1964年に公開された名作ディズニー映画「メリー・ポピンズ」の20年後を描いた続編映画『メリー・ポピンズ リターンズ』。
こちらの記事では、映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじネタバレや感想について紹介します。
目次
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』作品詳細
アカデミー賞5部門に輝いた1964年公開の名作ディズニー映画「メリー・ポピンズ」の20年後を描いた続編。
大恐慌時代のロンドン。バンクス家の長男マイケルは今では家庭を持つ父親となり、かつて父や祖父が働いていたロンドンのフィデリティ銀行で臨時の仕事に就いていた。
しかし現在のバンクス家に金銭的な余裕はなく、さらにマイケルは妻を亡くしたばかりで家の中も荒れ放題。
そこへ追い打ちをかけるように、融資の返済期限切れで家まで失う大ピンチに陥ってしまう。
そんな彼らの前に、あの「ほぼ完璧な魔法使い」メリー・ポピンズが風に乗って舞い降りてくる。
主人公メリー・ポピンズを「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラントが演じるほか、共演にも「キングスマン」のコリン・ファース、「マンマ・ミーア!」のメリル・ストリープ、「007 スペクター」のベン・ウィショーら豪華キャストが集結。
前作でメリーの親友バートを演じたディック・バン・ダイクも出演する。
監督は「シカゴ」「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」といった大ヒット映画のほか、舞台演出家・振付師としても活躍するロブ・マーシャル。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』作品データ
作品データ 原題/Mary Poppins Returns
製作年/2018年
製作国/アメリカ
配給/ディズニー
上映時間 /131分
オフィシャルサイト/映画『メリー・ポピンズ リターンズ』オフィシャルサイト
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』主要キャスト一覧
- エミリー・ブラント/メリー・ポピンズ
- リン=マニュエル・ミランダ/ジャック
- ベン・ウィショー/マイケル・バンクス
- エミリー・モーティマー/ジェーン・バンクス
- ジュリー・ウォルターズ/エレン
- コリン・ファース/ウィリアム・ウェザーオール・ウィルキンズ
- メリル・ストリープ/トプシー
- アンジェラ・ランズベリー/風船売り
- ディック・バン・ダイク/ミスター・ドーズ・ジュニア
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』スタッフ一覧
- 監督/ロブ・マーシャル
- 製作/ジョン・デルーカ/ロブ・マーシャル/マーク・プラット
- 製作総指揮/カラム・マクドゥガル
- 原作/P・L・トラバース
- 原案/デビッド・マギー/ロブ・マーシャル/ジョン・デルーカ
- 脚本/デビッド・マギー
- 撮影/ディオン・ビーブ
- 美術/ジョン・マイヤー
- 衣装/サンディ・パウエル
- 編集/ワイアット・スミス
- 音楽/マーク・シェイマン
- 歌曲/マーク・シェイマン/スコット・ウィットマン
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』概要
あのメリー・ポピンズが帰ってくる!
1964年に公開されたディズニー映画の名作『メリー・ポピンズ』から50年以上の時を経て、続編として製作された『メリー・ポピンズ リターンズ』。
子どもの時の気持ちを失った大人たちに大切なことを気づかせてくれるメリー・ポピンズが、人生をハッピーにする魔法をかけてくれます。
監督は映画『シカゴ』『イントゥ・ザ・ウッズ』を手がけたミュージカルの巨匠ロブ・マーシャル。
メリー・ポピンズを演じるのは映画『プラダを着た悪魔』『クワイエット・プレイス』のエミリー・ブラント。
リン=マニュエル・ミランダ、ベン・ウィショー、メリル・ストリープ、コリン・ファースなど豪華なキャストが顔を揃えています。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のネタバレ
ここからは映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の詳しい内容やネタバレを含みます。 これから映画を楽しみたい!と思っている方はご注意下さい。
バンクス家が再びピンチに!
メリー・ポピンズが去ってから25年が経ち、ロンドンの桜通り17番地に建つバンクス家には、大人になったマイケルと、ジョン、アナベル、ジョージーの3人の子どもたちが暮らしていました。
マイケルは父ジョージがかつて重役として働いていた銀行に勤めていますが、借金があり、しかも最愛の妻を失ったばかりで、立ち直れずにいました。
そこに銀行の弁護士たちがやって来て、金曜までにローンを全額返さないと住んでいる家を差し押さえると警告します。
困ったマイケルと姉のジェーンは、以前父が銀行の株を所有していたことを思い出し、それを証明できる書類を探し始めます。
しかし証明書は見つからず、苛立つマイケルは子供の頃の思い出が詰まった凧もゴミとともに捨ててしまいます。
おかえりなさい、メリー・ポピンズ
そこに強い風が吹き、飛ばされた凧を見つけたジョージーと街灯点灯夫のジャックが凧の紐を引いていると…。
厚い雲の隙間から光が差し込み、凧の端を掴んで地上に舞い降りてくる女性の姿が!
それは傘とカバンを手にしたメリー・ポピンズでした。
バンクス家に以前と変わらない姿でやって来たメリー・ポピンズは、早速彼女ならではのやり方で子どもたちの面倒を見ることに。
3人はメリー・ポピンズが準備したバスタブに飛び込みますが、そこはなんと海の底!
海中を自由に泳ぎ回り、シャボン玉の中に入ったりして、不思議な世界を楽しみます。
一方、マイケルとジェーンは株の記録を確認するため、銀行に出向きます。
かつてミスター・ドース親子が経営していた銀行の現在の頭取は、ジュニアの甥であるウィルキンズ。
ウィルキンズは銀行に株の記録はないと告げ、金曜の夜の12時まで返済を待つと約束しますが、2人が帰ったあと、手元にあるバンクス家の株の記録が書かれた紙を燃やしてしまいました。
壺の中のロイヤルドルトン・ミュージックホールへ!
子どもたちは借金を返すため、母の形見である壺を売ろうと思い立ちますが、言い争っているうちに壺を落として割ってしまいます。
そしてなぜか壺に書かれた絵の中の馬車の車輪も外れています。
それを見たメリー・ポピンズは壺をくるくると回し、ジャックと子どもたちとともに壺の絵の中に入り込みます。
そこで車輪を直し、馬車に乗ってミュージック・ホールへ!
ジャックとともに歌とダンスを披露するメリー・ポピンズに子どもたちは大喜びします。
しかし盗みを働いているところを見咎められた狼たちがジョージーを連れ去り、ジョンとアナベルは馬車に乗って追いかけますが、3人は崖から落ちそうに!
目が覚めるとそこはいつものベッドの中でした。
心細い思いをして、お母さんに会いたくなった3人は泣き出してしまいます。
メリー・ポピンズは、「お母さんは永遠にいなくなったのではなく、この場所にいないだけ。あなたたちのことをずっと見ているわ。」と歌います。
幸せのありかはここに
翌日、メリー・ポピンズと子どもたちは、割れた壺を直してもらうため、メリーのいとこのトプシーの家を訪れます。
トプシーは修理屋を営んでいますが、毎月第2水曜日に家の中が逆さまになってしまうので困っていました。
しかしメリー・ポピンズが「見方を変えれば良いことに見えるわ」と歌い、トプシーは逆さまになってしまう水曜日が気に入り、壺の修理を引き受けます。
マイケルがカバンを忘れて出かけてしまった日、メリー・ポピンズと子どもたちはジャックの自転車に乗せてもらって、銀行に忘れ物を届けに行きます。
そこでウィルキンズの悪巧みを耳にした子どもたちはマイケルに訴えますが、マイケルは聞き入れず、ウィルキンズに非礼を詫びて子どもたちを叱ります。
家に帰る途中、日が暮れて霧がかかり、道に迷ってしまった子どもたち。
しかし、ジャックが街灯の明かりを頼りにすれば大丈夫と、仲間と一緒に歌ってくれます。
家に着くと、帰りが遅いことを心配していたマイケルが子どもたちとメリー・ポピンズを叱ります。
傷つく子どもたちを見て、妻が亡くなってから何もかもうまくいかないことに落ち込むマイケル。
そんなマイケルに子どもたちはメリー・ポピンズに教わった歌を歌います。
子どもたちに妻の面影を見出したマイケルは、いなくなってしまった妻も一緒にいるんだということに気づきます。
急いで銀行へ!
しかし証明書は見つからないまま金曜の夜になり、マイケルたちは荷物をまとめて家を出ます。
その時ジョージーが持っていた凧に株の証明書が貼られているのを見つけます。
約束の時間まであとわずか!
マイケルとジェーンは凧を持って銀行へ急ぎ、ジャックと仲間たちは時計の針を遅らせるためにビック・ベンによじ登ります。
時計までたどり着いたものの針には届かず、もう少しで12時の鐘が鳴るという時、メリー・ポピンズが傘を開いて時計台まで舞い上がり、針を遅らせます。
マイケルとジェーンはなんとか凧をウィルキンズのところに届けますが、破れた証明書を集めて見ると大事な署名部分が欠けていることがわかり、これでは認められないと冷たくあしらわれてしまいます。
するとドアが開き、銀行の前の頭取でありウィルキンズの叔父でもあるミスター・ドース・ジュニアが現れます。
ミスター・ドースはマイケルの父ジョージが銀行に預けた2ペンスがローンを返せるほどの大金になっていることを告げ、不正を働いたウィルキンズにクビを言い渡しました。
さよなら、メリー・ポピンズ
家を手放さずに済んだマイケルたちが、次の日に公園へ出かけると、お祭りが開催されていました。
風船を売っているおばさんに促されて風船を手に取ると、マイケルの体はふわりと宙に浮かんでいきます。
メリー・ポピンズが言っていた「不可能と思うようなことでもできないことはない」という言葉を思い出すマイケル。
そして子どもたちや大人たちも風船を手に空に浮かび、みんなで歌います。
その様子を満足そうに見ているメリー・ポピンズは「時間ね」とつぶやきます。
強い風が吹き、桜の花びらが舞い散る中、傘を開いたメリー・ポピンズはロンドンの空の彼方へ去っていきました。
前作を超える最高のミュージカル映画
前作『メリー・ポピンズ』はアカデミー賞5部門を受賞し、現在まで歌い継がれる数々の名曲を生み出したディズニー映画を代表する名作です。
その続編を手がけるのはハードルが高いと言われていましたが、それを見事に覆し、前作にオマージュを捧げながらも、新しい風を作品に吹き込んだロブ・マーシャルの手腕は見事と言えるでしょう。
スクリーンいっぱいに広がるファンタジックな世界や、オリジナルの楽曲に乗せて軽やかにステップを踏むミュージカルナンバーの数々に心が踊ります。
特に手書きのアニメーションと実写を融合させた色鮮やかな映像や、ジャックと仲間たちによる迫力あふれるダンスシーンは必見です。
前作のジュリー・アンドリュースのイメージが色濃く残るメリー・ポピンズを演じるのは大変なプレッシャーだったと思いますが、ロブ・マーシャルに「彼女以外は考えられない」と言わしめたエミリー・ブラントはそれを軽々と乗り越え、新たなメリー・ポピンズ像を作りあげています。
脇を固める俳優陣も豪華で、ラストには前作に登場したあっと驚くあの人も登場します!
ミュージカル映画が好きな人はもちろん、ディズニーや音楽映画が好きな人にもオススメです。
見終わった後、心に小さな火が灯ったような幸せな気持ちにさせてくれる映画です。
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