山梨県道志村のオートキャンプ場で小学1年生の小倉美咲ちゃんが行方不明になり、大規模な捜索が続けられています。
21日午後に行方不明となってから相当な時間が経過していますが、捜査隊はまだ美咲ちゃんの手がかりも発見できていない状況。
行方不明となっている現場の地図や地形の特徴について、簡単に解説します。
また、美咲ちゃんの捜査が難航している理由や、美咲ちゃんがとった可能性のある、子どもがとりやすい意外な行動についてもまとめました。
目次
小倉美咲ちゃんが行方不明になった椿荘オートキャンプ場の地図と地形
小倉美咲ちゃんが行方不明になったオートキャンプ場は、山梨県道志村の「椿荘オートキャンプ場」。
地図を見ると、道志村でも東側、神奈川県相模原市側に近い場所のキャンプ場です。

出典:ヤマケイオンライン
道志村を東西に流れる道志川から枝分かれした、細い小川のそばにキャンプ場はあります。
道志川の方向に歩いていけば、キャンプ場と同じ管理者の民宿施設、椿荘など、建物・施設も複数あり、人が全くいないエリアということはありません。
また、キャンプ場付近には車が走れるような整備された道もあり、整備された道を歩いている限りは、山の奥深くに迷い込んでしまう可能性は低い場所と言えます。

出典:道志村
小倉美咲ちゃん捜索は難航、人員を増やすも立ち入れない建物も
行方不明から1週間近く経過していますが、捜索は非常に行き詰まっていて、手がかりとなりうる所持品や衣服、靴といったものも発見されていません。
当初70人ほどの体制で捜索していたチームも、現在は200人以上に増員し、懸命の捜索活動が続けられています。
山の中はもちろん、捜索隊は近隣の建物も捜索範囲に加えています。
しかし、別荘や空き家など、普段人が立ち入らない建物にはオーナーの了解をとり、カギをもらうなどしなければ入ることができません。
そうした事情もあり、まだ捜索隊もすべての建物を確認できていない状況です。
小倉美咲ちゃん捜索難航の理由の1つは「子供の意外な行動」
小倉美咲ちゃんの捜索が難航している理由の1つについて、専門家は子どもがとりうる「意外な行動」を指摘しています。
子どもは視野が狭く、開かれた道があれば、思い込みで真っすぐどんどん進んで行ってしまう可能性があります。
大人の捜索隊が考える方向と別の方向に進んでいたり、想定外の長距離を移動していたりという可能性もあり、捜索は難航している状態です。
北海道の行方不明男児も捜索範囲外で発見
今回の山梨県道志村の、小倉美咲ちゃん行方不明事件で、多くの方が思い出すのが、北海道で2016年に小学生の男の子が行方不明となった事件です。
この時も、多くの警察や消防、ボランティアの方達が必死で捜査し、行方不明になった場所から約4キロ離れた隊員用宿舎で、自衛隊が男の子を発見しました。
実際には、男の子は捜索隊が想定した距離の倍ほど、徒歩で移動していたことが驚きをもって報じられました。
去年山口県で2歳の男の子が行方不明となり、その後無事発見された事件も同様です。
捜索隊の予想は外れ、子どもは坂を下るのではなく、登った場所の沢で水を飲んでいました。
こういった事例を見ると、子どもの行動は、山に詳しい専門家などでも予想を外してしまうことがあり、捜査が難しいことがわかりますね。
小倉美咲ちゃん行方不明から間もなく一週間、無事である可能性を信じ捜索続く
小倉美咲ちゃんが行方不明となってから1週間近く、時間が経過していることで不安が強まっています。
現場は近所に寒さをしのぐことができる建物があり、そこに入り込んでいる可能性があります。また、川の水がきれいであり、飲み水の心配も少ないです。
こういったことから、今も生存している可能性を信じ、今も懸命の捜索が続いていますので、無事発見されるという嬉しいニュースを期待しましょう。
北海道駒ヶ岳で行方不明になった男児を発見したのは自衛官ですよ。陸上自衛隊の演習場内にある小屋で発見されました。
情報が誤っている点についてご指摘いただきありがとうございます。
修正させていただきました。ご丁寧にありがとうございます。
現地の地形地図等、詳しく解説して頂いて現地のイメージが読み取れます。捜索範囲において関係各所(ボランティアも含め)の共有は出来ているのでしょうか?もし捜索完了範囲の情報があれば地図上にその範囲を示す事は可能でしょうか?地図を見ていて気になった点があったので質問を致しました。