『アクタージュ act-age』最新話75話のネタバレと感想!順調な「羅刹女」夜凪サイド、一方の黒山サイドは?

2019年7月29日に発売した週刊少年ジャンプ35号の『アクタージュ act-age』の最新話75話のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話74話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『アクタージュ act-age』74話のネタバレと感想はこちら

『アクタージュ act-age』第75話「花子の絵」のネタバレ

奔放な演出家・山野上花子の真意は

無事、己の芝居を認めさせ、海外へ戻ろうとする王賀美を、引き止める事に成功した夜凪。

稽古場に戻った面々は、改めて、王賀美から自己紹介を受けていました。

白石、武光、朝野と、1人ずつ挨拶を交わしていく王賀美。しかし王賀美は夜凪にだけは「触覚ガール」と自己流のあだ名で呼びかけ、軽薄な調子を見せています。

「この舞台を通して世界に知らしめてやろう」

「日本には夜凪景がいると」

その中で王賀美は、そう言って出演陣を煽り、「こちらには俺たちがいる。楽しく行こう」と、自信を覗かせます。

その言葉を聞き、それぞれに反応を見せる出演陣。しかしそこで一行は、演出担当の山野上花子だけがいない事に気が付きます。

「まさかまたすっぽかしーー」

そう言いかけ、夜凪が懸念を現した直後。花子が、何やら巨大なキャンバスを持って稽古場に現れました。

軽く挨拶を交わした花子に、王賀美が話しかけようとしますが、花子は「その話後でもいいですか?」と、独特な反応。

露骨に嫌そうな顔をする王賀美でしたが、花子はそれを気にも留めずキャンバスを組み立て、何やら絵を描き始めました。

「私は元々人付き合いが得意ではありません」

「でも芝居は人と人で成り立っている」

「だから困っていました」

花子が描き上げたものは、キャンバス一杯の砂漠の絵。

「そこで見つけた方法が“絵”です」

花子の提案 それぞれが描く“絵”とは

白石は、花子が描き上げたものが、三蔵法師が渡ったというシルクロードだと察します。

そして花子は、出演陣に、「ここに一人ずつ好きな絵を描いてください」と要求。その意図を図りかねる面々ですが、王賀美を筆頭に、それぞれが絵を描いて行きます。

まず、王賀美が砂漠に描いたのは、絵の真ん中に立つ自分。

それを見た花子は、彼が単に自己中心的な人物ではなく、プライドを持ちながらも協調性を持ち合わせた、大人な人物なのだと分析します。

花子の絵が数百万円で取引される、と知った夜凪が参加不可を表明する中、次に絵を書いたのは白石。

彼は、絵に描かれた王賀美に持たせる日傘を描き、花子から「他者想いの人」、「三蔵法師の役所にぴったり」との評価を受けます。

次いで朝野が、いわくホットミルクの湖を。武光が一杯に広がる木々を描いた事で、花子は、2人をベクトルの違う感覚派の役者だと分析。

沙悟浄・猪八戒として、良いコンビになるであろう事を予感しました。

花子の絵 その頭の中にあるもの

そうして、夜凪以外の面々が絵を描き終えた時。

それを見て満足した花子に対し、王賀美が、「砂漠の絵とは違う、魂の篭った本気の絵を描け」と提案しました。それを聞いた花子は、わずかな沈黙の後、それを承諾。

そうして描き上げたものは、キャンバスに描かれた全てを飲み込む、おどろおどろしい炎の絵でした。

「私のモチーフは炎なんです」

「本気で描くといつもこうなる」

そう言って詫びる花子。しかし夜凪はその絵を見て、「どこかで見たことある」と感じます。

「私はきっといつも何かに怒っている、ずっと燃えているんです」

「だから皆さんがせっかく描いてくれた絵をーー」

そう言いかけた花子の言葉を遮り、夜凪は、「火焔山の炎は花子さんの頭の中にあったのね」、「私たちはそれを芝居で表現してみせればいい」と、独自の感性を示します。

そう言って同意を求めた夜凪に、花子もまた、強く同調を示しました。

それを聞いた王賀美は、「その傲慢さと美しさがいい」と、花子に絵の譲渡を打診。代金として王賀美が提示した、「今日から俺たちがあんたの絵になる」との宣言を聞くと、花子は、口元を綻ばせてそれに応じました。

阿良也・千世子サイド 彼らを演出する黒山の狙いとは

一方、親睦を深めるためか、阿良也と千世子は再び2人で食事に来ていました。

「ビビってんの? 夜凪たちに」

と尋ねる阿良也に、「勝ち方考えてただけ」と、浮かない表情で答える千世子。

阿良也は、そんな千世子に「まだ利用してないものを探しなよ」、「あいつは俺たちのためにいるんだから」と語りかけ、諭します。

その頃、阿良也・千世子サイドの演出家・黒山は、千世子のものを含めた大量のDVD・雑誌に目を通し、何事かを考える様子を見せていました。

『アクタージュ act-age』第75話を読んだ感想

王賀美が戻り、本格的な稽古が始まる前の、紹介タイムだった今回。

白石・朝野の人となりもなんとなく解り、王賀美が戻った夜凪サイドの、安定感が窺える回でした。とは言え、今回でやや掘り下げが入った山野上花子ではありますが、いまだその感性は全容が知れません。

普通に考えれば、舞台の披露までにまだ二転三転ありそうなものですが、その中でどう彼女の個性を料理していくのか。非常に楽しみなところです。

一方、先週にも増して不穏な空気が漂うのが、阿良也・千世子サイド。王賀美を引き戻すために進化した夜凪の演技が、彼らに与えた影響はいかに、といった塩梅です。

阿良也の方はともかく、今までポーカーフェイスを貫いていた、千世子の表情が崩れているように見えたのは、意図した演出でしょうか?

また、いまいち解らなかった阿良也・千世子・黒山の立ち位置が、今回の焼肉屋での会話で、「マイペースな阿良也」と「悩む千世子」、そして「導く黒山」のような形に確定したように思えます。

夜凪視点で見た場合、今回のエピソードのラスボスは黒山かなぁ、とも思いますので、今後は、黒山のラスボス感に期待して行きたいと思います。

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