患者から医師へのペイハラとは?口コミサイトに悪口を書くなどと脅迫する悪質な患者の実態をまとめ

近年、セクハラ、パワハラというような○○ハラが多く出ており、様々な場面での悪質なハラスメント行為を訴える人が増えています。

今回話題になっているのは、患者から医師へのペイハラというものです。

自分の思う診療や治療をしてもらうために患者が起こす、悪質な要求についてまとめました。

医者が被害を訴えるペイハラとは?

ペイハラとは、ペイシェント・ハラスメントの略でペイシェントは患者や病人を指す言葉です。

ペイハラには、治療を受ける本人だけではなく、その家族からの理不尽な要求も含まれます。

類義語として、モンスターペイシェントという言葉もあり、救急車の私的利用や看護師や技師などへの悪質な行為も含まれます。

今回のペイハラは主に患者から医師への悪質行為時に使用される言葉です。

ペイハラの実際の被害例

ここでは、実際に起きた悪質な医師へのペイハラ行為について紹介します。

長時間の時間外労働を要求

2009年、ある病院にかかった兄への治療法に関し、その家族が医師に執拗に質問を繰り返しました。

質問をした家族が納得するまで質問は止まず、医師は診療時間外になっても退席できず、長時間の時間外労働が発生した。

小顔マッサージでクレーム

小顔マッサージ中に患者から強めでの施術を要求されました。

これ以上の力は危険だと指摘したにも関わらず、もっと強めをと要求してきます。

結果、強い力でマッサージを継続したため顔が陥没骨折してしまいました。

治療中の事故に、医師は患者から裁判を起こされてしまいました。

差し歯の作り替えを何度も要求

虫歯の治療で作った差し歯が気に入らないと、何度も差し歯の作り直しを要求されました。

3回目の作り直し時には、1つ目のものが一番良かったと言われる始末。

結果、5回の作り直しを行い、差し歯の製作費約10万円を医師が負担しました。

禁煙しない喘息の患者からのクレーム

50代の患者は、喘息が酷くて治療のため来院しました。

しかし、禁煙をする気はないということで、医師の注意を全く聞いてくれません。

挙句の果てに「禁煙なしで喘息を治さなかったら口コミサイトに悪口書くぞ」と言ってきました。

ネットの口コミの力を知る医師は、結局強く出ることができず。

患者は禁煙外来に通ってくれることができたので、喘息を治すことはできませんでしたが、口コミサイトに書かれることはありませんでした。

実際にペイハラを受けた医療関係者の声

ネット上では、医師よりも看護師や介護士、医療事務などの医療関係者からのペイハラ行為を訴える声が多くありました。

看護師については昔から理不尽な要求を受けることが多く、今更という声も多くあります。

医療のサービス化で増えたペイハラ

昔はお医者様として患者から尊敬される立場にあり、ドクハラと言われるような尊大な態度が問題になっていました。

ここ10年ほどは、ドクハラを防ぐための対策などがとられていました。

しかし、インターネットの普及やセカンドオピニオンが周知されたことにより、誰でも気軽に情報を検索できるようになり、患者側の主張が強くなりすぎてきました。

医療のサービス化が求められてきている現在、患者様というモンスターが生まれてきているのかもしれません。

医療は買い物や飲食のサービスとは異なり、直接健康に繋がるものなので、患者側も医師を尊重する姿勢を忘れてはいけないと思います。

どんなハラスメントも、互いを思いやり、敬う気持ちを持って接すれば生まれないものだと思うので、是非、自分勝手な判断や態度を主張するのは控えて欲しいと思います。

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