虫歯予防や虫歯リスクを劇的に減らす歯磨き方法とは?効果や実践方法、プロケアについても

2019年5月8日(水)に放送された「ガッテン」では、「虫歯リスクが激減!?発見!新★歯磨き法」と題して、効果的な虫歯予防の方法について取り上げました。

森口博子さん、金子貴俊さん、大島麻衣さんをゲストに迎え、虫歯リスクを劇的に減らすスウェーデンの歯磨き法「イエテボリテクニック(ブラッシング方法)」の効果と方法、虫歯予防の救世主「プロケア」について、詳しくご紹介します。

40代以上の日本人は「ほぼ100%」虫歯経験者

最新の厚生労働省の調査で、40代以上で虫歯になったことがある人は、ほぼ100%と判明!

1日2回~3回と、歯磨きが習慣化している日本で今、大人の虫歯が増加しています。

こんなに歯磨きをしているのに、どうして虫歯になってしまうのでしょうか。

歯磨き粉の実力!フッ素のコーティング効果

日本の歯みがき粉の約90%に含まれているフッ素は、歯をコーティングして虫歯菌の酸から歯を守ってくれるものです。

スタジオでは、フッ素のコーティングが、虫歯菌の酸から歯をしっかりと守る様子を、ガッテンおなじみの大きな模型で再現。

そして、卵を歯に見立てた実験では、お酢に浸した卵が、お酢の酸でカルシウムが溶けてしまい、卵の殻はボロボロになってしまいました。

一方、歯磨き粉を塗ってすすいでからお酢に浸した卵は、殻がフッ素のコーティングに守られ全く溶けなかったのです。

すごいコーティング効果を持つフッ素入り歯磨き粉、ではなぜ虫歯を防げぐことができないのでしょう。

世界一の歯の先進国スウェーデンの歯磨き法「イエテボリテクニック」とは?

「ガッテン」では、歯の先進国であるスウェーデンで調査を開始。

すると、スウェーデンの人は高齢の人までみんな歯がきれいで、「虫歯になったことがない」と言う人がたくさん!

しかし、甘いものが超大好きなスウェーデン、かつては、虫歯に悩まされていました。

その虫歯を激減させた虫歯予防の方法の1つが、スウェーデンのイエテボリ大学で開発された、うがいをしない歯磨き法「イエテボリテクニック」でした。

フッ素の力を最大限に活かす「イエテボリテクニック」の効果

「イエテボリテクニック」は、通常の歯磨きの40%以上の虫歯リスクを減らせる、画期的なテクニック。

その効果は、口の中に残るフッ素濃度に関係しています。

番組で、うがいの回数と口の中に残るフッ素濃度を調べた結果、4回以上、口をゆすいだ場合の口の中のフッ素濃度は、「イエテボリテクニック」の10分の1以下、1回ゆすいだ場合でも、3分の1以下になってしまいます。

「イエテボリテクニック」の手順とやり方

イエテボリテクニックの実践方法

  1. 歯磨き粉はたっぷり、1回およそ2センチで、1日2回行います。
  2. フッ素を口の中に残す為、水で口をすすがず口の中の泡だけを吐き出します。
  3. 歯磨きの後、できれば2時間、最低でも30分飲食しないようにします。

※「イエテボリテクニック」の対象は12歳以上なので、小さな子供達にはおすすめしていません。

「イエテボリテクニック」の注意点

  • 口の中の泡などは、しっかり吐き出し、気になる方は、軽くゆすいでください。
  • フッ素がインプラントに与える影響についてはさまざまな研究があり、心配な方は歯科医にご相談ください。
  • お使いになる歯磨き粉の使用上の注意に従って、お使いください。

骨に悪影響が出ると言われるフッ素の安全性は?

フッ素は、毎日大量に摂取したとき骨に悪影響が出るといわれています。

フッ素の安全性について、虫歯予防の専門家、東京歯科大学の名誉教授の眞木吉信(まき よしのぶ)先生がスタジオで教えてくださいました。

眞木吉信先生が教えるフッ素の安全性について

歯磨き粉、塗布、洗口液に関しての濃度は、医薬品または医薬部外品として決められています。

歯磨きをした後、口の中のものをきちんと吐き出せば、口の中に残るフッ素の濃度は相当低く、何か起こるとは考えられません。

フッ素の入った洗口液は、「イエテボリテクニック」で口に残るフッ素の10倍の濃度ですが、洗口液の後、口をゆすがないですよね。

また、ゲストの森口博子さんの、歯磨きでかき出した菌がいるんじゃないかとの心配に、眞木先生は、「菌はいますがフッ素のコーティングで歯質が強くなるので、虫歯にはなりにくい」と回答。

スウェーデン虫歯予防のもう1つの鍵「プロケア」とは?

スウェーデンの人はみんな葉が綺麗で、歯茎まで良い状態を保つことができています。

その秘密は、虫歯がなくても歯医者さんに行くこと。そして、歯科医でなく、歯科衛生士の「プロケア」を受けているのです。

歯科衛生士は日本でも国家資格になっていて、よく歯医者さんの横で助手をされています。

「プロケア」は虫歯予防に効果的

歯科衛生士の「プロケア」は虫歯予防に効果的です。

まず、歯科衛生士は、歯を見てその人の磨きのクセを見抜き、その人にあった歯磨き法を指導してくれます。そして、虫歯や歯周病の主な原因、歯周ポケットの汚れをきれいにしてくれます。

歯周ポケットに長く溜まった歯垢は取れにくく、口臭の原因にもなるので、定期的な「プロケア」で取り除くのが有効です。

また、歯の表面を専用の器具でつるつるにしてくれるので、歯に歯垢がつきにくくなり、虫歯になるのを防いでくれます。

プロケアについて

プロケアは、かかりつけの先生に診断していただき、受ける間隔を教えてもらいましょう。

金額や保険適用に違いがある場合があるので、詳しくは歯医者さんに問い合わせてみましょう。

虫歯は予防が大事!

歯の予防策として、歯医者での検診や「プロケア」など、痛くなる前にきちんと見てもらう時代。

歯は、重症になってからの治療は難しく、物が食べられない、痛い思いをしてから後悔する人が多いと思います。

虫歯予防は、一番負担が少ない方法なので、日本でも積極的に歯科予防を心がけましょう。そして、スウェーデンのように虫歯のない綺麗な歯を、日本でも!

歯科衛生士秘伝!本気で歯を残すワザ

番組では、歯科衛生士に「自分自身の歯を残すため気を付けていること」についてアンケートを行いました。

アンケート結果
1位 プロケア
2位 歯ブラシで隅々まで丁寧にみがく。
3位 歯ブラシ以外の道具を使う。

アンケートの結果からもわかるように、プロケアが大事なんですね。

毎日のきちんとした歯磨きと、歯間ブラシや糸ようじ・フロスなどで、歯と歯の間の汚れをかき出すことを心がけていきましょう。

年齢を重ねても笑顔で綺麗な歯が見せられるように

小さい頃から既に歯医者に通っていたので、「歯は虫歯になるもの」と自然にあきらめていました。

今回、スウェーデンの高齢の方が、虫歯なんて1本もないよ、と綺麗な歯で笑っておられたのが印象的でした。

そう遠くない未来、日本も虫歯にならないのが当たり前!と笑う日が来るのかもしれないですね。

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