2019年6月6日の夜、Webメディア「FRIDAYデジタル」が、吉本興業所属のお笑い芸人・入江慎也さんの解雇を報じました。解雇理由は、2014年末に反社会的勢力の忘年会に参加し、芸人仲間に闇営業を行っていたというもの。
そして「FRIDAYデジタル」は、その忘年会に宮迫博之さん、田村亮さんなどが同席していたことも報じ、衝撃が広がっています。
特に宮迫さんに対しては、その忘年会らしき場で歌う動画も拡散されたため、「入江さんと同じく解雇すべきでは」「芸能界を引退すべき」という厳しい批判が寄せられています。
果たして宮迫さんの解雇や引退はありえるのでしょうか?FRIDAYが報じた「詐欺グループとの忘年会」について、まとめてみました。
目次
詐欺グループとの忘年会に宮迫さんが参加?FRIDAYが報じた内容とは

2019年6月6日のこと。「FRIDAYデジタル」は、吉本興業に所属するお笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也さんが、反社会的勢力の忘年会に参加していたことを報じました。
詳しくは、こちらのページにまとめています。
事態を重く見た吉本興業は、2019年6月4日付で入江さんを解雇。芸人活動の傍ら、起業家としても成功を収めていた入江さんの解雇に、Twitter民は驚愕。
さらに現在は、同じく忘年会に同席していた宮迫博之さんに批判が寄せられている状態です。なぜ宮迫さんに批判が集まっているのか、理由を解説します。
ことの発端は2014年末に行われた詐欺集団の忘年会
2015年6月、警察は大規模な振り込め詐欺グループを摘発しました。
FRIDAYによると、この振り込め詐欺グループの主犯は、大野春水という人物。名前で検索してみると、確かに同名の人物が2015年6月に逮捕されていました。
以下、引用させていただきます。
架空の社債取引を装って現金をだまし取ったなどとして、警視庁など18都府県警の合同捜査本部は17日までに、住所不詳、無職、大野春水容疑者(27)や金宣秀容疑者(38)=東京都新宿区大久保1=ら男女40人を詐欺や詐欺未遂の疑いで逮捕した。嘘の電話で現金をだまし取る特殊詐欺事件で一度に逮捕された人数としては過去最多とみられる。
引用:http://kita-law.jp/legalcolumn/news/227.html
この摘発では40人もの男女が逮捕されており、規模の大きさが伺えますね。
FRIDAYは、逮捕された詐欺集団が2014年12月27日に開いた忘年会に、入江慎也さん、宮迫博之さん、田村亮さん、レイザーラモンHGさん、福島善成さんが参加していたことを報じました。
報道によれば、詐欺集団と芸人たちを仲介したのは入江慎也さん。入江さんは宮迫さんや田村亮さんに声をかけ、忘年会の後半に「サプライズ登場」という形で参加したそう。
記事内容を引用させていただきます。
「12月27日の宴会は、忘年会と大野春水(主犯格として15年に逮捕)の誕生日会をかねて開かれました。主だったメンバー50~60人で、ホテルの宴会場を貸し切りにした。ゲストとして参加したのは、宮迫のほか、レイザーラモンHG(43)、ガリットチュウの福島善成(41)、ロンブーの田村亮(47)、カラテカの入江慎也(42)。それ以外にも、あまり売れてない芸人が2~3人いました。会は19時ごろから2~3時間開かれたんですが、芸人たちは会の後半にサプライズで登場しました」
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190607-00010000-friday-ent
入江さんは「知り合いの結婚式を兼ねた忘年会で、詐欺行為をしていたことは知らなかった」と吉本興業に語ったそう。しかし交流の深さを重く見た吉本側は、6月4日付で入江さんを解雇しました。
他の4人については、「何も知らされてないまま、出席を頼まれた立場」という理由から、厳重注意にとどめたとのことです(他社の報道より)。
カラテカ入江、よしもとと契約解消 詐欺グループ忘年会への芸人出席を仲介https://t.co/MD5rFp1bi6
入江は、詐欺グループの忘年会へ、宮迫博之、田村亮、レイザーラモンHG、ガリットチュウ福島らの出席を仲介したと『FRIDAY』で報じられている。ほかの4人は厳重注意処分に。#入江慎也 #カラテカ pic.twitter.com/rBMqMgCgDQ
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2019年6月6日
※6月7日追記:デイリースポーツでは、入江さん本人が「仲介は事実」と認めたことを報じています。
ただし、「当時に詐欺集団と知って仲介していたのか」については、まだ解っていません。
2014年12月にロンドンブーツ1号2号・田村亮ら同社の芸人が大規模振り込め詐欺グループの忘年会に出席し、その仲介役が入江だったことを、7日発売の写真週刊誌「フライデー」が報道。吉本興業が入江に聞き取りをしたところ、仲介の事実を認めたため、「吉本興業および所属芸人のブランドを著しく傷つけた」として、契約解消に至った。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190606-00000129-dal-ent
FRIDAYは入江さんや宮迫さんらの闇営業も報じている
FRIDAYは、入江さんや宮迫さんが忘年会に参加していただけでなく、闇営業もあったと報じました。
闇営業とは、事務所を通さずに仕事をして、ギャラをもらうと言うものです。芸能人がお仕事をすると、そのギャラは事務所と芸能人で折半します。闇営業では事務所を通さないので、芸能人はより多くのギャラを受取ることができます。
が、芸能事務所の多くは闇営業を禁じており、吉本興業も例外ではない様子。
しかしFRIDAYは、詐欺集団側は入江さんを通じて芸人たちを呼び、ギャラも支払ったと記載しています。
こちらも、FRIDAYから引用させていただきます。
「入江とグループの幹部は忘年会の前から知り合いでした。そのよしみで入江に『芸人を忘年会に呼んでくれ』と頼み、ギャラも入江を通じて支払ったみたいです。芸人一人につき、100万円は払ったと思いますよ。
入江が俺たちのことを詐欺グループと知っていたか? 間違いなく知ってましたよ。幹部のなかには酒癖の悪い奴がいて、酔うと自分たちが詐欺で稼いでいることをベラベラしゃべっていましたから」
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190607-00010000-friday-ent
記事の内容が真実であれば、宮迫さんたちは入江さんを窓口に忘年会に参加し、ギャラとして1人100万円を受取ったことになります。事実なら、闇営業なのは間違いありません…。
また記事では、「入江さんは詐欺集団と知って忘年会に参加していた」と書いており、入江さん側が語ったという「詐欺行為をしているのは知らなかった」という主張とは、食い違いがあります。
FRIDAYは5月末に宮迫さん本人を直撃
この情報を手にしたFRIDAYは、2019年5月末に宮迫さんを直撃。
宮迫さんは、FRIDAY側に見せられた「忘年会で歌っている動画」を見て、自身であると認めました。
しかし「相手が詐欺集団と知っていたか」の問いについては、「知りませんでした」と回答したとのこと。
FRIDAYは吉本側に質問状を送り、電話で問い合わせも行ったものの、回答はなかったそうです。
宮迫さんが詐欺グループとの忘年会で熱唱する動画が流出
入江さん解雇の一報が報道されたあと、問題となった忘年会らしき場で、宮迫さんが熱唱する動画が流出しました。
2014年暮れ。都内某所。某パーティ会場。 pic.twitter.com/O20nVaTVMT
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) 2019年6月6日
FRIDAY側は「宴会の様子を撮影した動画と写真を入手した」と伝えているので、この動画もそのひとつと思われます。
動画は全体的にぼんやりとしていて、顔を判別することはできません。が、シルエットと歌声から、宮迫さんであることが確認できます。
この動画が流出してから、SNSでは宮迫さんに対する批判が挙がり始めました。「なぜ入江さんは解雇になったのに、宮迫さんはならないのか?」という声が相次いだのです。
宮迫博之さんの解雇や引退はありえる?吉本興業の判断は?
多くの報道を総合すると、入江さんが解雇になったのは「(知らなかったとしても)詐欺集団の窓口になっていたから」「闇営業を持ち掛けていたから」という理由です。
また入江さんは、この詐欺集団のメンバーと深い交流があったそうで、そのことも解雇の理由となったのでしょう。
対して宮迫さんや田村亮さんは、入江さんから忘年会に参加してほしい」と頼まれ、参加しただけ。おそらく詐欺集団との交流も確認されず、厳重注意に留まったと考えられます。
しかし報道内容が本当なら、入江さん以外の4人も「闇営業」で金銭を受け取っていることになります。詐欺集団と知らなかったとしても、闇営業でお金を受け取っていたのなら、入江さんと同じ処分を受けるべきではないか?という声が強くなってきました。
また「詐欺集団とは知らなかった」という言葉自体、怪しむ声も出てきます。
宮迫さんや田村亮さんほどの芸人さんが、詐欺集団との交流や闇営業に進んで手を出すとも思い難いですが、本人たちの今後のためにも何らかの説明は必要になりそうです。
解雇や引退については、吉本興業の判断次第ということになるでしょう。
7日発売のFRIDAY本誌の内容、そして吉本興業の対応が解り次第、追記を行います。
宮迫博之さん本人は闇営業を否定か?注目のフライデー内容
6月7日発売のFRIDAYによると、この件について証言を行ったのは、詐欺集団の仲間であったという男性。
この男性は集団とつながりはあったものの、ダミー会社の運営の方に関わっていたため、詐欺行為には関与していなかったとのこと。逮捕もされていないそうです。
FRIDAYの直撃に対し、宮迫さんは「(相手が詐欺集団であることは)まったく知らなかった」と回答。
しかし「会社から怒られるので、基本的に個人で営業はしない」と答えた上で、この忘年会参加が事務所の仕事ではなかったことを認めています。
あくまで紙面でのニュアンスですが、宮迫さんは入江さんから「少しで良いから来てほしい」と頼まれ、「空いてるからいいよ」と引き受けたようですね。
報道されている「闇営業の事実」「忘年会参加のギャラとして、100万円をうけとった」という疑惑に関しては、「お金は一切受け取っていない」と否定しています。
闇営業に関しては、証言者も目の前でやり取りをみていたわけではなさそうなので、なんとも判断しがたいところ…。
闇営業はなかった可能性も捨てきれない
FRIDAYの内容を見ても、宮迫さんは「個人で営業をしてはいけない」ということを認識していた様子。
入江さんから頼まれて忘年会参加を引き受けたものの、金銭は受け取らなかった可能性も捨てきれません。
お金を受けとれば、それは仕事として引き受けたことになります。が、お金を受取っていなければ、「友達の忘年会に顔を出した」という話で収まる。そう考えた可能性はないでしょうか?
ネット上には「闇営業が多かったのは昔の話。SNSが発達した今は、闇営業がバレやすくなっているのでやらない」という記述もありました。
出ている芸人さんの名前をみても、みんな地位ある方ですから、闇営業にならないよう一線は引いていたのではないか?という思いもあります…。
それでも、いくら入江さんに誘われたからとはいえ、営業に間違われる行為は避けるべきでした。また知らなかったにしても、「相手の素性を調べなかった」ことは問題です。一歩間違えれば会社に迷惑がかかるのですから、入江さんの言うことだからと鵜呑みにせず、相手のことを調べるべきでしたね。
いずれにせよ、吉本興業側や宮迫さんら忘年会に参加した芸能人のコメント、そしてフライデー側の次の出方が気になるところ。
引き続き、続報が入り次第取り上げていきます!
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