メルカリやヤフオクなどのオークションサイトは利用者が増えていますが、これまでにトラブルが発生したことも少なくありません。
最近メルカリでの詐欺事件として話題になっているのが、後払い決済サービスPaidyを悪用した詐欺で、すでにかなりの被害者が出ています。
オークションサイトは、家電などを安く購入する手段の1つではありますが、出品者の情報などはよく確認しなければいけませんね。
メルカリなどで横行している、Paidyを使った詐欺の手口や、トラブルを防ぐための注意点を紹介します。
目次
メルカリ上でオンライン決済サービスPaidyを悪用した詐欺で被害者多数
メルカリやヤフオクなど、オークションサイトでPaidyを使った詐欺の被害に遭い、二重支払いの請求が来ているという被害者が多数出てきました。
詐欺の手口としては、Paidyの支払い請求システムを悪用し、Paidyからの請求が商品購入者の詐欺師ではなく、オークション落札者にいくようにするものです。
具体的な手口は、以下の通りになります。
- 詐欺師は手元に在庫がない商品をオークションサイトに出品します。
- 詐欺師はPaidyを通して落札された商品を通販で購入、商品の届け先を直接落札者に指定します。
- 落札者は商品を受け取った後オークションサイトに代金を支払うので、詐欺師は手数料を差し引いた金額を受け取ることができます。
- 本来通販から購入した代金をPaidyに支払うべきところ、詐欺師はPaidyからの支払い督促に応じません。
- Paidyのシステムでは、Paidyに登録した方が支払いをしない場合、商品を受け取った落札者に支払い義務が発生することになり、Paidyから落札者に二重の督促が届きます。
この手口で、詐欺師はオークションサイトで落札してもらった金額分だけを丸儲けし、支払い義務からは「バックレる」形で稼いでいます。
Paidyを悪用したメルカリ詐欺を見抜くのは困難、店から直接配送の品物は受け取りに注意
オークションサイトでの、Paidyを悪用した詐欺を完全に見抜くのは、非常に難しいものです。
適当な画像さえ用意しておけば、手元に商品がなくてもオークションサイトに出品することは可能ですからね。
詐欺を防ぐ方法としては、
- 新品未使用のオークションを信用しない
- 画像が公式サイトの商品画像と全く同じ場合、手元に商品がないことを疑う
- 出品者の過去の実績・評価などを確認する
といったことが挙げられますが、これでも完全ではありません。
もう1つの方法として、商品受け取り時に発想者を確認するという方法があります。
Paidyを使った詐欺では、商品出品者からではなく、通販サイトの事業者から直接商品が配送されます。
オークションで買い物をしたのに、通販業者から商品が届いたという場合、受け取りを拒否することでPaidyからの支払い督促が来ることを防ぐことができます。
Paidyはメールアドレス、電話番号で利用できる後払いサービス
オークションサイトで詐欺に悪用されてしまったPaidyですが、便利な後払い決済サービスとして利用者は増えています。
特徴としては、
・クレジットカードがなくても、後払いでネットショッピングを利用することができる
・氏名、電子メールと電話番号でサービスに登録することができる
といったことがあります。
翌月引き落としの口座振替も可能なので、ネットショッピングの代金支払いが楽になります。
クレジットカード番号の入力などの必要がないため、ネットショッピングの安全性が高まるというところも、大きなメリットです。
大手通販サイト、Amazonで利用できるということもあり、キャンペーンのキャッシュバックも魅力的で、若い方を中心に利用者が増えています。
一方、支払いシステムがクレジットカードの情報と結びついていないため、オークションサイトでの詐欺が発生することになってしまいました。
問題を受け、ビッグカメラなどではPaidyの取り扱いを休止しています。
Paidyを悪用したメルカリ詐欺で被害者多数、便利な電子決済もトラブルに自衛の知識を
メルカリのようなオークションサイトも、Paidyのような決済サービスも、現代社会のニーズに合った、非常に便利なサービスです。
しかし、電子決済を使う場合、利用者が仕組みについてよく知り、トラブルに巻き込まれないよう自衛策をとる必要があることが、今回の事例からもわかりますね。
ただ「安いから」「便利だから」というだけで安易に利用せず、事前の情報収集は怠らないようにしたいものです。
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