『鬼滅の刃』最新話197話のネタバレと感想!無惨の血鬼術に炭治郎が倒れるも、再び立ち上がった伊之助、善逸、柱たち

2020年3月9日(月)に発売した週刊少年ジャンプ14号の『鬼滅の刃』の最新話197話「執念」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『鬼滅の刃』196話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第197話「執念」のネタバレ

薬に苦しむ無惨 しかしその血鬼術が炭治郎たちを再度追い詰める

人間に戻った禰豆子が、炭治郎の元に向かう中。鬼殺隊との、死闘を繰り広げる無惨は、4種の薬の影響に苦しむ中、幻影のように現れた珠世の、言葉を聞いていました。

「お前が生きる手段を選ばないように」

「私も…私たちも、お前を殺す為に手段を選ばない」

そう言って珠世は、無惨を苦しめている現状に、満足したかのように、穏やかな笑みを浮かべます。

本来なら、何の意味もない、攻撃の数々。鬼殺隊の戦いは、予想以上に、無惨を苦しめていましたが、そのどれも縁壱には及ばず、また、無限に体を再生出来る無惨に対しては、全て徒労に終わるはずでした。

(しかし四種の薬がこれら全ての無駄な攻撃を)

(極めて有効な攻撃として、私の肉体を追いつめている)

そんな薬を作った珠世と、その執念を、予想出来なかった、と歯噛みする無惨。

「鬼」に対し、初めて使われるそれらが、分解に時間を用するものだと、察した無惨は、戦いの中、唐突に動きを止めました。

(!)

(動きが止まった)

(珠世さんの薬だ、きっとそうだ)

炭治郎は、そんな無惨の様子を見て、夜明けまで続くであろう、この地獄のような戦いに、一筋の勝機を見出します。

しかし、次の瞬間。周囲を震わせるような、大きな音と共に、無惨の体から、稲妻のような光が溢れ、かつてない衝撃が、炭治郎たちを襲いました。

詳細の分からない、無惨の攻撃を受け、地面に倒れ伏す、炭治郎と伊黒。

ひび割れた地面を背景に立つ、無惨の体には、胴体を割るようにして、新しく巨大な「口」が生じており、先ほどの攻撃は、その口蓋から放たれたようでした。

そして、無惨の攻撃をまともに受けた炭治郎は、目を見開き、苦しみます。

(何だ)

(今の)

(衝撃)

(痙)

(痙攣が)

(止まらない)

まともに体を動かす事も出来ない中、炭治郎は、逃げようとする無惨を、目で追う事しか、出来ませんでした。

そして、無惨の攻撃により、周囲を飛んでいた烏たちまでもが、血を吐いて倒れる中。

戦いを、愈史郎の「目」で見ていた、輝利哉とその妹たちもまた、謎の衝撃を受け、苦しんでいました。

「お館様!」

鼻から血を流す、輝利哉と妹たちを、助け起こそうとする、煉獄の父と元「音柱」の宇髄。

輝利哉が、自らの体よりも、炭治郎たちの心配をする中、煉獄父もまた、無惨が放った謎の攻撃に、困惑を深めまていました。

「目…、目の位置が外れていて見えません」

「夜明けまであと」

「に…」

「二十五分です」

そんな中、輝利哉の妹もまた、兄と同じく、血を流しながら起き上がり状況を報告。

輝利哉は、倒れた炭治郎たちの代わりに、戦える者を探し、また机へと向かって行きます。

そして、戦場で倒れる炭治郎もまた、苦しみながら、立ち上がろうとしていました。

(立て)

(立ちあがれ)

しかし、肺が潰れたように、息をする事が出来ずにいた角治郎は、起き上がるどころか声を出す事もままなりません。

そんな中、炭治郎は、逃げようとする無惨の背を、視線だけで追いかけます。

駆けつけた仲間たち 伊之助と善逸が逃げる無惨に立ちはだかる!

しかし、その時。立ち去ろうとする無惨へと、攻撃を仕掛けた者がいました。

「よくも」

「やって」

「くれ”たなぁ、許さね”ぇ」

息を切らせ、血塗れになりながらも、そう言って、2振りの刀を構えた姿。

それは、先ほど無惨の攻撃に倒れたはずの、炭治郎の同期の剣士・伊之助でした。

(伊之助)

(伊之助)

(危)

(危ないあぶ)

到着した伊之助に、先ほどの無惨の、謎の攻撃の事を伝えようと、炭治郎はもがきます。

しかし、炭治郎の意思が通じる前に、無惨は、体に空いた口から、先ほどと同じ攻撃を、放ってしまいます。

しかし。無惨の攻撃は、伊之助どころか、周囲の地面を、わずかに削る程度の威力しか出せませんでした。

(術が出せない)

(疲労か……)

息を切らしながら立つ、無惨は、もはや満身創痍という体で、伊之助と向き合います。

そんな中、伊之助が、唐突に無惨へと声を放ち始めました。

「俺たちを庇って」

「数珠のオッサンの足と」

「半々羽織りの腕が千切れた」

「あっちこっちに転がってる死体は、一緒に飯を食った仲間だ」

そう言って、静かに言葉を紡ぎ続ける伊之助。

しかし、その言葉の端々には、「仲間を殺されたこと」への、明確な怒りが、浮かんでいます。

「返せよ」

「足も手も命も全部返せ」

「それができないなら」

「百万回死んで償え!」

無惨の攻撃が、己へと迫る中。伊之助は、猪の被り物から、大粒の涙を零しながら、そう叫び、無惨へと襲いかかって行きました。

対する無惨は、伊之助の攻撃をいなしつつ、触手様の腕を、地面へと突き刺します。

するとその直後、触手の先が、地面を突き破るようにして、生えてきて、伊之助の体を捕らえてしまいました。

その攻撃を受け、大量の血を吐く伊之助。炭治郎は、助けに入ろうとしますが、未だその体は麻痺したままで、動くことすらままなりません。

しかし、その時。伊之助を捕らえた触手に、2筋の斬撃が入ったかと思うと、捕らえられていた伊之助が解放され、地面へと転がりました。

一行のピンチに駆けつけ、伊之助を救ったのは、伊之助と同じく起き上がり、駆けつけてくれた、善逸でした。

「伊之助踏ん張れ!」

「炭治郎はまだ生きてる、心音がする」

そうして善逸は、無惨の攻撃を避けながら、攻撃の余波で苦しむ炭治郎へと、声をかけ始めます。

「炭治郎、生きることだけ考えろ」

「聞こえるか、お前は死なない」

「絶対死なない」

「禰豆子ちゃんと帰るんだ」

「人間に戻った禰豆子ちゃんと」

「生まれ育った家に帰るんだ」

「家族みんな待ってる」

「二人が帰ってくるのを」

炭治郎を勇気付けるように、叫びながら戦う善逸は、しかしその直後、無惨の触手の一撃をまともに受けてしまいます。

更に善逸へと迫ってきた、追撃には、伊之助による迎撃が間に合いますが、伊之助もまた、触手の膂力により、吹き飛ばされ、再び小さくないダメージを負ってしまいました。

それらの攻防を見て、なおの事奮起する炭治郎は、何とか自分も戦線に復帰するべく考えを巡らせます。

(血鬼術で)

(神経系を狂わされて)

(いるなら)

(日輪刀が有効)

(なん)

(じゃないか)

そう考えながら、必死に体を動かし、何とか腕だけを持ち上げて見せる、炭治郎。

自らの体に、日輪刀の切っ先を押し当てた炭治郎は、急所を避け、その刀身を自らの体に突き刺す事で、無惨の術の無効化を、目論みます。

決して諦めない剣士たち その執念に追い詰められていく無惨

一方、度重なる連戦を経た無惨は、息切れと疲労を、より濃くしていました。

(腕が上がらない)

(体が重い、鉛のように)

そう考えながら、体を襲う疲労感から、わずかに体を俯かせる無惨。

しかし、先ほど叩き潰したはずの、伊之助と善逸は、未だ五体満足のまま、立ち上がり、再び無惨へと、敵意を向けてきます。

(害虫共)

そして、その一方。無惨の攻撃を受け、倒れ、場合によっては、手足すら無くしているはすの、「柱」たちもまた。

伊之助たちと同様、血塗れになりながら、立ち上がり、再び無惨の前に立ち塞がるべく、歩き始めていました。

(潰しても潰しても死なない)

(湧いて)

(湧いて)

(何度でも立ち上がる)

(夜明けまで)

(私の息の根を止める、瞬間まで)

『鬼滅の刃』198話のネタバレと感想はこちら

『鬼滅の刃』第197話を読んだ感想と考察

己に打ち込まれた4種もの毒の効果により、叙々に力を削がれていく無惨。

しかし、希望が見えたのも束の間、無惨は全周へと攻撃を飛ばす、強力無比な血鬼術を発動、炭治郎たちを追い込みます。

そして、炭治郎と伊黒が動けなくなったその時、救援に駆けつけたのは、「柱」たちに庇われた事により、致命傷を免れていた伊之助と善逸。

そして、他の「柱」たちもまた、致命的なダメージを負いながら、無惨の打倒を目指し、再び立ち上がろうとしていました。

ついに固有の血鬼術らしき技を披露し、炭治郎たちに、再び絶望を叩きつけた無惨。

普通の漫画であれば、この詳細不明の技を、打ち破る事で、希望への道筋をつける、と言った展開になるであろう場面ですが、すでに無惨は、薬によって弱体化させられており、この技も、すでに出せなくなっている様子です。

しかし、そうであるならば、遠く離れた場所にいる、輝利哉たちがダメージを負うような描写も、必要ではなかったはず。

ここに来て無惨が放ってきた、驚異的なこの技には、まだ隠された効力があるのでは、と、言い知れぬ懸念がよぎります。

そして嬉しかったのは、伊之助と善逸が復活し、炭治郎の元に駆けつけてくれた事です。

「柱」たちですら、致命傷を受ける中、どういう理屈を付ければ、伊之助たちに活躍の機会が、再び巡ってくるか、とは考えていましたが、なるほど、悲鳴嶹と冨岡が、殊更大きなダメージを受けていたのは、後輩2人を庇っていたから、だったんですね。

この辺り、事態の好転にしろ、悪化にしろ、全ての物事に、納得のいく理由を付随してくれるのは、さすが吾峠先生、と言ったところ。改めて、構成の巧みさに、驚かされました。

こうして、炭治郎と伊黒が、ダメージを負うも、伊之助と善逸を始めとした仲間たちが、再び立ち上がる展開となった、今号の「鬼滅の刃」。

無惨の弱体化も、もはや致命的な状況にまで進行しており、鬼殺隊側の有利が、強調されるようになってきました。

とは言え、ここで気がかりなのは、やはり、今号にて放たれた新たな技と、本作最大のジョーカー禰豆子の存在。

希望と絶望が、絶え間なく乱高下する事が、特徴の本作ですから、次週あたり、何かが起こるのでは? と気が気ではありません。

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