山口県周南市で野犬が大量発生している原因や理由は?住民への被害が多発!

山口県周南市に大型の野犬が大量に発生しているという問題が話題になっています。

全国的に野犬が減少しているという国内で、なぜ大量発生が起きてしまったのでしょうか?

保健所の対応や被害にあった人の声についてまとめてみました。

山口県周南市に野犬が多い理由は?

昨年の犬の捕獲状況ですが、近隣の下松市では204匹、光市では8匹、そして周南市ではなんと750匹という量です!

多い年では県内で捕獲した犬の6割以上が周南市の野犬でした。

圧倒的に周南市に野犬が集中しており、過去5年間の捕獲数は3300匹以上に上るということです。

なぜ、山口県周南市にのみ野犬が発生しているのでしょうか?

市では理由として以下のことを上げています。

  • 無責任な餌やりで自然繁殖している
  • 野犬が多いということが広まり、犬を捨てにくる人がいる
  • 緑地帯が多く、野犬が住みやすい環境である

野犬による被害が問題に

周南市の野犬は大型で、体格のいい犬が多いので大人でも恐怖を感じます。

吠えられることはもちろん、住人によると、自転車に乗っていると5匹ほどの集団で追いかけてくることがあるそうです。

一番多い被害は、追いかけられたり、囲い込まれることです。

野犬は群れを作っており、追いかけも囲い込みも集団でくるのでその恐怖は倍増します。

実際に襲われて噛まれた人もおり、昨年度では4名おり、救急車を呼んだという人もいます。

周南市ホームページより引用

噛まれた場合、野犬なので破傷風が心配されます。

幼児の場合、幼児期に受ける四種混合ワクチンや二種混合ワクチンとして破傷風の予防接種をしていますが、大人になると抗体が少なくなるので、追加接種が必要になります。

ある女性は、噛まれた時に1回、その後2回の追加接種が必要になったそうです。

しかも、病院に行くまでの道には野犬がいるので、その恐怖が和らぐことはありません。

周南市の野犬の種類は?

野犬は現在自然繁殖で増えているので、ほとんどが雑種です。

よく見ると、秋田犬やドーベルマンのような犬がいます。

専門家によると、純血種の大型犬が交雑して増えていったのではないかということです。

どちらにせよ、大型で体格がいい犬種なので、大人でも飛び掛かられたら負けてしまいます。

野犬について行政の対応は?

野犬の対策を主に行っているのは、周南環境保健所という県の施設です。

市と連携をして対策を行っているのですが、野犬の頭数が多く、なかなか成果は得られないというのが現状だそうです。

  • 週5日、平日の9時~5時までパトロールをする
  • 捕獲檻の設置
  • 草刈りや巣穴の撤去

捕獲された野犬は殺処分ではなく譲渡

今のところ、捕獲された野犬は譲渡するということで、多くのボランティアの方たちが呼びかけを行っています。

捕獲された野犬の中には子犬もいますが、ほとんどが人に慣れていない成犬です。

殺処分ゼロに向けての活動が行われています。

野犬を減らすための行動を

元々野犬になってしまった原因として捨て犬があります。

また、公園の駐車場に車を入れると、エサを期待した野犬が寄ってくるという声もありました。

犬を捨てるのは人ですし、エサやりをすることで繁殖につなげてしまっているという意識が人にない事も問題です。

野良猫よりも野犬が問題になる背景には、犬は集団で人を襲うということがあります。

元々群れを作る性質があるため、人にも懐きやすく、ペットとしても可愛がられるのが犬ですが、野良になると人を脅かすのも犬です。

捕獲されても譲渡先があるのなら、と気軽に犬を捨ててほしくありません。

むやみに餌やりをする人も、可愛がりたいのであれば、保健所やボランティアから譲渡を受け、野犬を少しでも減らす努力をしてもらいたいと思います。

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