ストーカーアプリやストーカーウェアと言われるアプリが存在することを知っていますか？
このアプリは、GPS情報やメール内容、通話情報など、個人情報を抜き取ることができるもののことです。
身近に潜むストーカーアプリの危険性と、インストールされていた場合に気が付けるポイントについて紹介します。
目次
ストーカーアプリとは？
ストーカーアプリは1つのアプリの名前ではなく、個人の情報を抜き取って見ることができるアプリの総称です。
メールや通話履歴、位置情報のほか、写真や検索履歴などのあらゆる情報を盗み見ることができるアプリを指します。
ストーカーが利用しそうなアプリということで、この名前がつきました。
ストーカーアプリは決して特別なものではなく、誰でも合法的にインストールが可能なアプリです。
例えば、親が子供のスマホの利用状況をチェックするアプリや、位置情報を把握できるようにスマホにGPSを付けるのも、ストーカーアプリと言われるジャンルのものを利用することになります。
スマホ紛失時に遠隔操作でロックをしたり、端末を初期化させたりできる便利なアプリも、悪用するとストーカーアプリになります。
これらのアプリは相互の信頼関係があれば有効的であり、心配をすることはありません。
ストーカーアプリの怖いところは、機器の使用者に気づかれることなくインストールできてしまうということです。
インストール後にアプリのアイコンが表示されればいいのですが、気づかれないように隠すこともできるものもあります。
スマホやパソコンは個人情報とプライベートの塊のようなものなので、知らずに誰かに見られているとしたら、とても恐ろしいですね。
インストールされているかもと気が付いたら
その人には言ってないはずの会話が知られている。
パートナーが私の行動に妙に詳しい。
などなど、おや？と感じることがあればストーカーアプリのインストールを疑った方がいいかもしれません。
アメリカでは、10人に1人がストーカーアプリを結婚相手や恋人のスマホにインストールをしたことがあるというデータが出ています。
日本でも、他人事ではありません。
そこで、インストールされていた場合に気が付けるポイントを紹介します。
電池の消費が激しい
特にこれまでとスマホの利用方法は変わらないのに、急に充電の減りが早くなったということはありませんか？
スマホのバッテリーの寿命は2～3年と言われており、3年を経過すると急に充電の減りが早くなってしまうことがあります。
しかし、これに当てはまらず、特にゲームアプリや動画閲覧などの利用が増えたわけでもないのに、充電の減りが早くなった場合は要注意です。
知らない間にストーカーアプリがインストールされ、起動しているのかもしれません。
通信料の請求が上がった
ストーカーアプリは遠隔操作を行う場合が多く、そのため通信を必要とします。
月々のネットの利用は定額制にしている人も多いと思いますが、どれだけ利用したのかについては明細などで見れるようになっています。
身に覚えがない通信量の急激な増加があった場合、ストーカーアプリを疑った方がいいかもしれません。
電源が切れない
通常、スマホの電源は自分で自在にON・OFFが可能になっています。
しかし、OFFにしてしまうとストーカーアプリのインストール者にとって不都合があるため、電源を切れないように設定してしまう場合があります。
これは遠隔操作でターゲットのスマホをコントロールしているからです。
ストーカーアプリをインストールされていた場合
ストーカーアプリをインストールされていたとしたら、どのように対処をすればいいのでしょうか？
もし、身に覚えのないアプリが勝手にインストールされており、そのアイコンが表示されていた場合はアンインストールしてしまえば簡単です。
しかし、アイコンが隠されている場合は探さないといけません。
まず確認してほしいのが「設定」の画面です。
ここには隠されているアプリもすべて表示されるので、「設定」に見知らぬアプリが無ければ安心してもいいでしょう。
もし見つけてしまったら、アンインストールをし、スマホのパスワードなどを変更し、勝手に人に触られないようにして下さい。
また、犯人を知りたいといった場合、もし心当たりの人物がいなければ警察などに相談した方がいいと思います。
パートナー間の痴話ゲンカで済めばいいのですが、犯罪に巻き込まれる危険もあるので、注意をして下さい。
ビジネスに悪用される危険も
ストーカーアプリは特定の個人情報を抜く快楽で使用される場合もありますが、ライバル会社や社内の競争相手などに仕組まれている場合もあります。
会社用のスマホにアプリをインストールされてしまうと、機密事項や新しいアイディアなどが抜き取られてしまい、大きなチャンスを失うといったことも考えられます。
スマホの普及でとても便利な世の中になりましたが、悪用する人がいるということも忘れないで下さい。
スマホを長時間手元から離したり、インストールさせる隙を見せないよう、十分な注意が必要です。
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