マイナンバーカードが普及しない理由は申請が面倒くさいから?「未取得者は理由提出を」という調査に情報漏洩を危惧する声や不便さを指摘する声も

マイナンバー制度が始まってもうすぐ4年が経とうとしていますが、その普及率は未だ上がっていません。

そこで、政府は各省庁に務める全職員とその家族も含め、カードを取得するように依頼をしました。

取得状況の調査に、未取得の場合は理由を記載するということで、ネット上では未取得の理由について様々な意見が飛んでいます。

マイナンバーカードを取得した際の便利さと不便さについて調べてみました。

各省庁職員にマイナンバーカードの所得状況を調査

政府は今年度中に、国と地方公務員らにマイナンバーカードを取得することを推進しています。

目標として、22年度までには国内のほとんどの住民がカードを取得していることを上げており、その一環として各省庁の職員がターゲットにされました。

そこで、10月末、12月末、3月末と計3回の所得状況調査の集計と報告を行い、未取得者にはその理由も答える内容になっています。

調査対象となるのは、国家公務員・独立行政法人職員・共済組合員とその被扶養者計160万人としています。

未取得の理由については、記載欄があるものの強制ではなく、人事の査定などには影響はないとしています。

未取得の理由に「面倒くさい」や「情報漏洩が心配」の声

ネット上では、マイナンバーカードの未取得の理由について議論がされています。

未取得に理由なんてないという声が多い中、カードの申請に手間がかかることを上げている人が多くいます。

また、カードを作ったところでメリットを感じるということもまだ少ないので、作る意味を感じないという声も。

実際に作った人も、持ち歩くことはなく机の中にずっとしまったままの人も多くいます。

マイナンバーカードが面倒くさいのはなぜ?

マイナンバーカードは、身分証明書を兼ねており、各種の事務所などで提出が必要だった書類を省略できるメリットがあります。

しかし、現時点ではそのメリットを感じることよりも面倒くささを感じる方が強くなってしまっています。

マイナンバーカードの面倒くさいを以下にまとめました。

  • カードの取得は無料だが、更新や紛失の再発行は有料
  • コンビニで住民票を取ろうとしても、非対応の市町村がある
  • 申請は手軽だけど受け取りは本人確認書類を持って窓口まで行かないといけない
  • 受け取り窓口(役所など)は平日の日中しかやってないので会社を休まないといけない
  • 申請から発行まで約1ヶ月かかる
  • 紛失したら警察で遺失物届の手続きをしてからでないと、再発行できない

この他にも、小さい子供のマイナンバーカードは5年ごとに更新が必要であり、1人で撮影できない乳幼児については撮影の条件などが厳密に決められています

心配されるマイナンバーカードの情報漏洩とは?

マイナンバーカード未取得者の中で、意見が一番理由が目立ったのが情報漏洩です。

2020年9月以降から、マイナンバーカードを持つ人に25%のポイント還元をすることが発表され、2021年3月から、マイナンバーカードに保険証機能が付与されることにもなっています。

また、今後は銀行口座との紐づけも予定されており、マイナンバーカード1枚あれば、便利でお得になると宣伝しています。

しかし、多くの情報が付与されることにより、カード情報の悪用も考えられます。

運営システムに不安が残るので、カードを取得したくないという人が多くいます。

2018年に約70万人の情報が漏洩していた

2018年12月、東京国税局と大阪国税局からデータ入力を依頼されていた業者が、別の業者に再委託をするという契約違反を犯しました。

そして、再委託先でマイナンバー情報を含む約70万件の個人情報が流出しました。

重要な情報がいとも簡単に漏れてしまったことで、国民の不安感が煽られました。

マイナンバーカードがまだ普及しきっていない中での事件は、国の運営システムに不信感を持つには十分な出来事です。

マイナンバーカードを取得して便利だった人も

デメリットばかり紹介してしまいましたが、マイナンバーカードを取得したことで、便利になったという人ももちろんいます。

栃木県小山市では、マイナンバーカード取得者限定で定期券の割引サービスを行っています。

こうしたサービスが増えると、マイナンバーを持とうかなという気持ちになりますね。

https://twitter.com/shikisaikan808/status/1176364102257528832

マイナンバーカードの取得者増加の鍵は安全性

マイナンバーカードは、今後多くの個人情報が紐づけされ、カード1枚があればとても便利になるというものになります。

しかし、現状のサービスが未だ順調な運営状況とは言えず、不安を抱える人が多くいます。

来年からポイント還元事業も導入されますが、5000円支給されたとしても長い目で見たら更新料で消えてしまう金額です。

行政の利便性はわかりますが、もっと利用者にとって気軽で便利、そして安全なカードになってもらいたいと思います。

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