パトカーによる人身事故はなぜ起きた?4歳男児はねられ意識不明の重体!50代巡査部長がサイレン鳴らし赤信号で交差点に進入

8月18日午前10時頃、東京都千代田区麴町6の国道20号の交差点で男児が、緊急走行していたパトカーにはねられる交通事故が起きました。

男児は都内の病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。

警察によりますと、緊急走行していたのは警視庁新宿署のパトカーで、薬物事件の捜査中に警視庁本部へ向かうためにサイレンを鳴らして、赤信号の交差点に侵入したところ男児をはねたとのことです。

パトカーによる人身事故、なぜパトカーは赤信号で交差点に進入したのか、そして被害者の男児は意識不明の重体による警視庁の今後の対応についてなどを紹介していきます。

パトカーの人身事故が起きた事故現場と詳細は?

警察によりますと8月18日午前10時頃、薬物事件の捜査のために新宿署から千代田区の警視庁本部へ向かうためにサイレンを鳴らし、緊急走行していたパトカーが赤信号の交差点に進入した際に、4歳の男児をはねる人身事故があったと乗っていた警察官が110番通報したとのことです。

男児はすぐさま都内の病院に搬送されましたが、現在も意識不明の重体とのことです。

事故当時、男児は父親と一緒にいて、歩行者側の信号が青になったことから、1人で横断歩道を渡ろうとしたところパトカーと衝突したのではないかとみられています。

パトカーは新宿署地域課の50代男性巡査部長が運転、助手席に同課の30代の巡査長が乗っていたとのことで、警察は本件を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで運転していた巡査部長らから事情を聞いているとのことです。

毎日新聞によりますと、前代未聞のパトカーによる人身事故に対して、新宿署の岡部誠幸(おかべ まさゆき)副署長は

「けがをされた方にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈り申し上げます。同種事案の再発防止をはかるため、署員の指導教養を徹底します」

とコメントしています。

なぜパトカーは赤信号で交差点に進入したのか?

パトカーの進行方向は赤信号だったはずです。では、なぜパトカーは交差点に侵入して事故を引き起こすこととなったのでしょうか。

FNNによりますと、パトカーは薬物事件捜査のためサイレンを鳴らした状態で走行していたようです。

このサイレンを鳴らした状態というのは道交法上の緊急走行に該当し、特例として通行区分や制限速度といった適応が除外されます。

そのため、サイレンを鳴らしたパトカーが赤信号を無視し交差点に侵入するという事自体は問題ないことなのです。

しかし、緊急走行を行う際には赤信号や一時停止標識で停止することから除外されますが、徐行して安全確認を行う義務が発生します。

そのため、今回の事件はパトカーの運転手が安全確認義務を怠ったことによって発生したと言わざるをえません。

パトカーの人身事故を知ったネットの声は?

今回の事件は、パトカーによる交通事故ということもあって、ネット上でも話題となっています。

被害者の男児は意識不明の重体、警視庁の今後の対応は?

被害者の男児は現在意識不明の重体で入院しており、今後も予断を許さない状況となっています。

また、警視庁は今回の事件を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで厳しく捜査しており、パトカーの運転手である男性巡査部長は厳しい処分がくだされる事となるでしょう。

しかし、高知白バイ衝突死事故のような警察側の隠蔽が行われる可能性も十分考えられるため警視庁が今後どのような対応と再発防止策を行うかについても注目する必要があります。重ねて、被害男児の一刻も早い回復を祈ります。

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