13年ぶりに復活することで話題を集めているドラマ『ハケンの品格』。旧作は、2007年1月から日本テレビで放送されていました。
派遣社員にフォーカスしたドラマは珍しく、当時も注目を浴びています。派遣社員という働き方の良い点を表現しつつ、不安定さや正社員との待遇差などの働きにくさの是正を社会に投げかける、そんなドラマになっています。
こちらでは、2007年に放送されたドラマ『ハケンの品格』の見逃し配信動画情報や、全話あらすじなどたっぷりご紹介します。
続編を観る前にぜひおさらいして下さいね。
目次
ドラマ『ハケンの品格』の動画を無料視聴する方法
『ハケンの品格』は1話~最終話までhuluで配信中
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ドラマ『ハケンの品格』の作品紹介
主人公・大前春子(篠原涼子)はスーパー派遣社員。時給はなんと3,000円と破格の待遇です。
さらに契約期間は3ヶ月、延長なし、残業・休日出勤は一切しないという条件を春子は提示します。
また、契約した業務以外の雑用は一切引き受けず、直属の上司以外の指示にも従いません。
派遣社員とは思えない強気な態度の春子ですが、その能力の高さから(株)S&Fの営業部長である桐島(松方弘樹)に信用されており、(株)S&F営業部マーケティング課への派遣が決まりました。
しかし、営業部の東海林(大泉洋)は、春子の表情一つ変えない態度のでかさが気に入りません。
一方、同じ時期に派遣された森美雪(加藤あい)は、新米派遣社員。アルバイトをクビになり、なんとか採用されたかった美雪は、パソコンが得意だと嘘をついたことで契約が決まりました。
同じ派遣社員でも、能力の高い春子と、能力の低い美雪。2人の派遣社員と、(株)S&F営業部の正社員たちの物語です。
『ハケンの品格』の原作はある?
『ハケンの品格』は、原作のないオリジナルドラマです。大変話題となったドラマだったため、放送後にコミック化されました。
脚本は、『ドクターX』『西郷どん』『花子とアン』と人気作をいくつも手がけてきた中園ミホさん。
このドラマの脚本を書くにあたり、多くの派遣社員の実態を調査しました。そのため、派遣社員の現実が反映されたリアリティあるドラマになっています。
また、視聴者に感銘を与えた優れた番組におくられる『放送文化基金賞』で、脚本賞を受賞しています。
『ハケンの品格』の主題歌
主題歌は中島美嘉さんの 「見えない星」。歌詞は、ドラマと関係のないラブ・バラードですが、女性が持っている強さとはかなさが表現されています。
『流星の絆』『大人女子』などのドラマでも主題歌を担当し、今でこそ主題歌を歌うイメージのある中島美嘉さん。しかし今作は、3作目の主題歌であり、主題歌を歌う歌手としては駆け出しの頃の起用でした。
カップリングには、尾崎豊さんのカバー曲「I LOVE YOU」が収録されています。こちらはCMで起用されており、話題を呼びました。
ドラマ『ハケンの品格』キャスト一覧・相関図
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https://www.ntv.co.jp/haken/index.html
大前春子/篠原涼子
いくつもの資格を持つスーパー派遣社員。
「信じられるのは自分だけ。正社員ほど危険なものはない!」という信念のもと働いています。職場では一切笑わず、人間関係を一切築こうとしません。
3ヶ月の派遣期間を終えるとスペイン放浪の旅へ出かけます。フラメンコが唯一の趣味。
演じるのは、「恋しさとせつなさと心強さと」で220万枚を超える大ヒットを記録した篠原涼子さん。現在は子育てをしているために露出は控えめですが、「anego アネゴ」「アンフェア」など、多くの代表作を持つ日本を代表する女優さんです。
森美雪/加藤あい
春子と同じマーケティング課に派遣された新人派遣社員。面接でパソコンができると見栄を張り、後々苦労することに。
派遣社員の負の面が美雪によって表現されています。
演じるのは、2000年頃に「CM女王」と呼ばれ、代表作に「海猿」を持つ加藤あいさん。現在は、結婚して2児の母となっており、露出は控えめです。
里中賢介/小泉孝太郎
春子と美雪が派遣された(株)S&F営業部マーケティング課の主任。
東海林武/大泉洋
(株)S&F営業部の花形である販売二課主任。
浅野務/勝地涼
マーケティング課に配属された新入社員。
一ツ木慎也/安田顕
春子と美雪の派遣会社マネージャー。
近耕作/上地雄輔
マーケティング課に派遣された男派遣社員。高いパソコンスキルがあります。
小笠原繁/小松政夫
マーケティング課の嘱託社員。春子になにかとお節介をやきます。パソコンスキルは全くありません。
天谷眉子/白川由美
春子が居候している女性。タブラオ(フラメンコが鑑賞できる居酒屋)のママをしています。
桐島敏郎/松方弘樹
(株)S&Fの営業部長。春子の凄腕っぷりを高く評価しています。
ドラマ『ハケンの品格』視聴率
平均視聴率は20.2%、最終回では26.0とずば抜けて高い数字が出ています。
放送日 | 視聴率 | |
第1話 | 2007/1/10 | 18.2% |
第2話 | 2007/1/17 | 18.6% |
第3話 | 2007/1/24 | 18.8% |
第4話 | 2007/1/31 | 20.1% |
第5話 | 2007/2/7 | 18.6% |
第6話 | 2007/2/14 | 20.7% |
第7話 | 2007/2/21 | 20.2% |
第8話 | 2007/2/28 | 19.9% |
第9話 | 2007/3/7 | 19.9% |
第10話 | 2007/3/14 | 26.0% |
(関東地区・ビデオリサーチ調べ)
ドラマ『ハケンの品格』の見どころは?
大手企業の経営危機、順調な企業でも行われている早期退職募集や、リストラ。正社員の終身雇用が崩壊しつつあります。正社員だから安泰とは言えない時代になりました。
このドラマは派遣社員に着目したドラマですが、いま正社員の人も他人事ではなくなっています。働き方や個人のスキル、業務範囲について取り扱われているので、働くすべての人が、いまの働き方を見直すきっかけになるのではないでしょうか。
プライベートを大切にする春子の働き方はワークライフバランスの参考に、新米派遣社員の美雪が悩みながら成長していく姿は、仕事に自信のない人への道しるべとなっています。
ドラマ『ハケンの品格』1話から最終回まで全話あらすじ
第1話のあらすじ・ネタバレ
スーパー派遣、大前春子現る!
食品会社S&Fでは、新年の餅つき大会が行われています。餅つき大会後、部長の桐島(松方弘樹)から、東海林(大泉洋)は営業部販売2課の主任、里中(小泉孝太郎)はマーケティング課の主任という辞令を渡されます。マーケティング課は今年から開設された部署。
里中は、意気消沈でバスで帰る途中、優先席に座っていたところをある女性にネクタイを捕まれ、お年寄りにバスを譲るように無言の圧が。
仕事を探していた森美雪(加藤あい)は、S&Fの派遣社員として働くことに。そして、特Aランクの大前春子(篠原涼子)もS&Fの面談に。春子は、東海林から質問されても無言で、ある条件を提示します。
- 契約期間は、本日より3ヶ月
- 勤務時間は、月曜から金曜日の9時から18時まで(昼休憩1時間)
- 契約期間の延長はいたしません
- 担当セクション以外の仕事はいたしません
- 休日出勤、残業はいたしません
マーケティング課は、里中を初め入社1年目の浅野(勝地涼)、ベテランの小笠原(小松政夫)、そして派遣の美雪と春子の5人構成。春子は挨拶もせず、気がついたことから仕事を始めます。
そこへ、東海林がやってきて、ひと悶着。東海林は、春子のことを”とっくり”、ケンカを売られた春子は、東海林を”クルクルパーマ”と呼び、一触即発の状態に。春子の時給は、3000円と知り驚愕する東海林。
美雪は、営業部の黒岩(板谷由夏)から仕事を頼まれるも、エクセルが使えず。実は、エクセルもワードも全く使えないのです。
春子が桐島部長に「パソコンスキルの高い派遣を入れてください」と直談判。それを聞いた美雪は焦ります。
春子は、時給3000円に見合うバリバリした仕事ぶり、自分の歓迎会も完全拒否。そんな中、美雪は何とかしようと、頼まれた仕事を一生懸命にやりますが、なかなか仕上げることができず。春子は一切手伝いません。
美雪は、仕事が終わらず、仕事の資料を家に持ち帰ります。何とか仕上げたものの、翌朝寝坊しタクシーで出勤。そして、タクシーにプレゼンの大事な資料を忘れてしまったことに気がつきます。
里中たちに報告し、ようやくタクシー会社を見つけたと思ったら、美雪が乗っていたタクシーはその後トラックにぶつかり廃車に。廃車倉庫に向かった里中と美雪たち。積み上げられた車の山に、一番上に積まれているタクシーを見つけ呆然。
そこへ、クレーン車の音が。春子がクレーンを操縦し、タクシーを下に降ろします。美雪は、資料を見つけ安堵。春子は「お昼に行きます」と去っていくのでした。
クビが確実になった美雪は、春子に挨拶にいきます。春子は、例え就職しても会社がつぶれることもあると、自分の過去を重ねて話し、「時給の分はしっかり働く。あたしならそうするね」と去っていきます。
美雪は少しだけ元気づけられ、「もう一度だけチャンスをください」と仕事を続けることを里中にお願いします。里中はそれを認めとりあえず一件落着。そして、無事にプレゼン成功。
プレゼンの慰労に、桐島はあるスペインのレストランへ里中と東海林を連れていきます。そこでフラメンコを踊っていたのは、なんと春子でした。
第2話のあらすじ・ネタバレ
ホチキスの戦いとハケンのプライド
大変なものを見てしまったと東海林と里中は、コソコソ話しています。春子にそのことを話しても、冷ややかなリアクション。
ホチキスの打ち方で、東海林と春子はまたしても一波乱。
東海林は、春子に営業同行を頼みますが断られます。里中から頼まれるとあっさり承諾。
東海林と春子が営業同行に訪れた会社は、春子がかつて派遣で働いていたデパートでした。春子の過去の功績のおかげで、店長から売り場面積10倍に広げると、桐島に連絡が入ります。
ある日のこと。美雪は、会社のコーヒーサーバーを壊してしまいます。思わず弁償すると言ったものの、15万円。困った美雪は、派遣会社の一ツ木(安田顕)に相談すると、「キャラ立ち派遣で勝負するしかない」とアドバイスされます。
心を決めた美雪は、一生懸命に愛想を振りまきます。春子に「派遣のプライドって何ですか」と聞くが、くだらない質問ととりあわれず。
春子の後をつけた美雪は、途中で春子を見失いますが、もしかしてとスペインレストランに入ります。
そこで、美雪は春子のことを天谷眉子(白川由美)とリュート(城田優)から聞きます。春子を訪ねて「迷える子羊」がたびたび訪れるらしく。
美雪は、いつしか男性社員からたばこや飲み物などのお使いを頼まれるようになり、他の女性派遣社員からも総スカン。
そんな時、ロビンソンデパートの緑川店長から春子に電話が。東海林の書類にミスがあり、その報告でした。それが元で、春子と東海林のケンカが勃発。
そして、正社員と派遣の争い、東海林と春子の戦いが始まります。題して「ホッチキスの戦い」。
時は15時。積み上げられた書類を元に、春子と東海林のホッチキスの戦いが開戦。正社員のプライドにかけて東海林が頑張り、勝利は東海林。
実は、春子は東海林のことを思い、わざと負ける配慮をしていたのでした。それを里中は気づいていました。
里中が春子に理由を聞くと、「派遣として生きていくこと」が春子にとって大切なこと。プライドは重要ではないのでした。
コーヒーサーバーを壊したのは桐島部長とわかり、こちらも一件落着。
第3話のあらすじ・ネタバレ
マグロ解体ショーでピンチ!
営業部と生産部の会議で、春子と美雪がお茶出しした時、美雪はお茶をこぼしてしまいます。失敗して落ち込む美雪ですが、生産部の社員たちは美雪にキラキラ目線。
美雪と里中がお昼を一緒に食べているのを見て、里中に好意を持っている派遣の島田香は、美雪を里中から引き離そうと、自分の取り巻き仲間に誘います。
ある日の営業会議で、大量のマグロを回転ずしに卸すことが決まり、春子は自分の見解を発言。小笠原が、マグロの解体ショーを見たことを話すと、デパートの売り場で解体ショーをやることに決定。
美雪は、香の取り巻き達と社内合コン。同じお店にマグロ解体ショーの神様「ツネさん」を発見。春子の住んでいる店で飲んでいた東海林と里中は、急いでお店に向かいます。
東海林は、得意の営業トークで、スケジュールぎっしりのツネさんに、何とか時間確保を取りつけました。会社を訪れたツネさんは、春子に気づき、2人は過去に知り合っている様子でした。
東海林は、解体ショー前にツネさんと市場で打ち合わせしていると、マグロの売り方で揉めてしまい、ツネさんはケガをしてしまいます。ツネさんの穴を埋めようと、必死に代役を探しますが…。
里中は、マーケティング課全体で東海林のフォローをすることに決めましたが、春子に敵対心を持っている東海林は、春子の協力は求めず。
東海林と里中が、四方八方探しますが、前日の夜にもまだ代役は決まりません。
そして里中は春子の店を訪れ、マグロの解体ショーの中止について、緑川店長のところに一緒に行って欲しいと頼みます。しかし、春子は断ります。そこへ、ツネさんから春子に電話が。
東海林がデパートの本部役員たちに、ショーの中止について土下座で謝っていると、ショーを始めるというアナウンス。そこに現れたのは、春子でした。
「はるちゃんのマグロ解体ショー」が始まりました。威勢のいい春子の声が売り場に響き渡ります。涙ぐみながら春子を見つめる東海林。無事にショーは終わりました。
ショーの後、東海林はツネさんの市場を訪れると、そこにはツネさんと春子がいました。春子は、かつてのツネさんの弟子なのです。その光景を見た東海林は…。
週明け、桐島が春子に特別手当を支給することを伝えると、春子は固辞。「私は仕事ではなく、友達(ツネさん)のためにやったことだから」と。
東海林は春子に、派遣社員のことを誤解していたと謝罪し、自分のためにしてくれたんだと勘違い。そして春子にキスをします!
第4話のあらすじ・ネタバレ
社員と派遣の格差。それでも、春子の力で契約成立!
S&Fの社員と派遣社員の2人の結婚式。新婦が派遣社員と知った婿の両親が怒りだし、式は大変なことに。
職場では、派遣は下に見られているのかという格差社会の話になります。
桐島部長が、春子にマグロの解体ショーでの貢献が認められ、正社員を見据えた契約延長を打診されますが、春子は「会社の奴隷になりたくない」と拒否。
里中は、東海林に春子とのキスを見たことを話します。東海林は、気がついたら吸い込まれるようにしてしまったと告白します。
「ようじ屋」でお昼を食べていた春子に、東海林は自分の携帯番号を渡します。春子は「お気になさらず」とキッパリ。
東海林は、大きな商談の秘書にと春子にお願いします。東海林は春子にいいところを見せたい様子で「ハケンライフ」の一ツ木に、春子について探りを入れます。
そして重要な商談が始まります。商談は難航し時間が過ぎていき17:59、春子が立ち上がり、何やらロシア語で話し始めます。そして、商談成立!
春子の店に、東海林と里中が訪れ商談のお礼を言うも、春子は「時間のムダ」とバッサリ。
もっと心を開いて欲しいと東海林は言いますが、春子は会社は労働力の切り売りで、そいういうことはよそでやって欲しいと言い放ちます。
東海林は春子に「あんたと一緒にいい仕事がしたい」と熱意を伝えます。
一方、美雪は香達から聞いたことがきっかけで、もっと時給のいい仕事を探し始めます。早速、翌日会社を急遽休みます。
春子は、前日寒い中外で東海林と話していたことで、38度の熱が出ますが、それでも出勤します。東海林は、風邪でダウンし休みます。
そんな中、商談相手から今日の15時までに契約書をそろえるようにと電話が入ります。契約書に入れるインヴォイスが入っていないことに気がつき、全員で探し始めます。
実は、先日、美雪が書類を落としたときに、混ざってしまっていたのでした。その書類は、鍵付きのロッカーに入っており、その鍵は美雪が持っています。
美雪の派遣面談の事を知った春子は、バイクで美雪の面談先にかけつけ、何とか鍵を手に入れます。
そして、無事に契約書類が全てそろい、契約に間に合いました。業務終了後、会社のロビーで春子は倒れてしまい、家へ運ばれます。美雪は、自分の責任だと反省します。
週明け、東海林は春子をお礼に食事を誘いますが、春子は「いくらもらっても行きません」と断ります。キスをされたことについても「あれは、ハエがたまたま止まっただけ」とバッサリ。東海林は激怒し怒鳴り散らします。
第5話のあらすじ・ネタバレ
ハケンインベーダーとナマコ嘱託社員
秘かに、小笠原の嘱託社員の契約満了が決まっています。春子は、小笠原が勤務中に寝たり、パソコンが全くできない様子を見てイライラしています。
会社では、国税局の調査が入り慌ただしく動いています。里中は、桐島部長から小笠原の契約満了を聞き、東海林に相談します。
そこで、里中は小笠原に手柄を立てさせ、何とか契約満了を阻止しようと考えます。
里中は、小笠原のアイディアの”塩むすび”を企画にしようと提案。春子と一緒に、デパ地下に調査に行きますが、小笠原が迷子に。アナウンスが流れますが、春子は無視。偶然会った東海林が迎えにいくことになります。
会社に戻った春子は、塩むすびの企画書をすぐに作り提出します。桐島部長から呼び出された春子は、小笠原のことを「マーケティング課のお荷物です」ときっぱり言い放ちます。
それを聞いた東海林は、怒り心頭で春子の店へ。春子を責める東海林と、小笠原の今後を思う里中は、春子に気持ちを訴えますが、春子には届きません。
春子は、派遣が3ヶ月ごとにリストラの恐怖を抱えていることを率直に話します。
そして翌日。里中は、とうとう小笠原に嘱託の契約更新ができないことを伝えます。
国税局の査察が入り、古い資料を探すことになった社員たち。小笠原は帰って来ません。春子は、我関せずで反応なし。小笠原の契約満了までに、何とか小笠原の契約を食い止めたい里中。
そこへ、国税局の資料を探すため、マーケティング課も手伝うことに。春子が小笠原を連れているところを一ツ木に見られます。東海林たちが探し始めたとき、会議室から春子の「早くしなさい!」という声が。
実は、小笠原は春子に言われて古い手書きの資料を探していたのです。資料を何とか見つけ、里中は小笠原に国税局への説明に同行を頼みます。
そして、その途中2人が乗ったエレベーターが止まり、閉じ込められてしまいます。
国税局は待ってくれず、17時までに提出できれなければ警察に報告すると脅されます。春子は、管理室からロープを持ち出し、2人が乗っているエレベーターへ。そして、資料と里中を先に外へ救出します。
春子は、「伝票はあなたが届けなさい」と小笠原も先に外へ。2人は急いで国税局の待つところへ向かい、春子は一人取り残されてしまいます。
そこへ、ロープを投げてくれたのは東海林でした。無事に助けられた春子は、「ばっちい」と東海林に捨てゼリフを残し去って行くのでした。
国税局の査察はうまく行き、小笠原の契約更新満了も白紙になりました。それでも、小笠原は更新を自らやめることを春子に話します。皆がいい花道を作ってくれたからと。そんな小笠原に、会社にしがみつけと春子は言い、その場を去ります。
第6話のあらすじ・ネタバレ
バレンタイン誕生日、涙のワケは…
ある日、春子は「くる、くる」と地震を予知します。実際に地震が来ますが、春子はそのまま仕事を続けます。
東海林のバレンタイン企画に、マーケティング課も手伝うことになります。企画のために集められた派遣社員たち。春子と美雪がまとめ役になります。
美雪たちが準備をしていると、チョコレート会社・シルスマリオ社長から指摘が入ります。そんな中、うぐいす嬢の派遣社員が、里中から告白を断られ急遽辞めてしまいます。そこで、うぐいす嬢の経験がある春子が代役に。
うぐいす嬢の春子は、うっとりした声でアナウンスし会場は大賑わい。18時の段階で売り切れます。東海林は、チョコレート追加生産のお願いをシルスマリオに交渉します。社長は、初めは渋っていましたが、妊娠中の娘に言われ受けることになり、何とか無事目標生産完了です。
春子がうぐいす嬢を務め、ちょっとしたことから東海林がカンカンになります。正社員と派遣の争い、義理チョコの話になり、そのケンカ腰のやり取りがマイクを通して、外のお客さんに筒抜けになってしまいます。
そのやり取りを聞いた女性客が、次々にチョコを返却。在庫が残り、シルスマリオの社長が怒り、新製品の話は白紙になってしまいます。東海林と春子が謝りに行ったとき、社長の娘が破水します。
そして急遽、お店でお産をすることに。春子は、実は助産師の資格も持っているのです。無事お産は終わり、春子は会社へ戻ります。
会社に行くと、春子のサプライズ・バースデーパーティーが用意されていました。しかし春子は、里中や皆の気持ちを「呆れますね」と強い口調でバッサリ言い、その場を去ります。
バス停で、皆からもらったバースデーカードを読み、涙する春子。
第7話のあらすじ・ネタバレ
ハケン弁当が大波乱の展開に!美雪を守れるは誰なのか?
桐島部長のアイディアで、春子と桐島の名刺カルタが開戦します。勝負は、春子のおてつきで桐島部長の勝利。春子はまたとしてもわざと負けたようです。
創立80周年企画コンペで里中は、春子に資料のダメ出しをお願いすると、得意の速読と経験で的確なダメ出しをします。3つのT、タイトル、テーマ、タイミングを伝授されます。
美雪もはりきって企画書を考えると、春子はそんなのは捨てなさいとバッサリ。
以前、春子が作ったセキュリティの報告書を提出した東海林が、部長から表彰されます。
それを見ていた里中は、春子と近のことも部長に報告しようとしますが、春子自身が拒否します。派遣は時給内のことをしただけと。
美雪は自分が考えた企画書、ハケン弁当を里中に話すと乗り気になってきます。早速、マーケティング課全員でリサーチ開始。里中は、春子にもサポートをお願いします。
いつも春子が行っている「ようじ屋」の主人に、仕入れ先などのリサーチに行くことにします。実は、近と主人はパパ友達。マーケの皆がリサーチ中、主人の赤ちゃんが泣き出しますが、春子があやし一発で泣きやみます。
美雪の企画書は、結局里中の名前で出すことに決定。里中は、派遣の美雪や近を成長させたいという気持ちがありますが、それは甘いと春子に言われます。迷った里中は、森美雪の名前で企画書を提出。
その企画がなんと通ります。報告を受けた桐島部長や営業部の皆は、派遣の企画が通ったことにざわつきます。
怒った桐島は美雪の契約を打ち切ることに決めます。
里中は春子に自分が何とかすると言いますが、春子は「あなたには守れない」と謎めいたことを言い去ります。
翌日、春子は桐島の剣道の道場に現れます。「今回はあなたが折れなさい、美雪をクビにするのを辞めなさい」と強い目力で言う春子。そして、勝てるところを生徒の手前、わざと負けてみせます。
そして、美雪は晴れて契約続行になります。しかし、里中が出した米プラスティックの企画を、桐島は東海林にお願いします。
第8話のあらすじ・ネタバレ
スーパー派遣にプロポーズ!春子の返事は?
里中、東海林、美雪と春子の4人が、米プラスティックの企画のリサーチから帰っていると、車がエンストしてしまいます。さすがに春子は整備士の資格は持っていませんが、成り行きで車を解体します。結局、直らず定時になったので春子は一人帰ります。
翌日、東海林は営業部でハケン弁当の企画は自分が仕切ることになったと、マーケティング課の皆に伝えます。
がっかりする里中。それでも、マーケティング課として営業部を全面的にサポートすることに決めます。
東海林は、部長命令とは言え、人の仕事を行うことに引っかかっています。部長から、取引先の銀行頭取の娘とのお見合いもすることになり、部長の言いなりとなる東海林。
しかし、東海林は実は春子のことが気になっていたのです。
そして、東海林は春子のお店に行き、自分の思いを伝えプロポーズ。春子は「冗談はクルクルパーマだけにして下さい」ときっぱり断ります。
翌日、頭取から桐島部長に電話があり娘の返事はOKで、東海林の返事待ちだと言います。迷った東海林はなかなか返事ができず、成り行きでOKすることに。
東海林は里中を呼び、里中の手柄を今まで自分の手柄にしてきたこと、もっと怒れよとケンカをふっかけ、里中と東海林は殴りあいのケンカをします。そして、気の済んだ2人は疲れ果て笑うのでした。
春子は、美雪を家に呼び、ハケン弁当の試作品を作ります。春子は、里中と東海林、プレゼン用にお弁当を渡します。東海林には、プロポーズの答え、”NO”とつけたアンケートを渡します。
重役へのプレゼン当日、東海林は「この企画は里中とマーケティング部の企画です」と、正直に伝え、桐島の面目は丸つぶれとなります。
第9話のあらすじ・ネタバレ
東海林が行方不明に!探しに行った春子は…
小笠原は、会社のロビーに春子が書いたアンケートが落ちているのを見つけてしまいます。
皆で、誰が書いたかざわついていると、美雪はそのアンケートをシュレッダーにかけてしまいます。それがきっかけで、美雪が東海林のプロポーズ相手という展開になります。
里中は桐島から電話を受け、東海林の代わりにプレゼンをすることに。最終プレゼンが通ったと、里中から報告を受けたマーケティング課。一方、東海林は、辞表を置いていなくなってしまいます。
マーケティング課でハケン弁当を実現するための打ち合わせが始まります。里中と浅野が春子の店を訪れ、東海林から連絡がないか探りに来ます。東海林は自宅にもおらず行方不明に。
一ツ木が春子に、美雪の延長とともに契約更新できないかお願いにきます。が、春子は更新はできないと拒否します。
東海林から里中に留守電が入っており、ヘッドハンティングされたという内容のメッセージでした。
ハケン弁当、特別販売フェア試食会当日。食品管理士と調理師免許を持っている春子は、お弁当作りを担当。そこへ、東海林からファックスで原稿が送られてきます。
春子は、バレンタインチョコ販売のときのように、うぐいす嬢として東海林が考えた原稿を読みます。ハケン弁当の販売は上々です。
東京中央信託銀行時代の同期、加藤のぞみが春子を見かけて、里中に声をかけます。その頃の春子は、明るくて、カラオケが好きで、失敗した同僚を助けるような温かい女性だったといいます。
試食販売会は成功し、後はいかに500円に見合うコストに近づけるかが課題となります。
春子は、入社予定の那須田が連れてきた犬・くるくるを連れて、東海林を探し見つけます。実は、くるくるは春子が昔、調教していた犬でした。
東海林は一人公園で、自分の行く先を考えていました。春子は、里中が心配していることを伝え、東海林に「あなたは会社そのもの。未練たらたらで」「くるくるパーマは古巣に戻りなさい」と言います。
東海林は、春子がアンケートの裏に自分の携帯番号を書いていたことを里中から聞きます。
それから、春子が以前働いていた銀行からリストラされたことや、本当は不器用で寂しがり屋なんじゃないかと、春子の心情を語ります。
そして、里中は春子を見つけ、会社に残って欲しいとお願いします。
第10話(最終回)のあらすじ・ネタバレ
スーパー派遣はS&Fの危機を救う!
東海林は、名古屋の子会社に異動になります。東海林は里中へ、「ようじ屋」のサバみそフリーパス券や、春子のプライドをくすぐり、春子引き留め作戦を考えますが全て失敗に終わります。
里中たちは、ハケン弁当の仕入れでツネさんの市場に行った時、ツネさんから春子が市場で働いていた時のことを聞きます。
春子は、市場でも契約打ち切りがあり、仲良くなった仲間たちと離れるのが寂しいと泣いてしまったと言います。
それを聞いて美雪は何やら考えることがあったのか、S&Fの契約更新を断ります。そして、美雪と春子の最終出勤日。美雪は挨拶をし、春子は挨拶もせず、あっさりと帰ってしまいます。
美雪は、会社の外に出てこらえ切れず泣き出します。春子は、美雪に「働くことは生きること。歩き出しなさい」と叱咤激励します。
それを聞いていた里中は、春子の店を訪れ、素直になって欲しいとお願いします。
そして、ハケン弁当販売当日。工場からの米プラスティック弁当箱の配送が大雪のため届かないという事態になります。代わりの弁当箱を探して奮闘する里中達。そこへ、小型飛行機の音が!
小型飛行機の上空から降りてきたのは、あのスーパー派遣・春子でした。弁当箱を持って現れたのです。
「スカイダイビングは趣味ですが、何か?」と春子は去っていきます。そして、無事にハケン弁当販売が開始しました。その様子を遠くから見守る春子。
ハケン弁当は無事に成功!2007年社長賞に選ばれます。
受賞した里中は、ハケン弁当は一人の派遣社員のアイディアから生まれたこと、マーケティング課の協力があったから、そして、社員と派遣社員が一つになることが大切であると、受賞を辞退します。
S&Fを去った美雪は、紹介予定派遣を目指して頑張っています。バイトを経て、そしてとうとう、紹介予定派遣としてS&Fで働くことが決まったと、春子の留守電に残します。
東海林は相変わらず、工場の従業員たちとうまく行っていませんでした。そこに現れたのは、春子でした。春子は、東海林が働く名古屋工場の面談を受けに来たのです。事務員とトラック運転手兼任で、時給3000円。
春子は、今度は東海林に社長賞を取ってもらうべく来たとのこと。いい感じになり、キスをするかと思いきや、東海林の眉毛を抜いて「まゆげはクルクルじゃないんですね」といつものケンカ腰。
そして、春子は福岡行きのトラックに乗って、去っていくのでした。
ドラマ『ハケンの品格』続編にも期待!
2020年4月より日本テレビで、『ハケンの品格』が復活します。主演は前作と同じ、人気女優の篠原涼子さん。
前作から13年が経ち、「働き方改革」や「過労死」などが取り上げられ、働く環境は変わりつつあります。そんな今の時代が、新しいドラマには反映されているのだとか。
今のところ、主演以外のキャストは発表されていませんが、引き続き大泉洋さんにも出て欲しいという声が多く上がっていますね!
続編がはじまる前に一度『ハケンの品格』を復習してみることをおすすめします。
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