2017年に『IT/イット ”それ”が見えたら、終わり。』が公開され、大きな話題を呼びました。
実はこの『IT/イット』、元々はスティーブン・キング著のベストセラー小説が原作となっており、1990年にテレビドラマ化され、さらにそれをリメイクしたものが、2017年の作品なのです。
2019年11月1日には『IT/イット2』も公開され、さらに注目が集まるこの作品。今回は、1990年版と2017年リメイク版の違いをメインにお伝えします。
目次
『IT/イット』のあらすじ
まずは『IT/イット』について、あらすじをご紹介します。
アメリカの小さな田舎町、デリー。この町で子供ばかりが失踪する事件が相次いで起こります。行方不明の子供の中で、ジョージーという少年がいましたが、彼の兄・ビルは同じ町に住む仲良しの友人たちと共に、事件に立ち向かい、真相を突き止めようと立ち上がります。
立ちあげたグループを、ルーザーズ(負け犬)クラブと名付け、ビル、ベバリー、リッチー、マイク、ベン、エディ、スタンリーで謎を解き明かそうと調査をしていきますが、彼ら自身にも「IT」の災いが少しずつ降りかかっていくのです…。
1990年と2017年リメイク版の違い

それでは、実際に1990年版の「IT」と2017年リメイク版はどのように違うのでしょうか?各ジャンルに分けて、検証をしてみました。
ペニーワイズの違い
- 衣装・ヘアメイク・表情
演じる俳優が変わっているのはもちろん、衣装やヘアメイクに大きな違いがあります。1990年版のペニーワイズは、大道芸人が着ていそうな赤・黄・紫と言ったカラフルな衣装をまとっています。
また、ヘアスタイルは、頭頂部が禿げ、後頭部にボサボサの赤毛が生え、顔は全体を白塗り、鼻と口は真っ赤で目元にはピエロ特有の涙メイクが施されています。
それに対して、2017年版のペニーワイズは、全体の印象として、スタイリッシュなイメージです。
衣装はグレー・白・赤を取り入れてシックなデザインとなっています。監督曰く、「太古昔から存在する怪物のイメージを強く出したかった」とのことで、狙い通りの「怪物感」が視聴者の目に焼き付くでしょう。
また、ヘアスタイルは、禿げた前頭部の周りに、オレンジ色の髪の毛にふさふさと生えており、顔は白塗り、鼻と口は赤色で変わっていません。
特に注目すべきは、その表情の違いです。
1990年版は、睨んだり、怖い顔をしたり、わかりやすく表情を変えていたのに対して、2017年版は、基本的な表情が全て「笑顔」です。よだれを垂らしながら笑うシーンなどは、恐ろしすぎて目が離せません。
演出の違い
- 大人たちの無関心がさらに色濃く
1990年版と比べると、2017年版は、デリーの住民たち(大人たち)の「無関心」が色濃く描かれています。登場人物の子供たちは、全員が家族との間にそれぞれ問題を抱え、両親からの愛情が歪んでいたり、愛情が注がれていなかったりする状況です。
こうした大人たちの子供に対する「無関心」さが、映画全体を暗く、寂しい印象にしています。
これだけ、町の子供達が行方不明になったり殺されたりしているのに、大人たちは解決しようと行動を全くしない、その大人たちの態度は、ある意味、ペニーワイズよりも怖いとすら感じさせるものです。
よりリアルで衝撃的な描写
1990年版と2017年版の大きな違いとして特筆すべきが、「残酷描写」です。
ビルの弟ジョージーが映画の序盤で、ペニーワイズに腕を食われてしまうシーン、1990年版は重要なところはハッキリ表現していないのに対して、2017年版はジョージーの腕をペニーワイズが容赦無くちぎる、残酷で衝撃的なシーンが、映画開始5分で流れます。
また、ペニーワイズ以外の悪として、いじめっ子のヘンリーやベバリーの父親が出てきますが、とても残酷なキャラとして描かれており、ペニーワイズと違ってリアルな怖さを表現しています。
ストーリーの違い
- 役割が違う
1990年版では、マイクがデリーの町の歴史、ペニーワイズの謎などを調査していましたが、2017年版ではベンがその役割を担っています。
2017年のマイクは、どちらかと言うと端役です。
しかし、基本的に話の大筋は変わっていません。
『IT/イット』1990年と2017年リメイク版との違いまとめ
2017年に『IT/イット ”それ”が見えたら、終わり。』が上映された際、ピエロ恐怖症になる人が増えたり、多くの人に恐怖を感じさせたこの作品、2019年11月1日に、続編『IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』が公開されています。
過去作品とリメイク版と、どのように違うのか比較しながら、映画を見るのも楽しみが増えて良いでしょう。
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