フルーツバスケット10話感想│透と由希、夾と楽羅でWデート!?

白泉社のコミック誌「花とゆめ」にて、1998年16号から2006年24号まで連載された『フルーツバスケット』は、高屋奈月先生によるコミック累計3000万部突破の世界的に有名な超人気作品です。

2001年に初めてアニメ化され、2019年にキャストやスタッフを一新して二度目のアニメ化がされました

2019年版フルーツバスケットでは原作の高屋奈月さんが総監修を務めており、「絵は原作に寄せないで欲しい」という高屋奈月さんの要望によって原作とはまた違った魅力を持ったキャラクターデザインで作られました。

そんな『フルーツバスケット』のアニメ第10話をご紹介していきます!

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『フルーツバスケット』第10話あらすじ・ネタバレ

2月14日はバレンタインデーです。

しかし今年はバレンタインデーは土曜日という事で、学校では金曜日が一番騒がしい一日となります。

無事に金曜日の学校が終わり、透と夾は帰宅する為に校門へ歩きますが、そこでは夾の天敵とも呼べる楽羅が待っていました。

楽羅から、バレンタインデートの誘いを受ける夾ですが、当然のように間髪入れず拒絶をします。

それに懲りること無く、透と由希を混じえてWデートをしようという楽羅の提案に、デート未経験のため乗り気になる透。

そうしてバレンタインデー当日は、意外なメンバーでWデートをする事となるのでした。

一方の紫呉は本家へと出向き、はとりと本音を交えたトークに花を咲かせます。

女子生徒のチョコを渡す戦い

バレンタインデー前日の朝、由希の下駄箱を覗く透と魚ちゃんとはなちゃんの姿がありました。

今年はバレンタインデーは土曜日に当たるため、前日である今日にチョコを渡す女子が、殺到すると考えたからです。

しかし予想に反して由希の下駄箱には、たった1つしかチョコは入っていませんでした。

その様子を見てはなちゃんは、女子達が自分のチョコを目立たせる為に、他の子のチョコを捨てたと推理し、近くのゴミ箱を指さします。

そこにははなちゃんの推理通りに、大量に捨てられたチョコがごっそりとありました。

そして唯一あった最後のチョコを手に取るはなちゃんは、由希の目の前でチョコを頂戴するのでした。

デートに誘いに来た楽羅

夾は朝からうなされて目を覚まします。それから、朝食も食べずにずっとナイーブな気分です。

そんな夾に、休み時間チョコを渡す女子生徒がいました。その事でバレンタインデー前日という事実を知り、突然焦り出す夾。

「帰る……いや、ダメだ……家も危険だ。……そうだ、旅に出る……! 」と呟くと、夾は突然走り出します。

ですがすぐさま先生に出くわし、やむ無く席に着くことになったのでした。そんな夾の様子を見て、よっぽどバレンタインに嫌な思い出があるのかと心配する透。

終始夾が不機嫌な理由は放課後になって明らかになります。

学校前で待ち構えていた楽羅

透と夾が帰宅するために学校を出ようとすると、そこでは十二支の一人である楽羅が待ち構えていたのです。

家へ帰り楽羅の話しを聞くと、「バレンタインは恋人同士の大切なイベントだもん…」と話します。

夾は恋人という言葉に「誰と誰が」とつっこみますが、気にする様子も無くバレンタインデーにデートしようと誘う楽羅。

冗談じゃないとそっぽ向く夾ですが、透と由希と一緒にWデートという条件を出され、デートという言葉にワクワクしている透の姿に渋々承諾する事となるのでした。

由希との距離感に悩む夾

帰り際に楽羅が話した、撥春が元々殴り合うほど仲が悪かった由希と夾が、今は随分仲良くなったと言っていたという事を思い返す夾。

紫呉が撥春の発言を「良いこと言う」と言うと、夾は紫呉を睨みつけて「俺は由希が嫌いなんだよ!  嫌いなままで良いんだよ!  」と怒鳴り出てってしまいました。

由希の事を嫌うのが、義務と感じているような由希を知る事を、拒むような夾に歯がゆさを紫呉は感じます。

声に気づき2人を見ていた透は外へ飛び出して行った夾を追いかけると、森の奥でうずくまってる夾を見つけました。

うわ言のように「放っとけ」と繰り返す夾ですが、以前人は誰にも背中に梅干しを持っていて夾にも、素敵な部分があるのだと話し理解している透は「嫌いだって……良いんです」と、夾の繊細な気持ちを受け止めます。

しばらくして気持ちが落ち着いた夾。家への帰り道で明日のWデートの事を気にする透を見て、もう大丈夫だと言うように夾は照れ隠しに透の頭を小突きました。

そんな夾に、抱えている苦しみなどを全部拭い去って幸せになって欲しいと願う透なのでした。

草摩家の呪い

けたたましく鳴り響く電話。留守電には、紫呉の小説担当者が納期を必ず守るようにというメッセージが大量に届いています。

そんな事も気にする様子なく、Wデートに出かける由希達を見送る紫呉。透がバレンタインという事で本家にいるはとり達の分もチョコを作った為、紫呉が届ける手筈になっていました。

出かける直前まで仕事が忙しい紫呉に、頼み事をしてしまった事心配する遠。そんな透の頭を撫でて紫呉は、「思い切り楽しんできなさい」と笑顔を見せます。

そして再び鳴り響く電話と、「逃げちゃダメですよ! 」という担当者のメッセージを聞いて紫呉は、「そう言われちゃ期待に応えたくなっちゃうでしょ」とウィンクをするのでした。

一方のWデートの最中に、紫呉が常に笑顔だから自身が、迷惑をかけてしまっていないかと心配する透。

紫呉のあだ名はさざ波

不安そうな透に由希は昔からそういう人だったと話し、掴みどころがない紫呉は人からさざ波みたいだと呼ばれていたと言います。

そんな例えを綺麗すぎると言った由希は、紫呉をさざ波に漂うクラゲだと笑いました。本家にたどり着いた紫呉は、冗談を交えながら無事にはとりに透からのチョコを届けます。

そしてWデートの話をしながら、透がみんなにとっての精神安定剤のような役割になっていて影響を与えていると話す紫呉。

その話にはとりが、透は確かに人を丸くさせる所があると賛同します。

そしてはとりは由希達が穏やかになっていく事を満足そうに話す紫呉に、紫呉も慊人も透の事を駒として利用していると指摘しました。

すると唐突に「夢見た朝を覚えてる? 」と話し出す紫呉。

その朝に感じた痺れるように甘く悲しい熱情を確かな形で手に入れると誓った紫呉は、今でも誰かを傷つけたとしても多少の偽りも問わないと話します。

そんな気持ちを持ちながらも紫呉は、透の真っ直ぐな部分が綺麗すぎると感じ自分が1番汚く感じて嫌になると言い

「僕が1番呪われているかもしれない」と、ネガティブな言葉とは正反対の穏やかな表情で語りかけました。

はとりは紫呉の言葉に由希か夾か透に殴られるくらいの覚悟をしておけと忠告します。

そして慊人の元へ向かう紫呉の後ろ姿に「汚れているのは俺も同じだ……」と呟きました。

紫呉が一番大切なものとは

Wデートで映画を見た透と楽羅は感激して涙ながらに感想を語り合います。

その語らいは家につくまで続き、ふと玄関を見ると見たことの無い女性が扉に張り付いていました。

透が声をかけると、なんと唐突にその女性は「命を絶つ覚悟! 」と叫んでカッターを手にしたのです。

そして手首に刃を当てようとした瞬間「人ん家の前で死ぬのはよしてくれないかな?」と声をかけたのはちょうど帰宅してきた紫呉でした。

家に上がっても号泣し続けているのは、紫呉の小説担当者のみっちゃん。

納期にも関わらず逃げるように家から居なくなった紫呉を責めるみっちゃんですが、紫呉はお気楽な顔で「ダメな時はダメ」と話します。

そして仕事は大切な事だからもう少し真面目にやって欲しいと頼むみっちゃんに

あっけらかんとした様子で「僕はいつだって自分が一番大切ですよ? 」と言うのでした。

『フルーツバスケット』第10話の感想・見所

バレンタインデーという事でもっと弾けた内容になるかと思いきや、意外にも紫呉の内面に迫った内容でした。

紫呉が言った「夢見た朝」というのがどういう事なのかはまだ明らかになっていませんが、紫呉やはとりがその夢で何か大きな変化を得たのは間違いありません。

そして、一見優しい男性である紫呉が人を傷つけてまでも手に入れたいものは何なのか……?

この先がとても興味深いです。そして根深く呪いが浸透している草摩家に、真っ直ぐに人を癒す透が関わる事でどのように変化していくのか、今後楽しみでたまりません!

ほのぼのとした日常の後ろで絡み合う思惑に注目しながらアニメを見ると、さらに楽しめそうです。

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