ここ数年日本各地を襲う巨大台風の被害が多く出ています。
気象庁では大型台風に向けての警告を早いうちから出し、列車では計画運休を、商店では早めの閉店や開店を遅らせるなど随時柔軟に対応を取っています。
しかし、一部企業では定時の出社を目指すために、駅では入場制限が発生するほどの大混雑が発生。
定時出社について会社や企業は時差出勤や在宅勤務など検討するべきとの声も。
この記事でも時差出勤や在宅勤務などの必要性と、台風時の出勤前に確認しておかないといけない事をまとめました。
目次
定時に出社をする意味とは?
台風が来ると事前にわかっているにも関わらず、定時に出社するのが当たり前という風習が日本の会社にはあります。
遅れるのが事前にわかっているからこそ、早めに自宅を出て、電車が運休しているのならバスやタクシーを使って出社するという人がいます。
それを会社側が止めるでもなく、当たり前のように受け入れていることに疑問を感じませんか?
雨に打たれてびしょ濡れになりながら、タクシー代などの高い交通費をかけて定時に出社する意味はあるのでしょうか?
もしも、台風の日に外せない仕事があるのなら会社の近くに宿泊先を会社が確保するなり、社員が危険を冒して出社するのを止める義務があると思います。
定時に出社しようともできない現実
列車の計画運休の影響で、駅には多くの人が詰めかけています。
駅では入場規制が行われ、長蛇の列が。
また、今回の台風では駅の混雑が予想を上回り、午後出社の人も時間通りにたどり着けないかもしれないと危惧されています。
列に何時間も並んだり、ゆっくりしか動かない列車の中で会社に向かうよりも、その時間を有意義に、在宅勤務や時差通勤などに利用した方がいいのではないでしょうか?
日本の非効率の象徴だと思う。
何故そこまでして会社に行く?
"こない電車を待ってイチ早く会社に着く事"が仕事や責任だと思ってる。
それで何を成し遂げられるのでしょうか。
今日は生産も活動も休み!
ってみんな家で過ごす様にすれば、
日本の幸福度が上がると思う#運転見合せ #タクシー #自宅待機 pic.twitter.com/Zdn6Z3rpoY— KoDAI (@KohhDAI) September 9, 2019
仕事の調整ができるんなら今日苦労して交通障害を乗り越えて出勤するより明日残業した方が全然マシかと。#自宅待機なう
— パパゴンザレス (@PPGN66) September 9, 2019
朝から都内電車運転見合せ、目処も立たずに駅も入場規制かかってるのに駅に行って待ちぼうけ、運転再開と同時に駅に群がる群衆。
そこまでして仕事をするだけの稼ぎをしているのだろうか?
そもそも仕事はそこまで頑張ってするものなのか?
謎だ。#台風15号 #自宅待機 #日本社会— どう思う? (@JnVfVjeMBfKS4Iu) September 9, 2019
台風時の出勤の自己判断は危険!?
台風の時の出勤は自己判断にゆだねられるところが多いですが、企業によっては査定に響くことがあるので注意が必要です。
まず上司に相談をし、出勤、遅刻、休暇の判断を仰ぎましょう。
もし完全なる自己判断で遅刻や欠勤をした場合、会社の就業規則に反した行動とみなされたら欠勤扱いや査定に響きます。
確認不足による評価の低下を防ぐためにも、一度就業規則を確認しておくことをお勧めします。
台風が来るまでに確認しておくこと
就業規則の他に、台風が来る前に確認しておかないといけないことがいくつかあります。
自身の業務に支障をきたさないか、会社に迷惑をかけないように事前準備と確認をしておきましょう。
通勤経路や迂回路の確認
普段使っている通勤経路はもちろん、乗り継ぎなどで運休や徐行が始まった場合の迂回経路を確認しておきましょう。
振り替え輸送が起きる場合もありますが、その場合は非常に混雑が予想されますし、迅速に行動するためにも日ごろから備えておきましょう。
どこまで交通機関で行けて、どこからタクシーを利用するのか、または、バスの利用は可能か、何パターンか調べておくと安心です。
出勤確認の連絡先
通常であれば上司に確認すればいい出勤確認ですが、台風の場合はその上司自身も判断がつかないこともあると思います。
そのため、誰に出勤確認をしたらいいのか前日に確認しておくといいと思います。
また、その時に会議の日程変更や業務時間の調整などについても相談しておくといいでしょう。
出社困難時の上司への連絡内容
定時出社が困難な場合、既に出社している社員や上司に対し、引継ぎなどの連絡があればまとめておくとスムーズです。
以下に最低限必要な内容をまとめましたので、参考にして下さい。
- 通勤経路の現在の状況と復旧の目途、また迂回路を使用した際の到着予定など
- 出社困難による仕事の不具合発生状況とトラブル回避のための対策
- 自宅待機時にできる作業内容
- 出社困難による欠勤扱いの確認
上司や企業も曖昧な対応は避ける
企業では、「無理のないように出社して下さい」や「気を付けて来て下さい」など、社員をを思いやっているようで正反対のメールや連絡を出しているところが多くあります。
語尾に「出社して下さい」や「来て下さい」と付くことで、何が何でも出社しないといけないのかという会社の意図を読み取ってしまい、嵐の中出社をする人が出てきます。
その為、企業では事前にどのような対応をするのか周知をしておく必要があります。
- 前日までに、台風当日に必要な人材の把握
- 遅刻、欠勤などの連絡先を誰にするのか社員に通知する
- 大型台風や営業に支障が出そうな場合、社員に有給消化などを勧め、欠勤扱いにしない
- 取引先などに、台風当日の社内の状況(休業や少数での業務のため支障が生じる)などを連絡しておく
時差出社や在宅勤務を!
台風が夜中や早朝に通過した場合、空が快晴になっていても路上には倒木や飛来物があり、安全とは言えない状態が予想されます。
また、電車もすぐに通常通り運行はせず、まずは徐行で線路内の様子を確認しながらになります。
そのため、いつも通りに出社しようとしても交通機関や道路状況が麻痺をして、定時出社できないことも多々あります。
台風は予報で事前に来ることがわかっているので、会社は時差出勤や在宅勤務を奨励し、翌日の勤務に必要性のある人材だけ宿泊施設を用意するようにするといいと思います。
また、台風の日は幼稚園や学校などが休校や自宅待機になっている場合も多く、共働きの家庭では子供をどこかに預けるか、夫婦のどちらかが仕事を休まないといけません。
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