映画『3月のライオン』のラスト結末はどうなる?原作との違いやネタバレあらすじを紹介

3月のライオン

第1回ブクログ大賞マンガ部門大賞や第4回マンガ大賞2011などの様々な賞を受賞した『3月のライオン』が実写映画化。

監督は映画『るろうに剣心』シリーズや、『プラチナデータ』を手掛けた大友啓史さんが務めました。

原作は『ハチミツとクローバー』の羽海野チカさん。

出演は神木隆之介さん、有村架純さん、倉科カナさんなどの多くの実力派が集まった、将棋を題材としたヒューマンドラマ映画です。

この記事では、映画『3月のライオン』のラスト結末のネタバレをはじめ、原作との違いや感想を紹介します。

映画『3月のライオン』の作品概要

映画『3月のライオン』は、羽海野さんの漫画作品を原作としたヒューマンドラマ映画です。

将棋を題材に扱っており、映画では先崎学さんを将棋の監修に迎えています。

映画は前編、後編に分かれていて、それぞれ2017年3月18日と同年4月22日に公開されました。

前編の英題は原作と同じ” March comes in like a lion”、後編の英題は” March goes out like a lamb”が副えられています。

原作が未完結なため、後編の終盤はオリジナルエピソードです。

第20回上海国際映画祭にも出品されました。配給は東宝とアスミック・エース。

監督は大友啓史。主演は『バクマン。』や『SPEC』シリーズに出演した神木隆之介。

その他のキャストに、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、前田吟、高橋一生、岩松了、斉木しげる、を迎えています。

映画『3月のライオン』あらすじ

主人公の桐山零は幼い頃に交通事故で両親と妹を亡くし、父の友人である棋士・幸田柾近に引き取られました。

幸田家に上手く馴染めなかった零は、父に教えてもらった将棋にのめり込み、15歳という若さでプロ棋士になります。

しかし、そのことがきっかけで幸田家での居場所を失ってしまい、東京の下町で一人暮らしをしていました。

高校入学を1年遅らせたこともあり、人見知りの性格も相まって同級生に馴染めない零は日々孤独を募らせていきます。

そんなある日、和菓子屋を営む川本あかり、ひなた、モモの三姉妹と出会ったことがきっかけで、零の生活は少しずつ変化します。

川本家の人々と共に囲む食卓や、ライバル・二階堂晴信との交流、そして義姉の幸田香子との確執を通して「将棋を指すとは何か?」「自分とは一体何か?」を考え抜く零。

そんな中で、ひなたが学校でいじめられたり、三姉妹の父・誠一郎が帰宅するなどのトラブルに見舞われ、川本家と距離を置いてしまうようになりました。

家族のように自分を受け入れてくれた川本家との一時的な離別は、零の心を再び孤独に突き落とします。

零は自分にはやはり将棋しかないのだと思い込み、再び自分の殻に閉じこもるようになっていきました。

映画『3月のライオン』ラスト結末

獅子王戦を順当に勝ち進んでいた零は、決勝で後藤正宗と対局することになります。この決勝に勝利をすれば、タイトルホルダー・宗谷冬司に挑むことができます。

零にとって宗谷は憧れの人物でもあり、とても大切な対局です。

しかし、後藤正宗との決勝戦で、それまで親しかった人物たちとの隔離なども影響してか、零はどんどんと追い詰められていきます。

誰もが後藤の勝利を確信し始めたその時、突然、零は勝利への指し方が見え、その瞬間に、これまで一人で生きてきたと思い込んでいた事が、勘違いだったことに気が付きます。

川本家の人々を始めとした、支えてくれた人々に感謝をしながら、将棋と真摯に向き合い、そして長い対局の末に零は勝利するのでした。

対局後、零は川本家に向かいます。これまでの感謝と先日の非礼を詫び、川本家の人々と和解することができました。

そして、ついに迎えた宗谷との対局の日。零は柾近に選んでもらった袴に身をつつみ、ひなたから貰った人形を携えて対局に臨むのでした。

映画『3月のライオン』原作との違いや感想

原作の柔らかいタッチで描かれるストーリーよりも、シリアスな桐山零の物語でした。

真正面から零の孤独や日常を描こうとしており、それが川本家の温もりと対比されて際立っていました。

原作が未完結作品の場合、物語をどこまでオリジナルで終わらせるのかが原作ファンにとって気になるポイントです。

この映画は宗谷との対局の結果をはっきり示さず、対局に臨むところで終わらせたおかげで綺麗にストーリーがまとまっていました。

前後編、併せて280分程度の長丁場なため、尻込みしてしまう方もいるかもしれません。

原作のエピソードを踏襲しつつ実写ならではの臨場感があるため退屈することはないので、ぜひご覧になってください。

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