2019年4月より放送中のNHK朝ドラ『なつぞら』。名作揃いの朝ドラは、今季でなんと100作目!広瀬すずさんがヒロインを演じています。そして、令和という新しい時代を飾る今期の朝ドラには、歴代のヒロインが続々と出演していることでも話題です。
昭和36年、第1作目のヒロイン女優や、伝説の朝ドラ『おしん』からも登場しています!
『なつぞら』は北海道編が終わり、5月20日(月)から放送の第8週は、東京に舞台が移ります。新しい場所でも出会いがたくさんあるでしょう。
こちらの記事では、現時点で出演が決定している、歴代の朝ドラヒロイン7名を紹介します。モデルになった人物についても調べてみました。
知っていると『なつぞら』をさらに楽しめちゃいますよ!ぜひチェックしておきましょう!
目次
『ひまわり』松嶋菜々子さん/柴田富士子役
第54作『ひまわり』(1996年)のヒロイン・松嶋菜々子さんが演じる役柄は、なつ(広瀬すず)の義理の母・柴田富士子(しばた ふじこ)。
『ひまわり』でヒロインを演じ、23年ぶりの連続テレビ小説出演となる松嶋菜々子さん。インタビューを公式サイトで公開しました♪#朝ドラ #なつぞら #松嶋菜々子https://t.co/xX9KdwyWvU
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年4月14日
父譲りの優しさとたくましさを持ち、芯の強い女性。泰樹に家族で唯一、対等にモノを言える。
なつとの関係にとまどいつつも、わが子同然に育てようと努める。
明るい前向きな性格で、牛乳やバターを使ったお菓子や料理づくりが得意。
モデルとなった人物は、太田登美江ではないかと言われていますが、ほとんど創作の人物として描かれているようです。夫の剛男(藤木直人)が、よつ葉乳業の創業者・太田寛一をモデルにしているためです。
寛一は士幌農協に勤め、農協が牛乳を集め、乳業メーカーに販売する方法を定着されたことで、農家の収益を上げたことで知られています。また、酪農と農業の両立を提案するなど、農家のために次々と事業を興し、全国の農協のトップまで上り詰めました。
なつぞらでは、剛男(藤木直人)は柴田家に婿養子の設定になり、頼りない姿が描かれていますが、太田寛一はかなり仕事のできる人物で、苦しかった農家の生活を変えようと人生をかけて尽力しています。
ちなみに、富士子(松嶋菜々子)の父・泰樹(草刈正雄)のモデルは、この太田寛一の父・茂市と言われています。茂市は頑固者の酪農家ではなく、人にすぐお金を貸してしまう大工さん、生活は苦しさを極めました。泰樹(草刈正雄)との共通点は、茂市の妻・ハルが、医者に見てもらう金がないために、病気で亡くなっているというところです。
『娘と私』北林早苗さん/さつまいもをくれたおばあさん
第1作『娘と私』(1961年)ヒロインの北林早苗さん。その役柄は、第2話でなつ(広瀬すず)と妹の千遥にさつまいもを恵んでくれた、名も無きおばあさん
本日放送の東京の焼け跡でサツマイモをくれたおばあさんは、連続テレビ小説第1作『娘と私』のヒロイン・北林早苗さん。今回のオファーに「ぜひやりたい!」と二つ返事でOKしたそうです。「朝ドラ100」サイトでインタビュー公開中♪https://t.co/2skpaTfLda#朝ドラ #なつぞら #北林早苗 #娘と私 pic.twitter.com/BT2Bh3azKM
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年4月1日
9歳のなつは北海道へ来た夜、布団で眠ろうとしますが、東京での出来事を思い出します。
空襲で行き場をなくしたなつは、妹・千遥とともに、空腹の中をさまよっていました。食べ物を恵んでくれるよう、道行く人たちに何度も頼み込んでいましたが、そんな人はいません。
そんな中、おばあちゃんを見つけます。なつは、千遥を背負ってか細い声を作り、死にそうな妹に最後に食べ物を分けて欲しいと話します。おばあちゃんは、同じくらいの孫を空襲で失ったと話し、新聞にくるまれたサツマイモをなつに差し出してくれました。
そのふかし芋を、奪い取るように手にしたなつは、瓦礫の上で妹と分け、嬉しそうに頬張りました。その時のなつには、そのおばあちゃんに同情する余裕はなく、とにかく自分たちが生きるために必死でした。
『ふたりっ子』岩崎ひろみさん/花村和子役
第55作『ふたりっ子』(1996年)ヒロインの岩崎ひろみさんは、なつの担任の先生・花村和子役。第5話から登場でした。和装に丸めがねといった出で立ちのしっかりした先生です。
なつの担任・花村和子役は連続テレビ小説第55作『ふたりっ子』ヒロインの岩崎ひろみさん。当時のヒロインバトンタッチは第54作『ひまわり』のヒロイン・松嶋菜々子さんと行いました。その時のエピソードも「朝ドラ100」サイトで公開中♪https://t.co/kbgA7EUFQQ#なつぞら #岩崎ひろみ #ふたりっ子 pic.twitter.com/2U35KWOq6b
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年4月4日
学校に着いた剛男は、校長先生、担任の花村和子先生(岩崎ひろみ)と話をします。
剛男はなつを養子にはせず、奥原という苗字のまま学校に通わせたいと話します。その話を聞いた花村先生は、「とても立派なことです」と驚きます。
その後、花村先生がなつを連れて行き、クラスの子供たちに紹介します。
『おしん』小林綾子さん/山田タミ役
第31作『おしん』(1983年)でヒロインを演じた小林綾子さん。その役柄は、北海道編ヒロインの相手役である山田天陽の母・山田タミ。
天陽の家に遊びに来たなっちゃん。山田家とパチリ。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #吉沢亮 #小林綾子 #戸次重幸 pic.twitter.com/LfDcemUEYe
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年4月22日
正治の妻。近隣の農家を手伝い、そのアルバイト収入で家計を支える。
東京育ちでなかなか十勝暮らしになじめず、農業も苦手。
同じく東京で育ったなつがお気に入りで、天陽を訪ねて遊びに来るとついつい話が弾んでしまう。
モデルとなった人物は、神田ハナです。北海道・鹿追町の農民画家・神田日勝の母。ハナは、栃木県の生まれです。4歳の時に母親を失っており、叔母に育てられましたが叔母に子供が出来たため、その後養子へと出されます。神田要一と出会い、5人の子供に恵まれます。
ハナは日本画を描くことがあり、その才能は子供たちに受け継がれました。
夫・要一が拓北農兵隊に応募し、北海道へとやってきます。貧しい中で苦労を重ね、鹿追町で農業で生計を立てることに成功します。次男・日勝が後を継ぐも、32歳で亡くなり、要一とハナは離農して兄・一明の下で暮らしました。
ちなみに、菓子屋雪月の妻・妙子(仙道敦子)も『おしん』に登場、仙道さんはおしんの姉を演じました。なんと姉妹が揃って、再共演です!
『どんど晴れ』比嘉愛未さん/前島光子役
第76作『どんど晴れ』(2007年)ヒロインの比嘉愛未(ひがまなみ)さん。その役柄は、川村屋オーナー・前島光子(まえじま こうこ)。
【東京・新宿編】出演者発表②
新宿のベーカリー兼カフェ・川村屋のオーナー前島光子役は比嘉愛未さん。比嘉さんは、2007年放送の連続テレビ小説『どんど晴れ』がドラマデビュー作でした。
詳細はコチラ↓https://t.co/kM8q7tCcEO#なつぞら #比嘉愛未 pic.twitter.com/PgMRv9Agf5— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年2月12日
新宿に戦前から続くベーカリー兼カフェ・川村屋のオーナー。
その風貌や存在自体に神秘的な雰囲気が漂い、周囲からは“マダム”と呼ばれる。
芸術への見識が深く、才能ある若者たちの応援もしている。とある縁で、上京したなつの世話をすることになる。
モデルとなった人物は、新宿に実在する老舗食品メーカーの新宿中村屋の創業者・相馬国光(そうま こっこう)と考えられています。シュークリームをヒントにして考案されたクリームパンや、カレーを製造するメーカーとして有名で、なつぞらの展開にぴったりと合っています。
創業者の相馬愛蔵と良(国光)夫妻が、小さなパン屋「中村屋」と買い取ったことから始まります。娘がインド人と結婚したことをきっかけに、1927年からインドカリーの販売を始めました。芸術や文学に詳しかった夫妻は、「中村屋サロン」を作り、そこには著名な文化人が集いました。国光は1955年に亡くなっているため、前島光子は1世代後の人物として描かれているようです。
『純ちゃんの応援歌』山口智子さん/岸川亜矢美役
第41作『純ちゃんの応援歌』(1988年)のヒロイン、山口智子さんが演じるのは、おでん屋「風車」女将・岸川亜矢美(きしかわ あやみ)。
新たな出演者8名の発表です!
【東京・新宿編】①
伝説の劇場の元人気ダンサー岸川亜矢美役は、山口智子さん。山口さんの連続テレビ小説出演は、『純ちゃんの応援歌』から約30年ぶりです。
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伝説の劇場・ムーランルージュ新宿座の人気ダンサーとして一世を風靡(ふうび)する。
引退後は新宿の路地裏に、おでん屋「風車」を開き、女将として店を切り盛りする。豪傑で明るい人柄にひかれ、多くの常連客が店を訪れる。
なつの兄・咲太郎の消息を知っているらしい。
モデルとなった人物は特定されておらず、複数の人物のエピソードが集まっていると考えられます。ムーランルージュ新宿座の近くにも「暫」と「五十鈴」という飲み屋があったらしいのです。五十鈴のママが咲太郎(岡田将生)のモデルと思われる脚本家・中江良夫と親しい関係にありました。
亜矢美が経営するおでん屋「風車」も似ていますが、亜矢美は孤児院から出た咲太郎(岡田将生)を助けたことで、母替わりのような存在に・・・という役柄です。
そして、この2つの店で働く女性はムーランルージュ出身ではないので、亜矢美自身のモデルは別にいるのではないかと、推理されています。
ムーランルージュはフランス語で「赤い風車」、名前はそこから取ったようです。ムーランルージュには、日本初のアイドルの一人と呼ばれている明日待子がいます。戦前から戦後にかけ、日本に大ブームを巻き起こしました。彼女の話もいずれ出てくる可能性があります。
『ちりとてちん』貫地谷しほりさん/大沢麻子役
第77作『ちりとてちん』(2007年)の貫地谷しほりさんは、アニメーターの先輩・大沢麻子(おおさわ あさこ)役で登場します。
【東京・アニメーション編】出演者発表②
スゴ腕アニメーター・大沢麻子役は貫地谷しほりさん。連続テレビ小説出演は2007年の『ちりとてちん』以来になります。
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美大を卒業後、東洋動画に入社したスゴ腕アニメーター。通称「マコ」。
作画監督の仲をサポートし、現場をまとめる。クールに見えるが内面は熱く、誰に対しても物おじしない性格から、社内で孤立することも。
なつにとっては厳しい先輩である。
中村和子(かずこ)さんという方がモデルだそうです。美人アニメーター「ワコさん」と呼ばれていました。東映映画の初作品「白蛇伝」に参加、その後、手塚治虫に気に入られ、鉄腕アトムやリボンの騎士の作画を担当しています。
元麻薬取締官のアニメーター・大塚康生さん(川島明)と仲がよく、中村さんの新車を大塚さんが廃車にし、アニメの作画でチャラにてもらったというエピソードが残っています。「なつぞら」にもこのエピソード、出てきそうですね!!
『なつぞら』朝ドラ歴代ヒロイン人物・モデルまとめ
7人の女性たちについてまとめてみました。第1回のヒロインが出演し、100回記念作品として気合が入っているのを感じますね!これだけ豪華な女優さんが今も芸能界で活躍し続けている点、朝ドラの影響力の大きさが伺えます!
今後、年配の女性役として新たな配役が発表されるかもしれません。例えば、なつの結婚相手の母親など気になりませんか…?その女優さんはもしかしたら、今までの朝ドラヒロインかもしれません!
今季の朝ドラ『なつぞら』の舞台は、昭和の働く男性と支える女性という役割がはっきりしていた時代。アニメーターという新しい職種の誕生が、女性の働き方について新しい風を吹かせる物語になるようです。もしかしたら、結婚しないという選択肢も出てくるんじゃないでしょうか?結婚相手の母親を心配するなんて、古いかもしれませんね。
NHKの公式サイトでは朝ドラ100作全てのあらすじと、ヒロインの写真が掲載されています。今後出演してくる女優さんを予想してみてはいかがでしょうか?
これからも、『なつぞら』で強く生きるヒロインたちの今後の姿に注目ですね!!
NHK朝ドラ『なつぞら』の放送時間は?再放送はある?
『なつぞら』は、月曜日から土曜日の朝8:00~8:15にNHK総合で放送されています。
朝見逃してしまった場合は、その日のお昼12:45~13:00に再放送があります。
また、まとめてダイジェストで見たい方は、NHK総合で以下のダイジェスト番組が放送されますので、チェックしてみて下さい。
「なつぞら一週間」日曜日 あさ11:00~11:20
「5分で『なつぞら』」日曜日 あさ5:45~5:50 夕方5:55~6:00
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