子宮頸がんワクチン接種率が0.6%!日本で少ないのはなぜ?副作用は嘘?大人になってから定期検診を推奨する専門家も

注射

現代の国民病といえば、多くの方ががんを思い浮かべます。

がんは人間の細胞があるところならどこにでもできる可能性があり、中にはあまり知られていないがんもあります。

肺がんや大腸がんなど、メジャーながんに比べて知名度が低く、専門家が注意を促すがんの1つが、子宮頸がんです。

名前の通り、女性の子宮頚部にできるがんですが、このがんには予防ワクチンがあります。

しかし、そのワクチンを受けている方は非常に少ない現状です。

子宮頸がん予防ワクチンについてや、その接種率が低い理由について簡単に解説します。

子宮頸がんワクチン、日本では接種率0.6%で専門家が警鐘鳴らす

日本では、子宮頸がんのワクチン予防接種率が0.6%にとどまっています。

一方で、子宮頸がんにかかる方は年間で国内1万人程度であり、決してめずらしい病気ではありません

この状況に専門家が危機感を覚え、警鐘を鳴らしています。

子宮頸がんの原因は性交渉によりヒトパピローマウイルス(HPV)に感染すること

子宮頸がんは、性交渉によりヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することが原因で発症するがんで、性交渉の低年齢化とともに、徐々に発症年齢が低くなりつつあります。

症状が重い場合、子宮の摘出をしなければならず、子どもを産めなくなってしまう可能性もある病気です。

もちろん、がんである以上死に至るリスクも少なくありません。

子宮頸がんワクチンはWHOが効果を認定、世界では有効性確認

子宮頸がんには、原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンが開発されています。

WHOで認定されているワクチンであり、世界各国でこのワクチンが使われ、海外では子宮頸がんの減少に一定の効果を上げているものです。

2013年に予防接種法に基づく定期接種がスタートしているので、小学6年生から高校1年生の女性は無料でワクチンを受けることができます

しかし、風疹のワクチンなどと違い、接種努力義務が定められていないワクチンなので、受ける場合は自分で接種を受けられる病院に行かなければなりません。

詳しい助成制度は各市町村によって違いがあるので、お住まいの地域でホームページなどを確認されることをお勧めします。

日本では子宮頸がんワクチンに副作用ありとして積極的な推奨されず

日本で子宮頸がん予防ワクチンの接種率が非常に低いのは、副作用があるため、厚生労働省で積極的な推奨がされてこなかったためです。

平成25年6月に作成されたリーフレットでは、子宮頸がん予防ワクチンについて、

「積極的にはお勧めしていません」

「有効性とリスクを理解した上で受けてください」

と記載されています。

子宮頸がんワクチンの副作用は、軽いものから重篤なものまで報告されました。

筋肉注射であるため、独特の疼痛を感じる方は少なくありません。

激しい頭痛やけいれんが起きたという症例もあり、副作用があるために厚生労働省ではワクチンを積極的に推奨せず、結果的に接種率が非常に低くなっています。

一方、これらの症状について、予防接種を受けた方、受けていない方で「有意差がない」といする研究も出されました。

子宮頸がん予防ワクチンを推奨する専門家は、こうした研究結果も踏まえ、日本で子宮頸がんの予防意識が低いことに警告を出しています。

大人になってからの定期検診を推奨する専門家も少なくない

もちろん、予防接種以外に、定期的ながん検診でがんの早期発見に努めることもがんのリスクを抑える手段です。

大人になってから、定期的にがん検診を受ける習慣をつけることを推奨する専門家も少なくありません。

子宮頸がんによる国内死者数は2,800人で増加傾向、定期的ながん検診を進める専門家多数

子宮頸がんによる国内の死亡者数は、およそ2,800人とされ、しかも増加警告にあります。

WHOによりワクチンが認可されていて、予防効果性も認められている中、日本は対応が遅れていると専門家は警告しています。

ワクチン接種も考えた上で、成人後は定期的ながん検診も視野に入れ、がんのリスクに備えたいですね。

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