『鬼滅の刃』最新話174話のネタバレと感想!黒死牟を襲う銃弾、思い起こされる弟・継国緑壱との記憶

2019年9月14日(土)に発売した週刊少年ジャンプ42号の『鬼滅の刃』の最新話174話のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『鬼滅の刃』173話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第174話「赤い月夜に見た悪夢」のネタバレ

決死の連携 黒死牟の首へと刃が迫る!

時透の決死の足止めが功を奏し、玄弥によって放たれた銃弾が、黒死牟の不意を打ち、その全身へと、襲いかかりました。

黒死牟はそれを、刀で弾こうとしますが、玄弥の放った弾は生き物のように曲がり、黒死牟の体へと着弾。

射手である玄弥を見た黒死牟は、その姿を見て、驚きに目を見開きます。

(南蛮銃が変形している)

(もしやこれは!)

そう思うなり、黒死牟の体へと突き刺さった銃弾から、無数の樹木が発生

地面にまで根を張る事で、黒死牟の体を、その場に完全に縫い止めてしまいました。

(木…!? 根を張って動けぬ!)

(やはり血鬼術!)

玄弥が、己の体の一部を吸収し、この現象を引き起こしたのだと、黒死牟は瞬時に理解します。

しかし、体を覆い、拘束する樹木はいかんともし難く、悲鳴嶼と不死川の刃が、その隙を穿つべく接近。

攻勢であった黒死牟は一転、窮地へと追い込まれます

(鳩尾から旋毛まで突き抜けるような焦燥)

(生命が脅かされ体の芯が凍りつく)

絶体絶命の危機を前にして、これまでにない危機感を抱く黒死牟。

しかし黒死牟は、その感覚を、「忌むべき、そして懐かしい」感覚だと、形容します。

思い起こされる記憶 双子の弟との再会

そうして思い出されるのは、400年前の記憶。黒死牟いわく、赤い月の夜の出来事でした。

(信じられぬものを見た)

その夜、黒死牟が鬼として出会ったのは、額に痣を持つ、老骨の剣士。

黒死牟が人間であった頃の、双子の弟「継国縁壱」の、老いさらばえた姿でした。

既に齢80を超えているはずの、己の弟。その姿を前にして、黒死牟は問いかけます。

「…有り得ぬ」

「何故生きている?」

「皆死ぬはずだ二十五になる前に」

「何故お前は…」

「何故お前だけが」

対する縁壱は、涙を流しながら、言葉を口にします。

「お労しや」

「兄上」

老化し、醜い姿となった弟から、哀れみの言葉をかけられる黒死牟。

感情のわずかな機微すら見せなかった、という弟が、涙を流す姿を見て、黒死棒は憤りではなく、強い動揺を感じます。

しかし、縁壱は老人であれ、己に刃を向ける鬼狩りの剣士。黒死牟は、目の前に現れた弟を、斬って殺す決意を固めます。

そして、縁壱が刀に手をかけ、構えを作った、その途端の事でした。

黒死牟をして、絶大と思えるような重圧が、縁壱から放たれます。

(両肩に岩を乗せられたが如く)

(威圧感で空気の重さが増した)

そうして、一分の隙もない構えを取った、縁壱。

「参る」

縁壱がそう言葉を口にした次の瞬間。

黒死牟の首には刀傷が刻まれ、その傷口から、おびただしい量の鮮血が、漏れ出始めました。

憎しみに燃えながらも敗北を確信する黒死牟 しかし……?

(何故いつもお前が)

(お前だけがいつも特別なのか)

全盛期と変わらぬ速さと威力の剣技を見た、黒死牟。

神々の寵愛を一身に受けるようなその才能に、黒死牟は、60年前のかつて、骨まで灼きつ尽くすような嫉妬心を抱いていた事を、思い出します。

(お前が憎い)

(殺したい)

そう思いながらも、黒死牟は、縁壱の次の一撃が、己の首を確実に落とすであろう事を、明確に感じ取ります。

(焦燥と敗北感で)

(五臓六腑が捻じ切れそうだった)

しかし。無惨をも追いつめ、その首へあと一歩と迫った剣技が、再び放たれる事は、ありませんでした。

縁壱は、黒死牟の目の前で。直立し、刀を構えた姿勢のまま、寿命により絶命してしまっていたのです。

『鬼滅の刃』175話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法

毎週、鬼滅の刃の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。

やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!鬼滅の刃の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

漫画『鬼滅の刃』を無料で読む方法&最新刊含め全巻無料で読めるか徹底調査!

『鬼滅の刃』第174話を読んだ感想と考察

玄弥の力、時透の捨て身の攻撃、そして命すら投げ捨てて「上弦の壱」を討ち果たさんとする、「柱」たちの覚悟。

それらが結実しようとしたその瞬間、黒死牟の脳裏に思い返された、かつての記憶。

「鬼滅の刃」において謎に包まれていた「始まりの剣士」に、今までになく明確な言及がなされた、第174話でした。

今回語られたところによれば、継国縁壱が無惨を追い詰めた剣士であり、黒死牟の双子の弟であり、「痣」の発現者であり、25歳まで生きられないはずの「痣者」の例外なのだという、凄腕の剣士です。

更には、過去に作中で断片的に語られたところによれば、炭治郎の祖先に「耳飾り」と「ヒノカミ神楽」を残した人物でもあり、加え、刀鍛冶の里のあった絡繰人形・「縁壱零式」の、モデルとなった剣士でも、あるようです。

断片的に本作の根幹に深く関わりつつも、決してその仔細を見せてこなかった人物「縁壱」の詳細が、わずかながらも語らる事になった今回。

どうやら黒死牟は、優秀な剣士であった弟へのコンプレックスから、鬼に成り果ててしまった、という流れのようです。

しかしその一方で、黒死牟は子孫を残しており、実力のある剣士であったはずの縁壱は、「後継がいない」ということを語っていたなど、謎はいくつか残ります。

特に気になるのは、なぜ「日の呼吸」が「ヒノカミ神楽」に形を変え、炭治郎の家に受け継がれるに、至ったのか。

今回登場した縁壱が、耳飾りをしていない以上、やはり「日の呼吸」が炭治郎の祖先に受け継がれたのは、確かなようですが……その辺りは、やはり炭治郎と無惨との決戦で語られることに、なるのでしょうか。

作中において最も厚いベールに包まれていた謎に、一石が投じられた、第174話。

「痣者」の寿命に関する「例外」や、黒死牟の過去など、ある意味今回の戦闘において語られた事の、補足とも言えるような回でした。

戦力的にも、「柱」たちが負った被害的にも、黒死牟戦はこれで決着……となってもおかしくない流れではありますが、どうにもキナ臭い予感が拭えません。命の危機に際し、過去を思い出し、その際の殺意や感情をも、想起した黒死牟。

更なるパワーアップがあるのか無いのか。どちらにせよ、決着は近そうです。

鬼滅の刃の関連記事一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です