お盆といえば、ご先祖様のお墓参りをする時期として、日本に定着しています。
現在は「連休」というイメージも強いですが、今でも墓参りの習慣を欠かさない方は少なくありません。
しかし現在、直接墓参りに行かない「グーグルアース墓参り」というものが注目を集めています。
伝統的な墓参りのスタイルを大きく変えてしまうアイデアに、賛否の声が多数上がりました。
話題になっている、「グーグルアース墓参り」の方法や、墓参りのスタイルに関する賛否の声をまとめて紹介したいと思います。
目次
グーグルアースでお墓を映して手を合わせる「グーグルアース墓参り」をモーニングショーが紹介
「グーグルアース墓参り」とは、直接先祖のお墓がある霊園・墓地に行かない墓参りのスタイルです。
グーグルアースを利用して先祖のお墓を映し、そのディスプレイに向かって手を合わせます。
これなら、自宅でもお墓参りをすることができますね。
8月16日放送の「モーニングショー」でも、この「グーグルアース墓参り」という方法が紹介されました。
ネット社会ならではのアイデアですが、その方法には賛否の声が上がっています。
山奥にお墓がある家族からのTwitterがきっかけで話題に
「グーグルアース墓参り」は、話題になる前から個人的に実践していた人もゼロではありません。
しかし、今回特に話題になったのは、義父さんから「グーグルアース墓参り」を薦められた女性のツイートが注目されたためです。
この女性のケースは、旦那さんの実家は山奥で、子どもを連れて墓参りに行くのが難しいというものでした。
そこで、義父さんから「無理しないで。グーグルアースで拝んでくれればいいから」という言葉をかけてもらったとツイートしています。
賛否の声が多数上がったグーグルアース墓参り、お盆に墓参りする習慣も変化
お盆の時期に話題となったグーグルアース墓参りについて、非常にたくさんの賛否の声が上がりました。
注目されるきっかけとなったツイートを見たネットユーザーも、いろいろな意見を出しています。
- 行けなくても、墓参りをしたいという気持ちを示すことができる
- 忙しい現代、田舎にあるお墓に時間をかけて行く人の気持ちを考えると理解できる
- 先祖に思いを巡らせる、ということが大切
など、「グーグルアース墓参り」に肯定的な意見も数多く上がっています。
もちろん、否定的な意見も少なくありません。
- お墓に実際に「参る」という行動が大切、お墓の掃除などはどうなるのか
- お盆に田舎に帰り、祖父母など生きている人間に会うことにも意味がある
- 伝統や風習を大切にしたい、お葬式もライブ配信で済ませるようになるのか
といった声です。
今はお盆だからといって、必ずしも休みがとれるとは限りません。
独身世帯も増えているなど、ほとんどの人が当たり前にお墓参りをしていた時代と、かなり世相が変わっています。
「グーグル墓参り」は、時代のニーズに合わせて、お墓参りについての認識・スタイルが変化していることを表すニュースとなりました。
モーニングショー出演者でも意見分かれる
ネットの声だけでなく、8月16日放送のモーニングショーに出演したコメンテーターでも「グーグルアース墓参り」については意見が割れました。
「アリ」寄りの意見を出したのは、吉永みち子さん。
「気持ちの問題なので、義務感でいかれてもありがたくない、おじいちゃんに電話をするなど、遠くからでも気持ちを表せばいいのでは」
という意見を示しました。
一方、行かなければ「ダメ」とはっきり断言したのが、長嶋一茂さんです。
「故人を思い出すのは当たり前、体が不自由などの例外はしょうがないとして、行かなければならない。道中で故人を思い出すという時間も大事、ネットは一瞬」
という意見でした。
新たな形式の「グーグルアース墓参り」今後広まっていく可能性も
日本で古くから行われてきた墓参りという伝統について、「グーグルアース墓参り」は、一石を投じるものとなりました。
お墓自体ののスタイルも、マンション墓地などが多くなっています。
「グーグルアース墓参り」という新たなスタイルも、今後一般的な方法に定着する可能性も少なくありません。
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