10話にわたり放送された『ボイス110緊急指令室』が、凶悪犯人の死亡という形で幕を下ろしました。
犯人逮捕という目的は叶ったものの、一方で内通者だった石川透(増田貴久)が意識不明の重体となってしまい、「もう1話ほしい」と思った方もいたのではないでしょうか?
そんな『ボイス110緊急指令室』から、Huluオリジナルストーリー「CALL BACK」が配信されました。
「CALL BACK」は、『ボイス110緊急指令室』の最終話から1ヶ月後を描くお話。奇跡的に目を覚ました石川透が、自分が犯した罪とどう向き合うのか?を描いています。もう警察に戻れない石川は、どうやって立ち上がり、どうやって生きていくのでしょう。
『ボイス110緊急指令室』の石川透の物語が、今ここで完結します。
このページでは、『ボイス110緊急指令室』のhuluスペシャルストーリー「CALL BACK」のあらすじ、そして石川透役・増田貴久さんの演技について記述していきます。

目次
「CALL BACK」あらすじ~透の復活そして罪と罰の行方~
最終回、ご視聴ありがとうございました☺️✨そして、終わりで発表になりましたが…👏👏👏
Huluオリジナルストーリー‼️
『CALL BACK』配信開始しました🙋♂️✨事件解決から約1ヶ月後のひかりと石川のストーリーです👮♂️👮♀️#ボイス110 #真木よう子 #増田貴久 https://t.co/FZJZC9oLck— 【公式】土曜ドラマ「ボイス 110緊急指令室」ご視聴頂きありがとうございました☺️ (@voice_ntv) September 21, 2019
『ボイス110緊急指令室』のスピンオフドラマ「CALL BACK」は、本編で内通者と発覚した石川透(増田貴久)の物語です。
石川透にスポットを当てながら、「罪を犯した人間が本当にしなければならないこと」を訴える内容となりました。脅迫に負けて内通者となり、不本意ながらも仲間を裏切っていた石川は、最終話で意識不明の重体になります。
その後の彼は、いったいどうなったのでしょう?本当のラストを描く「CALL BACK」のあらすじをお届けします。
「第5地区殺人事件」から1ヶ月後の石川透が主人公
『ボイス 110緊急指令室』huluスペシャルドラマ「CALL BACK」は、本編10話で完結した「第5地区殺人事件」から1ヶ月後の物語になります。
最終話で意識不明に陥った石川透(増田貴久)は、奇跡的に後遺症もなく意識が回復。病院で退院の日を待つ日々を送っていました。不本意とはいえ仲間を裏切っていた石川は、もう警察に戻ることはできません。自身の罪を認めながらも、大好きな仕事に戻れないという喪失感が、彼をとても苦しめていました。
橘ひかり(真木ようこ)がお見舞いに来ても、どこか心ここにあらずな石川。
石川「退院しても、もう元には戻らないですよ。俺、人殺してるんですよ。犯人に屈して、仲間裏切って」
石川「俺、解らないんです。どう償えばいいのか。そもそも、償う方法なんてあるんでしょうか……」
そんな石川を、やるせない思いで見つめる橘。病院のソファに座ってうつむく石川からは、かつての目の輝きや明るさが完全に消えていました。ただただ無気力で、目の光りがない男がそこにいるだけ……。
しかしそんな石川の前で、思わぬ事件が起きます。突然病院に乱入してきた男が、入院患者の女性を人質に立てこもりました。事件解決のため、警察に協力を依頼される石川。
石川透最後の事件が、今幕を開けますーーーー。
「CALL BACK」が描く人間・石川透の救済
『ボイス 110緊急指令室』と「CALL BACK」は、ストーリーにいくつかの共通点があります(ゆえに詳細なネタバレは避けます)。
親が権力を持っているが故に、自分は何をやっても許されると勘違いしている凶悪犯人。『ボイス 110緊急指令室』の中で、その犯人に屈して仲間を裏切ったのが石川透でした。
しかし石川は、「CALL BACK」の中で再び似たような凶悪犯と対峙することになります。
目の前の犯人に対し、憎しみと怒りを抑えることができない石川。ところが石川は、目の前で橘が犯人に放った言葉を聞いて、自分が本当に向き合わなければならないものに気づきます……。
もう警察に戻ることができない石川は、何を思って再び立ち上がり、何を目標に生きていくと決めたのでしょうか。この「CALL BACK」の物語をもって、石川透の物語はようやく幕を下ろします。
「CALL BACK」を一言で言うなら、この物語は「石川透の救済」でしょう。
何度も言うように、彼はもう警察に戻ることはできません。それはどうしても翻ることがない現実です。そして彼は、許されることのない罪を犯しました。失ったものと償いと、彼がこの先で背負うものの大きさは計り知れません。
それでも、石川透は生きていきます。石川透が生きていくために何が必要なのか、「CALL BACK」の物語がすべて教えてくれました。ラストシーンで石川が見せる表情を見届けてください。彼の表情がこの物語のすべてです。
絶望から光を、そして決意を…俳優・増田貴久の「目」に注目
「CALL BACK」で注目してほしいのは、アイドルではない俳優・増田貴久さんの「目」です。
物語の冒頭では、石川は「失意の底にいるかのような、どんよりとした薄暗い目」をしています。が、警察から捜査協力を依頼され、犯人捜しのために奔走するうちに、どんどん目に光が戻っていきます。
そしてこの事件を通し、自分が本当に向き合わなければならないものに気づいた石川は、ラストにこれまでにない表情を見せて視聴者にサヨナラを告げました。最後にその目を見られたことは、石川の辛い人生を見てきたファンにとっても、良い区切りとなるでしょう。
絶望の闇から光を見つけ、さらにトンネルを抜け出す石川の心理を、増田貴久さんが細やかに演じています。彼の目が、何よりも雄弁に石川の成長を物語っています。石川透という人物の終幕に、彼がどうピリオドを打つのかにご注目ください。
『ボイス 110緊急指令室』の石川透役・増田貴久の演技を振り返る

増田貴久さん以外演じられなかった石川透というキャラクター
ひとつめの感想として、「石川透というキャラクターは増田貴久さんにしかできなかった」ということを挙げておきたいです。
増田貴久さん演じる石川透は、主人公・樋口彰吾(唐沢寿明)がバディとして認める純朴な青年でした。警察という組織を愛し、緊急出動班という仕事に誇りを持っていた彼は、明るくて真面目な愛されキャラです。
しかし本編8話にて、他の誰でもない石川透が内通者であったことが明かされます。真面目で純粋な青年の彼は、親思いの性格と弱さゆえに内通者となり、仲間たちを裏切っていました。
10話完結のドラマで、内通者が透だとわかるのは8話です。制作陣は「ドラマ後半である8話まで、透が内通者だとバレないようにする必要がありました。
透は準主役級の登場人物なので、「できるだけ知名度のある方を使いたい」という気持ちがあったでしょう。でも、著名な生粋の俳優を宛がえば、配役だけで「裏切者はたぶんこの人だろう、有名な俳優さんだし」と悟られてしまいます。
もうお解りでしょうか?だから増田貴久さんが選ばれたのではないでしょうか。透はまっすーでなければ演じられないキャラだったのです。
視聴者を見事に翻弄した増田貴久のイメージ力

前述していますが、本来の石川透というキャラクターは、真面目で純粋で誰よりも真摯に仕事をこなす青年です。
その石川透のキャラクターと、「誠実で努力家で実力派なまっすー」のイメージは、見事にぴたりと重なっています。穿った見方をすれば、「いかにもジャニーズが演じそうなキャラ」でしょう。
だからこそ視聴者は翻弄されました。ところどころで「透が怪しいんじゃない?」と思いながらも、「ジャニーズが内通者役はやらないだろう、イメージ壊れるし」と考えたでしょうし、「誠実なまっすーが人を裏切るはずがない」とも思ったでしょう。
石川透と増田貴久さんの共通するイメージが、視聴者の考察を大いに狂わせたのです。
クリーンで誠実なイメージの増田貴久さんだからこそ、石川透の真面目さとひたむきさを8話まで引っ張り続けることができ、視聴者の多くも彼を疑いたくないと考えました。
そして増田貴久さんが演じる透だからこそ、8話で内通者だとわかったときの悲劇性が大きくなります。透の過去の真相と相まって、石川透が持つ悲しさは視聴者の心を揺さぶりました。
以上の理由から、「『ボイス110 緊急指令室』の石川透を演じることができたのは、増田貴久以外にいない」と書いておきたいです。
より注目したいのは8話以降!石川透を救う増田貴久さんの熱い演技

一心同体か?と思うほど共通点が多い石川透と増田貴久さん(のイメージ)でしたが、8話で2人の道は完全に分離します。石川透は犯罪者となり、増田貴久さんのイメージとは完全に別物になりました。とてもじゃないですが、まっすーはこんな間違いは犯しませんからね。
8話以降、増田貴久さんは「役者として石川透の人生を救おうとしていたのでは」と感じています。
9話で樋口に秘密がばれ、涙を流す姿。10話で本郷に暴行され瀕死の状態になる姿。演技だとわかっても一緒に泣きたくなりますし、彼を襲う暴力には「やめて」と言いたくなります。視聴者の心を揺さぶったのは、他ならぬ増田貴久さんの演技に他なりません。
増田貴久さんは、石川透を「秘密を背負う苦しみ」から救うために涙を流し、罰を受けるように暴力をその身で受けたように見えます。
誰よりも尊敬していた樋口に罪を告白して涙を流すことも、自分が犯した罪への贖罪かのように暴力を受け続けることも、石川透を「嘘と裏切り」から救うことにつながりました。増田貴久さんが「石川透を救いたい」と思って挑んだからこそ、迫真の演技が視聴者の心をとらえたのでしょう。
増田貴久さんにとって、間違いなく代表作になる作品です。
増田貴久さんのファンでもそうじゃなくても、彼がすべてを込めて演じぬいた「石川透」というキャラを見てほしくなる……そんな作品です。
『ボイス 110緊急指令室』「CALL BACK」を無料視聴する方法
『ボイス 110緊急指令室』の「CALL BACK」は、huluの「2週間の無料トライアル期間」を利用することで、無料視聴をすることができます!
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増田貴久の今後の演技挑戦に期待も
『ボイス 110緊急指令室』は、第1話から緊張と緊迫に包まれ出発したドラマでした。
絶対的権力を持つ犯人、その権力におぼれていく警察や検察……。主人公の樋口や橘は、犯人だけでなく身内とも戦わなければなりませんでした。
その理不尽さは、時として視聴者をいらだたせることもありました。が、そんなときにドラマを大いに助けたのが「石川透というキャラクター」です。
真面目で快活な彼は、よどみがちなドラマのストーリーに清涼感を与え、視聴者を癒してくれる存在でした。
彼が裏切者と知ったときの悲しさまで含めて、増田貴久さんは「石川透」というキャラを存分に演じてくれました。増田さんにとって大きなチャレンジとなった石川透役ですが、彼の演技がもっと見たくなる演じぶりを見せてくれましたね。
新しい一面を見せてくれた増田さんに拍手を、そして今後の演技への挑戦に期待です。
でも2週間を過ぎると月額料金が発生し、選んだ方法で料金を支払うことになっちゃう。
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