ここ数年、年末が近くなってくると一部の間で話題になるハッシュタグが「クソ物件オブザイヤー」です。
とんでもない条件の物件や、不祥事などのあった不動産業者をTwitterの文章で紹介し、優勝を決めます。
2019年も、信じられないような物件が投稿されていて、早くも不動産業界の方などの間で盛り上がりを見せています。
2019年の「クソ物件オブザイヤー」の様子や、歴代の「クソ物件オブザイヤー」で第一位をとったツイートについてまとめました。
目次
面白い物件が多数投稿される不動産の祭典、「クソ物件オブザイヤー」2019がTwitterで開催!
2019年、Twitterで「クソ物件オブザイヤー」という祭典が開催されています。
どこかの企業が主催しているものではなく、Twitterユーザーの個人的な楽しみのお祭りですが、ここ数年なかなか盛り上がっているお祭りです。
参加者は、「#クソ物件オブザイヤー2019」のハッシュタグをつけ、とんでもない間取りの部屋や、えげつない売り方・貸し方をする会社などについて投稿します。
その中で順位をつけ、特に話題となったツイートが「クソ物件オブザイヤー」になってしまうというコンテストです。
物件自体の面白さはもちろん、ツイートの文章も、物件のひどさ・おかしさを際立たせる面白い文章を書くセンスも問われますね。
2014年「次世代に語り継ぎたいプロジェクト100選」から始まったクソ物件オブザイヤー、歴代もすごい不動産が多数
この「クソ物件オブザイヤー」は、2014年の「次世代に語り継ぎたいプロジェクト100選」からスタートしました。
不動産業界の方々が、自分の知っている物件・プロジェクトをユーモアある文章で投稿し始めたことがきっかけです。
2014年に第一位となったのは、アダルトビデオの撮影などで使われることが多い「例のプール」でした。
2015年は、廊下に住むような細長い間取り図が衝撃、旗竿地の竿部分に家を建てた分譲住宅、コニファーコート成城学園前Ⅱが第一位になりました。
2016年の第一位は無断転貸など、とんでもない取引の連続が話題となったメルカリのマッチングサイト「メルカリアッテ」です。
2017年に一位に選ばれたのは、マンションの駐車場部分の土地だけが売りに出た後、その土地に一戸建ての住宅を建てた「カーサ桜上水」でした。
マンションのベランダの目と鼻の先に戸建てがあるという光景は、非常にシュールです。
昨年、2018年は、あまりにも多くの偽造が話題となった「スルガ銀行」が第一位となってしまいました。
粉飾決算にペイントソフトでの通帳偽造、組織ぐるみでの不正融資で、不名誉な第一位となっています。
2019年は、果たしてどのような物件が第一位になるのでしょうか。
2019年の「クソ物件オブザイヤー」、スプレー爆発のアパマンショップの他にも多くのツイートが話題
2019年の「クソ物件オブザイヤー」、早くもいろいろな投稿が多数のいいね・リツイートをつけられて話題となっています。
一般的なニュースで話題になったのは、2018年の年末にスプレー缶を爆発させてしまったアパマンショップですね。
消臭スプレー缶の販売にノルマがあり、しかも実際に使用していなかったスプレーを処分していたことでも話題となりました。
しかし、2019年はアパマンショップ以外にも、かなり衝撃的な内容のツイートが多数登場しています。
その中の一部を紹介します。今年は、これらを上回る強力な優勝候補が出てくるでしょうか。
再開発のため借地人を水増し、三井の日本橋バーコード
【三井の日本橋バーコード】
再開発組合を設立したいけれど借地権者2/3の同意が集められない…。そこで三井不動産はわずか84㎡の雑居ビル敷地を30筆に刻み借地人を水増しするウルテクを炸裂。へルミッペ一・ウーレ・プロケ…謎の合同会社30社が現れて無事再開発できました。#クソ物件オブザイヤー2019 pic.twitter.com/l2ibNBK7qN— どエンド君 (@mikumo_hk) 2019年11月12日
ビルの高さを盛っていたことがバレた、河合塾名駅校
【河合塾名駅校】更なる高みを目指す心意気の現れか、塾生の点数に下駄を履かせたい気持ちの現れか、近隣の校舎との合併のために隣の結婚式場が取り壊されたところ、ビルの高さを盛っていたことがバレてしまった河合塾。合格者数実績は盛っていないと信じたい。 #クソ物件オブザイヤー2019 pic.twitter.com/q4YnqGXXn8
— つむだい (@da180_t) 2019年11月12日
地下に開放した書庫が水没、水上都市大学世田谷キャンパス
【水上都市大学世田谷キャンパス】
台風に伴う大雨により、地下部分が完全に水没したキャンパス、その姿はさながら水上都市、古代都市である。しかし、設計した建築家の「図書館の常識を変える」アイディアで書庫を全て地下に開放して所蔵した為、全て水没した模様
#クソ物件オブザイヤー2019 pic.twitter.com/BkYqPfVW9T— おっちー|とある設計屋 (@miz_otty) 2019年11月12日
豪勢な城郭風の分譲住宅建築も完成直前で倒産、コピペキャッスル不動産倒産
【コピペキャッスル不動産倒産】
富裕層向けに城郭風の別荘を販売していたトルコの不動産会社が完成目前に倒産。CGの牧歌的な印象とは裏腹に、ミチミチに詰め込まれ隣の城に影を落とす異様な光景が人々に衝撃を与えた。資本家のユートピアが一転、世紀末的ディストピアに。 #クソ物件オブザイヤー2019 pic.twitter.com/bo4InBF5wC— Jun-Jun /『看板建築 昭和の商店と暮らし』発売中 (@biblio_babel) 2019年11月12日
「監獄よりも監獄」物件、プリズン六本木
【プリズン六本木】
本当の監獄より監獄。お家賃2.5万円、共益費と合わせても周辺の月極め駐車場より安く住めるプリズン六本木がスゴかった。#クソ物件オブザイヤー2019https://t.co/s7LmQAEtqO pic.twitter.com/itZhHXIvJZ— お鯛 (@otto_morgen) 2019年11月12日
「クソ物件オブザイヤー」が今年も開催、日本の厳しい住宅事情も垣間見える
2019年も、「クソ物件オブザイヤー」のハッシュタグから、Twitter上でとんでもない物件が多数紹介されています。
面白い物件が多数登場の「クソ物件オブザイヤー」ですが、土地が狭い日本の、厳しい住宅事情がこの土台にあると考えると、笑えないこともありますね。
詐欺などを含めた、「クソ物件」の被害に遭う方が少しでもなくなるようにとも、願いたいものです。
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