2018年9月下旬、USJより2019年度のパス価格改定の発表がありました。
これまで度々パス(入場チケット)の値上げを行ってきたUSJですが、今回の改定で1デイ・スタジオ・パスの価格が「段階的価格制」となり、年間パスポートの種類も増えます。今までの改定のように、ただパスの値段が上がるという改定ではありませんので、これまでにない思い切った改定ということになりそうです。
USJのファンの方、これからUSJを訪れたいと考えている人にとっては、押えておきたい改定でもありますので、具体的にどのような変更点があるのかを見ていきましょう。
目次
パスの改定が行われるのはいつ?
USJ側の発表によれば、パスポートの改定が実施されるのは2019年1月10日。
USJ、繁閑差でチケット価格変動へ 来年1月導入、新たな年間パスも https://t.co/cjYNcJ6Z41
— 大阪ニュース (@Osaka_headlines) September 28, 2018
この日程だと、学生の冬休みが終わってすぐに改定が来るということになりそうですね。
なお、パスの改定に関しては必ず公式サイトでご確認ください。
→ユニバーサル・スタジオ・ジャパン~入場券および配送手数料の改定価格のお知らせ
新しい1デイパスポートは「段階的価格制」に
今回の改定でいちばん大きな変化は、1デイ・スタジオ・パスの価格が三段階に分けられるということです。
1デイ・スタジオ・パスとは、つまり1日券のこと。いちばん良く利用されるパスの価格が変動制に変わるということになります。
改定では、このパスの価格が繁盛期ほど高くなり、閑散期ほど安くなります。
今まで一律の価格だったパス代が、時期によって値段が変わると考えてください。どう変わるのをまとめてみると、以下の通りです。
★現在の1デイ・スタジオ・パス(税込み価格)
大人…7900円
子供…5400円(4~11歳)
シニア…7100円(65歳以上)
★新しい1デイ・スタジオ・パス(税込み価格)価格帯A
大人…7400円
子供…5100円(4~11歳)
シニア…6700円(65歳以上)
★新しい1デイ・スタジオ・パス(税込み価格)価格帯B
大人…8200円
子供…5600円(4~11歳)
シニア…7400円(65歳以上)
★新しい1デイ・スタジオ・パス(税込み価格)価格帯C
大人…8700円
子供…5900円(4~11歳)
シニア…7800円(65歳以上)
価格を比較してみると、上記の通りです。今までは一律の値段だったパスが、2019年1月10日からは時期によってA~Cの価格になります。
2019年3月までの1デイ・スタジオ・パス料金が発表に
この変更に伴い、2019年3月までの1デイ・スタジオ・パス料金も告知されました。
2019年1月10日~1月31日→大人7400円・子供5100円・シニア6700円
2019年2月1日~3月22日→大人8200円・子供5600円・シニア7400円
2019年3月23日~3月31日→大人8700円・子供5900円・シニア7800円
この日程を見ると、冬休みが終わってゲストが減る1月はパスがいちばん安い価格となり、2月のバレンタインシーズンに合わせて値上げ。
そして、学生が春休みに入り、ゲストが増える時期にいちばん高い値段になると言うように見えます。
USJは閉園時間の変更もあるので、繁盛期となる春休みシーズンは閉園時間が延びて長く遊べるというメリットもありそうですが、この変更は長期の休みにしかインパできない関西圏外のゲストには厳しいかもしれません。
障害者向け1デイ・スタジオ・パス料金の変更
障害を持っている方向けのチケット価格も、以下の様に変更があります。
★現在(税込み価格)
大人…3950円
子供…2700円
★2019年1月10日より(税込み価格)
大人…4100円
子供…2800円
1.5デイ・スタジオ・パス料金の改定
「1.5デイ・スタジオ・パス」とは、1日目は15時~閉園時間まで、二日目は丸一日遊べると言うパスです。
遠方からUSJにやってくるゲスト向けのパスですね。
★現在(税込み価格)
大人…1デイ・スタジオ・パス代7900円+3000円→10900円
子供…1デイ・スタジオ・パス代5400円+2000円→7400円
★2019年1月10日より(税込み価格)
大人…12300円
子供…8400円
※詳細が分かり次第追記します。
2デイ・スタジオ・パス料金の改定
2日間パークに入ることができるパスです。
★現在
大人…13400円
子供…9000円
★2019年1月10日より(税込み価格)
大人…14700円
子供…10000円
新しい年パス「ユニバーサル年間パス・ライト」
もうひとつの新しい改定は、これまでの年パスに加えてもう1種類の年間パスポートができることです。
その名も「ユニバーサル年間パス・ライト」。
USJには、代表的なパスとして「ユニバーサルVIP年間パス」「ユニバーサル年間パス」を発売していましたが、新しくもう1種類が加わることになります。
【価格体系を刷新】USJに 「年間パス・ライト」新登場https://t.co/KCasa20Hvp
入場除外日(年間70-75日)を除き1年間何度でもパークに入場可能で、現行の年間パスよりも最大6000円安く設定されている。 pic.twitter.com/PKrhacqSEI
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 27, 2018
2018年10月10日より発売され、この月より使うことができるパスです。
これまでの年パスとどう違うのかを見ていきましょう。
今までの年パスと「ユニバーサル年間パス・ライト」の違い
現在までに発売されている2つのパスと、新しく発売される「ユニバーサル年間パス・ライト」の違いをまとめてみました。
★ユニバーサル年間VIPパス
一年間、いつでもパーク内に入って遊ぶことができるパスです。
大人…36800円
子供…25200円
★ユニバーサル年間パス
一年の間に、パークが混雑すると思われる日(除外日)以外に、インパができるパスです。
大人…25800円
子供…17500円
★ユニバーサル年間パス・ライト
上記で紹介した「ユニバーサル年間パス」よりもさらに多くの除外日(年間70日)があるパス。
除外日が約三倍に増えます。インパできない日が増える代わりに、パスの価格もさらに安く設定されました。
大人…19800円
子供…13500円
「ユニバーサル年間パス・ライト」の除外日
USJの公式サイトでは、新しい年パス「ユニバーサル年間パス・ライト」の除外日(70日間)が発表されています。
※画面を下にスクロールすると、記述があります。必ず公式サイトでご確認ください。
パス変動制・新しい年パス登場がどう影響するか
新しい1デイ・スタジオ・パスは、閑散期にはパスの価格が安くなり、繁盛期にはパスの価格が高くなるとと言う変動制になります。
この改定により、USJ近隣に住む方の中には「安く遊べる閑散期に行こう」と考える方も出てくるでしょう。
結果、パス代が高くなる繁盛期には近隣住民の来園が減り、遠方から訪れたゲストがより楽しみやすくなるかもしれません。
そうなれば遠方からのゲストにとってはメリットとなりますが、一方で「長期休暇の時しか訪れることができないにも関わらず、一番高いパス代を支払わなくてはならない」というデメリットも発生します。
夏休みや冬休み・春休みなど、遠方からのゲストがインパしやすいときに人が減れば、それだけパーク内を回りやすくなるでしょう。でも、これまでパスの値段を上げてもUSJの入場者数が増加していることを考えると、不安が残る選択であることも現実です。
変動制に理解を示す声も
とはいえ、今回のUSJが選択した「変動制」のシステムに理解を示す声も少なくありません。
USJ、春休み料金「8700円に1割値上げ」の思惑 「繁忙期は高く、オフシーズンは安く」の勝算 | レジャー・観光・ホテル – 東洋経済オンライン https://t.co/M3TJVMv4rx #東洋経済オンライン @Toyokeizaiさんから
— ライト@10/14スコール (@ayaFF_luv) October 7, 2018
こちらの記事にあるように、飛行機もホテルも閑散期・繁盛期があるものは、値段に変動があって当たり前です。
ホテルは混み合うシーズンほど高くなりますよね。
それを考えれば、テーマパークの価格がシーズンによって変動するのも当たり前ではないか?という声も多く見られました。
「ユニバーサル年間パス・ライト」発売の影響は大きい
USJ近郊に住むファンにとって、「ユニバーサル年間パス・ライト」の発売はかなり大きなものになるでしょう。
今までのパスより除外日が70日と多めではあるものの、大人:19800円を支払えばそれ以外の日は入り放題というのはかなりお得です。
今までの年パスが大人:25800円ですから、6000円ほど安くなることになりますよね。人気のハロウィンシーズンも、土日以外は入ることができるようなので、混雑する日を避けて楽しみたい!という方にとってはぴったりのパスになるのではないでしょうか。
今年もより最恐に、 #絶叫ハロウィーン で大熱狂!
ゾンビと一緒に踊る、参加型ショー【ゾンビ・デ・ダンス】が新登場!
#中条あやみ さんも
「今までの怖いだけのゾンビとは全く違い、一緒にダンスをしながら飛び跳ねるのが爽快で最高の体験でした!」と大興奮! #USJ
https://t.co/kWmSvrZUt1 pic.twitter.com/ipthxxZBWv— ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式 (@USJ_Official) September 6, 2018
ただ、やはりこれも「本当に繁盛期の混雑解消のつながるのか」という疑問点は残ります…。
県外からのゲストが多くなる8月も、当たり前のことですがすべての日が年パス除外日というわけではありません。夏休みに遠方からお出かけをしてインパしたら、年パスが使える日で人が多く、何も見られなかった…ということが出てくることも考えられます。そうなると、混み合う期間に高くなった年パス代を払うことになってしまいます。
どちらにしても、このパス価格変動制がUSJにとって大きな改革であることは間違いありません。
入場者の増加が問題視される中で、この改革がどういった変化をUSJにもたらすのかを見ていきたいです。
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