が、ズタズタの傷口に張り付き、完全に癒着して止血ができており、そのまま全身に気をみなぎらせ、復讐を誓った表情を相貌に貼り付けるのでした。

『ワンパンマン』18巻の感想と見所

今回のエピソードは、怪人協会の出現に揺れる世界の状況と、ギョロギョロがオロチを作り出したこと、ガロウの敗北と怪人になりきれないジレンマ、そしてサイタマの強さの秘密に迫りつつ来る激戦を予感させる話です。

とりわけ、ジーナスの語る怪人とヒーローの共通点、リミッターについての考察は刺激的で、理不尽な強さを備える為の方法を指摘しながら、具体的な手段としては説明しきれないもので、サイタマの強さの謎に言及しました。

ギョロギョロによってオロチが作られた、そして、ガロウを第二のオロチの触媒として見ているという事実は、これからガロウが大幅に強化されていく可能性を示しますが、それがサイタマの域に到達する方法かは、現時点ではわかりません。

そして相変わらずサイタマ一派は、鍋だとか肉だとか、ファミレスデートに食い逃げと、どんなに周りがざわついても、一向にスタンスを変えず、一見、本筋からは外れているように感じますが、しっかりサイタマとガロウも接触しました。

S級ヒーローやガロウと、怪人協会の衝突が描かれ、怪人協会の災害レベル竜以上のS級を超える実力者も登場するのか、次巻が楽しみです。

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